グッドフェローズが無料で全話見れる動画配信はどれ|考察、ネタバレ、タダで見る方法も解説

1990年
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『グッドフェローズ』が見れる動画配信サービス

現在、Netflix で視聴できます。

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『グッドフェローズ』とは?作品の見どころ

1955年、ニューヨーク・ブルックリン。窓の外をひっきりなしに行き交うキャデラックを眺めながら、少年ヘンリー・ヒルは、自分の家の向かいにある「タクシースタンド」に集う男たちに憧れます。スーツの仕立ては綺麗で、声は太く、女たちは彼らに微笑む――「子供の頃から、グッドフェロー(マフィアの一員)になりたかった」というモノローグから始まる本作は、その願いをかなえた男が、25年をかけて見届ける「組織の中の光と影」を、息の詰まるテンポで描き切るギャング映画の金字塔です。

1990年に公開されたアメリカ映画で、ジャンルは犯罪を題材にしたヒューマンドラマです。原作はジャーナリスト、ニコラス・ピレッジによるノンフィクション『Wiseguy』で、実在のマフィア構成員ヘンリー・ヒルへの長期取材を基にしています。監督と共同脚本はマーティン・スコセッシ、共同脚本にはピレッジ自身。ヘンリー役にレイ・リオッタ、ジミー役にロバート・デ・ニーロ、トミー役にジョー・ペシ、カレン役にロレイン・ブラッコ、ポーリー・シセロ役にポール・ソルヴィノが配されています。撮影はマイケル・ボールハウス、編集はスコセッシ作品の常連セルマ・スクーンメイカー。

最大の見どころは、語り手ヘンリーが直接観客に話しかける一人称の語り口と、有名な「コパカバーナのワンカット長回し」をはじめとするスコセッシ印の運動するカメラ、そして時代を彩る当時のロックとR&Bを使った楽曲設計にあります。マフィア映画の文脈を一気に「現場の働く者の物語」へと開いてみせた1作です。

『グッドフェローズ』を全話無料で見る方法

『グッドフェローズ』を全話無料で見る方法は、現時点での日本国内の主要動画配信サービスでは、Netflixのサブスクリプションに加入することです。サービスへの登録だけで、追加課金なしに最後まで視聴できます。

Netflix

Netflixに加入していれば、見放題対象として本作を視聴できます。Netflixは月額料金型で、加入後すぐに視聴ライブラリの全てが利用可能となり、スマートフォン、テレビアプリ、ブラウザの各環境に対応しています。広告つきプランの「Netflix Standard with Ads」でも本作は視聴対象に含まれます。

有料視聴ルート(補足)

見放題ではないルートとしては、Apple TVやGoogle Play Movies、Amazon Videoなどデジタル販売プラットフォームでのレンタルおよび購入が選択肢になります。これらは「無料の手段ではないが、視聴ルートとして補足」しておきます。地上波・BSの映画チャンネルでも繰り返し放送される定番作品なので、テレビ番組表で本作のタイトルを見かけることもあります。

まとめると、現時点で日本国内で登録だけで全編無料の見放題で視聴できるのはNetflixです。Amazon Prime Video、Disney+、Hulu、U-NEXTの主要5社の見放題プランには本作は含まれていません。状況は時期によって変わりうるため、視聴前には各サービス公式の最新情報を確認することをおすすめします。

あらすじ

物語の始まり

物語の語り手はヘンリー・ヒル。物語は彼の少年時代、1955年のニューヨーク・ブルックリンから始まります。窓の外を見れば仕立ての良いスーツに身を包んだ男たちが、いつも誰かに敬われている。学校の授業をさぼってでも、ヘンリーはタクシースタンドの「使い走り」を引き受け、地区の有力者ポール・"ポーリー"・シセロをはじめとするマフィアの中年男たちのなかで自分の居場所を見つけていきます。「ぼくにとって、グッドフェローになることは、合衆国大統領になることより大きな夢だった」という冒頭のモノローグが、本作の原点となる感情を観客に伝えます。

主人公を待ち受けるもの

青年期に入ったヘンリーは、ジミー・コンウェイ、トミー・デヴィートという二人の年上の仲間とともに、組織のなかで一段ずつ階段を上がっていきます。アイルランド系のジミーは強盗の天才で、現場の判断力に優れた冷静な男。気の短いトミーは小柄ながら声と目つきと拳銃のすべてが武器で、笑い話の途中でも本気の暴力を振るうタイプの人物。三人の関係は親密で、家族と仕事の境がないほど深く結ばれていきます。

ヘンリーは郊外のクラブで知り合ったユダヤ系のカレンと交際し、結婚に至ります。カレンは初めはヘンリーの仕事の正体に気づいていませんが、夜のレストランで彼の同僚たちが当然のように身分を持っているような扱いを受けるのを目の当たりにし、夫が一般の労働者ではないことを少しずつ理解していきます。本作のもっとも忘れがたい場面のひとつ、コパカバーナの裏口から客席までをワンカットで進む長回しは、ふたりの結婚直後のデートを舞台に展開され、ヘンリーが組織の中で得ていた「特別扱い」の感触を観客に直接体験させます。

物語が進むにつれて立ち上がってくるのは、組織の中で稼ぐことの楽しさと、その下に常に潜んでいる暴力の影です。ジミーが指揮する大型強盗、空港のルフトハンザ航空現金強奪事件、トミーの不可解で唐突な暴発、ポーリーの権威ある沈黙――それぞれの場面を経るたびに、ヘンリーが少年時代に憧れた「グッドフェロー」のきらめきは、組織の暗黙のルールを破った者から順番に消えていく現実によって、徐々に削られていきます。

登場人物

ヘンリー・ヒル(演:レイ・リオッタ)

本作の主人公で語り手。アイルランド・シチリア系の家庭にブルックリンで生まれ、少年時代から地元のマフィアの「使い走り」として組織に深く関わってきた男です。直接観客に話しかける一人称のナレーションが本作の語り口の中心で、組織の楽しさも、内側の冷酷さも、彼の口調を通して観客に届けられます。レイ・リオッタの細い目の光と、わずかに緊張を含んだ声色が、本作のヘンリーを唯一無二の存在にしました。

ジミー・コンウェイ(演:ロバート・デ・ニーロ)

アイルランド系の強盗の達人で、ヘンリーが子どもの頃から尊敬し続けている兄貴分。クールで現場の判断が早く、組織のなかでも特別な存在感を持つ人物です。デ・ニーロは、寡黙でありながら一瞬の眼の光だけで威圧する芝居を本作で完成させました。

トミー・デヴィート(演:ジョー・ペシ)

小柄ながら、ヘンリーとジミーの仲間内ではもっとも危険な男。短気で、冗談と本気の境目がきわめて狭く、彼が一瞬機嫌を損ねただけで場が一気に緊張する空気を作り上げます。「面白い男だってな?面白いってどういう意味だ?」というレストランのシーンの場面は、本作のもっとも知られた緊張のシークエンスのひとつで、ジョー・ペシは本作で第63回アカデミー助演男優賞を受賞しました。

カレン・ヒル(演:ロレイン・ブラッコ)

ヘンリーの妻で、ユダヤ系の家庭出身。本作の中盤からは彼女自身もナレーションを担当し、組織の妻としての視点から本作の物語を補完します。最初はヘンリーの仕事の正体を知らずに惹かれていたカレンが、組織の現実と向き合いながらも夫から離れることができない複雑な感情のラインを、ロレイン・ブラッコが繊細に支えます。

ポール・"ポーリー"・シセロ(演:ポール・ソルヴィノ)

ブルックリンを束ねる中年のマフィアの首領。声を荒げず、ほとんど身振りを大きくしないのに、その場の全員が彼の機嫌を窺うようになるという、典型的な「組織の長老」の佇まいを見せる人物です。ポール・ソルヴィノの落ち着いた演技が、本作のヒエラルキーの頂点をきっちり立ち上げています。

スタッフ・キャスト陣

監督と共同脚本はマーティン・スコセッシ。本作以前から『タクシードライバー』『レイジング・ブル』『キング・オブ・コメディ』などで作家性を確立してきた巨匠が、本作で組織犯罪の現場を直接題材に選び、自らの代表作のひとつを完成させました。共同脚本は原作者のニコラス・ピレッジで、ピレッジによる長期取材で得たヘンリー・ヒルの証言の細部が、本作の手触りの現実感を支えています。

撮影監督マイケル・ボールハウスは、本作のために有名な「コパカバーナのワンカット長回し」をはじめとする運動の多いカメラワークを支えました。スタンドの裏口からエレベーターを降り、厨房を抜けて客席へと客人を案内するこのシーケンスは、現代映画のロングテイクの教科書としていまも参照されます。編集はスコセッシ作品の常連セルマ・スクーンメイカー。当時の有名なロックとR&B――「Layla」「Then He Kissed Me」「Sunshine of Your Love」「Gimme Shelter」「Atlantis」など――を場面に合わせて挿入する音楽設計は、本作の年代記としての性格を決定づけています。

主演キャスト

ヘンリー役のレイ・リオッタは、本作以前にも複数の映画でキャリアを積んできた俳優ですが、本作のヘンリーで世界的な注目を浴びました。本人がスコセッシに直接「自分にやらせてほしい」と申し入れたという逸話があり、後年まで本作の役柄が彼の代表作として語られ続けることになります。

ジミー役のロバート・デ・ニーロは、当時すでに『ゴッドファーザー PART II』『タクシードライバー』『レイジング・ブル』『ディア・ハンター』などで世界の映画ファンの常識的な存在となっていた俳優で、本作では「組織の現場の指揮官」という役柄を、最小限の所作で支配する達人技で支えています。

トミー役のジョー・ペシは、本作で第63回アカデミー助演男優賞を受賞しました。彼の短気で予測不能な芝居は、本作のジャンルそのものを書き換える仕事として、後年まで多くのギャング映画の参照点となっています。カレン役のロレイン・ブラッコ、ポーリー役のポール・ソルヴィノ、ヘンリーの仲間役にチャック・ロー、フランク・ヴィンセント、フランク・シヴェロら、本物の街角から連れてきたような厚みあるアンサンブルが、本作の世界観の説得力を担っています。

興行収入・話題

興行収入・話題

製作費は約2500万ドル。北米興行収入は4700万ドルを超え、当時の犯罪映画として安定した収益を確保しました。当時の家庭用ビデオの普及期と重なって、本作は世代を超えてリピート視聴が積み重なるロングセラー作品となり、現在もスコセッシ作品でもっとも見返される1作のひとつとされています。

評価・受賞歴

第63回アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚色賞、助演男優賞(ジョー・ペシ)、助演女優賞(ロレイン・ブラッコ)、編集賞(セルマ・スクーンメイカー)の合計6部門にノミネートされ、ジョー・ペシが助演男優賞を受賞しました。同年のアカデミー賞は『ダンス・ウィズ・ウルブズ』が席巻したため、他の主要部門での受賞は逃しています。批評家団体やファン投票によるオールタイムベスト選にもしばしば登場し、IMDbのユーザー投票でも上位に位置し続けています。本作以降、ギャング映画というジャンルの作品はいずれも『グッドフェローズ』との比較を避けて通れない、と言われる1作になりました。

ネタバレ

※ここからネタバレを含みます。

クライマックス

物語の重大な転換点となるのは、1978年12月にニューヨーク・ジョン・F・ケネディ国際空港で発生した「ルフトハンザ航空現金強奪事件」です。ジミーが計画した史上最大規模の現金強奪は表向き完璧に成功しますが、関係者たちが派手に金を使い、ニュースでも騒がれ始めるなかで、ジミーは「足のつく仲間を順番に消す」決断を下していきます。仲間が次々と姿を消していく場面は、本作のもっとも冷たい風景として観客の胸に刻まれます。

もうひとつの転換点は、トミーの暴力です。彼はジミーの目の前で軽口を叩いた使い走りスペイダーを唐突に射殺し、組織の上層が暗黙のうちに保ってきた均衡を破ります。さらに、過去にマフィアの幹部ビリー・バッツを酒場で殺害した件が組織内部で問題になり、トミーは「ボスにする」という呼び出しを名目に、組織の上層の手によって始末されます。「正装してこい」という指示に従って洗練されたスーツで現れたトミーが、入場の瞬間に背後から銃弾を浴びる場面は、彼の人生のもっとも残酷な引退として描かれます。

結末が示すもの

組織の中で居場所を失っていくヘンリーは、コカインの密売に手を染め、ジミーやポーリーには内緒で別の収入源を作っていきます。その密売がFBIに察知され、ヘンリーは1980年5月のある日、家族と最後のコカインの取引を片付けながら、警察の追跡と組織の追跡の両方が同時に迫ってくるパニックの一日を送ることになります。「シタコの料理を作りながら、上空のヘリを気にして……」という有名な編集のスピード感は、本作の名場面のひとつです。

FBIに身柄を確保されたヘンリーは、ジミーとポーリーの罪を法廷で証言する代わりに、家族と共に証人保護プログラムに入る選択をします。彼は法廷で、目の前に座るかつての「家族」を真っ直ぐに見つめながら証言を続け、後日、平凡な郊外住宅での生活を始めることになります。ラストシーンでは、ヘンリーがカメラに向かって「私はかつては誰よりも特別な存在だった。今は、どこにでもいるただの人間だ」と語り、新聞をパジャマのままで取りに出る場面で物語は閉じられます。少年時代に憧れた「グッドフェロー」の輝きが、結末では「平凡な日常」へと反転している――この苦い対比が、本作のもっとも痛切なメッセージとして観客に手渡されていきます。

トリビア

  1. 原作は実在のマフィア構成員ヘンリー・ヒルへの長期取材に基づくニコラス・ピレッジのノンフィクション『Wiseguy』。スコセッシは出版前の段階で本作の映画化権を獲得し、ピレッジ自身を脚本のパートナーに迎えました。

  2. ジョー・ペシの「面白い男だってな?」のシーンは、ペシが若い頃にニュージャージーのレストランで働いていたときに目撃した実体験のエピソードを下敷きにしています。スコセッシは撮影前にこの場面を相手俳優陣にあえて伏せて、レイ・リオッタの本気の戸惑いを画面に残したと伝えられます。

  3. 「コパカバーナの長回し」と呼ばれる、店の裏口から客席までをワンカットで通すシーケンスは、撮影監督マイケル・ボールハウスとスコセッシの綿密な準備で実現しました。本作以後、ハリウッドの長尺ワンカットの教科書として繰り返し参照されています。

  4. 本作の音楽は既存楽曲のコンピレーションで構成されており、作曲家による新規スコアはありません。Eric Clapton「Layla」のピアノ・コーダが流れるなかで、空き地に放置された複数の遺体が次々と映し出されるシークエンスは、本作のもっとも忘れがたい音楽演出のひとつです。

  5. 本作の3時間近い長さは、当初試写段階では現在より長かったとされ、スコセッシとセルマ・スクーンメイカーの編集チームは、テンポを優先する大胆なカットを行ってこの長さに収めました。長尺でありながら一切のだれを感じさせないテンポは、本作の編集史上の偉業として知られます。

  6. ヘンリー・ヒルは本作公開時、すでに証人保護プログラムから外れていました。本作の制作にあたっては彼自身がスコセッシに何度も助言を与えており、台詞のディテールや組織内の習慣の描写には、彼の証言が直接反映されています。

  7. 本作の影響は20年以上経ったあとのHBOドラマ『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』にも色濃く残されており、同シリーズには本作出演のキャスト(ロレイン・ブラッコ、トニー・シリコ、フランク・ヴィンセント、ヴィンセント・パストレ等)が多数横滑りで起用されました。

撮影裏話

撮影の舞台裏

本作の撮影は、ニューヨーク市のクイーンズ、ブルックリン、マンハッタン、ロングアイランドを中心に行われました。実際にヘンリー・ヒルが少年時代を過ごした地区周辺の風景がそのまま美術の参考にされ、本作のレストラン、酒場、住宅街、空港の風景には、当時の現実の空気がそのまま画面に流し込まれています。コパカバーナの内装も、現実のマンハッタンの店舗をリファレンスにスタジオセットとして組み上げられました。

キャストの準備

レイ・リオッタは、ヘンリーのナレーションのリズムを掴むため、本人ヘンリー・ヒル自身の取材音声を繰り返し聴き、語尾の独特の伸ばし方や、ブルックリン訛りのアクセントを身体に染み込ませたと語っています。ロバート・デ・ニーロは、ジミー役の所作のために実在のマフィア構成員と共に時間を過ごす取材を行い、その立ち振る舞いの細部を吸収しました。

ジョー・ペシは、トミーが切れる場面の予測不能性を画面に残すために、共演者には台本の正確な台詞を伝えず、現場でアドリブ込みで爆発する芝居を許される段取りで撮影が組まれたとされます。ロレイン・ブラッコは、夫の正体に気づいていく女性として、序盤と終盤で声色や視線の置き方をはっきり変える役作りを行いました。

技術的な挑戦

本作の最大の技術的挑戦のひとつは、長期にわたるストーリーをひとつの本編に凝縮するためのテンポ設計でした。ナレーション、長回し、音楽、急速なカット、フリーズフレーム――スコセッシと編集チームはあらゆる映画的技法を用いて、3時間近い長さの本編を観客の心拍に乗せて進めていきます。撮影監督マイケル・ボールハウスは、コパカバーナの長回しのほか、レストランの厨房での同時進行アクション、強盗の現場の冷たい光、家庭内のシーンの暖かい色調といった、それぞれ異なる質感の場面を一本のフィルムの上で見事に共存させました。