シンドラーのリストが無料で全話見れる動画配信はどれ|考察、ネタバレ、タダで見る方法も解説

1993年
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『シンドラーのリスト』が見れる動画配信サービス

現在、Amazon Prime Video・U-NEXT で視聴できます。

配信サービス視聴可否
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U-NEXT視聴可能

『シンドラーのリスト』とは?作品の見どころ

1939年、ドイツ軍がポーランドを占領したばかりのクラクフ。家を追われたユダヤ人家族たちが、わずかな荷物を抱えて狭いゲットーへと押し込められていく光景を、本作は冷たいモノクロームで写し取ります。その同じ街にやってきたのが、ナチス党員でありながら戦時下のビジネスチャンスを狙う実業家オスカー・シンドラー。鍋やフライパンを軍需品として製造する工場を立ち上げ、安価な労働力としてユダヤ人を雇い入れた彼は、戦争が進むほどに自分が救えるはずの命の重さに気づいていきます。本作はその実在の人物が、約1100人のユダヤ人を強制収容所送りから救い出した実話を、抑制されたモノクロのトーンで紡いだ、20世紀末アメリカ映画の到達点です。

1993年に公開されたアメリカ映画で、ジャンルは戦争と人間ドラマを核に据えた歴史映画です。監督はスティーヴン・スピルバーグ、原作はオーストラリア人作家トーマス・キニーリーの小説『Schindler's Ark』、脚本はスティーヴン・ザイリアン。シンドラー役にリーアム・ニーソン、ユダヤ人会計士イザーク・シュターン役にベン・キングズレー、収容所司令官アーモン・ゲート役にレイフ・ファインズが配されています。撮影はヤヌス・カミンスキー、音楽はジョン・ウィリアムズ。

最大の見どころは、195分という長尺をモノクロームで貫きながらも、ふと差し込む「赤いコートの少女」だけが小さくカラーで燃え上がる、その一点突破の演出設計にあります。歴史の出来事を綺麗に物語化することへの抑制と、それでも描かなければいけない瞬間とを、音楽と画面の両方で正面から引き受けた1作です。

『シンドラーのリスト』を全話無料で見る方法

『シンドラーのリスト』を全話無料で見る方法は、現時点での日本国内の主要動画配信サービスでは、Amazon Prime VideoとU-NEXTの2つのサブスクリプションのいずれかに加入することです。いずれもサービスへの登録だけで、追加課金なしに最後まで視聴できます。

Amazon Prime Video

Amazon Prime Videoのプライム会員であれば、見放題対象作品として本作を視聴できます。アカウントを作成しプライムに加入すれば、スマートフォン、タブレット、テレビアプリ、ブラウザのいずれからでも再生可能です。プライム会員の月額または年額料金が必要となりますが、初めての加入であれば無料体験期間が用意されているケースがあるため、その期間内に長尺の本作をまとめて視聴することも可能です。広告つきプランでも本作は視聴対象になります。

U-NEXT

U-NEXTでは、月額プランに加入すれば見放題作品として本作を再生できます。新規登録時に無料体験が用意されているケースもあり、その期間内に視聴することも可能です。U-NEXTは大画面のテレビ用アプリやスマートフォン、ブラウザに対応しており、自宅のリビングでじっくり鑑賞するスタイルにも向きます。

そのほか、Apple TVやGoogle Play Moviesといったデジタル販売プラットフォームでは、レンタルや購入の選択肢があります。これらは「無料の手段ではないが、視聴ルートとして補足」しておきます。Netflix、Disney+、Huluの日本版では、現時点で本作の見放題配信は行われていません。

あらすじ

物語の始まり

1939年9月、ナチス・ドイツがポーランドへ侵攻し、クラクフは占領下に置かれました。市内のユダヤ人住民は家を追われ、ヴィスワ川南岸の狭い区画に作られたゲットーへと強制的に移住させられていきます。そんな街にやってきたのが、ドイツ・ズデーテン地方出身のナチ党員、オスカー・シンドラーです。社交的で、女性好きで、酒席を上手にこなす商売人。軍部や親衛隊の幹部に取り入って事業の足場を作る彼は、安価で従順な労働力としてユダヤ人を雇い入れる琺瑯製品工場を立ち上げ、自分の名で「シンドラー商会」を運営し始めます。

主人公を待ち受けるもの

彼の事業の屋台骨となるのが、工場の経理を任されるユダヤ人会計士イザーク・シュターンです。シュターンは表向きシンドラーの忠実な部下として帳簿を整えながら、その裏でゲットー内のユダヤ人――工員としては未熟な高齢者や知識人や芸術家を含む人々――を「シンドラー商会の従業員」として登録し、収容所への強制移送から守る一手を、シンドラー自身が完全に意識しないうちから打ち始めます。当初のシンドラーは「事業のために」「黒字を出すために」という意識でその採用を黙認するに過ぎません。

物語の風向きが変わるのは、1943年3月のクラクフ・ゲットー解体作戦です。ドイツ軍が住民をプワシュフ強制収容所へ移送する大規模作戦のさなか、シンドラーは丘の上から馬上で街を見下ろし、その混乱と虐殺の現場のなかに、赤いコートを着た小さな女の子の姿を目に焼き付けます。モノクロームの画面のなかで唯一色を持ったその少女の存在が、彼の中で何かを決定的に変えていきます。

プワシュフ収容所の司令官として赴任するアーモン・ゲートは、自宅のバルコニーから散歩する囚人を狙撃して撃ち殺すような人物で、人間が人間を「持ち物」として扱う光景を、シンドラーは商売の枠を超えた目で見つめるようになります。やがて彼は、自分の工場こそが従業員たちの命を守る最後の砦になりうるのだと気づき、私財を投じてでも「リスト」を作り、ひとりでも多くのユダヤ人をその名簿に書き加えていく道へと踏み出していきます。

登場人物

オスカー・シンドラー(演:リーアム・ニーソン)

ズデーテン地方出身のナチ党員で、戦時下クラクフで琺瑯工場を経営するドイツ人実業家。社交家で女好き、ナチス幹部とも気さくに乾杯を交わせる男ですが、ゲットー解体やプワシュフ収容所での出来事を目の当たりにする中で、自分が雇うユダヤ人労働者の命を「事業上の戦力」ではなく「ひとりずつ守るべき人間」として扱うように変わっていきます。物腰の柔らかさと、決断したときの粘り強さを両立させたリーアム・ニーソンの演技が、シンドラーという人物の複雑さを支えています。

イザーク・シュターン(演:ベン・キングズレー)

シンドラーの工場で会計を任されるユダヤ人会計士。寡黙で、表情をほとんど崩さず、何があっても眼鏡の奥から状況を冷静に見つめている人物です。ゲットーから工員を募るとき、シンドラー自身よりも早く「労働力ではなく命を守るための採用」を実行に移していき、本作の事実上の良心として物語を支えます。シンドラーとの関係は、雇用主と従業員の関係から始まり、最後には深い友情へと辿り着いていきます。

アーモン・ゲート(演:レイフ・ファインズ)

プワシュフ強制収容所の所長で、本作で描かれる悪のもっとも具体的な顔。自宅のバルコニーから狙撃銃で囚人を撃ち殺す習慣を持ち、ユダヤ人を「人」とは思わない態度を平気で示す若き親衛隊将校です。一方で、自宅で働かされるユダヤ人女性ヘレン・ヒルシュに歪んだ感情を抱くなど、底の見えない人格構造を持つ人物として描かれており、レイフ・ファインズの演技が「制度化された悪」をどう演じ得るかという問いそのものを観客に突きつけてきます。

ヘレン・ヒルシュ(演:エンベス・デイヴィッツ)

プワシュフ収容所内のゲートの自宅に、メイドとして仕えさせられるユダヤ人女性。司令官の理不尽な暴力と、彼の歪んだ感情の対象になる二重の恐怖に晒される人物として描かれます。シンドラーが彼女に向ける一瞬のまなざしは、本作の中で「個人の救済」というテーマがもっとも具体的に立ち上がる場面のひとつです。

ポルデック・フェッファーバーグ(演:ヨナタン・サガル)

クラクフのユダヤ人青年で、ブラックマーケットで生き抜いてきた経験を持つ人物。シンドラーに物資の融通や情報を提供する形で関わり、戦後にはシンドラーの実話を世界に伝えるための重要な証言者となった実在の人物です。本作では物語の現場の証人としての役割を担います。

エミリー・シンドラー(演:キャロライン・グッダル)

オスカー・シンドラーの妻で、夫の女性関係や事業の暴走を冷静な目で見守る人物。表向きの社交家としてのオスカーと、家庭の外側にある彼の本心とのあいだを、もっとも近くで観察できる位置にいる人物として描かれています。

スタッフ・キャスト陣

監督はスティーヴン・スピルバーグ。『ジョーズ』『E.T.』『インディ・ジョーンズ』シリーズなどで娯楽映画の頂点を走ってきた監督が、自らのユダヤ系のルーツと正面から向き合い、本作で全く異なる作風に踏み込みました。脚本はスティーヴン・ザイリアン。原作はトーマス・キニーリーがオスカー・シンドラーの実話を取材して仕上げた小説『Schindler's Ark』で、ザイリアンとスピルバーグはそれを徹底的に取材で補強した上で、195分という長尺の脚本に再構築しています。

撮影監督はポーランド出身のヤヌス・カミンスキー。本作以降、スピルバーグ監督作品の常連となる彼の名を世界に知らしめた1作で、モノクロ撮影による粒子の粗さ、手持ちのドキュメンタリー的なカメラワーク、そして劇中ほぼ唯一の色である赤いコートの一撃のすべてを担っています。音楽はジョン・ウィリアムズで、メインテーマのソロ・ヴァイオリンはイツァーク・パールマンが演奏しました。哀しみの旋律はその後、20世紀末映画音楽の代表作のひとつとして広く知られるところとなります。

主演キャスト

オスカー・シンドラー役のリーアム・ニーソンは、本作以前は演劇出身の中堅俳優として知られていた人物です。本作の起用が決まる前にはケヴィン・コスナーやハリソン・フォードらの名前も候補に挙がったとされますが、スピルバーグはニーソンが舞台『アンナ・クリスティ』で見せた存在感に強い印象を受け、本人を抜擢したと伝えられます。本作によって彼は世界的な大スターへと飛躍していきます。

イザーク・シュターン役のベン・キングズレーは、すでに『ガンジー』でアカデミー主演男優賞を受賞している大ベテラン。表情の動きを最小限に抑えながら、わずかな目元の動きだけで膨大な感情を伝えていく演技は、本作の倫理的な重力をひとり背負っているような重みを持ちます。

アーモン・ゲート役のレイフ・ファインズは、本作以前はイギリス舞台の俳優として知られていた若手で、本作での圧倒的な悪役演技によって一躍世界的な俳優としての地位を築きました。同年の英国アカデミー賞助演男優賞、米アカデミー賞助演男優賞ノミネートなど、彼のキャリアの方向を決定づけた1作です。

興行収入・話題

興行収入・話題

製作費は約2200万ドルで、当時としては中規模程度の予算と捉えられていました。興行収入は世界全体で3億2000万ドル超を記録し、ホロコーストを真正面から扱ったモノクロの長尺映画としては異例のヒットとなりました。劇場公開後も、教育機関での上映、テレビ放映、各国での再公開、家庭用ビデオ・配信展開などを通じて、ロングセラーとして観客に届き続けています。

評価・受賞歴

第66回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、脚色賞、撮影賞、編集賞、美術賞、作曲賞の7部門を受賞しました。スピルバーグ監督にとっては自身初のアカデミー監督賞・作品賞のダブル受賞となり、娯楽映画の巨匠としてだけでなく、シリアスなテーマを扱う映像作家としての評価を決定づけた瞬間として広く語られています。批評家団体のオールタイムベスト選にもしばしば登場し続け、IMDbのユーザー投票でも長年にわたって最上位に位置する1作として、現在も観客に支持され続けています。

ネタバレ

※ここからネタバレを含みます。

クライマックス

物語の核心は、シンドラーが自身の財産を投げ打って、プワシュフ収容所からブリンリッツの新工場へと従業員のユダヤ人を移送する「リスト」を作り上げる場面にあります。会計士シュターンと向き合いながら、ひとり分ずつ追加する金額の意味を確認し、財産を換金しながら名簿を埋めていく深夜の作業は、人間の命と紙幣の重さが正面から向き合う緊迫した場面として描かれます。リストに名前が載れば収容所送りを免れ、ブリンリッツの工場で戦争が終わるまで生き延びる可能性が生まれる――その一行ずつの追加が、ひとつずつの命の重さと等価に置かれていきます。

戦況がドイツ側の敗色濃厚に傾くなかで、シンドラーは自身がナチ党員として戦争犯罪人扱いされる立場に切り替わったことを悟ります。ブリンリッツでドイツの降伏が伝えられた直後、彼は自分の工場で守りきった人々の前に立ち、自身が逃亡しなければならないことを告げます。そして贈られた金歯から作られた指輪に刻まれたヘブライ語の格言――「ひとりの人を救う者は、世界全体を救うのと同じだ」――を受け取った瞬間、シンドラーは「もっと救えたはずだ」と泣き崩れます。車を売っていればもう数人、バッジを売っていればもう何人と数えながら泣き続ける彼の姿は、「善行」というものをきれいごとで終わらせない本作の到達点として、深く観客の胸に焼き付きます。

結末が示すもの

物語の最後、画面はモノクロから現代のカラー映像へと切り替わり、シンドラーに救われた本物の生存者たち(シンドラー・ジューデン)と、彼らを演じた俳優たちが手を繋いでイスラエルにあるシンドラーの墓を訪れる場面が映し出されます。墓石の上にひとつずつ石を置いていく行列のなかには、当時のシンドラー商会の元従業員たち、その子孫、関係者たちが並び、約1100人を救ったシンドラーの行為が、いまもなお何人もの人生として続いていることが示されます。物語は事実の重みのうえに、ただ静かに幕を下ろします。

トリビア

  1. 監督オファーを受けたスピルバーグは、当初自分には荷が重い題材だと感じてマーティン・スコセッシやロマン・ポランスキーに監督を譲ろうとした時期があったと伝えられます。最終的に本人に戻ってきた経緯については、スピルバーグ自身が複数のインタビューで繰り返し語っています。

  2. 撮影は実際のクラクフ市内、ゲットー跡地、プワシュフ収容所跡近郊などで行われました。長く続いた撮影期間中、出演者・スタッフは現地のホロコースト関連史跡を訪れる時間を多く確保しており、それが現場の空気そのものに影響を与えたと言われます。

  3. 全編モノクロ撮影のなかで、ゲットー解体のシーンに登場する赤いコートの少女と、冒頭・ラストの蝋燭の炎の一部だけがカラーで表現されています。デジタル合成による着色ではなく、フィルム上で部分的に手作業のカラー処理を施した工夫が用いられました。

  4. メインテーマのソロヴァイオリンを担当したイツァーク・パールマンは、自身もホロコースト関連の家族史を持つ演奏家で、本作のために特別に作曲された主題を世界中の聴衆に届ける役割を担いました。

  5. アーモン・ゲート役の準備のため、レイフ・ファインズは体重を増やし、ゲートが残した家族写真や演説の音声記録を徹底的に研究したと語っています。撮影時、生存者の一部からは「彼を見ると当時の所長に似すぎていて怖い」という反応もあったと伝えられます。

  6. スピルバーグは本作のギャラを受け取らず、興行収益から自身に入る分も「シンドラーの利益」と呼んで個人の収入とせず、ホロコースト生存者の証言を映像で残す活動などに充てたとされます。後にUSC Shoah Foundationという形で結実するこの取り組みは、本作の制作と直結した動きとして語られます。

撮影裏話

撮影の舞台裏

撮影はポーランド・クラクフを中心に行われ、ゲットーの跡地やプワシュフ収容所跡の近郊、シンドラーの実際の工場跡などが背景として用いられました。アウシュヴィッツ=ビルケナウについては、現地の関係機関の方針もあり、敷地の外側に同じ規模のセットを組んで撮影する形が選ばれています。歴史の場と接しながらも、現地の尊厳を傷つけない距離の取り方が、撮影前から細かく取り決められていたと伝えられます。

キャストの準備

リーアム・ニーソンは、シンドラーの実物の声色や立ち居振る舞いを取材資料から読み取り、その上で「ナチス幹部と社交できる男」と「ユダヤ人を救う男」の両面を矛盾なく重ねるための役作りを進めました。ベン・キングズレーは、寡黙な会計士という役柄のために、長く続く撮影のあいだも現場で必要以上に喋らないという徹底ぶりで、シュターンの存在感を作り上げたと言われます。

レイフ・ファインズは、ゲートの邸宅シーンの撮影に先立って、生存者の証言を集めた資料に長時間目を通したと言われます。歴史的な人物像を「単純な悪」として演じてしまわないために、ゲートの内側にあった矛盾――虚栄心、孤独、歪んだ自己愛――を細かく拾い上げる準備が積み重ねられました。

技術的な挑戦

ヤヌス・カミンスキーは、モノクロームのフィルム撮影と手持ちカメラを組み合わせることで、フィクション映画でありながらドキュメンタリー的な「同時代の記録」のように見えるトーンを作り上げました。光の量を絞り込み、グレーの中間値を多めに残す画面づくりは、戦時下クラクフの曇天と寒さを観客に直接届ける効果を持っています。音楽のジョン・ウィリアムズは、最初に脚本を読んだとき「自分には荷が重い」とスピルバーグに伝えたと伝えられますが、最終的にホロコーストを題材とする音楽として無駄を削ぎ落とした名スコアを完成させ、本作の深い感情のラインを支える柱となりました。