『窓辺にて』はどこで見れる?配信中サービスまとめ

『窓辺にて』はどこで見れる?配信サービス一覧
『窓辺にて』は2026年6月現在、Amazon Prime Video で配信中です(各社の公式配信情報にもとづく。下表に配信開始日と出典を掲載)。
| 配信サービス | 配信状況 | 出典 |
|---|---|---|
| Netflix | − | − |
| Amazon Prime Video | 配信中 2026年6月1日〜 | 公式 出典 |
| Disney+ | − | − |
| Hulu | − | − |
| U-NEXT | − | − |
配信開始カレンダーで他の新作もチェック:
『窓辺にて』とは?作品の見どころ
『窓辺にて』は、『愛がなんだ』『アイネクライネナハトムジーク』の今泉力哉監督が、稲垣吾郎を主演に迎えて書き下ろしたオリジナル恋愛映画です。2022年に公開されました。
本作のフックは、なんとも今泉監督らしい「ねじれ」にあります。主人公はフリーライターの市川茂巳。妻の浮気に気づいているのに、なぜか嫉妬の感情が湧いてこない――その「悲しめない自分」「好きという感情がよく分からない自分」に戸惑い、揺れ続けるのです。
声を荒げるでも泣き崩れるでもなく、淡々とした会話の積み重ねの中に人間の本音がにじむ。143分という長尺ながら飽きさせない巧みな脚本と、稲垣吾郎の柔らかな佇まいが見事に噛み合った、大人のための一筋縄ではいかない恋愛映画です。
『窓辺にて』を全話無料で見る方法
『窓辺にて』は、Amazon Prime Video(プライムビデオ)で配信されています。
Amazon Prime Videoのプライム会員になれば、見放題対象作品を追加料金なしで視聴できます。本作が見放題ラインナップに含まれている期間であれば、会員のまますぐに再生を始められます。なお配信形態(見放題/レンタル・購入)や提供期間は変わることがあるため、視聴前にAmazonの作品ページで最新の表示をご確認ください。
はじめてAmazonのサービスを利用する方には、無料体験(トライアル)が用意されている場合があります。期間中も見放題作品はそのまま楽しめるので、まずは作品ページで配信状況をチェックしてみるのがおすすめです。会話劇をじっくり味わいたい本作は、自宅でゆっくり鑑賞するのにぴったりの一本。正規の配信ルートで安心してお楽しみください。
あらすじ
『窓辺にて』の主人公は、フリーライターの市川茂巳。彼は、編集者である妻・紗衣が担当している人気の若手作家と、妻が浮気をしている事実にうすうす気づいていました。
ところが茂巳は、その事実を妻に問い質すことができません。それどころか、自分の中に「怒りも悲しみも湧いてこない」ことに気づき、「自分は本当に妻を好きなのだろうか」という、より厄介な問いに直面してしまうのです。
そんなある日、茂巳はある文学賞の授賞式で、高校生作家・久保留亜と出会います。彼女の受賞作「ラ・フランス」に強く惹かれた茂巳は、その物語にモデルがいるのなら会わせてほしいと願い出ます。この出会いをきっかけに、茂巳の周囲にいるさまざまな男女の「好き」「愛している」の形が静かに浮かび上がっていきます。大きな事件は起きません。けれど、誰もが心のどこかで覚えのある“感情のあいまいさ”を、本作は驚くほど精密に描き出していきます。
登場人物
『窓辺にて』には、それぞれに“好き”の温度差を抱えた登場人物たちが現れます。
- 市川茂巳(演:稲垣吾郎) ― フリーライター。妻の浮気に気づきながら嫉妬できない自分に戸惑う、物語の中心人物です。
- 市川紗衣(演:中村ゆり) ― 茂巳の妻で編集者。担当作家との関係が物語の発端になります。
- 久保留亜(演:玉城ティナ) ― 文学賞を受賞した高校生作家。茂巳が心惹かれる小説の書き手です。
- 荒川円(演:若葉竜也) ― 物語に関わる人物の一人。
- そのほか、志田未来、倉悠貴、穂志もえか、佐々木詩音、斉藤陽一郎、松金よね子らが、多層的な人間模様を織り上げます。
声高に主張するキャラクターはおらず、誰もが自分の感情を持て余している――その繊細な造形が本作の魅力です。
スタッフ・キャスト陣
『窓辺にて』のスタッフ・キャストは、オリジナル企画ならではの一体感が光ります。
監督・脚本は今泉力哉。本作は既存の原作ものではなく、監督が稲垣吾郎の主演を念頭に書き下ろしたオリジナル脚本である点が大きな特徴です。登場人物の“うまくいっていない時間”にこそ光を当てたい、という監督の作家性が全編に貫かれています。
主演は稲垣吾郎。柔らかく飄々とした佇まいが、感情を持て余す主人公・市川茂巳に絶妙にハマっています。共演には中村ゆり、玉城ティナ、若葉竜也、志田未来、倉悠貴、穂志もえか、佐々木詩音、斉藤陽一郎、松金よね子といった実力派が名を連ね、群像的な会話劇に確かな厚みを与えています。
興行収入・話題
『窓辺にて』は、大作映画のような派手なヒットを狙う作品ではなく、丁寧な会話劇を求める観客に向けた中規模公開の一本でした。そのため最終的な興行収入の具体的な数字は大きくは公表されておらず、本稿で確たる金額を示すことはできません。
その代わりに語るべきは、評価面での確かな手応えです。本作は第35回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品され、観客賞を受賞しました。国際映画祭の場で観客から高く支持されたことは、作品の完成度を裏づける重要な実績です。
また、映画レビューサービスでも平均スコアは高水準を維持しており、「展開が面白く、143分の長さを感じさせない」「稲垣吾郎の役どころが見事」といった声が多く寄せられています。配信での鑑賞でも、その評価はしっかりと引き継がれています。
ネタバレ
※以下は『窓辺にて』の核心に触れますが、結末を断定的に明かすことは避けます。
本作の最大の“仕掛け”は、ミステリ的などんでん返しではなく、主人公・茂巳の感情そのものにあります。妻の浮気という、通常なら激しい嫉妬や悲しみを生む状況に置かれながら、彼は最後まで「うまく傷つけない」自分と向き合い続けます。
物語は茂巳と妻の関係だけでなく、高校生作家・留亜をはじめとする周囲の人々の恋愛模様を並行して描くことで、「好きとは何か」「愛するとはどういう状態か」という問いを多面的に照らし出します。それぞれの関係に明快な正解は与えられません。
終盤、茂巳は自分の感情の正体に少しだけ近づきますが、観客に提示されるのは断定的な“答え”ではなく、考え続けるための“余白”です。すっきり解決しないからこそ、観終わってから誰かと語り合いたくなる――そんな結末が用意されています。
トリビア
『窓辺にて』をより深く楽しむための豆知識を紹介します。
- 稲垣吾郎ありきの企画:本作は、今泉力哉監督が稲垣吾郎の主演を前提に脚本を書き下ろしたオリジナル映画です。当て書きならではの“役と俳優の一体感”が随所に感じられます。
- 作中作「ラ・フランス」:劇中で重要な役割を果たす高校生作家・留亜の小説「ラ・フランス」は、物語のテーマである“好きという感情”を映し出す鏡として機能しています。
- 観客賞という勲章:第35回東京国際映画祭で観客賞を受賞しており、批評家だけでなく一般の観客からの支持を得た作品である点が特徴です。
- 長尺でも飽きない会話劇:143分という上映時間は会話劇としては長めですが、「時間を感じさせない」と評されるテンポの良さも見どころです。
撮影裏話
『窓辺にて』の制作背景には、今泉力哉監督の明確な作家的意志があります。
監督はインタビューなどで、「自分のうまくいっていない時間が主人公たりえるような、日常がもっと愛おしくなる映画を作り続けたい」という趣旨の思いを語っており、本作はまさにその哲学を体現した一本です。劇的な事件で観客を引っ張るのではなく、登場人物が言いよどむ“間”や、決定的でない感情のゆらぎにこそカメラを向けています。
また本作は、既存の小説や漫画を原作とせず、監督が稲垣吾郎を主演に据えて一から書き下ろしたオリジナル脚本です。俳優の佇まいから役を立ち上げる“当て書き”の手法によって、市川茂巳という掴みどころのない人物に、稲垣吾郎ならではの説得力が宿りました。
結果として本作は、東京国際映画祭で観客賞を受賞。作り手の静かなこだわりが、国際的な舞台で観客の共感を勝ち取った好例となっています。



