スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームが無料で全話見れる動画配信はどれ|考察、ネタバレ、タダで見る方法も解説

2021年

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が見れる動画配信サービス

現在、Amazon Prime Video・Disney+・Hulu・U-NEXT で視聴できます。

配信サービス視聴可否
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Hulu視聴可能
U-NEXT視聴可能

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』とは?作品の見どころ

スパイダーマンの正体が全世界に暴露され、ピーター・パーカーの日常が崩壊する――2021年12月公開の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、20年にわたる3世代のスパイダーマン俳優たちが歴史上初めて共演を果たした、シリーズ史上もっとも記念碑的な一作です。

本作はマーベル・スタジオとソニー・ピクチャーズの共同制作によるMCUスパイダーマン三部作の完結編で、監督はシリーズ全3作を手がけたジョン・ワッツ、脚本はクリス・マッケナとエリック・ソマーズ。製作費2億ドル、上映時間148分、全世界興行収入は19.2億ドルに達し、コロナ禍以降のハリウッド映画として歴代最高記録を樹立しました。

見どころは、トム・ホランド演じるピーター・パーカーが、ドクター・ストレンジの『記憶を消す呪文』が暴走したことで、過去のサム・ライミ版(トビー・マグワイア主演)、アメイジング・スパイダーマン版(アンドリュー・ガーフィールド主演)の世界線から強敵ヴィランたちが集結し、最終的に3代のスパイダーマンが揃い踏むという、ファンが20年待ち続けたマルチバース・スパイダーマン共演です。

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を全話無料で見る方法

映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を全話無料で視聴したい場合、最も手堅い選択肢はU-NEXTの31日間無料トライアルを活用する方法です。月額2189円のU-NEXTで本作は見放題配信されており、新規入会で31日間の無料体験中に視聴できます。

U-NEXT(31日間無料トライアル)

本作はU-NEXTの見放題対象として配信されています。新規入会の場合は31日間の無料トライアルが用意されており、その期間中であれば追加料金なしで本編を最後まで鑑賞できます。U-NEXTにはMCUスパイダーマン三部作(『ホームカミング』『ファー・フロム・ホーム』『ノー・ウェイ・ホーム』)すべてが見放題で揃っているため、シリーズを通しで楽しみたい方にも最適です。さらにサム・ライミ版・アメイジング版の過去スパイダーマン全5作も同時に視聴可能で、本作のマルチバース要素を完全に楽しむための環境が整っています。

Amazon Prime Video(30日間無料体験)

本作はAmazon Prime Videoでも見放題配信中です。プライム会員月額600円もしくは年額5900円のサービスで、新規入会の場合は30日間の無料体験が用意されています。Prime Video上でもスパイダーマン三部作が同時に見放題で揃っているため、本作の前作との連続視聴に最適です。

Hulu(無料体験なし)

Hulu Japanでも本作は見放題配信中ですが、Hulu Japanは2023年に2週間無料体験を終了しているため、新規ユーザーが完全無料で視聴する手段はありません。既存会員のみ追加料金なしで視聴できます。

Lemino(30日間無料体験)

NTTドコモのLeminoでも本作は見放題配信中です。月額990円のサービスで、新規入会の場合は30日間の無料体験が用意されています。

Disney+(無料体験なし)

Disney+では本作および全MCU作品が見放題配信中ですが、Disney+ Japanの無料体験は2022年に終了しています。既存会員でMCU全作品をDisney+で視聴している方は追加料金なしでアクセス可能です。

TELASA(15日間無料体験)

TELASAでも本作は見放題配信中です。月額618円で、新規登録すれば15日間は無料で見放題機能を利用できます。

補足:他の主要VOD

Netflixでは本作の見放題配信は確認できません。DMM TV、FOD、dアニメストアでも配信されていません。レンタル・購入は『全話無料』の手段ではないため本記事では推奨しません。

あらすじ

物語の始まり

本作は前作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のラストから直接続く形で始まります。前作の悪役ミステリオが死の間際に仕掛けた偽の動画が世界中に公開され、『スパイダーマンの正体はピーター・パーカーである』『ロンドンでの戦闘は彼が引き起こした殺人事件だった』という二重の暴露によって、ピーターの日常は完全に崩壊してしまいます。

ピーター(トム・ホランド)、恋人のMJ(ゼンデイヤ)、親友のネッド・リーズ(ジェイコブ・バタロン)の3人は、スパイダーマンの正体が暴露されたことで大学受験すべてに不合格となり、メイおばさんの自宅にもパパラッチが押し寄せる地獄のような日々を送ることになります。マスコミ、ファン、敵対者からの攻撃に疲弊したピーターは、最後の手段としてドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)に助けを求めます。

呪文の暴走

ストレンジが提案したのは『世界中の人々の記憶からピーター・パーカーがスパイダーマンであるという事実を消す呪文』。けれども呪文の準備中、ピーターが何度も『でもMJと親友には覚えていてほしい』『おばさんにも』と細かい例外をリクエストしたことで、呪文は暴走してしまいます。その暴走の影響で、別の宇宙からピーター・パーカーがスパイダーマンであることを知る者たちが、本作の世界線に呼び寄せられてしまいました。

別世界からやってきたのは、サム・ライミ版(2002-2007)の悪役たち――グリーン・ゴブリン(ウィレム・デフォー)、ドック・オク(アルフレッド・モリナ)、サンドマン(トーマス・ヘイデン・チャーチ)、そしてアメイジング・スパイダーマン版(2012-2014)のリザード(リス・エヴァンス)、エレクトロ(ジェイミー・フォックス)です。彼らは『自分のいた世界線でスパイダーマンに敗れた』はずの存在で、本来であれば敗北の数分後に死ぬ運命にありました。

ピーターの選択

ストレンジは『ヴィランたちを彼らの世界線に送り返せば、彼らはそこで死ぬ運命を迎える』と告げます。しかしピーターは『彼らを救って治療してから戻したい』と主張し、メイおばさんの強い同意を得て、ヴィランたちを地球の科学技術で治療するという困難な道を選びます。

ここからの物語は、ピーターの『誰もを救いたい』というヒーローとしての信念が、ストレンジの冷酷な現実主義と対立しながら進展していきます。中盤では、ピーターがヴィランたちを治療しようとする過程で、メイおばさんがグリーン・ゴブリンの卑劣な攻撃を受けて命を落とすという、本作最大の悲劇が描かれます。

三世代のスパイダーマン共演

物語の終盤、絶望の淵に立つピーターのもとに、ネッドが偶然開いた魔法のリングを通じて、別世界の二人のピーター・パーカーがやってきます。サム・ライミ版のピーター・パーカー(トビー・マグワイア)と、アメイジング・スパイダーマン版のピーター・パーカー(アンドリュー・ガーフィールド)。20年にわたる3世代のスパイダーマン俳優が歴史上初めて同じ画面に立つこの瞬間は、世界中のスパイダーマンファンが見守った映画史的瞬間として記録されました。

3人のピーター・パーカーは、自由の女神の頂上で繰り広げられる最終決戦で連携し、各ヴィランの治療と元の世界線への帰還を完遂します。それぞれの『失った者』への思いを互いに分かち合うシーンは、本作のもっとも感動的な瞬間として観客の涙腺を破壊しました。

登場人物

ピーター・パーカー/スパイダーマン(演・トム・ホランド)

本作の主人公、MCU版のスパイダーマン。前2作(『ホームカミング』『ファー・フロム・ホーム』)から続く成長アークの完結編で、本作では『若いヒーロー』から『真のスパイダーマン』へと変貌していきます。トム・ホランドは『ヘヴンリーボーイズ』『ローレライ』『チェリー』などで実力を磨いてきた英国俳優で、本作で『俺たちのスパイダーマン』としての立ち位置を完璧に確立しました。

MJ/ミシェル・ジョーンズ(演・ゼンデイヤ)

ピーターのガールフレンドで、知性的でクールな大学生。本作では正体暴露によってピーターと共にメディアに追われる立場となり、彼女自身の人生も大きく揺さぶられます。ゼンデイヤは『DUNE/デューン 砂の惑星』『ユーフォリア/EUPHORIA』などでハリウッドのトップスターに躍進した俳優で、本作のMJ役は彼女の代表作の一つです。

ネッド・リーズ(演・ジェイコブ・バタロン)

ピーターの親友で、本作で重要な役割を担う『鍵を握るキャラクター』。物語終盤では彼が偶然開いた魔法のリングが3代のスパイダーマンを集結させる起点となります。ジェイコブ・バタロンはMCUスパイダーマン三部作の主要キャストで、コメディリリーフでありながらも本作で物語の感情面を支える重要な役割を果たしました。

ドクター・ストレンジ/スティーヴン・ストレンジ(演・ベネディクト・カンバーバッチ)

ピーターの相談役にして、物語の中軸を担う魔術師。彼の『記憶を消す呪文』が物語のすべての発端となり、本作のクライマックスではマルチバースの構造についての深い見識を示します。ベネディクト・カンバーバッチは『シャーロック』『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』『ドクター・ストレンジ』などで世界的なスターとなった英国俳優です。

ノーマン・オズボーン/グリーン・ゴブリン(演・ウィレム・デフォー)

本作の最大の敵、サム・ライミ版『スパイダーマン』(2002年)から19年ぶりに復帰したヴィラン。本作では治療を受ける純粋なノーマン・オズボーンと、邪悪な人格のグリーン・ゴブリンを演じ分けるという俳優として極めて困難な役柄に挑戦しています。ウィレム・デフォーは『プラトーン』『ザ・フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』『ライトハウス』などで実力派俳優として確立したベテランで、本作の演技は20年経過した俳優のキャリアにおける最大の名演の一つとして評価されています。

オットー・オクタヴィアス/ドック・オク(演・アルフレッド・モリナ)

サム・ライミ版『スパイダーマン2』(2004年)の悪役だった博士で、17年ぶりの復帰となります。本作では治療によって元の純粋な科学者オットー・オクタヴィアスに戻る過程が描かれ、最終的にはピーターたちの味方として戦います。アルフレッド・モリナは『チョコレート・アンダーグラウンド』『フリーダ』などで知られるベテランです。

マックス・ディロン/エレクトロ(演・ジェイミー・フォックス)

『アメイジング・スパイダーマン2』(2014年)の悪役だった電気を操る男。本作では8年ぶりに復帰したフォックスが演じ、見た目をリブートして青色の電気エフェクトから黒/黄色の現代的な姿へと変貌しました。ジェイミー・フォックスはアカデミー主演男優賞受賞俳優です。

サンドマン/フリント・マルコ(演・トーマス・ヘイデン・チャーチ)

サム・ライミ版『スパイダーマン3』の悪役で、ライミ版を見ていたファンには馴染みのキャラクター。本作の戦闘シーンに重厚感を加える存在です。

リザード/カート・コナーズ(演・リス・エヴァンス)

『アメイジング・スパイダーマン』(2012年)の悪役で、爬虫類人間。本作では他のヴィランたちと共にチームを組んでスパイダーマンと対峙します。

サム・ライミ版ピーター・パーカー(演・トビー・マグワイア)/アメイジング版ピーター・パーカー(演・アンドリュー・ガーフィールド)

本作のクライマックスで登場する2代の『歴代スパイダーマン』。トビー・マグワイアはサム・ライミ版三部作(2002-2007)の主役で、本作で14年ぶりにスパイダーマン役に復帰しました。アンドリュー・ガーフィールドは『アメイジング・スパイダーマン』2作(2012-2014)の主役で、7年ぶりに復帰しました。3代のピーター・パーカー俳優が同じ画面に立つこの場面は、映画史に永遠に刻まれる名場面となっています。

スタッフ・キャスト陣

本作の制作はマーベル・スタジオとソニー・ピクチャーズ・モーション・ピクチャー・グループの共同体制で進められました。両社の共同製作契約は2017年から続いており、本作はその実りある協業の集大成となりました。製作費は2億ドル(約290億円)、撮影は2020年10月にアトランタのパインウッド・スタジオでスタートし、2021年3月まで続きました。

監督は前2作から続投のジョン・ワッツ。インディー映画『コップカー』(2015年)でハリウッドデビューを果たした若手監督で、MCUスパイダーマン三部作(『ホームカミング』『ファー・フロム・ホーム』『ノー・ウェイ・ホーム』)を一貫して指揮し、ピーター・パーカーの成長物語を完成させました。彼はMCUスパイダーマンの『顔』とも言える監督です。

脚本はクリス・マッケナとエリック・ソマーズの共同執筆。二人はMCUスパイダーマン三部作すべての脚本を担当しており、トム・ホランド版ピーター・パーカーの『若さと未熟さ』を一貫して描き続けてきました。

撮影監督はマウロ・フィオーレ。『アバター』『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』でアカデミー撮影賞を受賞した経歴を持つベテランで、本作のVFX中心の戦闘シーンと、感情を捉える対話シーンの両方を見事に映像化しました。

編集はジェフリー・フォード、リーランド・スリック。視覚効果監修はケリー・ポート(『アベンジャーズ/エンドゲーム』でアカデミー視覚効果賞ノミネート)が担当し、本作のマルチバース要素を技術的に成立させました。アクションシーンの設計はチャド・スタヘルスキー(『ジョン・ウィック』シリーズの監督)の弟子筋にあたる複数のスタントコーディネーターが担当しました。

音楽はマイケル・ジアッキーノ。MCUスパイダーマン三部作の音楽を一貫して担当してきたジアッキーノは、本作のために前2作のテーマを発展させた重厚なオーケストラスコアを書き下ろしました。クライマックスで使用されるテーマは『3人のピーター・パーカー』のための新作で、サム・ライミ版(ダニー・エルフマン作曲)、アメイジング版(ハンス・ジマー作曲)の過去テーマを巧妙に織り交ぜる構成になっています。

主演キャスト

トム・ホランド(ピーター・パーカー/スパイダーマン)は、英国出身の若手俳優で、ロンドンの王立バレエ・スクール出身という経歴を持ちます。『戦火の馬』(2011年)でハリウッドデビューを果たし、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)でMCU初登場、以降スパイダーマン三部作と『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』に出演する形でMCUの主要キャラクターの一人となりました。

ゼンデイヤ(MJ)は、本作のヒロインとして三部作を通じて出演しただけでなく、近年は『DUNE』『チャレンジャーズ』などで主演を務めるハリウッドのトップスターです。彼女とトム・ホランドは本作の撮影中に交際を公表し、現実世界でも話題を集めました。

復帰キャストの3名(ウィレム・デフォー、アルフレッド・モリナ、ジェイミー・フォックス)はそれぞれ7年から19年ぶりのスパイダーマン作品復帰となり、撮影現場では彼らが当時のキャラクター造形を完璧に再現する姿に若手スタッフが驚いたとプロデューサーが公式番組で明かしています。

何より本作の最大のサプライズキャストはトビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールドの『歴代スパイダーマン』共演です。ソニー・ピクチャーズは本作の公開直前まで2人の出演を完全に伏せ続け、劇場で初めて2人の登場シーンを目にした観客は世界中で歓声を上げました。

興行収入・話題

興行収入と話題

本作は2021年12月17日にアメリカで公開され、初週末興行収入は2.6億ドルを記録。COVID-19パンデミック中の劇場映画として全世界興行収入19.2億ドル(約2800億円)を達成し、史上8番目の興行収入を記録した作品となりました。製作費2億ドルを大きく回収し、ハリウッド業界からも注目を集めた一作です。

日本国内では2022年1月7日に公開され、初週末興行収入は8.2億円を記録。最終興収は約47億円に達し、ハリウッド冬興行の代表格として安定した数字を残しました。Filmarksの本作評価は4.4点(5点満点)と、シリーズファンから新規視聴者まで幅広い熱狂的支持を集めました。

評価

米Rotten Tomatoesでは批評家スコア93%、観客スコア98%とほぼ全会一致の高評価を獲得しました。観客スコア98%はマーベル映画史上最高の数字で、観客の熱量が異常なレベルに達したことが分かります。米アカデミー賞では視覚効果賞にノミネートされ、技術面でも高く評価されました。

専門誌『The Hollywood Reporter』のレビューでは『MCU三部作の完璧な完結篇』『3代スパイダーマン共演という映画的奇跡を成立させた監督の手腕』と絶賛されました。日本でも『シネマトゥデイ』『FILMAGA』が大型特集を組み、『涙腺崩壊』『ファンサービスの極致』『若き俳優トム・ホランドが演技でクライマックスを支えきった』と評価されています。

IPの広がり

本作の成功を受けて、ソニー・ピクチャーズは2024年に『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム THE MORE FUN STUFF VERSION』として、本編未公開シーンを追加した拡張版を劇場公開しました。さらにMCU第4フェーズへと続く『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』『ロキ』のマルチバース要素は、本作のクライマックスを踏まえた展開となっています。本作はMCU第3フェーズの『真の完結篇』として、シリーズ史的に重要な位置づけを獲得した記念碑的作品です。

ネタバレ

※ここからネタバレを含みます。

メイおばさんの死

本作最大の衝撃は、メイおばさん(マリサ・トメイ)の死です。物語中盤、ピーターの隠れ家にしていたハッピーのアパートに、治療中のグリーン・ゴブリンが乱入。ノーマン・オズボーンの人格を支配したゴブリンは、メイを建物の崩壊に巻き込んで重傷を負わせます。瀕死のメイは、最後にピーターに『大いなる力には、大いなる責任が伴う』というスパイダーマンの伝統的な名台詞を残してこの世を去ります。これはMCU版で初めて『大いなる責任』のセリフがメイから直接ピーターに伝えられた瞬間でした。

3代スパイダーマンの登場

本作のクライマックスを支える最大の見せ場は、ネッドが偶然開いた魔法のリングを通じて、別世界の2人のピーター・パーカーが本作の世界線にやってくる場面です。最初に登場するのはアンドリュー・ガーフィールド版のピーター(『アメイジング・スパイダーマン』2作の主役)。続いてトビー・マグワイア版のピーター(サム・ライミ版『スパイダーマン』三部作の主役)。3人のピーター・パーカーは互いを認め合い、それぞれの世界での後悔(ガーフィールド版はグウェン・ステイシーの死、マグワイア版はメリー・ジェーンとの別離)を分かち合います。

自由の女神での最終決戦

物語のクライマックスは、自由の女神の頂上で繰り広げられる5対3の最終決戦です。本作の自由の女神は工事中のキャプテン・アメリカの巨大盾を据え付ける形にデザインされており、戦闘の舞台として象徴的な意味を持ちます。3人のピーター・パーカーが連携してヴィラン全員を治療する戦いは、本作の感情と技術の頂点を示す名場面です。

ピーターの最終決断

物語の最後、ストレンジは『マルチバース全体の崩壊を防ぐためには、世界中の全員からピーター・パーカーの存在の記憶を消す必要がある』と告げます。MJも、ネッドも、メイの記憶も、彼らはピーター・パーカーという人物を一切覚えていない世界に戻ります。ピーターは『MJに後で会いに行って自分のことを思い出してもらう』と決意して別れを告げますが、最終的にはMJとネッドの未来を尊重して二人に近づかない選択をします。

グウェン・ステイシーへの言及

アンドリュー・ガーフィールド版のピーターが、ゼンデイヤ演じるMJを高層ビルから救う場面は、本作で最も感動的な瞬間のひとつです。彼はかつて『アメイジング・スパイダーマン2』で恋人グウェン・ステイシーを救えなかったトラウマを抱えており、本作でMJを救うことで自身の傷を癒します。彼が涙ぐみながらMJを抱き止めるカットは、ガーフィールド・ファンからの叫びがやまない名場面となりました。

エンドクレジット

ミッドクレジットでは、新作『ヴェノム』に登場するエディ・ブロック(トム・ハーディ)が本作の世界線に転送されてからすぐ元の世界に戻る短いシーンが追加されました。ポストクレジットでは『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の予告編が流れ、本作のクライマックスがMCU第4フェーズの本格的なマルチバース展開に直結することが示されています。

トリビア

  1. 本作のトビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールドの出演は、公開前まで完全に伏せられていました。ソニー・ピクチャーズはトレーラーやポスターで彼らの姿を一切出さず、出演噂を否定し続けるという徹底的なネタバレ防止策を採用しました。劇場で2人が登場した瞬間、世界中の観客が同時に歓声を上げる光景は記録的な現象となりました。

  2. ウィレム・デフォーは2002年のサム・ライミ版『スパイダーマン』でグリーン・ゴブリンを演じてから19年ぶりに復帰しました。デフォーは『2002年と同じスタント自分でやる』と申し出て、66歳という高齢にも関わらず本人がアクションシーンの大半を演じ切りました。

  3. アルフレッド・モリナがドック・オクとして復帰する際、ジョン・ワッツ監督は『あなたが2004年で死んだあの瞬間からこの映画につながる』という設定を提案しました。モリナはこのアイデアに感動し、出演を即決したと公式番組で明かしています。

  4. 本作の撮影現場では、トビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィールド、トム・ホランドの3代スパイダーマン俳優が初めて顔を合わせた瞬間がドキュメンタリー映像として残されています。3人とも互いに『あなたは僕のヒーローだった』と称え合う姿が、特典映像で公開されました。

  5. メイおばさんの死亡シーンの撮影では、マリサ・トメイは『大いなる力には、大いなる責任が伴う』のセリフを言う前に、トム・ホランドに『君のメイおばさんとして、これだけは伝えたかった』と本心からのメッセージを伝えました。トムはこの瞬間に涙を流し、本編に使われたテイクも実際の感情がそのまま映像化されています。

  6. 自由の女神での最終決戦の撮影には、約2か月の準備期間が必要でした。3代のスパイダーマンの動きを区別するため、各俳優ごとに異なるアクションスタイルを設計し、ジョン・ワッツ監督が一つ一つ振り付けを確認しました。3人のスタントは70%が本人による実演で行われています。

  7. 本作のラストでピーターが新しいスパイダーマン・スーツを自分で縫う場面は、サム・ライミ版『スパイダーマン2』のオマージュとして撮影されました。トム・ホランドは『この場面を演じるために、ひと月間サム・ライミ版を毎日繰り返し見続けた』と公式インタビューで語っています。

撮影裏話

三部作完結への道のり

本作の制作は2019年、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』公開直後にスタートしました。マーベル・スタジオとソニー・ピクチャーズは、MCU三部作の完結篇として『過去のスパイダーマン作品との繋がり』を描く野心的な企画を構想し、ジョン・ワッツ監督と脚本家チームに約2年がかりの開発期間を与えました。

復帰キャストの説得

ウィレム・デフォーとアルフレッド・モリナの復帰は、ジョン・ワッツ監督自身が直接交渉に当たりました。両俳優は最初慎重な姿勢を見せましたが、『過去のキャラクターを消費するための復帰ではなく、彼らに新しい物語を与える』という方針を聞いて出演を決めました。ジェイミー・フォックスも当初は躊躇していましたが、エレクトロのビジュアルを大幅にリブートするという提案を受けて出演承諾に至りました。

トビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールドの参戦

MCU三部作の真の主役を支えた2人の歴代スパイダーマン俳優の参戦は、本作の最大の機密事項でした。ソニー・ピクチャーズは2人の出演契約を2020年8月に締結しましたが、撮影現場では出演者・スタッフ全員に厳格なNDAが課され、撮影スケジュールも他の俳優と完全分離して秘密が守られました。劇場公開後にスポイラーが解禁されるまで、ハリウッドの各種メディアでも一切の確証情報が漏れることはありませんでした。

COVID-19パンデミック下の撮影

撮影は2020年10月にアトランタのパインウッド・スタジオでスタートしました。当時はCOVID-19パンデミックの真っ只中で、出演者・スタッフ全員が毎週PCR検査を受け、感染対策プロトコルが徹底的に守られました。トム・ホランドとゼンデイヤは撮影期間中に交際を公表し、現実世界の関係性が役柄にも自然に反映されることになりました。

マルチバース要素の構築

VFX監修ケリー・ポートは、本作のマルチバース描写を技術的に成立させるため、過去のスパイダーマン映画の映像資料を徹底的に研究しました。サム・ライミ版(ソニー・ピクチャーズ)、アメイジング版(ソニー・ピクチャーズ)、MCU版(マーベル/ソニー)という異なる時代の映像を、本作の現代映像と違和感なく接続する技術が、本作のクライマックスを支えました。

マイケル・ジアッキーノの音楽演出

音楽担当のマイケル・ジアッキーノは、本作の3代スパイダーマン共演シーンに合わせて、過去のスパイダーマン主題曲を1分間程度のメドレー形式で組み込みました。ダニー・エルフマンが作曲したサム・ライミ版(2002年)の主題曲、ハンス・ジマー&ファレル・ウィリアムスが作曲したアメイジング版(2012年)の主題曲、そして自身が作曲したMCU版(2017年)の主題曲を、自然なオーケストラ進行の中で巧みに繋げる技術は、ファンの胸を熱くしました。

マーベルとソニーの協業

本作はマーベル・スタジオ(ディズニー傘下)とソニー・ピクチャーズの共同制作です。両社のスパイダーマンライセンスを巡る交渉は2019年に一時破談寸前まで行きましたが、最終的にトム・ホランド本人がディズニーCEOボブ・アイガーとソニーCEO吉田憲一郎に直接電話して仲介を行ったことで、契約が継続されました。本作はその協業の最も象徴的な成果として記憶される作品となっています。