ダークナイトが無料で全話見れる動画配信はどれ|考察、ネタバレ、タダで見る方法も解説

『ダークナイト』が見れる動画配信サービス
現在、Hulu・U-NEXT で視聴できます。
| 配信サービス | 視聴可否 |
|---|---|
| Netflix | − |
| Amazon Prime Video | − |
| Disney+ | − |
| Hulu | 視聴可能 |
| U-NEXT | 視聴可能 |
『ダークナイト』とは?作品の見どころ
ガラス張りの高層ビルが光と闇を切り分けるゴッサム・シティ。眠らない街の屋上からマントを翻して見下ろす男の名は、バットマン。前作で街の暗黒街にようやく一筋の希望を吹き込んだ彼が、今度は「ルールを持たないテロリスト」の前に立つことになります。緑色の髪、青ざめた化粧、口の両端に走る赤いペイント――札束を山と積んだ机に火をつけながら笑うジョーカーが街に放つのは、混沌そのもの。本作は、正義の側に立つ者が、自身の手段と倫理を一夜ごとに問い直されていく、21世紀のヒーロー映画の到達点です。
2008年に公開されたアメリカ映画で、ジャンルはヒーロー映画の枠を超えた重厚な犯罪サスペンス・ドラマです。監督はクリストファー・ノーラン、脚本はノーランと弟ジョナサン・ノーランの共同執筆。バットマン/ブルース・ウェイン役にクリスチャン・ベール、ジョーカー役にヒース・レジャー、新しい地区検事ハービー・デント役にアーロン・エッカートを配しています。撮影はウォリー・フィスター、音楽はハンス・ジマーとジェームズ・ニュートン・ハワードの共同作業。
最大の見どころは、ヒーロー映画の体裁を借りながら、誘拐・銀行強盗・公開殺人といった現実の犯罪映画さながらの緊迫感を、IMAXフィルムによる広大な画面と実物大のスタント撮影で描き切る演出設計にあります。何よりヒース・レジャー演じるジョーカーの存在は、彼自身の急逝と相まって映画史にひとつの伝説として刻まれており、本作以降のヴィラン像のベンチマークとして繰り返し語られることになります。
『ダークナイト』を全話無料で見る方法
『ダークナイト』を全話無料で見る方法は、現時点での日本国内の主要動画配信サービスでは、HuluとU-NEXTの2つのサブスクリプションのいずれかに加入することです。いずれもサービスへの登録だけで、追加課金なしに最後まで視聴できます。
Hulu
日本のHuluに加入していれば、見放題ライブラリ内で本作を視聴できます。Huluは月額料金型で、加入後すぐにライブラリの全てが利用可能となり、スマートフォン、テレビ用アプリ、ブラウザの各環境に対応しています。Huluは時期によって無料体験キャンペーンが提供されることがあるため、最新状況は公式サイトで確認してください。
U-NEXT
U-NEXTでは、HBO Maxの一部作品ラインナップとして本作が見放題対象に含まれています。U-NEXTのアカウントを開設し月額プランに加入すれば、専用アプリやブラウザから再生できます。新規登録時に無料体験が用意されているケースもあり、その期間内に長尺の本作とトリロジーをまとめて視聴することも可能です。
そのほか、Apple TVやGoogle Play Movies、Amazon Videoといったデジタル販売プラットフォームでは、レンタルや購入の選択肢があります。これらは「無料の手段ではないが、視聴ルートとして補足」しておきます。Netflix、Amazon Prime Video、Disney+の日本版では、現時点で本作の見放題配信は行われていません。
あらすじ
物語の始まり
物語の舞台は、前作『バットマン・ビギンズ』の数か月後のゴッサム・シティ。富豪ブルース・ウェインが闇の自警団バットマンとして街に現れたことで、犯罪組織は息を潜め、市民のあいだには久しぶりの希望が芽生えはじめています。新たに就任した地区検事ハービー・デントは、その希望をさらに前進させる存在として、警察のジェームズ・ゴードン警部補とともに大規模な汚職一掃に乗り出していきます。三者は連携しつつ、街全体を覆うマフィアの資金網を一気に断つ作戦を企てます。
主人公を待ち受けるもの
そんな矢先、ゴッサムの闇に新しい影が現れます。緑髪に化粧の崩れた男ジョーカーは、銀行のマフィア資金を強奪する大胆な犯行を皮切りに、街のマフィア幹部たちを集めた会合に飛び込み、自らを「彼らのボスにしてやる」と申し出ます。条件はただひとつ、「バットマンの首」。彼は「あの男さえ消せば、街はおれたちのものに戻る」と語り、ゴッサムの裏社会と警察の双方を揺さぶり始めます。
バットマンとデント、ゴードンの三者は、市民への被害を最小限に抑えながらジョーカーを追い詰めようとします。けれどもジョーカーが起こす連続殺人と公開予告には、彼自身の利得や欲望が一切感じられません。「混沌こそがいちばん公平だ」と笑う男に、警察の常套手段は通用せず、バットマンが守ろうとしてきた「市民を傷つけない」というルールも、目の前で次々と踏み躙られていきます。
物語が進むにつれ、ジョーカーは標的をひとつずつ広げていきます。市議会、判事、警察幹部、そしてデントとレイチェル。それぞれを「選ばせる」形で恐喝するその犯行は、街の正義そのものを内側から壊そうとする狙いを持っています。バットマンは自身の存在意義を問い直す問いに、デントは検事として築き上げてきた「正しさ」が試される選択に、それぞれ追い詰められていく――そして、街の全市民を巻き込む大規模な実験が、終盤に向けて静かに準備されていきます。
登場人物
バットマン/ブルース・ウェイン(演:クリスチャン・ベール)
ゴッサムの大企業ウェイン産業のCEOである大富豪と、夜になればコウモリの装束で街を見回る自警団。本作では、街に法的な希望をもたらす存在として地区検事ハービー・デントを見出し、自身が「いつか街から退場できる日」を迎えるための準備を進めようとしています。一方で、ジョーカーの登場によって自身の方法論――誰も殺さない、警察と協調する、街の信頼を裏切らない――が次々と試されていく姿が描かれます。
ジョーカー(演:ヒース・レジャー)
本作の名物悪役。緑髪と崩れた白い化粧、そして口の両側に深い傷をペイントで強調した男で、自分の生い立ちすら毎回違う物語として語る底の見えない人物です。「混沌そのものが平等だ」という哲学を実践するため、銀行、市議会、フェリー、病院など街の各所で人為的なジレンマ装置を仕掛けていきます。ヒース・レジャーは本作の撮影終了からまもなく28歳の若さで急逝し、本作の演技は追贈の形で映画史にひとつの伝説として刻まれました。
ハービー・デント(演:アーロン・エッカート)
ゴッサム新地区検事で、市民に「白い騎士」と呼ばれる存在。汚職摘発と組織犯罪の起訴に並々ならぬ意志を見せ、バットマンとゴードンの二者から最大の協力者として期待される人物です。レイチェル・ドーズへの愛情も含め、本作の前半では希望の象徴として描かれますが、ジョーカーの仕掛ける「選ばせる罠」を経て、人物像は大きく揺さぶられていきます。
レイチェル・ドーズ(演:マギー・ギレンホール)
ブルースの幼なじみで、地方検事補。前作からの続役で、本作ではブルースとデントのあいだに立つ位置づけとして描かれます。彼女がジョーカーの罠の中心に置かれることが、ハービー・デントとブルース・ウェインの両者に決定的な変化をもたらします。
ジェームズ・ゴードン(演:ゲイリー・オールドマン)
ゴッサム市警の警部補で、警察内部の腐敗と戦いながらバットマンと密かに連携する数少ない存在。本作では大規模犯罪課を率いて、デントとバットマンの三者連携の現場を担います。家族を持つ普通の警察官の視点から、本作は街全体の倫理を観客に伝えていきます。
アルフレッド・ペニーワース(演:マイケル・ケイン)
ウェイン家の執事で、ブルースの保護者であり相談役。バットマン活動を陰から支える唯一の存在で、ジョーカーという「目的を持たない敵」を相手にするときの心構えを、ブルースに対して落ち着いた語り口で示し続けます。「ある男は単に世界が燃えるのを見たいのだ」というアルフレッドの台詞は、本作のジョーカー観をひとことで言い当てた名場面として広く語られています。
スタッフ・キャスト陣
監督・製作・共同脚本はクリストファー・ノーラン。前作『バットマン・ビギンズ』で再起動したこのシリーズに、本作で「ヒーロー映画の枠を超えた現実的な犯罪劇」というテーマを大胆に持ち込みました。脚本は弟のジョナサン・ノーランと共同で執筆し、原作はDCコミックスのバットマン関連シリーズ。クリストファーが「現代の銀行強盗映画」「現代の集団心理サスペンス」と公言してきた本作の性格は、撮影現場とポストプロダクションの両方で徹底的に貫かれています。
撮影監督はノーラン作品の常連ウォリー・フィスター。本作はハリウッドの劇映画として商業作品で初めてIMAXフィルムカメラを大規模に導入した作品としても知られており、銀行強盗の冒頭シーンや、シカゴの街並みでのトラック横転シーンなど、6つのシークエンスがフルフレームのIMAXで撮影されました。音楽はハンス・ジマーとジェームズ・ニュートン・ハワードの共同作業で、ジョーカーのテーマには「不快なほど引き伸ばされた弦のロングトーン」を採用するなど、ヒーロー映画らしからぬ楽曲設計が貫かれています。
主演キャスト
バットマン役のクリスチャン・ベールは、前作から続投。本作のブルース・ウェインに求められたのは、ヒーローとしての強さよりも、自分の選んできた手段と倫理が試される静かな揺れです。日中の財界人としての顔と、夜のバットマンとしての顔のあいだに距離が広がっていく感覚を、ベールの抑えた演技が支えています。
ジョーカー役のヒース・レジャーは、本作のためにロンドンのホテルの一室にひとりこもり、一冊のジャーナルを書き続けながら役の声色や仕草を作り上げたと伝えられます。彼は本作の撮影完了直後、2008年1月に28歳で急逝しました。本作の演技は第81回アカデミー賞で助演男優賞として追贈され、ヒーロー映画から本格的なオスカー受賞演技が生まれた稀有な事例として語られています。
ハービー・デント役のアーロン・エッカートは、『ザンクト・パウリのザムスデー』『サンキュー・スモーキング』などで知られる俳優で、白い騎士から黒い影への転落という難役を、終始抑制した演技で支えました。レイチェル役のマギー・ギレンホール、ゴードン役のゲイリー・オールドマン、アルフレッド役のマイケル・ケイン、ルーシャス・フォックス役のモーガン・フリーマン、エリック・ロバーツ、シハン・マーフィー、ネスター・カーボネルら、シリーズの常連と新顔が分厚いアンサンブルを形成しています。
興行収入・話題
興行収入・話題
製作費は約1億8500万ドル。世界興行収入は10億ドルを超え、当時のヒーロー映画として記録的なヒットを叩き出しました。北米では5億ドル超、世界全体では10億ドル超の数字を残し、ヒーロー映画の興行ポテンシャルそのものを次の段階に押し上げる結果となりました。本作の成功を受けて、続編『ダークナイト ライジング』を含むダークナイト・トリロジーは、2010年代以降の本格派ヒーロー映画製作の方向性を強く規定していきます。
評価・受賞歴
第81回アカデミー賞では8部門にノミネートされ、助演男優賞(ヒース・レジャー、追贈)と音響編集賞の2部門を受賞しました。レジャーの追贈受賞は、ヒーロー映画というジャンルから演技賞のオスカー受賞が生まれた数少ない事例として、現在も繰り返し参照されています。批評家団体のオールタイムベスト選にもしばしば登場し、IMDbのユーザー投票では公開以降長年にわたって最上位に位置し続けています。観客評価と批評家評価の両方が並走して高い水準を保ち続けている、現代映画の中でも稀有な1作です。
ネタバレ
※ここからネタバレを含みます。
クライマックス
ジョーカーは中盤、自ら警察に逮捕される形で身柄を勾留させ、その混乱に乗じてハービー・デントとレイチェル・ドーズを別々の場所に閉じ込め、爆発装置のタイマーを起動させます。「片方しか救えない」――この究極の二択を突きつけられたバットマンは、ジョーカーが「あえて住所を入れ替えて伝えていた」せいで、レイチェルではなくデントの居場所へ向かってしまいます。レイチェルは爆発に巻き込まれて命を落とし、デントは顔の左半分に大きな火傷を負って生還することになります。半身を失った彼のもうひとつの顔は、後半の物語を支配する「トゥーフェイス」として現れます。
クライマックスの中心は、ふたつの並行する装置です。ひとつめは港に停泊する2隻のフェリー。ジョーカーは民間人を乗せた船と、収監中の囚人を乗せた船にそれぞれ起爆装置を渡し、「相手の船を爆破すれば自分は助かる」というルールを設定します。互いに監視され、選ぶか選ばないかを問われるこの場面は、本作の「混沌は本当に平等か」という問いの中心に置かれています。最終的にどちらの船もスイッチを押さないという選択を行い、ジョーカーの実験は失敗に終わります。
ふたつめは、デントです。家族を奪われたデントは、ジョーカーから引き継いだコイントス(傷ついて表裏が同じになっていない硬貨)で、自分が憎むべき相手を裁くようになり、ゴードンの家族をも標的にしていきます。バットマンは彼を倒したのち、街の希望の象徴であった「白い騎士」が堕ちた事実が公になることだけは避けようと、ある決断を下します。
結末が示すもの
ラスト、バットマンはデントの罪を自分が引き受け、警察に追われる「悪役」の役割を担うことを選びます。ゴードンは息子に「彼は本当のヒーローじゃないが、いま街が必要としているヒーローだ」と語り、警察犬を放ってバットモービルを追わせる場面で物語は閉じられます。ジョーカーが残した混沌の傷跡は、街の希望の物語の表面を整えるために、バットマン自身が背負って消えていくしかない――その重さこそが、本作の決着の苦さを支えています。続編『ダークナイト ライジング』では、本作のラストの選択がもたらす余波が物語の起点として引き継がれていきます。
トリビア
ジョーカーの化粧と衣装は、メイク部とコスチューム部、そしてヒース・レジャー本人がロンドンのホテルにこもって練り上げたとされ、定番の小綺麗な道化師像から大きく踏み出した「擦り切れて崩れた」造形となりました。
ジョーカーが街中でトレーラーを横転させるシーンは、CGではなく実物のトレーラーを実際に転倒させる撮影で行われています。シカゴ市街でこの撮影を実現するために、警察と市当局との大規模な調整が必要だったと伝えられます。
クリストファー・ノーランは本作の主要シークエンスをIMAXフィルムカメラで撮影しました。商業劇映画でIMAX撮影を本格採用した初期の例として、その後のハリウッドの撮影トレンドに大きな影響を与えています。
ヒース・レジャーは撮影終了後の2008年1月、ニューヨークの自宅で急逝しました。同年7月の本作公開時には、彼のジョーカー演技がそのまま遺作的な意味合いを帯びることとなり、世界中の追悼と評価が一気に集まりました。
銀行強盗の冒頭シーンに登場する銀行支配人役は、ウィリアム・フィクトナーが演じています。彼の登場は数分にとどまりますが、本作のトーンを冒頭で観客に手渡す重要な仕事として知られています。
香港ロケでは、商業ビルの屋上から香港のスカイラインへバットマンが飛び降りるシーンが撮影されました。アジアでの大規模ロケ撮影をハリウッドの大作が本格的に行った早期の事例として、現地のフィルム業界にも大きな影響を残しました。
ハービー・デントが使う「ふたつの顔のコイン」の小道具は、複数の状態違いが用意されています。表裏ともに同じ図柄のもの、片面だけ焦げ目のあるもの、そして元の硬貨と、シーンに応じて使い分けられました。
撮影裏話
撮影の舞台裏
本作のメインの撮影は、シカゴをゴッサム・シティの主舞台として用いる形で行われました。シカゴのダウンタウンの摩天楼、地下道、橋、貨物倉庫などが本作のあちこちに登場し、現実の都市の質感をそのまま「ゴッサム」に変換するアプローチが採られています。第二班撮影には香港、ロサンゼルス、ロンドンなども加わり、巨大な犯罪都市の射程を多面的に描き出しています。
キャストの準備
ヒース・レジャーは、ジョーカーの役作りのためロンドンのホテルの一室にひとりでこもり、自身の手書きジャーナルを作り続けながら、声、笑い方、舌の動かし方、姿勢、歩き方を細かく組み立てていったと伝えられます。彼が日々のテストで積み重ねた小さな所作は、撮影本編で観客が画面から目を離せなくなる細部となって結実しました。
クリスチャン・ベールはブルース・ウェインとバットマンの二面性を維持するため、撮影スケジュールに合わせて声色と姿勢を細かく切り替える準備を続けました。アーロン・エッカートはハービー・デントの「白い騎士」と「黒い影」の両面を、化粧と造形だけに頼らず内側から演じ分けるアプローチを採り、長時間の特殊メイクのテストにも耐えながら役作りを進めたと伝えられます。
技術的な挑戦
本作の最大の技術的挑戦は、IMAXフィルムカメラを劇映画の主要シークエンスに本格導入したことです。35mmカメラよりも巨大で機動性に劣るIMAX機材を、スタント現場で安全に運用するためには専用の取り回し計画が必要でした。トレーラー横転シーンの実物撮影、香港のビル屋上からの飛び降り撮影、銀行強盗のオープニング撮影など、本作の名場面の多くがこのIMAX運用と表裏一体になって作り上げられています。音楽のハンス・ジマーとジェームズ・ニュートン・ハワードによる共作スコアは、ジョーカーのテーマに「ひとつの長く引き伸ばされた弦音」を採用するなど、ヒーロー映画的な勝利感を意図的に避けた設計で、本作の重さを支えています。