ゴッドファーザーが無料で全話見れる動画配信はどれ|考察、ネタバレ、タダで見る方法も解説

1972年
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『ゴッドファーザー』が見れる動画配信サービス

現在、Amazon Prime Video・Hulu・U-NEXT で視聴できます。

配信サービス視聴可否
Netflix
Amazon Prime Video視聴可能
Disney+
Hulu視聴可能
U-NEXT視聴可能

『ゴッドファーザー』とは?作品の見どころ

ニューヨークの暑い夏の日、長女コニーの盛大な結婚式の喧騒の裏で、暗い書斎にひっそりと客人が並びます。葬儀屋、パン屋、歌手――シチリア系移民として行き場のない人々が、ひとりの男に頼みごとを耳打ちしに来るのです。客人を迎えるのは、ニューヨーク五大ファミリーのひとつを率いる「ドン」、ヴィトー・コルレオーネ。彼が口にする「あいつには断れない申し出をしてやる」という一言が、頼まれごとを次々と現実に変えていく。本作は、その一族のもとに次男マイケルが帰還し、家業から距離を置こうとしながらも、運命によって自分自身がドンになっていく数年間を、ゆっくりと、けれど一切の妥協なく描き切る犯罪映画の金字塔です。

1972年に公開されたアメリカ映画で、ジャンルはマフィアを題材にした犯罪ドラマです。原作はマリオ・プーゾのベストセラー小説『ゴッドファーザー』。監督はフランシス・フォード・コッポラで、脚本はプーゾとコッポラの共同執筆。ヴィトー役にマーロン・ブランド、マイケル役にアル・パチーノを迎え、撮影をゴードン・ウィリス、音楽をニーノ・ロータが担当しています。

最大の見どころは、ヴィトーからマイケルへと引き継がれていく「ファミリーの継承」というテーマと、闇の支配者を支えるゴードン・ウィリスの伝説的な低照明撮影にあります。明と暗のあいだに人物の半分を沈め、目元だけを浮き上がらせる画面づくりは、本作以後の映画美学を大きく塗り替えました。

『ゴッドファーザー』を全話無料で見る方法

『ゴッドファーザー』を全話無料で見る方法は、現時点での日本国内の主要動画配信サービスでは、Amazon Prime Video、Hulu、U-NEXTの3つのサブスクリプションのいずれかに加入することです。いずれもサービスへの登録だけで、追加課金なしに最後まで視聴できます。

Amazon Prime Video

Amazon Prime Videoのプライム会員であれば、見放題対象作品として本作を視聴できます。アカウントを作成しプライムに加入すれば、スマートフォン、タブレット、テレビアプリ、ブラウザのいずれからでも再生可能です。プライム会員の月額または年額料金が必要となりますが、初めての加入の場合は無料体験期間が用意されているケースがあるため、その期間内に視聴を済ませることもできます。広告つきプランでも本作は視聴できます。

Hulu

日本のHuluに加入していれば、こちらも見放題で視聴可能です。Huluは月額料金型で、加入後すぐに視聴ライブラリの全てが利用できます。スマートフォンアプリ、テレビ用アプリ、ブラウザに対応しており、複数デバイスでの視聴に向きます。Huluは時期によって無料体験キャンペーンが提供されることがあるため、最新状況は公式サイトで確認してください。

U-NEXT

U-NEXTでは、月額プランに加入すれば見放題作品として本作を再生できます。新規登録時に無料体験が用意されているケースもあり、その期間内に視聴することも可能です。専用アプリやブラウザから再生でき、対応デバイスも幅広いのが特長です。

そのほか、Apple TVやGoogle Play Moviesといったデジタル販売プラットフォームでは、レンタルや購入の選択肢があります。これらは「無料の手段ではないが、視聴ルートとして補足」しておきます。Netflix、Disney+の日本版では、現時点で本作の見放題配信は行われていません。

あらすじ

物語の始まり

1945年、第二次世界大戦が終わったばかりのニューヨーク。ロングアイランドにあるコルレオーネ家の屋敷では、長女コニーの結婚式が華やかに行われています。バンドの音と、シチリア風の料理に賑わう中庭。その表側の祝祭から離れた重厚な書斎では、当主ドン・ヴィトー・コルレオーネが、招かれざる客たちの相談にひとりずつ耳を傾けています。葬儀屋ボナセラの娘が暴行されたという嘆願、歌手ジョニー・フォンテーンの仕事の依頼、パン屋エンツォの娘の結婚――シチリア移民の社会で「警察ではどうにもならないこと」を解決してきた男のもとに、ふたたびその日も願い事が積み重なっていきます。

主人公を待ち受けるもの

そんな儀式めいた一日のなかに、海軍から復員してきた次男マイケルが、恋人ケイ・アダムスを連れて姿を見せます。長兄ソニー、養子で家のコンシリエーレを務めるトム・ヘイゲン、温和で気弱な兄フレドといった「家業」に深く関わる兄弟たちと違い、マイケルは父の世界から距離を置く立場を選んだ青年です。「あれは父の仕事だ。僕の仕事じゃない」――そう静かに言い切る彼の姿は、この時点ではまだコルレオーネ家の歴史にとっての例外として描かれます。

物語が大きく動き出すのは、ニューヨークに新興勢力として現れた麻薬密売人ヴァージル・"ザ・ターク"・ソロッツォが、コルレオーネ家に資金提供と政治的庇護を求める提案を持ち込んだ瞬間からです。麻薬の扱いを良しとしないヴィトーがその申し出を断ったことで、五大ファミリーの均衡は一気に崩れていきます。市場での買い物の最中、ヴィトーは何者かに銃撃を浴びて倒れ、家族全員がにわかに戦闘態勢に入ることを余儀なくされます。

父の暗殺未遂、警察との癒着、ファミリー間の血の応酬。短気で熱血のソニーが報復に走る一方、当初は外側にいたはずのマイケルが、ある決断をきっかけに少しずつ家業の中心へと引き寄せられていきます。家族を救うことと、自分が「彼ら」と同じ世界の住人になっていくこと――そのふたつの間で揺れる男の感情を、本作は時間をかけて、ゆっくりと立ち上げていきます。

登場人物

ヴィトー・コルレオーネ(演:マーロン・ブランド)

コルレオーネ家の家長で、ニューヨーク五大ファミリーのひとつを長年率いてきたドン。少年時代にシチリアからアメリカへ移民し、ひとつずつ自分の手で築き上げてきた「ファミリー」を、家族と移民社会のためのセーフティネットとして運用する古いタイプの首領です。声は低く、台詞は短く、一言ひとことに重みが宿る話法が、本作以降「マフィア像」のひな形となりました。麻薬取引には頑なに反対し、家族を守ることを何より大切にする保守的な価値観を貫きます。

マイケル・コルレオーネ(演:アル・パチーノ)

ヴィトーの末息子で、本作の物語の中心人物。海軍に志願し戦勲を上げて復員してきた知的な青年で、当初は家業から距離を置き、恋人ケイとの普通の人生を志向しています。しかし父の銃撃以降、自分が家族の中で果たすべき役割と、これまでの自分の理想とのあいだで深く揺れ動きます。寡黙で内側に熱を秘めたタイプで、決断のたびに目元の表情が変わっていく演技は、本作以降アル・パチーノを世界的な名優に押し上げる仕事となりました。

ソニー・コルレオーネ(演:ジェームズ・カーン)

ヴィトーの長男で、ファミリーの実質的な現場の指揮官。短気で感情的に動くタイプで、敵には容赦のない暴力で応じる一方、妹コニーや家族には人懐こい一面を見せます。長兄として将来の「跡取り」とも目されている人物ですが、その感情の振れ幅の大きさと向こう見ずな決断が、物語のなかで何度もファミリーを危機に陥れます。

トム・ヘイゲン(演:ロバート・デュヴァル)

コルレオーネ家にアイルランド系の養子として迎え入れられた青年で、現在はファミリーのコンシリエーレ(相談役)を務める弁護士。冷静で交渉巧者、「血のつながりはなくとも家族の一員」として扱われている特殊な立場の人物です。ヴィトーやソニーが感情で動こうとする場面で、最初に法的・戦略的な視点から提案を返す立ち位置を担っています。

フレド・コルレオーネ(演:ジョン・カザール)

ヴィトーの次男で、温厚だがどこか頼りなく、家業のなかで自分の居場所を掴みきれない兄。父が銃撃を受けた現場に居合わせながら、その瞬間に動けなかった姿は、彼自身の弱さを象徴する場面として強烈に観客の記憶に残ります。

ケイ・アダムス(演:ダイアン・キートン)

マイケルの恋人で、後に妻となるアメリカ人女性。コルレオーネ家の世界とは無縁の家庭に育った人物で、彼女の視点が物語に「外の世界」の風を運び込みます。マイケルが家業に取り込まれていく過程を、もっとも近くで、けれど決して内部の人間にはなれない位置から見届ける役割を担います。

スタッフ・キャスト陣

監督はフランシス・フォード・コッポラ。本作以前は『ペンチャー・ワイルド』『フィニアンの虹』などを手がけていた30代前半の監督で、当時のパラマウント映画首脳部からは経験不足と見られていた人物でした。配役、撮影地の選定、ラフカットの段階での編集権を巡ってスタジオと幾度も衝突しながら、最終的に本作を「映画史を書き換える1作」に仕上げてみせます。原作はマリオ・プーゾの小説『ゴッドファーザー』で、脚本もプーゾとコッポラの共同執筆。原作の細部に込められたシチリア移民の文化と心情を、コッポラ自身の家族史にも引き寄せながら脚色していった点に特徴があります。

撮影監督はゴードン・ウィリス。「闇の王子(Prince of Darkness)」と呼ばれた彼が本作で示した低照明・上方光源・暗部に半身を沈める撮り方は、ヴィトーの目元だけを浮き上がらせるような名カットを次々と生みました。音楽はイタリアの巨匠ニーノ・ロータが担当し、メインテーマは映画音楽の代名詞のひとつとして広く知られるところとなります。

主演キャスト

ヴィトー・コルレオーネ役のマーロン・ブランドは、本作以前に『波止場』『欲望という名の電車』などで20世紀ハリウッドを代表する俳優としての地位を築いていた人物です。本作の出演にあたっては頬に綿を含むなどの工夫で老ドンの口元を作り上げ、声と佇まいだけで威厳を演出する演技が世界中で模倣されました。

マイケル役のアル・パチーノは、本作の段階ではまだほとんど無名の若手俳優でした。スタジオは知名度の高い別の俳優を希望していたものの、コッポラがオーディションを重ねて起用を押し通したという経緯があります。本作によって彼はハリウッド一線級の俳優へと躍り出て、以降『セルピコ』『狼たちの午後』など主演作を連発していくことになります。

ソニー役のジェームズ・カーンは、それまでテレビと映画の両方でキャリアを積んできた俳優で、本作の威圧的でエネルギッシュな兄役で世界に名を知られました。トム・ヘイゲン役のロバート・デュヴァル、フレド役のジョン・カザールも、本作以降『地獄の黙示録』『狼たちの午後』など名作の常連となるキャリアを切り開いていきます。

興行収入・話題

興行収入・話題

製作費は当時として標準的な600万〜700万ドル規模だったとされ、世界興行収入は最終的に2億4000万ドル超を記録しました。1970年代前半の作品としては桁違いのヒットで、当時の世界興行記録を塗り替えた作品として広く語られています。再公開や続編とのセット上映も含め、その後の興行・配信展開でもパラマウントを代表する基幹タイトルであり続けています。

評価・受賞歴

第45回アカデミー賞では作品賞、主演男優賞(マーロン・ブランド)、脚色賞を受賞しました。なおブランドの主演男優賞受賞は、当人がアメリカ先住民の権利問題への抗議として受賞拒否を表明したことでも歴史に残るエピソードです。受賞拒否のスピーチは活動家サチーン・リトルフェザーが代理で会場に立つ形で行われました。批評面では、IMDbのユーザー投票による上位作品ランキングや、批評家団体のオールタイムベスト選にしばしば登場し続ける「映画史の正典」として現在も評価され続けています。マフィアものというジャンルの枠を超え、20世紀後半のアメリカ映画を語るうえで欠かせない作品となっています。

ネタバレ

※ここからネタバレを含みます。

クライマックス

物語の真の転換点は、マイケルが「家業の外側にいる」立場をはっきり捨てる瞬間です。麻薬密売人ソロッツォと、その背後にいる腐敗警官マッカラスキー警部に父を殺されかけた怒り、そして警察が表立って動かない構造への絶望から、マイケル自身が「自分が手を下す」と提案します。ブロンクスの小さなレストラン「ルイス」のトイレに隠した拳銃で、マイケルはソロッツォとマッカラスキーを至近距離から射殺。これによって彼はかつての普通の青年には戻れない場所へと足を踏み入れます。

シチリアへの亡命中、マイケルは現地で出会った美しい娘アポロニアと結婚しますが、敵対勢力に狙われた車の爆発によって彼女を喪います。並行してニューヨークでは長兄ソニーが料金所で待ち伏せされ、機関銃の弾幕に倒れる衝撃的な最期を迎え、コルレオーネ家は深い喪に包まれます。重傷から復帰したヴィトーは、五大ファミリーのトップたちを集めて和平を演出し、長期戦に備える時間を稼ぎます。

結末が示すもの

帰国したマイケルは、かつての恋人ケイと再会し結婚。やがて病で倒れた父ヴィトーを看取り、自身が新しいドン・コルレオーネとして家業の頂点に立ちます。物語のクライマックスは、コニーの長男の洗礼式と、マイケルがファミリーの敵対勢力――他のファミリーのドンたちや裏切り者――を一斉に粛清させる場面のクロスカッティングです。神父の前で「悪魔の業を否認しますか」と問われ「はい、否認します」と答えるマイケルの裏で、各地では計画通りの粛清が遂行されていきます。

ラストでは、ケイの目の前で一人の幹部がマイケルにかしずき、その後ドアが彼女の視線を遮るように静かに閉じられます。マイケルが本当の意味でドン・コルレオーネになった瞬間と、ケイがもう「家族の一員」としては受け入れられない場所に置かれた瞬間が、同じワンカットの中で示される名場面です。

トリビア

  1. ヴィトー役はもともとスタジオがマーロン・ブランドの起用に難色を示した経緯がありました。コッポラが自宅でブランドの即興メイクテストを撮影し、頬に詰め物をして老ドンを演じる映像を見せて、ようやくゴーサインを取り付けたと語り継がれています。

  2. アル・パチーノのキャスティングも、当初スタジオは知名度の高い別の俳優を希望していました。何度ものオーディションと、コッポラの強い主張があってようやく決定したことは、本作のメイキングを語ううえでもっとも有名なエピソードのひとつです。

  3. 撮影中、コッポラはスタジオから何度も「降板させる」と通告されたと言われます。最終的にラフカットの出来栄えと興行的な勝算が認められ、本作と続編の演出権を保ち続けることに成功しました。

  4. 劇中で大きな衝撃を残す「馬の首」のシーンで使われたのは本物の馬の頭部で、当時の食肉加工業者から提供を受けたという制作裏話が、後年のインタビューで監督自身の口から語られています。

  5. 音楽を担当したニーノ・ロータは、メインテーマの一部を自作の旧作からの転用と認定され、第45回アカデミー賞作曲賞のノミネートが取り消されたことがあります。続編『PART II』では新たなテーマで作曲賞を受賞しました。

  6. ブランドのアカデミー主演男優賞受賞辞退は、当時のハリウッドにとって異例の出来事として記録されています。代理として登壇したサチーン・リトルフェザーのスピーチは、賞レースの場で先住民問題が真正面から語られた最初期の事例として、現在も繰り返し参照されます。

  7. 結婚式の冒頭シーンは複数日にわたって撮影され、コッポラは出演者全員にコルレオーネ家の親戚の誰役なのかを設定として共有させたと言われます。会場の会話やふるまいに自然な家族感が滲むのは、その下準備の積み重ねによるものです。

撮影裏話

撮影の舞台裏

撮影はニューヨーク市内の各所、ロングアイランドのコルレオーネ邸、ラスベガス、そしてシチリア島のサヴォカ村などで行われました。シチリア・パートでは現地の風景や石造りの家並みが、第二次世界大戦直後の旧世界を語る空気をそのまま画面に運び込んでいます。本作以降、ハリウッドが「シチリアの本物の街並み」を描くときの参照点となるショット群が大量に生み出されたと言われます。

キャストの準備

マーロン・ブランドは、ヴィトーの口元と発声を作るために頬に綿状の詰め物を含み、声を低く絞った発声法を撮影中ずっと続けたと伝えられます。さらに本人は犬や猫など動物を抱きながら台詞を言うリラックスした演技を好み、書斎で猫を抱いて客人の話を聞く伝説的な冒頭ショットは、撮影現場で偶然行われた即興だったというエピソードが残されています。

アル・パチーノは無名時代を経ての主演大抜擢ということもあり、撮影序盤に降板の危機に直面したと言われます。コッポラが彼の演じる「シチリアでの滞在シーン」のラッシュをスタジオに見せ、その演技の説得力で続投を勝ち取った経緯は、ハリウッド史に残るキャスティング論争の好例として語り継がれています。

技術的な挑戦

ゴードン・ウィリスの低照明撮影は、当時の映画会社にとっては「画面が暗すぎる」と問題視されたと伝えられます。ヴィトーの書斎や夜のニューヨーク市街を、必要最小限の光だけで見せようとする彼のアプローチは、撮影現場ではなんども議論を生みましたが、結果として本作の象徴的なビジュアルとなり、後の70年代アメリカ映画全体のトーンを決定づけることとなりました。音楽のニーノ・ロータも、ハリウッドの華美なオーケストレーションを避け、シチリアの民俗的な旋律を骨格に据えた抑制の効いたスコアで、画面の重さに奥行きを与えています。