グリーンマイルが無料で全話見れる動画配信はどれ|考察、ネタバレ、タダで見る方法も解説

1999年
グリーンマイル のアイキャッチ画像

『グリーンマイル』が見れる動画配信サービス

現在、Netflix・U-NEXT で視聴できます。

配信サービス視聴可否
Netflix視聴可能
Amazon Prime Video
Disney+
Hulu
U-NEXT視聴可能

『グリーンマイル』とは?作品の見どころ

1935年、世界恐慌の余韻が残るアメリカ南部。ルイジアナ州にあるコールド・マウンテン刑務所のEブロックは、死刑執行を待つ男たちが過ごす特別な棟です。電気椅子へと続くリノリウムの廊下は、その色から「グリーンマイル」と呼ばれていました。看守長ポール・エッジコムが日々歩いているその緑の床に、ある日、信じられないほど巨大な体格をしたひとりの黒人男性ジョン・コフィーが、双子の少女を強姦殺害した罪で送られてきます。怯えるような目をして、暗闇を異様に怖がるその男に、ポールはやがて「自分が裁こうとしているのは、何者なのか」という問いを抱えるようになります。

1999年に公開されたアメリカ映画で、ジャンルはヒューマンドラマに静かなファンタジー要素が織り込まれた作品です。原作はスティーヴン・キングの連載小説『グリーンマイル』。監督と脚本は、前作にあたる『ショーシャンクの空に』に続いてキング原作の映像化に挑むフランク・ダラボン。看守長ポール役にトム・ハンクス、ジョン・コフィー役にマイケル・クラーク・ダンカン、撮影をデヴィッド・タッターソル、音楽をトーマス・ニューマンが担当しています。

最大の見どころは、3時間を超える長尺を、刑務所の同じ廊下を行き来する数か月の物語にじっくり費やしながら、奇跡と理不尽の両方を等価に描き切る筆致にあります。トム・ハンクスとマイケル・クラーク・ダンカンの抑えた芝居が、奇跡を「派手な見せ場」ではなく「日常の延長線上で起こる尊い出来事」として描き出す瞬間に、本作の本当の力が宿ります。

『グリーンマイル』を全話無料で見る方法

『グリーンマイル』を全話無料で見る方法は、現時点での日本国内の主要動画配信サービスでは、NetflixとU-NEXTの2つのサブスクリプションのいずれかに加入することです。いずれもサービスへの登録だけで、追加課金なしに最後まで視聴できます。

Netflix

Netflixに加入していれば、見放題対象として本作を視聴できます。Netflixは月額料金型で、加入後すぐに視聴ライブラリの全てが利用可能となり、スマートフォン、タブレット、テレビアプリ、ブラウザの各環境に対応しています。広告つきプランの「Netflix Standard with Ads」でも本作は視聴対象に含まれます。

U-NEXT

U-NEXTでは、月額プランに加入すれば見放題作品として本作を再生できます。新規登録時に無料体験が用意されているケースもあり、その期間内に長尺の本作をまとめて視聴することも可能です。U-NEXTは大画面のテレビ用アプリやスマートフォン、ブラウザに対応しており、自宅のリビングでじっくり鑑賞するスタイルにも向きます。

そのほか、Apple TVやGoogle Play Movies、Amazon Videoといったデジタル販売プラットフォームでは、レンタルや購入の選択肢があります。これらは「無料の手段ではないが、視聴ルートとして補足」しておきます。Amazon Prime Video、Disney+、Huluの日本版では、現時点で本作の見放題配信は行われていません。

あらすじ

物語の始まり

物語は、ジョージア州の老人介護ホームに暮らす老紳士ポール・エッジコムが、若い友人エレインに「自分が看守長として働いていた1935年の出来事」を語り出すところから始まります。彼の話の舞台は、ルイジアナ州コールド・マウンテン刑務所のEブロック。死刑囚たちが収監される独立した棟で、その内部の廊下には緑のリノリウム床が敷かれており、看守たちはこの廊下を「ザ・グリーンマイル」と呼んでいました。死刑囚はこの廊下を歩いて、棟の奥にある電気椅子の処刑室へと向かうのです。

主人公を待ち受けるもの

そんなEブロックに、ある日、新しい死刑囚が連れてこられます。身長2メートルを超える巨漢の黒人男性ジョン・コフィー。双子の少女を強姦殺害した容疑で起訴され、有罪判決を受けた人物です。けれど、独房の中でひとり震えるように暗闇を怖がり、看守たちに丁寧に話しかけるその姿は、世間が抱く「子どもを殺した怪物」のイメージとはあまりに違っています。看守長のポールは、最初の戸惑いをひとつずつ言葉にしながら、自分の仕事と、目の前のこの男との折り合いの付け方を探していくことになります。

物語の風向きが変わるのは、ポールが個人的に抱えていた厳しい尿路感染症の苦痛を、コフィーが両手でそっと触れただけで取り去ってしまった出来事です。続いて、Eブロックに住みついた小さなねずみ「ミスタージングルス」が看守の靴で踏み潰された場面でも、コフィーは温かい両手の中で再びそのねずみを生き返らせてしまいます。彼の体には、人や生き物の苦しみを「吸い取り」、それを別の形で吐き出す不思議な力が宿っているのです。

やがてポールは、Eブロックの仲間――冷静で頼れるブルータル・ハウエル、いつも明るいハリー・ターウィリガー、温和なディーン・スタントン、若く未熟な見習い看守の4人と共に、コフィーの力をどう扱うべきかという重い問いに直面していきます。一方で、Eブロックには嫌な性格のパーシー・ウェットモアという看守、サディスティックな新入りの死刑囚「ワイルド・ビル」ウォートン、そして所長ハル・ムーアズとその病に倒れた妻メリンダといった人物たちも、それぞれの形で物語に巻き込まれていきます。本作は、グリーンマイルを行き来するこの数か月の出来事を、3時間という長尺の中で丁寧に積み重ねていきます。

登場人物

ポール・エッジコム(演:トム・ハンクス)

コールド・マウンテン刑務所Eブロックの看守長で、本作の語り手。穏やかで誠実、部下たちの細かな感情にも気を配る人物です。死刑執行という重い仕事を、私情を挟まず、最後まで人としての敬意を払って遂行することを職務の中心に据えてきた男ですが、ジョン・コフィーとの出会いによって「自分は何者を裁いてきたのか」という問いを抱え込みます。妻ジャンとの落ち着いた生活が、彼の倫理観の支えとして描かれます。

ジョン・コフィー(演:マイケル・クラーク・ダンカン)

双子の少女殺害の罪で死刑判決を受けた巨漢の黒人男性。身体は大きいものの、暗闇と人の悪意を心から怖がる、子どものように繊細な心を持つ人物として描かれます。「コフィーって、コーヒーと同じ綴りだけど、コーヒーじゃない名前だよ」と自身を紹介する印象的な台詞を持ち、人や動物の苦しみを「両手で吸い取り」別の形で吐き出す不思議な力を宿しています。マイケル・クラーク・ダンカンは本作で世界的に注目され、アカデミー助演男優賞ノミネートを獲得しました。

ブルータル・ハウエル(演:デイヴィッド・モース)

Eブロックの古参看守で、ポールにとって最も信頼できる相棒。名前のとおり大柄で力強い体格を持ちながら、内面はきわめて穏やかで、囚人たちにも一定の敬意を持って接する人物として描かれます。物語の苦しい局面で、ポールが選ぶ難しい決断を共有してくれる存在として登場します。

パーシー・ウェットモア(演:ダグ・ハッチソン)

州知事の妻の甥という政治的なコネで配属された新入りの看守で、嫌味な性格と、囚人を見下す態度で知られています。彼の身勝手な行動は、Eブロックの空気をたびたび乱し、本作のもっとも忘れがたい残酷な事件のひとつにも直接関わってきます。ダグ・ハッチソンの不快さの演出は、本作の救いと罪の対比を強める重要な役割を担います。

"ワイルド・ビル"ウォートン(演:サム・ロックウェル)

物語の中盤からEブロックに送られてくる若い死刑囚で、サディスティックで予測不能な振る舞いをするキャラクター。彼の存在は、Eブロック全体に新しい緊張を持ち込み、コフィーの背負うものに別の角度から光を当てる役割を果たします。サム・ロックウェルの躍動的な演技が際立つ役どころです。

ハル・ムーアズ所長(演:ジェームズ・クロムウェル)と妻メリンダ

コールド・マウンテン刑務所の所長と、その妻メリンダ。職務に厳格でありながら、私生活では病に倒れた妻を懸命に支える人間味豊かな人物として描かれます。メリンダの脳腫瘍がやがて物語の重要な転換点を担うことになります。

エドゥアール・ドゥラクロワ(演:マイケル・ジェッター)

Eブロックに収監されているフランス系アメリカ人の死刑囚で、Eブロックに迷い込んできたねずみ「ミスタージングルス」を可愛がる小柄な男。ねずみとのふれあいの場面と、彼の身に起こる事件は、本作のもっとも心に残るシークエンスのひとつとなります。

スタッフ・キャスト陣

監督と脚本は、前作『ショーシャンクの空に』に続いてキング原作の映像化を担当するフランク・ダラボン。本作のために原作の連載小説6巻ぶんを189分の長尺シナリオへ凝縮するという大仕事を引き受け、原作と映画を並走させた書籍と映像の双方の刊行に細やかに関わりました。原作はスティーヴン・キングが1996年から月一冊ずつ刊行した連載小説『グリーンマイル』で、当時としては珍しい連載形式の出版が話題を呼びました。

撮影監督はデヴィッド・タッターソル。1930年代のルイジアナ南部の刑務所を舞台にした緑がかったトーンと、雨の日の屋外、夕暮れの病室、長く続く廊下の遠近法を駆使した画面づくりが、本作の宗教的な余韻を支えています。音楽はトーマス・ニューマンで、抑えたピアノとストリングスを軸にした楽曲が、奇跡を派手に演出するのではなく、観客の呼吸に寄り添うように寄せ続けます。

主演キャスト

ポール・エッジコム役のトム・ハンクスは、本作以前に『フィラデルフィア』『フォレスト・ガンプ/一期一会』で2年連続のアカデミー主演男優賞を受賞、『プライベート・ライアン』を経て本作にたどり着いた、当時のハリウッドを象徴する俳優です。年若いポールから老人ホームの90歳超の語り手まで、長い時間軸を通して同じ人物を演じ切る仕事を、抑制された声と表情で支えました。

ジョン・コフィー役のマイケル・クラーク・ダンカンは、本作以前は『アルマゲドン』など脇役の出演が中心でしたが、本作の起用によって一躍世界的な注目を浴びることになりました。身長2メートル近い体躯と低く厚い声、それでいて子どものように繊細な感情を体現する芝居が、本作のもっとも忘れがたい瞬間を支え、アカデミー助演男優賞ノミネートを獲得しました。

ブルータル役のデイヴィッド・モース、パーシー役のダグ・ハッチソン、ワイルド・ビル役のサム・ロックウェル、ドゥラクロワ役のマイケル・ジェッター、所長役のジェームズ・クロムウェル、ジャン役のボニー・ハント、ビターバック役のグレアム・グリーンら、性格俳優揃いのアンサンブルが、Eブロックという小さな世界に凝縮された人間ドラマの厚みを丁寧に積み上げています。

興行収入・話題

興行収入・話題

製作費は約6000万ドル。世界興行収入は2億9000万ドル超を記録し、3時間を超える長尺の重い題材としては大きな商業的成功となりました。トム・ハンクス主演作の中でも、人気と評価の双方で長く支持され続ける1作で、家庭用ビデオ・DVD・配信展開でも各年代の視聴者に届き続けてきました。

評価・受賞歴

第72回アカデミー賞では作品賞、助演男優賞(マイケル・クラーク・ダンカン)、脚色賞、音響賞の4部門にノミネートされました。受賞は逃したものの、その年は『アメリカン・ビューティー』が席巻したため、本作の評価とノミネートそのものが業界内で大きな話題となりました。サターン賞ではアクション・アドベンチャー・スリラー映画賞を受賞しています。批評家団体やファン投票でも長くロングセラーとして支持され、IMDbのユーザー投票による上位作品ランキングでも常連となっています。

ネタバレ

※ここからネタバレを含みます。

クライマックス

物語の感情の頂点は、ジョン・コフィーが所長の妻メリンダの脳腫瘍を癒す場面と、その後コフィーが「自分は何が起きたのかを本当は知っている」とポールに告げるシークエンスにあります。Eブロックの看守たちは深夜にコフィーをこっそりムーアズ所長の自宅へ連れていき、寝室で苦痛に苛まれていたメリンダの病気を、コフィーがそっと手で触れて取り去ります。彼が病気を「吸い込み」、深く咳き込みながら毒を吐き出す場面は、本作の宗教的な余韻を最も強く支えるシーンとして語り継がれています。

刑務所に戻ったコフィーは、ポールに、自分の中に取り込んだ病気をパーシーに吹き込んでください、と願い出ます。コフィーの中に蓄えられた毒は、Eブロックでもっとも誰の役にも立たなかった看守パーシーへと移し替えられ、その先で彼が「ワイルド・ビル」を撃ち殺すという連鎖を生みます。コフィーはポールに、ビルの体に触れた瞬間、双子の少女を実際に殺したのが彼であった事実を「見てしまった」と打ち明けます。少女たちを腕に抱いて泣いていたコフィーは、その光景を犯人と取り違えられたために、無実のまま死刑判決を受けていたのです。

結末が示すもの

真実を知ったポールたちは、コフィーを逃がす計画を真剣に検討します。けれどコフィー自身が、それを望みません。「世界は人と人とが互いを傷つけるばかりで、自分はもう疲れた」と静かに語る彼は、自らグリーンマイルを歩くことを選びます。最後の処刑の場面で、ポールたちは儀礼的な手順をこなしながら、人生で最も重い職務を担うことになります。コフィーが「目隠しはしなくていい」と希望し、暗闇への怖さを抱えながら旅を終えていく描写は、本作の倫理的な核心として観客の胸に残ります。

ラストでは、現代の介護ホームに戻った老ポールが、エレインに自身が「コフィーから貰い受けてしまった寿命」を抱えながら生きていることを告げます。寄り添ってきた妻ジャンを失い、家族や友人をすでに何人も看取り、ねずみのミスタージングルスだけがいまも傍らにいる――そんな彼の語りで物語は静かに閉じます。「奇跡」を授かった代償としての、長すぎる人生の重さが、本作の最後の余韻として観客に手渡されていきます。

トリビア

  1. 監督フランク・ダラボンは、原作小説の連載が完結する前から映画化権を獲得しており、原作者スティーヴン・キングと脚本のディテールについて密に意見交換をしながら脚本を仕上げたと伝えられます。

  2. ジョン・コフィー役のオファーを受けたマイケル・クラーク・ダンカンは、当初オーディションに不安を抱えていたと語っています。同じプロダクションで知り合った俳優ブルース・ウィリスがダラボンに彼を強く推薦したことが、起用への決め手のひとつだったとされます。

  3. 劇中に登場するねずみ「ミスタージングルス」は、複数頭の訓練されたねずみが場面ごとに使い分けられたうえで、CGの補助も併用されました。当時のVFXとして、ねずみの細かい表情変化を生き物らしく見せるための工夫が凝らされています。

  4. 撮影場所として使われた「コールド・マウンテン刑務所」のセットは、ノースカロライナ州・テネシー州の旧刑務所跡を参考に、アメリカ南部の質感を持つ大規模なセットがスタジオ近郊に組まれました。Eブロックの緑色の床は、1930年代の本物の床材を念入りに再現したものとされます。

  5. 本作の上映時間は189分(約3時間9分)。ハリウッドの長尺ドラマとしても短くはない時間ですが、ダラボンは原作の感情の流れを途切れさせないために、編集段階で大胆なカットを避け、長尺のまま観客に届ける選択を貫きました。

  6. 本作のサターン賞アクション・アドベンチャー・スリラー映画賞受賞や、ブロードキャスト・フィルム・クリティクス協会賞での評価は、ヒーロー映画やSFが台頭しつつあった世紀末のハリウッドにおいて、人間ドラマと幻想のあいだを行き来する作品が再評価される流れの一例として参照されることがあります。

  7. トム・ハンクスは老年期のポールを演じる場面のために特殊メイクで老化を施されました。長時間メイクの椅子に座り続ける必要があり、撮影日程の組み立て自体に大きな影響を与えたエピソードとしてしばしば語られます。

撮影裏話

撮影の舞台裏

本作の撮影は、テネシー州とノースカロライナ州を中心とした南部のロケーションと、刑務所Eブロックを再現したスタジオセットで行われました。1935年のルイジアナ南部の空気を画面に持ち込むため、美術部は当時の刑務所内装、家具、衣装、執行装置の細部までを徹底的に取材し、Eブロックの緑色の床、独房の鉄格子、職員ロビーの木の椅子の傷み具合まで含めて再構築しています。

キャストの準備

トム・ハンクスは、若き日のポールと老年期のポールという2つの時代を演じ分けるため、姿勢、声色、視線の置き方を細かく組み立てたと言われます。とくに介護ホームでの語り手のシーンでは、特殊メイクによる老化に加え、長時間の演技に耐える持久力が求められました。マイケル・クラーク・ダンカンは、本作の現場入り前にあえてキング原作小説を読み込みすぎないようにし、撮影現場でダラボンと対話しながら役を作っていく方法を採ったとされます。

ダグ・ハッチソンはパーシーという嫌な役どころに振り切るために、現場でも他の出演者とあえて距離を置く演出上の工夫を続けたと伝えられます。サム・ロックウェルもまた、ワイルド・ビルの予測不能なエネルギーを保つために、撮影現場で自由度の高いリハーサルを重ねていたと語られています。

技術的な挑戦

本作の最大の技術的挑戦のひとつは、コフィーが病気を「吸い取り」「吐き出す」場面の特殊効果でした。VFX部は、彼の口からあふれ出す霧状の物質、目に走る稲光、ミスタージングルスが蘇るシーケンスなどに、当時としては丁寧で控えめな処理を選び、奇跡が「はっきり見えるけれど、過度に派手ではない」絶妙なバランスを目指しました。撮影監督デヴィッド・タッターソルの落ち着いた光源設計と、トーマス・ニューマンの抑制されたスコアが組み合わさることで、奇跡が日常の延長線上に生まれているかのように見える本作の画面づくりが完成しています。