トイ・ストーリー2が無料で全話見れる動画配信はどれ|考察、ネタバレ、タダで見る方法も解説

1999年

『トイ・ストーリー2』が見れる動画配信サービス

現在、Disney+ で視聴できます。

配信サービス視聴可否
Netflix
Amazon Prime Video
Disney+視聴可能
Hulu
U-NEXT

『トイ・ストーリー2』とは?作品の見どころ

アンディがカウボーイキャンプに出かける朝、ガレージセールに紛れ込んでさらわれてしまったウッディ――『トイ・ストーリー2』は、おもちゃコレクターのアル・マクウィギンの手に渡ったウッディが、自分が伝説のテレビ番組『ウッディのラウンドアップ』のメインキャラクターとして作られた高価なヴィンテージ人形だったという過去を知り、博物館で永遠に保存される未来と、子どもの愛のために使い果たされる未来のあいだで揺れる物語です。一方、子ども部屋に取り残されたバズ・ライトイヤー率いる救出隊は、玩具店を経由してアルのアパートを目指す決死の冒険に挑みます。

本作は1999年11月24日に米国で公開されたピクサー・アニメーション・スタジオ製作の長編アニメーション映画。配給はウォルト・ディズニー・ピクチャーズ。監督はジョン・ラセター(共同監督アッシュ・ブラノン、リー・アンクリッチ)、脚本はアンドリュー・スタントンほか、製作総指揮はサラ・マッカーサーとカレン・ロバート・ジャクソン。音楽はランディ・ニューマン、楽曲『When She Loved Me』はサラ・マクラクランの歌唱で観客の涙を誘いました。

見どころは、続編にもかかわらず前作の単純な反復ではなく、おもちゃの「賞味期限」と「保存」という根源的なテーマに正面から踏み込んだ脚本の重みです。新キャラクターのカウガール人形ジェシーが歌う『When She Loved Me』のシークエンスは、所有者から手放される瞬間の哀しみを直視した名シーンとして、ピクサー作品史に残る金字塔となりました。

『トイ・ストーリー2』を全話無料で見る方法

結論として、2026年4月時点で『トイ・ストーリー2』を国内で見放題視聴できる動画配信サービスは、ディズニープラス(Disney+)のみです。Disney+の見放題プランに登録すれば、本編のフル視聴が可能で、字幕版・吹替版の両方が用意されています。

Disney+(ディズニープラス)

Disney+はWalt Disney Companyが運営する公式の動画配信サービスで、ピクサー作品はすべて本サービスのもとで一元的に提供されています。月額プランは「スタンダード」「プレミアム」の2種類があり、必要に応じて画質や同時視聴数を選べます。Hulu日本版とのセットプラン「Disney+ × Hulu」も提供されており、両サービスの利用を考えている人にはこちらが選択肢になります。

登録手順:

  1. 公式サイト disneyplus.com/ja-jp にアクセス
  2. 「サインアップ」からアカウントを作成
  3. プランを選択(スタンダード/プレミアム/Huluセット)
  4. 支払い方法を入力(クレジットカード/PayPal/キャリア決済対応)
  5. 登録完了後、本編をスマートフォン・PC・スマートテレビ・ゲーム機で視聴開始

Disney+はピクサー作品のほか、マーベル作品、スター・ウォーズ作品、20世紀スタジオ作品も同時に見放題で楽しめるため、本作を含む『トイ・ストーリー』シリーズ全作(1〜4+短編)をまとめて鑑賞したい方にも費用対効果の高い選択肢です。

レンタル・購入(DMM TV/Amazon Prime Video/Apple TV/Google Playなど)

本作は見放題ではないものの、各種PPVサービスではデジタルレンタルおよびデジタル購入が可能です。Disney+に加入しない方針の場合は、Amazon Prime Videoの単話レンタル(数百円台)や購入(千円台)、Apple TV、Google Play Movies、Lemino、TELASA、FODプレミアムなどが利用できます。DMM TVは登録時に550ポイントが付与されるため、初回登録分でレンタル料金を相殺することも可能です。

Blu-ray・DVD・4K UHD購入

ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンからBlu-ray・DVD・4K UHDが発売されており、Amazonや家電量販店で安定して入手できます。ピクサーの長編第3作目を物理メディアで揃えたい方には、本編にメイキング映像や監督・スタッフの解説、未公開シーンを収録した版が選択肢になります。

地上波放送

日本テレビ系『金曜ロードショー』ほか、地上波・BS各局で本作は不定期に放送されてきました。最新の放送スケジュールを各局の公式サイトで確認しておくと、無料で視聴できる機会を逃しません。

あらすじ

ガレージセールでさらわれたウッディ

物語は、夏のカウボーイキャンプを翌日に控えたある朝、子ども部屋でウッディが腕を縫い直してもらえないというトラブルから始まります。アンディの母は応急処置を施した上で、カウボーイキャンプにウッディを連れて行こうとしますが、寝室の棚から下ろした際に縫い目がほつれてしまい、結局アンディはウッディを家に置いてキャンプに行くことに。

その後、アンディの母が庭先でガレージセールを開き、子ども部屋に飾ってあった古いペンギン人形のウィージーが処分品として売りに出されようとしています。ウッディはウィージーを救出するべく庭に潜入しますが、その姿に目をつけたおもちゃコレクターのアル・マクウィギンが、母の制止を振り切ってウッディを盗み出してしまいます。

『ウッディのラウンドアップ』の世界

アルのアパートに連れ込まれたウッディは、自分の正体に関する驚くべき事実を知らされます――彼は1950年代に大ヒットしたテレビ番組『ウッディのラウンドアップ』のメインキャラクターであり、番組グッズとして作られたヴィンテージ人形の中でも、保存状態の極めて良い貴重な個体だったのです。

アルのコレクションには、番組仲間のカウガール人形ジェシー、馬のブルズアイ、そして地中採掘技師のスティンキー・ピート(ピート爺さん)の3体が揃っており、4体セットを完成させて日本の博物館に高額で売却することがアルの目的でした。ジェシーとブルズアイは長年箱の中で眠り続けたコレクションたちで、ウッディの登場で「ようやく日の目を見る」と歓迎の輪を作ります。

バズ率いる救出隊と、所有の意味

一方、子ども部屋では、ウッディがアルの店「アルのおもちゃ倉庫」のマスコット人形に攫われたことを目撃したバズ・ライトイヤー、ミスター・ポテトヘッド、レックス、ハム、スリンキー・ドッグの5体が、夜中に都市部の道路を渡って救出に向かう旅を開始します。途中、玩具店「アルのトイバーン」で新型バズ人形(自分自身が量産品であることをまだ知らない、典型的な熱血スペースレンジャー)と遭遇し、思わぬ仲間が増えます。

アルのアパートでウッディは、ジェシーから過去の所有者「エミリー」に手放された辛い記憶(『When She Loved Me』のシークエンス)を聞き、子どもがいずれおもちゃを手放すという冷酷な現実と向き合うことになります。アンディの愛もいずれ終わるとすれば、博物館で永遠に保存される道のほうが幸福ではないか――ウッディは「アンディの一番」と「永遠の保存」のあいだで葛藤し、本作のクライマックスへと向かっていきます。

登場人物

ウッディ(声:トム・ハンクス/日本語版:唐沢寿明)

本作の主人公の一人。前作で描かれた「アンディの一番のおもちゃ」としての立場を確立した後、本作では「自分が量産品ではなく、伝説のテレビ番組のヴィンテージ人形だった」という新事実に直面し、おもちゃとしての存在意義を改めて問い直す役どころ。彼の葛藤こそが本作の感情線の中心です。

バズ・ライトイヤー(声:ティム・アレン/日本語版:所ジョージ)

前作で「自分は量産フィギュアの一体に過ぎない」という事実を受け入れた後、本作では救出隊のリーダーとしてウッディを取り戻す側に回ります。前作とは打って変わった頼れる相棒像を見せながら、玩具店で出会う「自我に目覚めていない新型バズ」との対比が、本作のコメディとシリアスの両方を支えます。

ジェシー(声:ジョーン・キューザック/日本語版:日下由美)

本作で初登場するカウガール人形で、ウッディの番組仲間。明るく快活な外面の裏に、長く箱に閉じ込められて忘れ去られていた哀しみを抱えています。彼女の回想シーン『When She Loved Me』は、ピクサー作品史を代表する名シーンの一つ。

スティンキー・ピート(声:ケルシー・グラマー/日本語版:永井一郎)

ウッディのテレビ番組『ウッディのラウンドアップ』に登場する地中採掘技師の人形。長年箱から出されたことがない「未開封状態」のコレクター品で、博物館に飾られることを切望しています。本作の物語に重要な役を担う、味のあるキャラクター。

ブルズアイ

ウッディのテレビ番組に登場する馬のおもちゃ。台詞はほぼなく、犬のような行動原理で動きますが、ジェシーやウッディに対する忠誠心がコメディ要素を生み出します。

アル・マクウィギン(声:ウェイン・ナイト/日本語版:玄田哲章)

おもちゃコレクター業界では「鶏帽子の男(チキンマン)」として知られる、ウッディを盗んだアパート住みの中年男。前作のシドとは違い、おもちゃへの「愛情」ではなく「コレクター価値」だけで動く大人の悪役として描かれます。

新型バズ・ライトイヤー(声:ティム・アレン)

玩具店で本物のバズと遭遇する、新たに発売された新型のバズ人形。前作冒頭のバズと同じく「自分は本物のスペースレンジャー」と信じ込んでおり、コミカルなアクションを担います。

ザーグ司令官(声:アンドリュー・スタントン/日本語版:青野武)

新型バズ人形と一緒に発売されたバズの宿敵キャラクター。玩具店で本物のバズと激戦を繰り広げる場面は、スター・ウォーズ的なパロディとして本作の名場面のひとつ。

アンディ・デイビス(声:ジョン・モリス/日本語版:龍田直樹)

前作と同じく、おもちゃたちの一番大切な持ち主。本作では成長期にある少年として、玩具を手放しはじめる予兆も垣間見える役どころ。

スタッフ・キャスト陣

監督はジョン・ラセター。前作『トイ・ストーリー』に続いてピクサー長編二作目の指揮を執り、共同監督としてアッシュ・ブラノンとリー・アンクリッチが参加しています。リー・アンクリッチは後に『トイ・ストーリー3』『ココ』で長編監督を務めることになる人物で、本作はその布石となる重要な機会でした。

脚本はアンドリュー・スタントン、リタ・シャオ、ダグ・チェンバーリン、クリス・ウェッブの四名による共同脚本。本作の制作は当初、ビデオ向けの短い続編として進められていましたが、途中でディズニーが劇場版への格上げを決断し、ピクサー本体が一気に再構築するという異例の経緯をたどりました。本作の脚本がいかに重厚なテーマに深く踏み込んだかは、こうした制作背景と密接に関わっています。

音楽はランディ・ニューマン。前作の主題歌『You've Got a Friend in Me』に加え、本作ではジェシーの過去を描く挿入歌『When She Loved Me』が新たに作られました。歌唱はカナダ人シンガーソングライターのサラ・マクラクラン。彼女の伸びやかな歌声と、エミリーの成長によってジェシーが手放されていく回想シーンは、観客の涙を誘う本作随一の名場面となりました。第72回アカデミー賞オリジナル主題歌賞にノミネート(受賞は『ターザン』の『You'll Be in My Heart』)。

主演キャスト

ウッディ役のトム・ハンクスとバズ・ライトイヤー役のティム・アレンは、前作に引き続いて続投。両者ともシリーズ全作で同役を継続的に演じ続け、本シリーズの象徴的な声として広く定着しています。

ジェシー役のジョーン・キューザックは『ハイ・フィデリティ』『ワーキング・ガール』など映画・テレビで多数の話題作に出演する女優。本作のために特別に書き起こされたカウガール人形の声色を、明るさと哀しみの両面から立ち上げ、第28回アニー賞最優秀女性声優賞を受賞しました。

スティンキー・ピート役のケルシー・グラマーは米国の人気シットコム『チアーズ』『フレイジャー』で広く知られる俳優。アル役のウェイン・ナイトは『となりのサインフェルド』『ジュラシック・パーク』で知られる俳優です。

日本語吹替版では、ウッディ役を唐沢寿明、バズ・ライトイヤー役を所ジョージが前作に続いて担当。ジェシー役の日下由美、スティンキー・ピート役の永井一郎、アル役の玄田哲章、ザーグ司令官役の青野武といった日本声優界のベテラン陣が脇を固めました。

興行収入・話題

興行収入・話題

『トイ・ストーリー2』は1999年11月24日(米国感謝祭)に北米で公開されました。米国国内の最終興行収入は約2億4600万米ドル、世界興行収入は累計で約5億1100万米ドルに達し、前作の3億7300万米ドルを大幅に上回るヒットとなりました。日本では2000年3月公開で、配給収入は約45億円を記録。続編アニメーションが前作を興行的に上回るのは当時として異例で、ピクサーの作品力の高さを世界に示す事例となりました。

さらに、第57回ゴールデングローブ賞では作品賞(ミュージカル/コメディ部門)を受賞。長編アニメーションが同部門の作品賞を獲得するのは史上初の快挙で、本作のドラマ性が大人の観客にも深く届いたことを示す結果となりました。

評価・受賞歴

第72回アカデミー賞オリジナル主題歌賞(『When She Loved Me』)にノミネート(受賞は『ターザン』)。第28回アニー賞では最多9部門を制覇し、長編アニメーション作品賞、監督賞、女性声優賞(ジョーン・キューザック)、男性声優賞(ジョン・ラセター)ほかを獲得しました。

Rotten Tomatoesは100%のスコアを公開以来長期にわたって維持しており、批評集約スコアの観点でも長編アニメーションの最高位の評価を得ています。Metacriticでも88点超のスコアを記録し、続編作品としては異例の高評価を獲得した稀有な事例として、長くアニメーション映画史上の位置づけを保っています。

本作の興行的・批評的成功は、当時のピクサーが「単発のヒット作製造機」ではなく「シリーズを継続的に発展させられるスタジオ」であることを世界に示す決定的な機会となり、後の長編シリーズ展開(『カーズ』『モンスターズ・インク』『ファインディング・ニモ』など)に道を開きました。

ネタバレ

※ここからネタバレを含みます。

クライマックス

物語の終盤、アルのアパートに到着したバズ救出隊と、博物館行きを受け入れかけていたウッディの間で、激しい議論が繰り広げられます。スティンキー・ピートはウッディを引き留めるために巧妙な策略を巡らせており、本作で初めて明かされるのは「彼こそが救出隊の進入を妨害してきた黒幕」だったという事実でした。スティンキー・ピートは、自分が長年箱から出されることなく忘れ去られてきた屈辱を抱えており、博物館で永遠に飾られることだけを望んでいたのです。

決定的な瞬間、ウッディは『ウッディのラウンドアップ』の自分の出演シーンと、子ども部屋でアンディに愛されてきた記憶を重ね合わせます。彼は「飾られる人形ではなく、子どもに愛されるおもちゃでありたい」と決断し、ジェシーとブルズアイにも子ども部屋で第二の人生を始めようと誘います。スティンキー・ピートはこの提案を頑なに拒否し、最終的にウッディとジェシー、そして救出隊の協力により、アルの手によって日本行きの飛行機の貨物コンテナに閉じ込められる結末を迎えます。

空港の貨物倉庫では、ウッディとジェシー、ブルズアイをアル一行から取り戻すため、バズ・ライトイヤーがエアロバスのコンベアラインを駆け抜ける、本作随一のアクションシークエンスが展開されます。

結末が示すもの

空港から無事に脱出したウッディ一行は、アンディの子ども部屋に帰還します。ジェシー、ブルズアイ、そしてアルのアパートで救出されたウィージー(ペンギン人形)が新しい仲間として子ども部屋に迎えられ、アンディは夏のカウボーイキャンプから戻った後、ジェシーをすぐに新しいおもちゃとして気に入ります。

バズはウッディに「アンディがいつかおもちゃを手放す日が来ても、君のことは忘れないよ」と伝え、ウッディも「永遠を求めず、今の喜びを生きる」決断を確かなものとします。本作の結末は、おもちゃの命の有限性を直視したうえで、それでも子ども部屋での日々が掛け値ない宝物であることを肯定し、観客に手渡してきます。これは『トイ・ストーリー3』へと繋がる重要なテーマの基盤となり、シリーズ全体を貫く哲学として根を張りました。

トリビア

  1. 本作は当初、劇場版ではなくビデオ向け続編として企画されていました。途中でディズニーが劇場版への格上げを決断し、ピクサー本体が短期間で脚本と作画を全面再構築するという異例の経緯をたどりました。

  2. 制作の最終段階で、本作のCGデータがピクサーのサーバー上で誤って削除されるという事故が発生。バックアップが不完全だったため、ある社員の自宅PCに保存されていたコピーから救出されたという危機一髪のエピソードが、後に各種ドキュメンタリーで紹介されています。

  3. 主題歌『When She Loved Me』はカナダ人シンガーソングライターのサラ・マクラクランが歌唱。ジェシーの過去を描くシークエンスに合わせた挿入歌として、ピクサー作品史でも屈指の感動シーンを形作りました。

  4. 第57回ゴールデングローブ賞作品賞(ミュージカル/コメディ部門)を受賞。長編アニメーションが同部門の作品賞を獲得するのは史上初の快挙でした。

  5. 本作で長編監督として参加したリー・アンクリッチは、後に『トイ・ストーリー3』『ココ』で長編監督を務めることになります。本作は彼のキャリアの起点となる重要な機会でした。

  6. 玩具店「アルのトイバーン」のシーンに登場する「バービー」は、マテル社の許諾を得て初めてピクサー作品にゲスト出演した本物のバービー人形のキャラクター。前作ではマテル社が許諾を出さず、登場が見送られた経緯があります。

  7. ウッディが見つけたコレクション「ウッディのラウンドアップ」は、本作のために完全に新規創作された架空のテレビ番組で、本編内には実際のセル画風アニメーション作品としてその放映映像も登場します。

撮影裏話

撮影の舞台裏

本作の制作は1996年から1999年までの約3年間に及びましたが、当初の劇場格上げ決定から最終公開までは約9ヶ月という極めて短い期間で全カットが再構築されたという異例の制作経緯をたどりました。ピクサー本社では、ジョン・ラセター監督と脚本陣を中心とするチームが昼夜兼行で脚本と絵コンテを書き直し、結果として続編としての格を一気に引き上げるドラマを完成させました。

キャストの準備

ウッディ役のトム・ハンクスとバズ・ライトイヤー役のティム・アレンは前作からの続投で、本作のために再録音を重ねました。両者とも前作よりキャラクターの輪郭が明確になっていたため、収録現場では監督と何度もテイクを重ねて、新キャラクターたちとの掛け合いの呼吸を作っていきました。

ジェシー役のジョーン・キューザックは本作からの新規参加で、明るく快活なカウガール像と、終盤で吐露される深い哀しみの両方を声色だけで表現する難役を担いました。スティンキー・ピート役のケルシー・グラマーは『フレイジャー』で培った穏やかで知的な発声を活かしながら、終盤の急転換を強烈な裏返しで演じきりました。

技術的な挑戦

本作の技術的挑戦は、前作に比べて格段に増えたキャラクター数とロケーションを、限られた制作期間で破綻なく描き切ることでした。アルのアパート、玩具店「アルのトイバーン」、空港、エアロバスのコンベアラインなど、各シーンで全く異なる物理シミュレーションが要求され、ピクサーの開発チームは新しいレンダリング技術と既存ソフトウェアの組み合わせを徹底的にチューニングしました。

また、新型バズ人形と本物のバズの並列描写では、両者の動きを微妙に変えるアニメーション設計が施されました。新型バズの「機械的でカクカクした動き」と、本物のバズの「自我を持った人間らしい動き」を、同じモデルから生み出すというピクサー独自の工夫が、本作のコメディ要素を支えています。

公開当時の余話

公開時には、本作の興行的成功と批評的絶賛により、ピクサーが「単発ヒット作製造機」ではなく「シリーズ展開可能な長編スタジオ」として世界に認知される転機となりました。この成功が、後のディズニーによるピクサー買収(74億米ドル規模)への布石となり、ピクサーが世界のアニメーション業界の中心的存在へと成長していく重要なステップとなりました。