『ウルトラQ』はどこで見れる?配信中サービスまとめ

1966年
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『ウルトラQ』はどこで見れる?配信サービス一覧

『ウルトラQ』は2026年7月現在、U-NEXT で配信中です(各社の公式配信情報にもとづく。下表に配信開始日と出典を掲載)。

配信サービス配信状況出典
Netflix
Amazon Prime Video
Disney+
Hulu
U-NEXT配信中 2026年7月1日〜公式 出典

『ウルトラQ』とは?作品の見どころ

「ウルトラQ」は、1966年(昭和41年)1月2日から7月3日までTBS系で放送された、円谷プロダクション制作の空想特撮シリーズ第1作です。映画『ゴジラ』の特撮で世界にその名を轟かせた円谷英二の構想のもと、円谷プロ・東宝・TBSの3社が組んで生み出した国産初の本格特撮テレビ映画であり、のちに『ウルトラマン』『ウルトラセブン』へと続く「ウルトラシリーズ」すべての原点にあたる作品です。毎週日曜夜7時、白黒30分枠で放送された本作は、ゴメス、ペギラ、ガラモン、カネゴンといった個性豊かな怪獣たちが次々と登場し、当時の子どもたちを熱狂させ、日本全土に空前の怪獣ブームを巻き起こしました。1話完結のオムニバス形式で、怪獣ものにとどまらずSF・怪奇・幻想譚まで幅広いテーマを扱っており、放送から60年を経た今もなお色褪せない魅力を放ち続けています。そんな「ウルトラQ」のHDリマスター版が、2026年7月1日よりU-NEXTで配信開始されました。フィルムの質感を活かしつつ鮮明になった映像で、特撮史に燦然と輝く金字塔を改めて体験できる絶好の機会です。本記事では「ウルトラQ」のあらすじ、登場人物、キャスト、当時の人気ぶり、トリビアや制作秘話まで、余すところなく紹介していきます。

『ウルトラQ』を全話無料で見る方法

「ウルトラQ」を今すぐ視聴したい方には、U-NEXTでの視聴がおすすめです。2026年7月1日より、HDリマスター版がU-NEXTで配信開始されており、見放題対象作品として全話を楽しむことができます。HDリマスター版は、オリジナルの白黒フィルムの味わいを残しながら映像を高精細化したもので、円谷英二率いる特撮スタッフが手掛けたミニチュアワークや光学合成の細部まで、当時のテレビ放送では確認しづらかったディテールをじっくり味わえるのが魅力です。U-NEXTには無料トライアル期間が用意されており、初めて登録する方はトライアル期間中に「ウルトラQ」を視聴することも可能です。トライアルの条件や見放題対象かどうかは時期によって変更される場合があるため、登録前に必ずU-NEXT公式サイトで最新の配信状況をご確認ください。1話完結形式の全28話なので、興味のあるエピソードから気軽に観られるのも本作の良いところです。冷凍怪獣ペギラが登場する『ペギラが来た!』、電子頭脳を持つ隕石怪獣ガラモンの『ガラダマ』、お金を食べる怪獣カネゴンの『カネゴンの繭』など、特撮史に残る名エピソードから視聴を始めるのもおすすめです。正規の配信サービスで、日本特撮の原点を安心して楽しみましょう。

あらすじ

「ウルトラQ」の物語は、ナレーターの語る印象的な口上から始まります。いわく、これから約30分、あなたの目はあなたの体を離れ、この不思議な時間の中へ入っていくのです、と。舞台は高度経済成長期の日本。自然界のバランス(アンバランス)が崩れ、世界のどこかで奇妙な出来事が起こり始めていました。星川航空のパイロット・万城目淳と後輩の戸川一平、毎日新報のカメラマン・江戸川由利子の3人は、取材や飛行任務の先々で、古代怪獣の復活、宇宙からの侵略者、異次元への入り口といった怪事件に遭遇していきます。3人は一の谷研究所の一の谷博士の知恵を借りながら、人智を超えた脅威の謎に迫っていくのです。地底開発の現場に現れた古代怪獣ゴメス、北極から飛来し東京を氷結させる冷凍怪獣ペギラ、隕石とともに落下した宇宙からの使者ガラモン、人間の姿を奪う宇宙人ケムール人、そしてお金を食べずにいられない哀しき怪獣カネゴン。1話ごとに趣向を凝らした事件が描かれ、怪獣との攻防だけでなく、風刺やユーモア、寓話性に富んだエピソードも数多く含まれています。ヒーローが存在しない世界で、普通の人間たちが未知の脅威とどう向き合うのか。その緊張感こそが「ウルトラQ」最大の魅力といえるでしょう。

登場人物

「ウルトラQ」の主人公は、星川航空のパイロット・万城目淳です。冷静沈着で行動力があり、SF作家を志す知的な一面も持つ青年で、怪事件に遭遇するたびに持ち前の勇気と判断力で事態の収拾に奔走します。その相棒となるのが、同じく星川航空に勤める後輩パイロットの戸川一平。お調子者でどこか憎めない性格のムードメーカーであり、物語にユーモアをもたらす存在です。紅一点のヒロインは、毎日新報のカメラマン・江戸川由利子。好奇心旺盛でスクープを追って危険な現場にも飛び込んでいく行動派の女性で、彼女の取材活動が事件の発端となることも少なくありません。そして3人の頼れる相談役が、一の谷研究所を主宰する一の谷博士です。生物学から宇宙科学まで幅広い知見を持つ世界的な科学者で、怪獣や怪現象の正体を解き明かす頭脳として物語を支えます。本作にはウルトラマンのような変身ヒーローは登場せず、この4人を中心とした「普通の人間たち」が主役です。だからこそ、怪獣や超常現象の恐ろしさ、不気味さが際立ち、視聴者は登場人物と同じ目線で未知の世界を覗き込むことになります。ガラモンやカネゴンといった怪獣たち自身も、単なる破壊者ではなく哀愁や愛嬌を備えた「キャラクター」として描かれている点が、本作の人物造形の豊かさを物語っています。

スタッフ・キャスト陣

「ウルトラQ」の主演・万城目淳を演じたのは佐原健二です。佐原は東宝の俳優として『ゴジラの逆襲』や『空の大怪獣ラドン』など数々の特撮映画に出演してきた経歴の持ち主で、円谷英二からの信頼も厚く、本作の主役に起用されました。端正な顔立ちと落ち着いた演技で、怪事件に立ち向かう知的な青年像を体現しています。ヒロインの江戸川由利子を演じたのは桜井浩子。東宝出身の若手女優だった桜井は、本作で活発なカメラマン役を生き生きと演じて人気を集め、続く『ウルトラマン』では科学特捜隊のフジ・アキコ隊員役に起用されるなど、初期ウルトラシリーズを代表する女優となりました。戸川一平役の西條康彦は、コミカルな三枚目役で作品に軽妙な味わいを加えています。一の谷博士を演じた江川宇礼雄は戦前から活躍する大ベテランで、その重厚な存在感が荒唐無稽になりがちな物語に説得力を与えました。さらに脇を固める田島義文ら東宝ゆかりの俳優陣も見どころです。そして忘れてはならないのが、ナレーションを務めた石坂浩二の存在です。当時まだ若手だった石坂の格調高い語りは番組の顔ともいえるもので、各話の冒頭と結末を彩るナレーションは「ウルトラQ」の神秘的な世界観を決定づけました。

興行収入・話題

「ウルトラQ」はテレビシリーズであるため、映画のような興行収入のデータは存在しません。そこでここでは、当時の視聴率と社会的な人気ぶりを紹介します。1966年1月2日の放送開始から、「ウルトラQ」は爆発的な人気を獲得しました。平均視聴率は32%を超え、最高視聴率は36%台に達したと伝えられています。現代のテレビ環境では考えられないほどの数字であり、日曜夜7時には日本中の子どもたちがテレビの前に釘付けになっていたことがうかがえます。それまで怪獣は映画館で観るものでしたが、「ウルトラQ」は『怪獣映画が毎週テレビで観られる』という画期的な体験を家庭にもたらし、これが第一次怪獣ブームの引き金となりました。ガラモンやカネゴンのソフビ人形や関連玩具は飛ぶように売れ、雑誌では怪獣特集が組まれ、子どもたちの間では怪獣の名前を覚えることが一種の教養のようになっていきます。この熱狂を受けて、同年7月からは後番組としてカラー作品『ウルトラマン』の放送が開始され、怪獣ブームはさらに加速しました。「ウルトラQ」が切り開いた特撮テレビ番組という鉱脈は、その後半世紀以上にわたって続くウルトラシリーズ、さらには日本の特撮文化全体の礎となったのです。視聴率という数字以上に、その文化的影響の大きさこそが本作の残した最大の功績といえるでしょう。

ネタバレ

ここからは「ウルトラQ」の内容に踏み込んだネタバレを含む解説です。未見の方はご注意ください。本作は1話完結形式のため大きな縦軸の物語はありませんが、印象的な結末を迎えるエピソードが数多くあります。第1話『ゴメスを倒せ!』では、地底から復活した古代怪獣ゴメスを倒すのは人類の兵器ではなく、同じく古代から蘇った原始怪鳥リトラでした。怪獣同士の相討ちという結末は、人間の無力さと自然の摂理を印象づけます。『ガラダマ』とその続編『ガラモンの逆襲』では、愛嬌のある姿のガラモンが実は遠い宇宙から送り込まれた侵略用ロボットであったことが判明し、電波の停止とともに機能を失って倒れるラストが強い余韻を残します。『カネゴンの繭』は、お金に執着する少年がお金を食べないと生きられない怪獣カネゴンに変身してしまう風刺色の濃い寓話で、ようやく人間に戻れたと思ったら今度は両親がカネゴンになっていたという皮肉なオチが有名です。そして特筆すべきは最終第28話『あけてくれ!』。怪獣が一切登場せず、現実から逃れて異次元へ向かう列車を描いた幻想的な物語で、本放送時には難解とされて放送が見送られ、後の再放送で初めて日の目を見たといういわくつきのエピソードです。日常のすぐ隣に口を開ける「アンバランスな世界」の不気味さを凝縮した、シリーズ屈指の問題作として今も語り継がれています。

トリビア

「ウルトラQ」には知るほどに面白いトリビアが数多くあります。まず企画段階でのタイトルは『UNBALANCE(アンバランス)』でした。米国のTVドラマ『トワイライト・ゾーン』のような1話完結の怪奇SFドラマを目指した企画で、当初は怪獣が主役の番組ではなかったのです。その後、映画で実績のある怪獣路線が採り入れられ、タイトルも当時流行していた言葉にちなんだ「ウルトラQ」へと改められました。この『Q』の一文字が、のちの『ウルトラマン』以降すべてのシリーズ名につながる「ウルトラ」の起源となります。また、本作は制作費を抑える工夫として東宝映画の資産を活用しており、第1話のゴメスは『モスラ対ゴジラ』のゴジラのスーツを改造して作られたことはファンの間で有名です。ラルゲユウスやパゴスなど、他の怪獣にも映画怪獣の着ぐるみ改造が使われています。ケムール人が走る夜の街のシーンや、巨大化した植物ジュランなど、白黒映像ならではの不気味な質感も本作の魅力で、あえてモノクロで制作されたことが怪奇色を強める効果を生みました。さらに、ナレーターの石坂浩二は本作が縁で特撮とのつながりが深まり、後年のウルトラシリーズ関連作にも関わっています。オープニングでタイトル文字がマーブル状に溶けて現れる映像は、撮影台の上で墨と薬品を使って撮られたアナログ特撮であり、現在見ても不思議な浮遊感を放っています。

撮影裏話

「ウルトラQ」の制作背景には、円谷英二という特撮の神様の大きな決断がありました。1960年代前半、円谷特技プロダクションはテレビ進出を模索しており、当初はフジテレビと『WOO』という企画を進めていました。その過程で円谷英二は、当時世界に数台しかなかった米オックスベリー社製の高性能光学撮影機「オプチカルプリンター」を独断で発注します。この極めて高価な機材を活かすため、1964年に新たなSF特撮シリーズ『UNBALANCE』の制作が決定し、提携先をTBSに変えて動き出したのが本作の出発点でした。制作は1本あたり劇場映画並みの手間をかける贅沢なもので、放送開始よりはるか前から撮影を進める「完全事前制作」に近い体制が取られました。本編監督には円谷一、中川晴之助、飯島敏宏ら気鋭の演出家が並び、特撮班は的場徹らが指揮、脚本には金城哲夫、千束北男(飯島敏宏)、山田正弘、上原正三といった才人が集結。彼らの多くがそのまま『ウルトラマン』へと参加し、ウルトラシリーズの黄金期を築いていくことになります。ミニチュア特撮、光学合成、着ぐるみ怪獣の演技といった映画で培われた技術を30分のテレビ番組に惜しみなく注ぎ込んだ本作は、まさに『テレビで映画を作る』という無謀ともいえる挑戦の結晶でした。その志の高さは、HDリマスター版の鮮明な映像でこそ一層はっきりと見て取れるはずです。60年前のスタッフたちの情熱を、ぜひU-NEXTでの配信で確かめてみてください。