グレイテスト・ショーマンが無料で全話見れる動画配信はどれ|考察、ネタバレ、タダで見る方法も解説
『グレイテスト・ショーマン』が見れる動画配信サービス
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| 配信サービス | 視聴可否 |
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| Netflix | 視聴可能 |
| Amazon Prime Video | 視聴可能 |
| Disney+ | 視聴可能 |
| Hulu | 視聴可能 |
| U-NEXT | 視聴可能 |
『グレイテスト・ショーマン』とは?作品の見どころ
「This is me——これが私(これが私だ、私を見て、私の声を聞いて)」——シリーズ屈指のアンセム『This Is Me』(キアラ・セトル歌唱)と共に、2017年公開のミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン』はマイケル・グレイシー監督の初監督作品にして現代ミュージカル映画の代表作として記憶されています。19世紀の米国で実在した世界的興行師P.T.バーナム(フィニアス・テイラー・バーナム、1810-1891)の人生を、ヒュー・ジャックマン、ザック・エフロン、ミシェル・ウィリアムズ、レベッカ・ファーガソン、ゼンデイヤ、キアラ・セトルなどの豪華キャストで描いた感動的な物語。第90回アカデミー賞主題歌賞ノミネート、第75回ゴールデングローブ賞主題歌賞受賞。世界興行収入4億3500万ドルを記録、北米興収1.7億ドル、日本興収52.4億円という大ヒットで『ラ・ラ・ランド』を抜いて日本でのオリジナルミュージカル映画歴代1位となった本作の魅力を、登録だけで全話無料視聴できる動画配信サービスの紹介とあわせて徹底解説します。
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本作はレンタル課金や追加購入なしに、上記いずれかの登録だけで合法的に最後まで視聴できます。違法アップロード動画や海賊版ストリーミングは画質・音質が著しく劣るうえセキュリティリスクも伴うため、必ず正規の配信サービスをご利用ください。
あらすじ
19世紀初期の米国コネチカット州ベスル。仕立屋の息子として貧しく生まれた少年フィニアス・テイラー・バーナム(後のP.T.バーナム)は、父親の客であった裕福な家族の娘チャリティに一目惚れします。父親の死、孤児としての路上生活、そして数年後の青年バーナムは、ニューヨークで再会したチャリティに改めて求婚し、彼女の家族の反対を押し切って結婚。彼ら2人の素朴な新婚生活が始まります。
2人の娘キャロラインとヘレンに恵まれたものの、貿易会社員としてのバーナムは、乗船船舶の海難事故により会社が倒産し、職を失ってしまいます。家族のために何かをしなければならないと焦るバーナムは、銀行から大胆に大金を借り受けて『バーナム博物館』を開業——シリーズで初めての『博物館事業』としてニューヨーク・マンハッタンに巨大な建物を購入します。
最初は子どもたちが乗ってこない退屈な博物館でしたが、娘たちの提案で『生きた珍しいもの(獣も人間も)』を展示する方向に転換。バーナムは『普通の人々とは違う身体特徴を持つ人々』——身長230cmの巨人男性、身長61cmの『将軍トム・サム』、ヒゲを持つ女性歌手レティ・ルッツ、シャム双生児、犬人間など——を集めて『フリーク・ショー(奇形ショー)』として再構築します。彼の独特な発想は当初社会から差別と見なされましたが、彼は彼ら全員に『家族』としての居場所と尊厳を与えることに成功し、彼らはバーナム・サーカスの中核キャストとして世界的な人気を集めていきます。
バーナムは劇場批評家の冷笑にも負けず、サーカスを世界的な大成功へと拡大していきます。彼は劇作家の若いフィリップ・カーライル(ザック・エフロン)を共同経営者として迎え入れ、フィリップは『社会的地位の高い若い富豪』としての立場を捨ててバーナム・サーカスへの参加を決断します。フィリップとアン・ウィーラー(ゼンデイヤ、空中ブランコ芸人で黒人女性)との社会階層と人種の壁を超えた恋愛は、シリーズで最も繊細なロマンス・サブプロットとして展開されます。
バーナムは新しい挑戦として、世界的なオペラ歌手ジェニー・リンド(レベッカ・ファーガソン、『スウェーデンのナイチンゲール』として実在の歴史的人物)を米国に呼び寄せて全米コンサートツアーを企画。社会的に高く評価される『芸術的な成功』を求めて、バーナムは家族とサーカスの仲間を置き去りにして、ジェニーとのツアーに集中していきます。
しかしバーナムの個人的な成功への執着は、彼の家族との関係、サーカスの仲間たちとの絆、そして彼自身の道徳的中心を徐々に崩していきます。物語のクライマックスでは、彼が本当に愛していたものは何か、彼の人生における真の幸福とは何かという、シリーズで最も哲学的なテーマが展開されていきます。
登場人物
本作で登場する重要キャラクターは、シリーズ屈指の感動的な人物群です。
■ P.T.バーナム(フィニアス・テイラー・バーナム): 主人公で実在の19世紀の世界的興行師。ヒュー・ジャックマンが演じる『シリーズで最もカリスマ的な主人公像』。貧しい家庭から大富豪へと成り上がる彼の物語は、シリーズの『アメリカン・ドリームの理想と限界』というテーマを完璧に体現しています。
■ チャリティ・バーナム: バーナムの妻。ミシェル・ウィリアムズ(『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(2016)、『ブロークバック・マウンテン』(2005)で2度のアカデミー賞ノミネート受賞)が演じる『シリーズで最も支えになる妻像』。彼女が常に夫を応援し続ける姿は、シリーズで最も感動的な家族のドラマとして記憶されています。
■ フィリップ・カーライル: バーナムの共同経営者。ザック・エフロン(『ハイスクール・ミュージカル』シリーズ(2006-2008)、『ヘアスプレー』(2007)で世界的に有名)が演じる『社会的地位の高い若い富豪が芸術への情熱を選ぶ』像。シリーズで最も成熟したキャラクター・スタディを完成させました。
■ アン・ウィーラー: バーナム・サーカスの空中ブランコ芸人で、黒人女性。ゼンデイヤ(後の『スパイダーマン: ホームカミング』シリーズ(2017-)、『DUNE』シリーズ(2021-)で世界的アイコンとなる若手アクトレス)が演じる『社会的差別と戦いながら愛を貫く女性』像。彼女とフィリップの恋愛は、シリーズで最も感動的な異人種間ロマンスとして描かれます。
■ レティ・ルッツ(ヒゲ女): バーナム・サーカスのリードボーカル。キアラ・セトル(本作出演前は無名だった俳優・歌手)が演じる『差別を受けてきた女性が自分自身を愛する力を見つける』像。彼女が歌う『This Is Me』はシリーズの代名詞的アンセムとして、第75回ゴールデングローブ賞主題歌賞を受賞しました。
■ ジェニー・リンド: 世界的なオペラ歌手で、『スウェーデンのナイチンゲール』として実在の歴史的人物。レベッカ・ファーガソン(『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015)、『DUNE』シリーズ(2021-)で世界的に有名)が演じる『シリーズで最も社会的に成功した女性』像。彼女がバーナムに対して抱く複雑な感情は、シリーズで最も繊細な人間ドラマの一つとして描かれます。
■ ジェームズ・ベネット: 『ニューヨーク・ヘラルド』の卑劣な批評家。ポール・スパークスが演じる『バーナムの努力を冷笑し続ける敵』像で、シリーズで最も憎まれるキャラクターの一人として記憶されています。
■ キャロラインとヘレン・バーナム: バーナムの2人の娘。本作の感情的な核心を担う子どもキャラクターで、彼らの父への愛情は、シリーズで最も感動的な瞬間の一つを生み出します。
■ バーナム・サーカスの仲間たち: 巨人男性、『将軍トム・サム』(身長61cmの小人男性)、シャム双生児、犬人間、刺青の男性、太った男性、矮人ピアニストなど、シリーズで初めて『差別を受けてきた人々の集団』を主役級のキャラクターとして描く革新的な仕事を成し遂げました。彼らがバーナム・サーカスの中で『家族としての居場所と尊厳』を見つける物語は、シリーズの哲学的核心を体現しています。
スタッフ・キャスト陣
本作のキャストは2010年代後半のハリウッドを代表する超一流俳優陣が結集した豪華布陣です。
P.T.バーナム役のヒュー・ジャックマンはオーストラリアの世界的俳優・歌手・ダンサー。『X-MEN』シリーズ(2000-2017)のウルヴァリン役で世界的に有名で、『レ・ミゼラブル』(2012)のジャン・ヴァルジャン役で第85回アカデミー賞主演男優賞ノミネートを獲得した本格的なミュージカル俳優としても活躍しています。本作出演時49歳で、彼の俳優キャリアの絶頂期を象徴する仕事となりました。彼自身は本作のために6年以上の準備期間をかけて、ダンスとボーカルの訓練を続けたという有名なエピソードがあります。
チャリティ・バーナム役のミシェル・ウィリアムズは米国の世界的演技派女優。『ブロークバック・マウンテン』(2005、第78回アカデミー賞助演女優賞ノミネート)、『ブルーバレンタイン』(2010、第83回アカデミー賞主演女優賞ノミネート)、『マリリン 7日間の恋』(2011、第84回アカデミー賞主演女優賞ノミネート)、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(2016、第89回アカデミー賞助演女優賞ノミネート)で4度のアカデミー賞ノミネートを獲得した名女優。本作出演時37歳で、彼女の俳優キャリアの代表作の一つとなりました。
フィリップ・カーライル役のザック・エフロンは米国の俳優。『ハイスクール・ミュージカル』シリーズ(2006-2008)のトロイ・ボルトン役、『ヘアスプレー』(2007)のリンク・ラーキン役で世界的アイドルとなった人物で、本作の『社会的地位の高い若い富豪』像は彼のミュージカル俳優としての成熟を象徴する仕事となりました。
アン・ウィーラー役のゼンデイヤは米国の若手俳優・歌手。本作出演時20歳で、後の『スパイダーマン: ホームカミング』(2017)、『スパイダーマン: ファー・フロム・ホーム』(2019)、『スパイダーマン: ノー・ウェイ・ホーム』(2021)、『DUNE/デューン 砂の惑星』(2021)、『DUNE 砂の惑星 PART2』(2024)で世界的アイコンとなる重要な転機の作品となりました。
レティ・ルッツ(ヒゲ女)役のキアラ・セトルは米国の歌手・女優。本作出演前は無名だった人物で、本作の出演で世界的に認知されました。彼女が歌う『This Is Me』はシリーズの代名詞的アンセムとして、第75回ゴールデングローブ賞主題歌賞を受賞、第90回アカデミー賞主題歌賞ノミネートを獲得しました。彼女自身は本作のオーディションで歌った時、ヒュー・ジャックマンや製作陣全員が涙を流したという有名なエピソードがあります。
ジェニー・リンド役のレベッカ・ファーガソンはスウェーデンの世界的女優。『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015)のイルサ・ファウスト役で世界的に有名となった人物で、本作の『世界的なオペラ歌手』像は彼女の俳優キャリアの代表作の一つとなりました。後の『DUNE/デューン 砂の惑星』(2021)、『DUNE 砂の惑星 PART2』(2024)のジェシカ・アトレイデス役で世界的アイコンとなる活躍を続けます。
監督マイケル・グレイシーはオーストラリアの映画監督。本作が彼の初の長編映画監督作品で、それまでは音楽ミュージックビデオやテレビCMの監督として活躍していました。本作の興行的・批評的成功で世界的監督としての地位を確立し、後の『ピンク: All I Know So Far』(2021)などへの活躍へと繋がっていきます。
脚本はジェニー・ビックスとビル・コンドン。とくにビル・コンドンは『ドリームガールズ』(2006)、『シカゴ』(2002)などのミュージカル映画で世界的に有名な監督・脚本家で、本作の物語的な核心を構築する重要な仕事を成し遂げました。
音楽担当はベンジ・パセクとジャスティン・ポール。彼らはシリーズの主題歌『This Is Me』『A Million Dreams』『The Greatest Show』『Rewrite the Stars』『Never Enough』など多数の傑作を作曲しました。とくに『This Is Me』はシリーズの代名詞的アンセムとして、第75回ゴールデングローブ賞主題歌賞を受賞、第90回アカデミー賞主題歌賞ノミネートを獲得しました。彼ら2人は本作と並行して『ラ・ラ・ランド』(2016)の作詞も担当しており、現代ミュージカル映画音楽の代表的な作詞作曲チームとして活躍を続けています。
振付はアシュリー・ウォレン。本作のミュージカル・ナンバーすべての振付を担当し、シリーズで最も視覚的に印象的なミュージカル・シーンを多数生み出しました。
興行収入・話題
2017年12月20日に米国で公開された『グレイテスト・ショーマン』は、最終的な世界興行収入4億3500万ドルを記録。北米では1.7億ドル超、北米外で約2.65億ドルという内訳で、2017年公開作品の世界興行ランキング18位を獲得しました。
日本では2018年2月16日に公開され、最終的な日本興行収入は52.4億円を記録。2018年の年間洋画ランキングで上位に位置し、当時の日本でのオリジナルミュージカル映画歴代1位の座を獲得しました(『ラ・ラ・ランド』の興収44億円を抜く)。日本での『グレイテスト・ショーマン』の人気は、シリーズ屈指のロングラン上映を実現した結果でした——公開初週は他の大作との競合で4位スタートでしたが、その後口コミで上昇を続け、最終的に8週連続トップ10入りという当時のシネコンでは異例のロングランを記録しました。
また、本作の興行的成功は『じわじわ型のロングラン』として現代映画業界の代表事例となりました。米国でも初週末興行が控えめだったものの、観客の口コミで動員が上昇し続け、最終的に北米歴代ミュージカル映画興収3位という驚異的な数字を達成しました。
批評家からの評価は分かれました。Rotten Tomatoesの批評家スコアは56%、Metacriticは48点と中程度の評価でしたが、観客スコアはRotten Tomatoesで87%という驚異的な高さで、シリーズの中核ファン層からは熱烈に支持されました。映画評論家の中には『P.T.バーナムの実際の差別的経歴を美化しすぎ』『歴史的事実から離れすぎている』と指摘する声もありましたが、観客は『感動的な人間ドラマと素晴らしい音楽』として高く評価しました。
第90回アカデミー賞では主題歌賞ノミネート(『This Is Me』)を獲得しましたが、受賞は『リメンバー・ミー』(『リメンバー・ミー』のリメンバー・ミー)に譲りました。第75回ゴールデングローブ賞では主題歌賞(『This Is Me』)を受賞、作品賞(コメディ・ミュージカル部門)、主演男優賞(コメディ・ミュージカル部門、ヒュー・ジャックマン)の3部門にノミネートされました。
本作のサウンドトラック・アルバムも世界的な大ヒットとなり、米国ビルボードのトップ・サウンドトラック・チャートで11週連続1位、200チャートで11週間連続1位という驚異的な記録を樹立しました。世界中で1500万枚以上を売り上げ、現代ミュージカル映画音楽史において最も売れたサウンドトラック・アルバムの一つとして記憶されています。
本作の影響は現代ミュージカル映画の方向性を完全に変えました。本作以降、『オリジナルミュージカル映画』というジャンル自体の市場価値が再評価され、後の『アラジン』(2019)、『美女と野獣』(2017)、『シンデレラ』(2021)、『ウェスト・サイド・ストーリー』(2021)などの大規模ミュージカル映画への影響を与え続けました。
2024年から2025年の世界各地での再公開興行でも本作は『現代ミュージカル映画の傑作』として人気タイトルに選ばれ、累計世界興行収入は再公開分を含めて4.5億ドルを超えました。本作の影響は現在も世界中の観客に愛され続けています。
ネタバレ
【以下、結末まで含むネタバレを多数含みます】
本作のクライマックスは複数の感情的なドラマが並行して展開する圧巻の構成です。
【ジェニーとのツアーの失敗】バーナムが世界的なオペラ歌手ジェニー・リンドとの全米コンサートツアーに集中していた間、彼の家族とサーカスの仲間たちは置き去りにされていきます。ジェニーはバーナムに密かな感情を抱いており、米国コンサートの最終公演でファンの前で彼に突如としてキスをするスキャンダルを引き起こします。新聞のカメラがその場面を捉えてしまい、ジェニーとバーナムの不倫が世間に広がる絶望的な事態になります。
バーナムは家族の元に戻りますが、すでに妻チャリティは彼との関係に深く失望しており、彼女と娘たちは彼を一旦離れて、彼女の実家(裕福な家族)に戻ります。シリーズで最も悲痛な家族の崩壊の場面が描かれます。
【サーカスの炎上】同じ夜、バーナム博物館の前で『サーカスの仲間たちは社会への汚染だ』と主張する人種差別的な暴徒たちが、バーナム不在のサーカスを襲撃します。サーカスの仲間たちが必死で防衛する中、フィリップ・カーライルはアン・ウィーラーを救出するために燃える建物に飛び込み、彼自身が大きな怪我を負います。
バーナム博物館は炎上で完全に焼失し、彼の事業はすべて失われてしまいます。バーナムは銀行からの借金が返せない絶望的な状況に追い込まれ、彼自身も完全に破産してしまいます。シリーズで最も衝撃的な事業の崩壊の場面です。
【サーカスの仲間たちの決意】バーナムが絶望して『サーカスは終わりだ』と宣言した瞬間、サーカスの仲間たちは衝撃の決意を見せます——彼ら全員が、バーナムから受け取った給料と彼への信頼を頼りに、新しい『テント・サーカス』を作るための資金を提供すると申し出るのです。
レティ・ルッツが先頭に立って『私たちはあなたの家族だ、あなたが私たちを家族として認めてくれた』と語る場面は、シリーズで最も感動的な瞬間の一つ。バーナムが彼ら全員の信頼に答えるため、新しい『P.T.バーナムのサーカス』を再開する決断をします。
【家族との和解】バーナムは新しいサーカスを家族との関係を取り戻すために実行します。彼は妻チャリティの実家に駆けつけ、彼女に対して『あなたが私の人生で最も愛する人だった、私はあなたを失うわけにはいかない』と告白します。彼らの和解の場面は、シリーズで最も感動的な家族のドラマとして記憶されています。
【新しいサーカスの開幕】物語のラスト、バーナムは新しいテント・サーカス『P.T.バーナムのサーカス』を開幕させます。彼は最終ナンバー『From Now On』で『これからは、家族と仲間と共に生きる』という決意を歌い上げます。フィナーレのナンバーでは、ジャックマンが歌う『The Greatest Show』(リプリーズ版)が壮大に奏でられる中、彼が娘のキャロラインのバレエ発表会に駆けつけてサーカスを若いフィリップ・カーライルに引き継ぐ場面で、シリーズで最も感動的なエンディングが展開されます。
ラストシーンでは、バーナムが娘の頬にキスをして『私の最高の作品はサーカスではなく、家族だ』と告げる場面で、シリーズの哲学的核心『真の幸福は家族と愛にある』というテーマが完璧に提示されて本作は幕を閉じます。
本作はマイケル・グレイシー監督の初監督作品とは思えない完成度で、現代ミュージカル映画の傑作として現代映画史において欠くことのできない仕事となりました。
トリビア
■ ヒュー・ジャックマンの6年間の準備: ヒュー・ジャックマンは本作の出演前に6年以上の準備期間をかけて、ダンスとボーカルの訓練を続けたという有名なエピソードがあります。彼自身は『私のキャリアで最も愛する仕事の一つ』と語っており、本作の制作中に彼は皮膚癌の治療を受けながら撮影を続けていたという驚愕の事実もあります。
■ キアラ・セトルのオーディション: レティ・ルッツ(ヒゲ女)役のキアラ・セトルは本作出演前は無名だった人物で、本作のオーディションで『This Is Me』を歌った時、ヒュー・ジャックマンや製作陣全員が涙を流したという有名なエピソードがあります。彼女の本作出演で世界的に認知され、後のミュージカル俳優としてのキャリアを切り開きました。
■ 『This Is Me』の歴史的成功: シリーズの代名詞的アンセム『This Is Me』(キアラ・セトル歌唱)は、第75回ゴールデングローブ賞主題歌賞を受賞、第90回アカデミー賞主題歌賞ノミネートを獲得しました。世界的に大ヒットして、現代ミュージカル映画音楽の傑作の一つとして記憶されています。
■ ベンジ・パセクとジャスティン・ポールの音楽: 本作の音楽は『ラ・ラ・ランド』(2016)の作詞も担当したベンジ・パセクとジャスティン・ポールの作曲。彼らは本作で『This Is Me』『A Million Dreams』『The Greatest Show』『Rewrite the Stars』『Never Enough』など多数の傑作を生み出し、現代ミュージカル映画音楽の代表的な作詞作曲チームとしての地位を確立しました。
■ 観客の口コミによる驚異的なロングラン: 本作の興行的成功は『じわじわ型のロングラン』として現代映画業界の代表事例となりました。米国でも日本でも初週末興行が控えめだったものの、観客の口コミで動員が上昇し続け、最終的に当時のシネコンでは異例のロングラン上映を実現しました。
■ サウンドトラック・アルバムの歴史的記録: 本作のサウンドトラック・アルバムは米国ビルボードのトップ・サウンドトラック・チャートで11週連続1位、200チャートで11週間連続1位という驚異的な記録を樹立しました。世界中で1500万枚以上を売り上げ、現代ミュージカル映画音楽史において最も売れたサウンドトラック・アルバムの一つとして記憶されています。
■ 振付の役割: 振付のアシュリー・ウォレンは、本作のミュージカル・ナンバーすべての振付を担当しました。とくに『The Greatest Show』のオープニング・ナンバー、『From Now On』のフィナーレ・ナンバーは、シリーズで最も視覚的に印象的なミュージカル・シーンとして記憶されています。
■ 実在のP.T.バーナムとの差異: 本作は19世紀の世界的興行師P.T.バーナムの人生を映画化していますが、実際のバーナムは多数の差別的・搾取的な経歴を持っていたことが歴史学者から指摘されています。本作はバーナムの人物像を大幅に美化していますが、シリーズの哲学的核心である『差別を受けてきた人々が自分自身を愛する力を見つける』というテーマは、現代社会への重要なメッセージとして高く評価されています。
■ ザック・エフロンとゼンデイヤの空中ブランコ: フィリップとアンの恋愛シーン『Rewrite the Stars』では、彼ら2人が空中ブランコで踊るというシリーズで最も視覚的に印象的なシーンが描かれます。両俳優ともに数ヶ月の空中ブランコ訓練を受けて、ほぼすべてのスタント・シーンを自身でこなしました。
■ マイケル・グレイシー監督の初監督作品: 本作はマイケル・グレイシー監督の初の長編映画監督作品です。彼はそれまで音楽ミュージックビデオやテレビCMの監督として活躍していましたが、本作の興行的・批評的成功で世界的監督としての地位を確立しました。
■ 上映時間と完全版: 劇場公開版は1時間45分。本作にはエクステンデッド版は存在しませんが、後発のDVDで公開された『Sing-Along Edition』(歌詞付き版)が世界中のミュージカル・ファンに人気を博しています。
■ シリーズの精神的継承: 本作の哲学的テーマ『差別を受けてきた人々が自分自身を愛する力を見つける』は、後の『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)、『ロケットマン』(2019)、『シンデレラ』(2021)などのミュージカル映画にも継承されていきます。
撮影裏話
マイケル・グレイシー監督が本作で取り組んだ最大の挑戦は、初の長編映画監督作品として、現代ミュージカル映画の傑作を完璧に視覚化することでした。彼自身は本作の構想を2009年から温め始め、約8年間の長期にわたる準備を経て、最終的に2016年から本格的な撮影準備に入りました。
プロダクション・デザインのナサン・クロウリー(『ダークナイト』(2008)、『インターステラー』(2014)、『TENET』(2020)で活躍する伝説的プロダクション・デザイナー)は、本作のために『19世紀のニューヨーク』を完璧に再現する歴史的な仕事を成し遂げました。バーナム博物館の巨大な内装、ニューヨークの街並み、ジェニー・リンドのコンサート会場、サーカスのテント内の華やかな装飾など、シリーズで最も多様で歴史的に正確な内装が完成されました。
衣装担当のエレン・ミロジニク(『裸足の伯爵夫人』、『マレフィセント』(2014)、『マイ・ベスト・フレンド』(2008)などで活躍する米国の名衣装デザイナー)は、本作のために約4500着の歴史的衣装を制作。19世紀の上流階級のドレス、サーカスの仲間たちの華やかな衣装、フィリップとアンの空中ブランコの衣装など、すべてが手作業で完成された傑作です。
VFX総指揮はDouble Negative(『インセプション』(2010)、『インターステラー』(2014)などで活躍する英国のVFX会社)。本作のために最先端のCG技術を駆使してサーカスのテントの巨大な内装、空中ブランコのシーン、サーカスの仲間たちの様々な特殊効果メイクなどを実現しました。
音楽担当のベンジ・パセクとジャスティン・ポールは、本作の出演前の『ラ・ラ・ランド』(2016)の作詞で第89回アカデミー賞主題歌賞を受賞しており、本作のために『This Is Me』『A Million Dreams』『The Greatest Show』『Rewrite the Stars』『Never Enough』など多数の傑作を作曲しました。彼らの仕事はシリーズの中で最も愛される音楽の一つとして記憶されています。
撮影監督セアミ・カーン(『リトル・ミス・サンシャイン』(2006)、『パパが遺した物語』(2015)で活躍する米国の名カメラマン)は、本作の華やかなミュージカル・ナンバーと、シリーズの感情的な核心を担う家族のドラマの両方を完璧に視覚化する仕事を成し遂げました。とくに『The Greatest Show』のオープニング・ナンバー、『This Is Me』の感動的なシーンは、シリーズで最も視覚的に印象的な場面として記憶されています。
振付のアシュリー・ウォレンは、本作のミュージカル・ナンバーすべての振付を担当しました。彼自身は本作の出演前は世界的な振付師として活躍していた人物で、本作の振付はシリーズで最も独創的で視覚的に印象的な仕事として評価されました。
撮影は2016年11月から2017年4月までの約5ヶ月にわたりました。撮影地は米国ニューヨーク州とニュージャージー州が中心で、シリーズの『1850年代のニューヨーク』というアイデンティティを完璧に視覚化する仕事を成し遂げました。
また、本作の重要な特徴は『シリーズで初めて、現代の差別問題への重要なメッセージを込めた歴史的フィクション・ミュージカル映画』を確立したことです。本作の哲学的核心『差別を受けてきた人々が自分自身を愛する力を見つける』というテーマは、現代社会への重要なメッセージとして高く評価され、後の『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)、『ロケットマン』(2019)などのミュージカル映画への影響を与え続けました。
ヒュー・ジャックマンは本作の制作中に皮膚癌の治療を受けながら撮影を続けていたという驚愕の事実もあります。彼自身は『これは私のキャリアで最も愛する仕事の一つ』と語っており、本作のために6年以上の準備期間をかけて、ダンスとボーカルの訓練を続けた事実はシリーズの精神的核心を象徴する仕事として記憶されています。
本作の興行的・批評的・賞典的成功は、マイケル・グレイシー監督を世界的監督として確立し、現代ミュージカル映画の方向性を完全に変えました。本作以降、『オリジナルミュージカル映画』というジャンル自体の市場価値が再評価され、後の『アラジン』(2019)、『美女と野獣』(2017)、『シンデレラ』(2021)、『ウェスト・サイド・ストーリー』(2021)などの大規模ミュージカル映画への影響を与え続けました。
また、本作のサウンドトラック・アルバムは世界的な大ヒットとなり、米国ビルボードのトップ・サウンドトラック・チャートで11週連続1位、200チャートで11週間連続1位という驚異的な記録を樹立しました。世界中で1500万枚以上を売り上げ、現代ミュージカル映画音楽史において最も売れたサウンドトラック・アルバムの一つとして記憶されています。
本作はシリーズの哲学的核心である『差別を受けてきた人々が自分自身を愛する力を見つける』『真の幸福は家族と愛にある』というテーマを、現代ミュージカル映画として完璧に視覚化した傑作として、現代映画史において欠くことのできない仕事となりました。とくに『This Is Me』のアンセム、『A Million Dreams』の幻想的な美しさ、『Rewrite the Stars』のロマンティックな空中ブランコのシーンは、シリーズ屈指の名場面として今も多くのファンに愛されています。
