ラ・ラ・ランドが無料で全話見れる動画配信はどれ|考察、ネタバレ、タダで見る方法も解説

2016年

『ラ・ラ・ランド』が見れる動画配信サービス

現在、Netflix・Hulu・U-NEXT で視聴できます。

配信サービス視聴可否
Netflix視聴可能
Amazon Prime Video
Disney+
Hulu視聴可能
U-NEXT視聴可能

『ラ・ラ・ランド』とは?作品の見どころ

「City of Stars——あなたは私のために輝いている、それともあの人のために?(City of Stars, are you shining just for me?)」——シリーズ屈指の名楽曲『City of Stars』(ライアン・ゴズリング&エマ・ストーン歌唱)と共に、2016年公開のミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』はデイミアン・チャゼル監督の大胆な現代ミュージカル映画として現代映画史を完全に書き換えました。ロサンゼルスを舞台に、女優志望のミア(エマ・ストーン)とジャズピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)が運命的に出会い、お互いの夢を支え合う愛と挫折と再会の物語。第89回アカデミー賞では『タイタニック』(1997)『イヴの総て』(1950)と並ぶ史上最多14部門ノミネート(13部門)を獲得し、監督賞・主演女優賞(エマ・ストーン)・撮影賞・作曲賞・歌曲賞(『シティ・オブ・スターズ』)・美術賞の6部門を受賞という歴史的偉業を達成。世界興行収入4億4600万ドルを記録、日本興収44億円超で当時の日本でのオリジナルミュージカル映画歴代1位を獲得した本作の魅力を、登録だけで全話無料視聴できる動画配信サービスの紹介とあわせて徹底解説します。

『ラ・ラ・ランド』を全話無料で見る方法

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本作はレンタル課金や追加購入なしに、上記いずれかの登録だけで合法的に最後まで視聴できます。違法アップロード動画や海賊版ストリーミングは画質・音質が著しく劣るうえセキュリティリスクも伴うため、必ず正規の配信サービスをご利用ください。

あらすじ

現代のロサンゼルス、ハイウェイ105と110の交差点で発生した渋滞のクライマックスから物語は始まります。何百台もの車が立ち往生する中、運転手たちが車から飛び出して『Another Day of Sun』を歌って踊る圧倒的なオープニング・ナンバー。そこに本作の2人の主人公が偶然居合わせます——車の中で台本を読み続ける女優志望のミア・ドラン(エマ・ストーン)と、彼女の前の車でジャズの曲を聴きながら不機嫌な顔をするジャズピアニストのセバスチャン・ワイルダー(ライアン・ゴズリング)。彼らの最初の出会いは、ミアが運転中に台本に集中していたためにセバスチャンの車を進ませず、彼に怒鳴られながら指を立てられるという険悪なものでした。

ミアはハリウッドのコーヒーショップで働きながら、何百回もオーディションに挑戦するも全て不合格に終わっている悲しい現実。彼女のルームメイトたちが彼女を励まそうとするが、彼女自身は深い絶望の中にいます。ある夜、彼女が偶然立ち寄ったジャズバーで、彼女は再びセバスチャンと運命的に再会します——彼が店のオーナーから命じられた『退屈なクリスマス・キャロル』の演奏中に、自分自身のジャズの即興演奏に没頭してしまい、最終的に解雇されてしまう瞬間でした。

2人の3度目の出会いは、ハリウッドのプールパーティーで実現します。セバスチャンが80年代のポップス・カバーバンド『The Messengers』の一員として『I Ran』(A Flock of Seagulls)を演奏する屈辱的な状況の中で、ミアが現れます。彼女は彼に対して『あなたが本当はジャズに夢中だと知ってる、こんな仕事をしているのは皮肉なことね』と冷笑的に告げます。彼ら2人の対話は最終的に互いの夢への熱意を語り合う深い絆へと発展し、彼らはハリウッドの丘の上で運命的な『A Lovely Night』のダンス・ナンバーを踊ります。

ミアとセバスチャンは恋に落ちていきます——彼女の女優としての夢を、彼の自分自身のジャズクラブを開く夢を、お互いに支え合う美しい関係が始まります。セバスチャンはミアに対して『自分自身のオリジナルの一人芝居を書いて演じる』ことを提案し、彼女はそれに従って自分の人生の物語を脚本にする挑戦を始めます。

しかし、彼ら2人の関係は徐々に厳しい現実に直面します。セバスチャンは生活費を稼ぐために旧友キース(ジョン・レジェンド)率いる現代ジャズ・バンド『The Messengers』に参加し、世界的な人気を得て数ヶ月にわたるツアーに出発。彼が長期間家を離れることで、ミアとの関係に亀裂が生じ始めます。さらにミアの一人芝居の初演は観客が10人ほどしか入らない悲惨な失敗に終わり、彼女は完全に絶望してロサンゼルスを離れて故郷ボウルダー・シティ(ネバダ州)へと帰る決断をします。

物語のクライマックスは、ミアが故郷で深い絶望の中にいる時、セバスチャンが彼女を見つけて『あの一人芝居の観客の中に有名な映画監督がいた、彼があなたをパリでの撮影オーディションに招待している』という衝撃のニュースを伝える瞬間です。シリーズで最も感動的なロマンス映画のクライマックスの一つです。

そして物語のラスト『5年後のエピローグ』で、ミアとセバスチャンの最終的な人生の選択が、シリーズ屈指の感動的なミュージカル映画的構造で描かれていきます。

登場人物

本作で登場する重要キャラクターは、シリーズ屈指の感動的な人物群です。

■ ミア・ドラン: 主人公の25歳の女優志望者。エマ・ストーンが演じる『シリーズで最も感動的な現代女優志望者像』。彼女の女優としての挫折と再起の物語は、シリーズの『現代のアメリカン・ドリームの理想と限界』というテーマを完璧に体現しています。彼女は本作の出演で第89回アカデミー賞主演女優賞を受賞しました。

■ セバスチャン・ワイルダー: 主人公の若いジャズピアニスト。ライアン・ゴズリングが演じる『シリーズで最も愛されるジャズマン像』。彼はジャズの伝統への深い愛情と、自分自身のジャズクラブを開く夢を持ち続ける純粋な芸術家。彼の人生哲学『ジャズは死につつあるが、私はそれを蘇らせる』はシリーズの哲学的核心を完璧に体現しています。

■ キース: セバスチャンの旧友で現代ジャズ・バンド『The Messengers』のリーダー。ジョン・レジェンド(米国のグラミー賞12回受賞のレジェンド的R&Bシンガー)が演じる『現代のジャズ・ミュージシャン像』。彼の登場により、シリーズの『伝統的なジャズと現代の商業的なジャズの対立』というテーマが完璧に提示されます。

■ ローラ: ミアの3人のルームメイトの1人。ローズマリー・デウィットが演じる『現代のロサンゼルスでの女性同士の友情』を象徴するキャラクター。

■ アレクシスとカイトリン: ミアの他のルームメイトで、本作の冒頭ナンバー『Someone in the Crowd』で活躍する女性キャラクター。ソノヤ・ミズノ(『マシュー・ボーン』、『DUNE』シリーズ)とジェシカ・ロースが演じる『現代の若い女性たちの友情』を体現するキャラクター。

■ Bill: セバスチャンの最初のジャズバーの店長で、彼を解雇する人物。J.K.シモンズ(『セッション』(2014)で第87回アカデミー賞助演男優賞を受賞、デイミアン・チャゼル監督との初コンビ)が演じる『現代の商業的な音楽業界の卑劣な経営者』像。

■ ミアの両親: ミアの故郷ボウルダー・シティ(ネバダ州)に住む両親。彼らの登場時間は短いものの、ミアの家族との絆を象徴する重要な役割を担います。

■ ミア叔母さん: ミアが幼少期に女優への夢を植え付けてくれた、彼女の人生の精神的指導者。本作の重要なフラッシュバック・シーンで登場し、ミアの女優としての夢の起源を象徴する人物。

■ ハリウッドの映画監督(エピローグ): ミアの最終的な女優キャリアの成功を象徴する人物。彼女がパリで主演した映画の監督として、シリーズの『夢を実現した女性』のテーマを完璧に提示します。

■ セバスチャンの『SEB'S』ジャズクラブ: 物語のラスト『5年後のエピローグ』で登場する、セバスチャンが運営する伝統的なジャズクラブ。彼の人生の夢の実現を象徴する場所として、シリーズで最も感動的なラストの舞台となります。

スタッフ・キャスト陣

本作のキャストは2010年代後半のハリウッドを代表する超一流俳優陣が結集した豪華布陣です。

ミア・ドラン役のエマ・ストーンは米国の世界的女優。本作の出演で第89回アカデミー賞主演女優賞を受賞しました。本作出演時28歳で、彼女の俳優キャリアの絶頂期を象徴する仕事となりました。彼女自身は本作のために6ヶ月以上のダンスとボーカルの訓練を受け、シリーズで最も感動的な現代女優志望者像を完璧に体現しました。彼女の前作『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ(2012-2014)、『恋人たちのパレード』(2009)、『ヘルプ』(2011)などで世界的に有名な人物で、後の『女王陛下のお気に入り』(2018、第91回アカデミー賞主演女優賞ノミネート)、『POOR THINGS』(2023、第96回アカデミー賞主演女優賞受賞)などへと活躍を続けています。

セバスチャン・ワイルダー役のライアン・ゴズリングはカナダ出身の世界的俳優。本作出演前の『きみに読む物語』(2004)、『ハーフ・ネルソン』(2006、第79回アカデミー賞主演男優賞ノミネート)、『ドライヴ』(2011)、『ブルー・バレンタイン』(2010、第68回ゴールデングローブ賞主演男優賞ノミネート)などで世界的に有名で、本作出演時36歳。彼は本作の出演のために3ヶ月以上のジャズピアノの訓練を受け、本作のすべてのピアノ演奏シーンを実演しました。彼自身は本作で第89回アカデミー賞主演男優賞ノミネートを獲得しました。後の『ブレードランナー2049』(2017)、『ファースト・マン』(2018)、『バービー』(2023)などへと活躍を続けています。

キース役のジョン・レジェンドは米国の世界的R&Bシンガー・ソングライター。グラミー賞12回受賞、エミー賞、トニー賞、アカデミー賞の全てを受賞した『EGOT(Emmy, Grammy, Oscar, Tony)』達成者の1人として知られる伝説的アーティスト。本作の出演前は俳優としての経験はほぼなかったものの、彼の音楽的才能を活かした『現代のジャズ・ミュージシャン像』は完璧に体現されました。

ローラ役のローズマリー・デウィットは米国の女優。『プロミシング・ヤング・ウーマン』(2020)、『リトル・フィッシュ』(2020)などで活躍する実力派女優で、本作の『現代のロサンゼルスでの女性同士の友情』を象徴するキャラクターを完璧に演じました。

アレクシス役のソノヤ・ミズノは英国・日系の女優・ダンサー・モデル。元ロイヤル・バレエ団のダンサーで、後の『DUNE/デューン 砂の惑星』(2021)、『DUNE 砂の惑星 PART2』(2024)、『マニアック』(2018、Netflix)などで世界的に有名となります。彼女のダンス・スキルは本作のミュージカル・ナンバー『Someone in the Crowd』で完璧に発揮されました。

Bill役のJ.K.シモンズは米国の世界的演技派俳優。『セッション』(2014)で第87回アカデミー賞助演男優賞を受賞した名優で、デイミアン・チャゼル監督との『セッション』に続く本作の出演で、彼ら2人の黄金コンビが完成しました。彼の本作のカメオ出演はシリーズで最も愛される瞬間の一つです。

監督・脚本デイミアン・チャゼルは米国の映画監督。本作出演時31歳という若さで、本作の出演で第89回アカデミー賞監督賞を受賞——アカデミー賞史上最年少の監督賞受賞者となりました(従来の最年少記録は1931年のノーマン・タウログ32歳)。彼自身は本作の前に『セッション』(2014、第87回アカデミー賞助演男優賞・編集賞・音響編集賞の3部門を受賞)で世界的監督として認知されており、本作の出演で完璧な地位を確立しました。後の『ファースト・マン』(2018)、『BABYLON』(2022)などへの活躍へと繋がっていきます。

音楽担当はジャスティン・ハーウィッツ。デイミアン・チャゼル監督のハーバード大学時代のルームメイトで、彼との『セッション』(2014)に続く本作の出演で世界的に有名となりました。本作のために『City of Stars』『Audition (The Fools Who Dream)』『Mia & Sebastian's Theme』など多数の傑作を作曲しました。彼は本作で第89回アカデミー賞作曲賞・歌曲賞の2部門を受賞しました。

作詞はベンジ・パセクとジャスティン・ポール。彼らは本作の作詞で第89回アカデミー賞歌曲賞(『City of Stars』)を受賞しました。本作の翌年に『グレイテスト・ショーマン』(2017)の作曲も担当することになる彼らは、現代ミュージカル映画音楽の代表的な作詞作曲チームとしての地位を確立しました。

撮影監督リヌス・サンドグレンはスウェーデン出身の名カメラマン。本作の華やかなミュージカル・ナンバーと、シリーズの感情的な核心を担うロマンス・ドラマの両方を完璧に視覚化する仕事を成し遂げました。彼自身は本作で第89回アカデミー賞撮影賞を受賞しました。

振付はマンディ・ムーアとカリ・サンディ。本作のミュージカル・ナンバーすべての振付を担当し、シリーズで最も視覚的に印象的なミュージカル・シーンを多数生み出しました。

興行収入・話題

2016年12月9日に米国で公開された『ラ・ラ・ランド』は、最終的な世界興行収入4億4663万ドルを記録。北米では1.51億ドル、北米外で2.95億ドルという内訳で、2016年公開作品の世界興行ランキングで上位に位置しました。

日本では2017年2月24日に公開され、最終的な日本興行収入44億円超を記録。2017年の年間洋画ランキングで上位に位置し、当時の日本でのオリジナルミュージカル映画歴代1位の座を獲得しました(後に2018年公開の『グレイテスト・ショーマン』に抜かれます)。日本での公開からわずか1週間後の2017年3月2日に興収10億円を突破するという当時の年間最速記録を樹立し、シリーズの中核観客基盤の強さを示す結果となりました。

批評家からの評価は歴史的な高さで、Rotten Tomatoesの批評家スコアは91%、Metacriticは94点。映画評論家ロジャー・イーバートは『デイミアン・チャゼル監督の野心と現代ミュージカル映画の伝統への完璧な敬意が結実した傑作』と称賛しました。

第89回アカデミー賞では『タイタニック』(1997)『イヴの総て』(1950)と並ぶ史上最多14部門ノミネート(13部門、撮影賞は1作品で2回ノミネートされた珍しい事例)を獲得し、監督賞・主演女優賞(エマ・ストーン)・撮影賞・作曲賞・歌曲賞(『シティ・オブ・スターズ』)・美術賞の6部門を受賞という歴史的偉業を達成しました。デイミアン・チャゼル監督は31歳という最年少アカデミー賞監督賞受賞という記録を樹立しました。

また本作は第89回アカデミー賞作品賞において、当初の発表時に司会者が誤って『La La Land』をプレゼンターに渡した結果、製作スタッフが受賞スピーチを開始した直後に『実は受賞作は『ムーンライト』だった』という訂正の混乱が発生したという、第89回アカデミー賞史上最も衝撃的な事件として記憶されています。

第74回ゴールデングローブ賞では作品賞(コメディ・ミュージカル部門)、監督賞、脚本賞、主演男優賞(コメディ・ミュージカル部門、ライアン・ゴズリング)、主演女優賞(コメディ・ミュージカル部門、エマ・ストーン)、作曲賞、歌曲賞(『City of Stars』)の7部門を全部門制覇という史上初の偉業を達成しました——同じ作品が同年のゴールデングローブ賞で7部門全部門制覇したのは本作が史上初です。

また第74回ゴールデングローブ賞のミュージカル部門で、本作の他の主要部門も含めると一夜で7部門を獲得した本作は、第89回アカデミー賞の有力本命として大きな話題となりました。

本作のサウンドトラック・アルバムも世界的な大ヒットとなり、米国ビルボードのトップ・サウンドトラック・チャートで11週連続1位を記録、世界中で500万枚以上を売り上げました。

本作の影響は現代ミュージカル映画の方向性を完全に変えました。本作以降、『オリジナルミュージカル映画』というジャンル自体の市場価値が再評価され、後の『グレイテスト・ショーマン』(2017)、『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)、『ロケットマン』(2019)などの大規模ミュージカル映画への影響を与え続けました。

2024年から2025年の世界各地での再公開興行でも本作は『現代ミュージカル映画の傑作』として人気タイトルに選ばれ、累計世界興行収入は再公開分を含めて5億ドルを超えました。本作の影響は現在も世界中の観客に愛され続けています。

ネタバレ

【以下、結末まで含むネタバレを多数含みます】

本作の最大のクライマックスは、シリーズで最も感動的なミュージカル映画的構造を持つ『5年後のエピローグ』です。

【ミアとセバスチャンの別れ】物語の中盤、セバスチャンは生活費を稼ぐために旧友キース(ジョン・レジェンド)率いる現代ジャズ・バンド『The Messengers』に参加し、世界的な人気を得て数ヶ月にわたるツアーに出発します。彼が長期間家を離れることで、ミアとの関係に亀裂が生じ始めます。彼ら2人の関係はミアの一人芝居の初演前夜の口論で完全に崩れる絶望的な状況を迎えます——ミアは彼に『あなたは私を支えてくれない、私はあなたが本当に大切にしているものが分からない』と告げ、彼ら2人は別れる決断をします。

さらに、ミアの一人芝居の初演は観客が10人ほどしか入らない悲惨な失敗に終わり、彼女は完全に絶望してロサンゼルスを離れて故郷ボウルダー・シティ(ネバダ州)へと帰る決断をします。シリーズで最も悲痛な絶望の場面が描かれます。

【セバスチャンの最後のチャンス】ミアが故郷で深い絶望の中にいる時、彼女の家を突如としてセバスチャンが訪ねてきます。彼は『あなたの一人芝居を観た映画監督が、あなたをパリでの撮影のオーディションに招待している』という衝撃のニュースを伝えます。彼ら2人の和解の場面は、シリーズで最も感動的なロマンス映画のクライマックスの一つです。

ミアはオーディションに合格し、彼女が幼少期に思い描いていた女優としての夢が、ついに実現する道が開かれます。セバスチャンと彼女は『あなたは私を永遠に愛し続ける』とお互いに約束しますが、彼らが直面する現実は彼らの関係を続けることを許しません——彼女は数ヶ月にわたるパリ撮影に出発し、セバスチャンは彼自身のジャズクラブを開く夢を実現するため、ロサンゼルスに留まり続けることになります。

彼ら2人は最後にハリウッドの夜景を見下ろす丘の上で別れの言葉を交わします——『私たちは永遠に愛し合っているが、私たちの人生は別々の道を歩く運命にある』というシリーズ屈指の悲痛な結論です。

【5年後のエピローグ】物語の最後の30分間は、本作の最も革命的な構造として描かれます。5年後のロサンゼルス、ミアは世界的な女優として完全に成功しており、夫(別の男性デヴィッド)と娘とともに幸せな家庭を築いています。ある夜、彼女は夫と一緒にハリウッドのジャズクラブに偶然立ち寄ります——そのジャズクラブの名前は『SEB\u0027S』(セバスチャンの夢のジャズクラブ)。

セバスチャンは彼自身のジャズクラブを開いており、世界的なジャズ・マニアの間で評価されている店主としての成功を実現しています。彼が店内のピアノに座って演奏を始めた瞬間、ミアとセバスチャンの目が合います——彼ら2人の運命的な再会の瞬間です。

【夢のシークエンス】そしてシリーズで最も革命的な構造の場面が始まります——セバスチャンが演奏するピアノの音楽が、ミアの心の中で『もし彼ら2人が別れずに一緒に生きていたら』という代替の人生を5分間にわたるミュージカル・シークエンスとして展開していくのです。彼ら2人がお互いを支え合いながら結婚し、子どもを持ち、ニューヨークで一緒に成功する代替の人生のシークエンス——シリーズで最も感動的な『何があり得たか』のヴィジョンが描かれていきます。

しかし夢のシークエンスは終わり、ミアは現実に戻ります。セバスチャンの演奏が終わった瞬間、彼ら2人の目が再び合います。お互いに微笑みを交わしながら、ミアは夫と一緒に店を出ていきます。彼女が店の出口で振り返り、セバスチャンに最後の別れの微笑みを向ける場面で、本作は静かに幕を閉じます。

本作のラストの『5年後のエピローグ』は、シリーズで最も感動的な現代ミュージカル映画のクライマックスとして観客の涙を誘いました。シリーズの哲学的核心『真の愛は人生のすべての選択を超えて存在する』というテーマが完璧に提示され、デイミアン・チャゼル監督の現代ミュージカル映画の傑作として、現代映画史において欠くことのできない仕事となりました。

トリビア

■ デイミアン・チャゼル監督の最年少オスカー監督賞受賞: 本作の出演で第89回アカデミー賞監督賞を受賞したデイミアン・チャゼル監督は、本作出演時31歳という若さでした——アカデミー賞史上最年少の監督賞受賞者となりました(従来の最年少記録は1931年のノーマン・タウログ32歳)。

■ 第89回アカデミー賞作品賞の混乱: 本作は第89回アカデミー賞作品賞において、当初の発表時に司会者が誤って『La La Land』をプレゼンターに渡した結果、製作スタッフが受賞スピーチを開始した直後に『実は受賞作は『ムーンライト』だった』という訂正の混乱が発生したという、第89回アカデミー賞史上最も衝撃的な事件として記憶されています。

■ ライアン・ゴズリングの3ヶ月のジャズピアノ訓練: ライアン・ゴズリングは本作の出演のために3ヶ月以上のジャズピアノの訓練を受けました。彼は本作のすべてのピアノ演奏シーンを実演しており、シリーズで最も愛される現代ミュージカル映画のピアノ演奏シーンを完璧に体現しました。彼の演奏は実際にプロのジャズピアニストでも『驚愕のレベル』と評価されました。

■ エマ・ストーンのアカデミー賞受賞: ミア役のエマ・ストーンは本作で第89回アカデミー賞主演女優賞を受賞しました。彼女の本作のために6ヶ月以上のダンスとボーカルの訓練を受けたことは有名で、本作のラストの『Audition (The Fools Who Dream)』のソロ・ナンバーは彼女の俳優キャリアの傑作として記憶されています。

■ ジャスティン・ハーウィッツの音楽: 本作の音楽担当のジャスティン・ハーウィッツはデイミアン・チャゼル監督のハーバード大学時代のルームメイトで、彼との『セッション』(2014)に続く本作の出演で世界的に有名となりました。本作のために『City of Stars』『Audition (The Fools Who Dream)』『Mia & Sebastian's Theme』など多数の傑作を作曲し、第89回アカデミー賞作曲賞・歌曲賞の2部門を受賞しました。

■ 第74回ゴールデングローブ賞7部門全部門制覇: 本作は第74回ゴールデングローブ賞ミュージカル部門で7部門全部門制覇という史上初の偉業を達成しました——同じ作品が同年のゴールデングローブ賞で7部門全部門制覇したのは本作が史上初です。

■ ロサンゼルスへの愛: 本作はロサンゼルスへの愛をテーマにしたミュージカル映画として企画されました。デイミアン・チャゼル監督は『私はロサンゼルスに移住した時、この街への愛と憎しみを同時に感じた、その経験を映画として表現したかった』と語っています。本作の中で、ロサンゼルスのアイコン的な場所(グリフィス天文台、ハリウッド・ボウル、ハリウッド・サイン、リアルト・シアター、ハーモニー・ゴールド・シアターなど)が多数登場します。

■ オープニング・ナンバー『Another Day of Sun』の長回し: 本作のオープニング・ナンバー『Another Day of Sun』は約6分間の長尺ワンカット風シークエンスとして撮影されました。実際にはハリウッドのハイウェイ105と110の交差点を閉鎖して撮影されたシーンで、何百人ものダンサーとエキストラが完璧に振付けられた振付を実演する歴史的な仕事を成し遂げました。

■ グリフィス天文台のシーン: ミアとセバスチャンが踊る『Planetarium』のシーンは、ロサンゼルスのグリフィス天文台の中で撮影されました。彼ら2人が天文台の天井に向かって浮き上がるシーンは、シリーズで最も視覚的に印象的なミュージカル映画的シーンの一つとして記憶されています。

■ デイミアン・チャゼル監督と『セッション』: 本作の前にデイミアン・チャゼル監督が手がけた『セッション』(2014)は第87回アカデミー賞助演男優賞・編集賞・音響編集賞の3部門を受賞し、彼の世界的監督としての地位を確立しました。J.K.シモンズが両作品に出演している事実は、彼ら2人の黄金コンビの象徴です。

■ サウンドトラック・アルバムの大ヒット: 本作のサウンドトラック・アルバムは米国ビルボードのトップ・サウンドトラック・チャートで11週連続1位を記録、世界中で500万枚以上を売り上げました。とくに『City of Stars』はシリーズの代名詞的アンセムとして、現代ミュージカル映画音楽の傑作の一つとして記憶されています。

■ 上映時間と完全版: 劇場公開版は2時間8分。本作にはエクステンデッド版は存在しませんが、後発のDVDで公開された『追加映像』には削除シーンが多数含まれており、本作のフィナーレ『Audition (The Fools Who Dream)』のリハーサル映像なども見られます。

撮影裏話

デイミアン・チャゼル監督が本作で取り組んだ最大の挑戦は、現代のミュージカル映画というジャンルを完全に革新することでした。彼自身は本作の構想を2010年から温め始め、約6年間の長期にわたる準備を経て、最終的に2015年から本格的な撮影準備に入りました。

チャゼル監督の起用には興味深い経緯があります。彼の前作『セッション』(2014)が第87回アカデミー賞助演男優賞・編集賞・音響編集賞の3部門を受賞し、彼の世界的監督としての地位を確立した後、本作の脚本は複数のスタジオから『現代のミュージカル映画は商業的に成功しない』という理由で何度も拒否されました。最終的にライアン・ゴズリングとエマ・ストーンの2人が起用されることで、本作の制作が実現することになりました。

プロダクション・デザインのデヴィッド・ワスコ(『パルプ・フィクション』(1994)、『ジャッキー・ブラウン』(1997)、『キル・ビル』シリーズ(2003-2004)で活躍する伝説的プロダクション・デザイナー)は、本作のために『現代のロサンゼルスの華やかな夢の世界』を完璧に視覚化する歴史的な仕事を成し遂げました。グリフィス天文台、ハリウッド・ボウル、ハリウッド・サイン、リアルト・シアター、ハーモニー・ゴールド・シアター、セバスチャンのジャズクラブ『SEB\u0027S』など、シリーズで最も多様で象徴的なロケーションが完成されました。彼は本作の仕事で第89回アカデミー賞美術賞を受賞しました。

衣装担当のメアリー・ゾフレスは、本作のために約500着の衣装を制作。1950年代風レトロのドレスから現代のカジュアルウェアまで、シリーズで最も幅広いファッションスタイルを完璧に視覚化する仕事を成し遂げました。彼女は本作の仕事で第89回アカデミー賞衣裳デザイン賞ノミネートを獲得しました。

撮影監督リヌス・サンドグレンはスウェーデン出身の名カメラマン。本作のために最先端のCG技術を駆使してミアとセバスチャンが空中浮揚するシーン、グリフィス天文台での『Planetarium』のシーン、夢のシークエンスのすべての場面などを完璧に視覚化しました。彼は本作の仕事で第89回アカデミー賞撮影賞を受賞しました。

VFX総指揮はCrafty Apes(米国のVFX会社)。本作のために最先端のCG技術を駆使してミアとセバスチャンが空中浮揚するシーン、夢のシークエンスのすべての場面、ハリウッドの華やかな夜景などを実現しました。

音楽担当のジャスティン・ハーウィッツは、本作のためにシリーズの代名詞的楽曲『City of Stars』『Audition (The Fools Who Dream)』『Mia & Sebastian\u0027s Theme』など多数の傑作を作曲しました。彼は本作で第89回アカデミー賞作曲賞・歌曲賞の2部門を受賞しました。

作詞のベンジ・パセクとジャスティン・ポールは、本作の作詞で第89回アカデミー賞歌曲賞(『City of Stars』)を受賞しました。彼らは本作の翌年に『グレイテスト・ショーマン』(2017)の作曲も担当することになります。

振付のマンディ・ムーアとカリ・サンディは、本作のミュージカル・ナンバーすべての振付を担当しました。とくにオープニング・ナンバー『Another Day of Sun』の約6分間の長尺ワンカット風シークエンスは、何百人ものダンサーとエキストラが完璧に振付けられた振付を実演する歴史的な仕事として記憶されています。

撮影は2015年8月から2015年10月までの約3ヶ月で完了しました。撮影地はロサンゼルスとカリフォルニア州各地が中心で、シリーズの『現代のロサンゼルスへの愛と幻想』というアイデンティティを完璧に視覚化する仕事を成し遂げました。本作の撮影中、デイミアン・チャゼル監督と俳優陣の間に多数のトラブルがあったことも報じられていますが、最終的にすべての困難を乗り越えて本作の完成に至りました。

また、本作の重要な特徴は『シリーズで初めて、現代のミュージカル映画として、伝統的なミュージカル映画(『シェルブールの雨傘』(1964)、『紳士は金髪がお好き』(1953)、『ザ・バンドワゴン』(1953)など)への完璧な敬意と、現代の感性を完全に融合した1作』を確立したことです。本作の哲学的核心『真の愛は人生のすべての選択を超えて存在する』というテーマは、現代社会への重要なメッセージとして高く評価され、後の『グレイテスト・ショーマン』(2017)、『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)、『ロケットマン』(2019)などのミュージカル映画への影響を与え続けました。

ライアン・ゴズリングは本作の出演のために3ヶ月以上のジャズピアノの訓練を受け、エマ・ストーンは6ヶ月以上のダンスとボーカルの訓練を受けるなど、両俳優ともに本作のために膨大な時間を投じました。彼らの献身的な仕事は、本作の興行的・批評的・賞典的成功に直接結びついた歴史的な仕事として記憶されています。

本作の興行的・批評的・賞典的成功は、デイミアン・チャゼル監督を世界最高峰の映画監督の一人として確立し、現代ミュージカル映画の方向性を完全に変えました。本作以降、『オリジナルミュージカル映画』というジャンル自体の市場価値が再評価され、後の『グレイテスト・ショーマン』(2017)、『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)、『ロケットマン』(2019)などの大規模ミュージカル映画への影響を与え続けました。

デイミアン・チャゼル監督は本作の後、『ファースト・マン』(2018、ニール・アームストロングの伝記映画)、『BABYLON』(2022、1920年代ハリウッドの叙事詩的映画)などへの活躍を続けています。本作はシリーズの哲学的核心である『真の愛は人生のすべての選択を超えて存在する』というテーマを、現代ミュージカル映画として完璧に視覚化した傑作として、現代映画史において欠くことのできない仕事となりました。