羊たちの沈黙が無料で全話見れる動画配信はどれ|考察、ネタバレ、タダで見る方法も解説

『羊たちの沈黙』が見れる動画配信サービス
現在、U-NEXT で視聴できます。
| 配信サービス | 視聴可否 |
|---|---|
| Netflix | − |
| Amazon Prime Video | − |
| Disney+ | − |
| Hulu | − |
| U-NEXT | 視聴可能 |
『羊たちの沈黙』とは?作品の見どころ
ヴァージニア州クアンティコのFBIアカデミー。雨上がりの森を駆け抜けてくる若い訓練生は、クラリス・スターリング。彼女に与えられた仕事は、ボルチモアの州立精神病院の地下深くに収監されている、ある特殊な囚人へのインタビューでした。元精神科医にして連続殺人犯、人を喰らった経歴を持つハンニバル・レクター博士。彼との対話の引き換えに、現役の連続殺人犯「バッファロー・ビル」を追う糸口を、彼女は手繰り寄せていきます。本作は、女性のFBI訓練生と、知性と狂気を併せ持つ怪物との「一対一の対話」を、20世紀末のサスペンス映画の頂点として描き切る1作です。
1991年に公開されたアメリカ映画で、ジャンルは犯罪サスペンス・スリラーです。原作はトマス・ハリスの長編小説『羊たちの沈黙』。監督はジョナサン・デミ、脚本はテッド・タリー。クラリス・スターリング役にジョディ・フォスター、ハンニバル・レクター役にアンソニー・ホプキンス、ジャック・クロフォード役にスコット・グレン、バッファロー・ビル役にテッド・レヴィン、チルトン博士役にアンソニー・ヒールド、上院議員マーティン役にダイアン・ベイカーが配されています。撮影は『シックス・センス』『八月の鯨』などで知られるタク・フジモト、音楽はハワード・ショア。
最大の見どころは、クラリスとレクター博士の鉄格子越しの対話、地下室での暗視ゴーグル越しの視点ショット、そして本作のもっとも名高いラストの電話シーンです。本作は第64回アカデミー賞で作品賞・監督賞・主演男優賞・主演女優賞・脚色賞の主要5部門を独占受賞した、史上3作目の偉業を達成しています。
『羊たちの沈黙』を全話無料で見る方法
『羊たちの沈黙』を全話無料で見る方法は、現時点での日本国内の主要動画配信サービスでは、U-NEXTのサブスクリプションに加入することです。サービスへの登録だけで、追加課金なしに最後まで視聴できます。
U-NEXT
U-NEXTでは、月額プランに加入すれば見放題作品として本作を再生できます。新規登録時に無料体験が用意されているケースもあり、その期間内に視聴することも可能です。U-NEXTは大画面のテレビ用アプリやスマートフォン、ブラウザに対応しており、自宅のリビングでじっくり鑑賞するスタイルにも向きます。
Amazon Prime Video(追加チャネル経由)
Amazon Prime Video上の有料追加チャネル「MGM Amazon Channel」のラインナップにも本作が含まれています。Amazonプライム会員に加入したうえで、MGMチャネルへ別途加入することで、その契約期間中は本作を含むMGM作品ライブラリを見放題で視聴できる形です。MGMチャネルは時期によって無料体験が行われることがあるため、最新状況はAmazon Prime Videoの公式ページで確認してください。プライム本体の見放題には含まれない点に注意してください。
有料視聴ルート(補足)
見放題ではないルートとしては、Apple TVやGoogle Play Movies、Amazon Videoなどデジタル販売プラットフォームでのレンタルおよび購入が選択肢になります。これらは「無料の手段ではないが、視聴ルートとして補足」しておきます。Netflix、Disney+、Huluの主要3社の見放題プランには本作は含まれていません。状況は時期によって変わりうるため、視聴前には各サービス公式の最新情報を確認することをおすすめします。
あらすじ
物語の始まり
物語の幕開けは、ヴァージニア州クアンティコのFBIアカデミー。雨上がりの森を駆け抜けてくる若い訓練生クラリス・スターリングは、行動科学課を率いるジャック・クロフォード捜査官に呼ばれ、特別な仕事を任されます。それは、ボルチモア州立精神病院の重警備区画の地下深くに収監されている囚人――かつて精神科医として活躍し、9人の患者を殺害して喰らった経歴を持つハンニバル・レクター博士――に「あるアンケート」を持って面会してこい、という指示でした。表向きはアンケートですが、本当の狙いは、現在進行形で女性を連続誘拐し皮を剥ぎ取る殺人犯「バッファロー・ビル」の捜査にレクターの心理的洞察を借りることでした。
主人公を待ち受けるもの
クラリスは、地下牢の鉄格子の前に立ち、初めてレクター博士と向き合います。彼女が手に持つアンケートを「君の靴は安物のハンドバッグと同じ革質だ。出身は西ヴァージニアの貧しい地区」と一目で言い当てる男――それがレクターでした。会話を断られ、地下牢を出ようとした彼女に、隣の独房の囚人ミグスが侮辱的な行為をします。クラリスを追って彼女に「君は今のミグスの行為が許せないだろう」と語りかけるレクターは、その代償として、過去のレクターの患者の記録の手がかりを彼女に示します。彼女がそれを辿ることで、最初の被害者ベンジャミン・ラスペイルとの関係が見えてくるのです。
バッファロー・ビルは、6人の女性を誘拐して殺害し、皮膚を剥ぎ取って遺棄するという猟奇的な犯行を続けていました。FBIは7人目の被害者として上院議員のマーティン上院議員の娘キャサリンが連れ去られたことで、捜査の優先度を一気に上げます。レクターは「Quid pro quo(クィド・プロ・クォー)」――等価交換――を提案し、クラリスが自分の幼少期の最も痛切な記憶を語るたびに、バッファロー・ビルの正体に近づく断片を明かしていきます。
物語が進むにつれて立ち上がってくるのは、ふたつの重ねられた追跡劇です。ひとつめは、若いFBI訓練生クラリスがバッファロー・ビルの正体を突き止め、現役の連続殺人犯を追い詰めていくサスペンス。もうひとつは、ボルチモアの病院長チルトン博士の自己利益によって移送が決まったレクターが、自分自身の脱出を狙う心理サスペンス。ふたつの線が、クラリスとレクターの「一対一の対話」を糸にして交差していきます。
登場人物
クラリス・スターリング(演:ジョディ・フォスター)
本作の主人公。FBIアカデミーの若い訓練生で、父親を幼い頃に喪った経歴を持つ若い女性として描かれます。男性ばかりの捜査本部のなかで、自身のサイズが「常に試される対象」であることを意識しながらも、知性と粘り強さで一歩ずつ捜査を進めていきます。本作のもっとも痛切なシーン――幼少期に羊が屠殺されることを夜中に止められなかった記憶をレクターに告白する場面――は、本作のテーマそのものを担う名シーンです。ジョディ・フォスターは本作で第64回アカデミー主演女優賞を受賞しました。
ハンニバル・レクター(演:アンソニー・ホプキンス)
元精神科医にして連続殺人犯。ボルチモアの州立精神病院の重警備区画に収監されている人物で、知性、洗練された美学、そして冷酷な暴力性をひとつの人格に同居させた、20世紀映画屈指のキャラクターです。アンソニー・ホプキンスは本作の出演時間が約16分というごく短い登場ながら、第64回アカデミー主演男優賞を受賞しました。彼の独特の声色、瞬きのリズム、視線の動きは、本作以後のキャラクター造形に決定的な影響を与えました。
ジャック・クロフォード(演:スコット・グレン)
FBI行動科学課を率いる捜査官。クラリスをレクターのもとへ送り込んだ張本人で、彼女の指南役として本作の捜査を背後から支えます。彼の冷静な指示と、捜査の正義に対する確固たる意志が、本作の倫理的な背骨を担います。
バッファロー・ビル/ジェイム・ガム(演:テッド・レヴィン)
本作の現役の連続殺人犯。女性を誘拐し、地下室で生かしておいたうえで皮膚を剥ぎ取って「自分自身の女性の身体」を作ろうとするという、極めて歪んだ自己観を持つ人物として描かれます。本作のもっとも記憶に残るシーン――「It rubs the lotion on its skin(皮膚にローションを塗れ)」と地下から告げる場面――は、本作の最大の不気味さを観客に手渡します。
チルトン博士(演:アンソニー・ヒールド)
ボルチモア州立精神病院の院長。レクターの主治医でありながら、彼の知性に翻弄され、自身の名声と立場のために行動する人物として描かれます。本作の中盤、彼の自己利益的な決断が、レクターの脱出計画の引き金となっていきます。
キャサリン・マーティン(演:ブルック・スミス)
バッファロー・ビルに誘拐された7人目の被害者。上院議員マーティン上院議員の娘という立場から、捜査の優先度が一気に上がるきっかけとなる人物。地下室の井戸の中で生き延び続ける彼女の姿は、本作のもっとも痛切なサスペンスの軸を担います。
スタッフ・キャスト陣
監督はジョナサン・デミ。本作以前に『メリヤン』『サムシング・ワイルド』『ストップ・メイキング・センス』などで実績を積んできた監督が、本作で長編劇映画の頂点に到達しました。脚本はテッド・タリーで、本作で第64回アカデミー脚色賞を受賞しています。原作はトマス・ハリスの『羊たちの沈黙』で、レクター博士のキャラクター自体は前作にあたる『レッド・ドラゴン』で登場した人物の続編にあたります。
撮影監督はタク・フジモト。日系アメリカ人の撮影監督で、本作以後の『シックス・センス』『八月の鯨』『フィラデルフィア』などでも知られていきます。本作で彼が採用したのが、レクターとの対話シーンでの「カメラに直接話しかけるような正面ショット」と、地下室での暗視ゴーグル越しの一人称視点ショットです。観客が登場人物の視点に直接接続される独特の撮影設計が、本作の異常な没入感を支えています。
音楽はハワード・ショア。本作のために、低音の弦楽器を中心とした抑制されたスコアを書き、観客の心拍に直接届くような不気味さを画面の外側から組み立てる仕事をしました。
主演キャスト
クラリス役のジョディ・フォスターは、本作以前にも『告発の行方』で第61回アカデミー主演女優賞を受賞していた俳優ですが、本作の役作りでは、女性の刑事ものというジャンル自体に対する自身のコミットメントを大幅に深めたとされます。彼女は実際にFBIアカデミーで取材を行い、訓練生の所作・声色・身体の使い方を取り込みました。
ハンニバル・レクター役のアンソニー・ホプキンスは、本作で世界的なスターとしての地位を完全に確立しました。本作のためにアレックス・トレベック、トルーマン・カポーティ、ハル・9000の声色を独自に組み合わせる準備を行ったと、後年のインタビューで語っています。スコット・グレン、テッド・レヴィン、アンソニー・ヒールド、ブルック・スミスら脇役陣の存在感も、本作の緊張感を支える土台です。
興行収入・話題
興行収入・話題
製作費は約1900万ドル。世界興行収入は2億7200万ドル超を記録し、当時のサスペンス・スリラー作品としては桁違いの大ヒットとなりました。日本でも長期上映と各種放映を通じて、サスペンス映画の代表作の地位を保ち続けています。家庭用ビデオ・配信展開を含めて、本作は世代を越えたロングセラー作品として現在も観客に届き続けています。
評価・受賞歴
第64回アカデミー賞では、作品賞、監督賞(ジョナサン・デミ)、主演男優賞(アンソニー・ホプキンス)、主演女優賞(ジョディ・フォスター)、脚色賞(テッド・タリー)の主要5部門を独占受賞しました。これは1934年の『或る夜の出来事』、1975年の『カッコーの巣の上で』に続く、史上3作目の主要5部門完全制覇の事例として映画史に刻まれています。批評家団体やファン投票によるオールタイムベスト選にも繰り返し登場し続け、IMDbのユーザー投票では公開以後の上位に長く位置し続けています。アンソニー・ホプキンスのレクター博士は、AFI(米国映画協会)が選ぶ「映画史の悪役ランキング」で第1位に選ばれており、20世紀映画のもっとも記憶に残るキャラクターのひとつとなっています。
ネタバレ
※ここからネタバレを含みます。
クライマックス
物語の中盤、クラリスはレクターとの対話を重ねるなかで、バッファロー・ビルに関するふたつの重要な手がかりを手に入れます。ひとつは「ビルは女性そのものになりたいわけではなく、自分自身の身体に何かを縫いつけて『新しい自分』を作ろうとしている」という心理的なプロファイル。もうひとつは、レクター自身の元患者ベンジャミン・ラスペイルがビルの恋人だったという情報です。クラリスはここから、ビルの本名がジェイム・ガムであり、彼の身辺に「最初の被害者の知人」がいる可能性を割り出していきます。
物語のもうひとつの転換点は、ボルチモア州立病院長チルトンが、上院議員マーティンの取引にあたってレクターの移送を勝手に手配してしまう場面です。テネシー州メンフィスへ移送されたレクターは、警備の隙を突いて警官を二人殺害し、片方の警官の顔の皮を剥いで自身の顔に被せて救急隊員のふりをする、本作のもっとも凄惨で巧妙な脱出を実行します。彼は救急車から降りる頃には完全に「外の世界」に戻っていきます。
クライマックスは、クラリスがオハイオ州ベルベディアの郊外で、ビルの最初の被害者の知人の家を訪ねる場面です。彼女がアパートのドア越しに対話している相手こそがビル本人だと気づいた瞬間、家のなかから誘拐されているキャサリンの叫び声が聞こえてきます。クラリスは銃を抜き、ビルを追って彼の地下室に踏み込みます。地下室は迷路のような部屋の連なりで、ビルは突然停電を起こし、暗視ゴーグルを装着して暗闇のなかからクラリスを観察します。
本作のもっとも有名なシーン――暗視ゴーグル越しのビルの一人称視点で、暗闇のなかで戸惑いながら銃を構えるクラリスの姿が映し出される――は、観客が「殺される側を見ている殺人者」の視点に強制的に接続されるという、映像史上の屈指のサスペンス演出です。ビルが銃を構えてクラリスに近づこうとした瞬間、彼が拳銃の安全装置を外す音が暗闇のなかで響き、クラリスはその音だけを頼りに振り返って先に銃を撃ちます。
結末が示すもの
ビルは倒れ、クラリスは地下室の窓を開いて、長く監禁されていたキャサリンを救出します。彼女は本作の冒頭でレクターと交わした、自身の幼少期の羊の屠殺の記憶への呪縛から、ようやく一歩前へ踏み出すことができます――もう「羊たちの悲鳴」は、夢のなかで止まらないままにはならない。
ラストシーンは、彼女のFBIアカデミー卒業式の日。卒業のパーティーの会場で、彼女のもとに一本の電話が入ります。電話の向こうの声はハンニバル・レクター。「ある人物と夕食を取ろうとしている」と告げる彼の背景には、追っ手から逃れて逃亡先の街にひとり立つレクター本人の姿があります。彼は遠くを歩くチルトン博士の背中を視線で追っており、「Don't bother(追ってくるな)」とクラリスに告げて、軽やかに電話を切ります。本作のラストショットは、夜の街路を歩くレクターのうしろ姿で締めくくられ、観客にもうひとつの不気味な余韻を残して幕を引いていきます。
トリビア
アンソニー・ホプキンスの本作の出演時間はわずか約16分です。これは第64回アカデミー主演男優賞を受賞した俳優の出演時間としても異例の短さで、本作以降「短い出演時間でもキャラクターの存在感が映画全体を支配する」という事例の代表例として広く語られています。
ホプキンスは、レクターの声色を作るためにアレックス・トレベック(テレビ司会者)、トルーマン・カポーティ、そして『2001年宇宙の旅』のHAL 9000の声を組み合わせる独特のアプローチを採ったと、後年のインタビューで語っています。
本作の屈指の暗視ゴーグル視点ショットは、本物の暗視装置で撮影されたシーンと、撮影現場でのライティング設計の組み合わせで実現されました。観客が「殺される側を見ている殺人者」の視点に強制的に接続される演出は、本作以後のサスペンス映画の規範となりました。
ジョディ・フォスターは本作のために実際にFBIアカデミーで取材を行い、訓練生の所作、声色、身体の使い方を観察したうえで役作りを進めました。彼女が本作で見せた「男性ばかりの捜査本部の中で、女性として常に観察されている」感覚の演技は、後年のキャリアでも繰り返し参照されます。
テッド・レヴィン演じるバッファロー・ビルの「ローションを塗れ」のシーンは、本作のもっとも記憶に残る場面のひとつとして広く知られています。レヴィンは本作の出演当時、舞台と映画で実績を積んできた俳優でしたが、本作のキャラクターと完全に一体化したことで世界的に注目を浴びました。
第64回アカデミー賞主要5部門独占受賞は、1934年の『或る夜の出来事』、1975年の『カッコーの巣の上で』に続く史上3作目の偉業でした。本作以降、史上4作目の達成例はまだ生まれていません。
AFI(米国映画協会)が選ぶ「映画史の悪役ランキング」で、ハンニバル・レクターは第1位に選ばれています。本作のキャラクターは、その後の続編・前日譚・テレビシリーズなどでもアンソニー・ホプキンスや他の俳優陣によって演じ続けられています。
撮影裏話
撮影の舞台裏
本作の撮影は、ピッツバーグ近郊、ヴァージニア州クアンティコのFBIアカデミー、メンフィス、オハイオ州ベルベディアなどの米国各地で行われました。クアンティコのFBIアカデミーは実際の施設での撮影が可能となり、本作のリアリティの土台を支えました。地下室のセットは大規模なスタジオセットとして組まれ、暗視ゴーグル越しの撮影のために専用の照明設計が組まれています。
キャストの準備
ジョディ・フォスターは、撮影前にFBIアカデミーで複数の女性訓練生のもとで取材を行い、彼女たちの呼吸法、走り方、銃の構え方、報告の声色を取り込む役作りを進めました。撮影中、ホプキンスとの対話シーンは長時間にわたって何度も繰り返し撮影され、彼女の細かい目元の動きが画面の上で観客に届くよう、慎重に組み立てられました。
アンソニー・ホプキンスは、レクターの所作のために、撮影前に独房の中の身体性、瞬きのリズム、声の抑揚を細かく決めて現場に持ち込みました。本作の有名な「fava beans and a nice Chianti(そら豆と上質のキャンティ)」の台詞は、彼自身が演技中に発した独特の舌打ち音とともに、本作のキャラクターの顔の表情と一体化したアプローチで完成しました。
技術的な挑戦
本作の最大の技術的挑戦のひとつは、暗視ゴーグル越しの一人称視点ショットの撮影でした。撮影監督タク・フジモトは、現場の暗闇の質感を保ちながら、観客が登場人物の視点に直接接続される映像を作るために、本物の暗視装置と専用の照明設計を組み合わせるアプローチを採用しました。レクターとクラリスの対話シーンでは、両者がカメラに対してほぼ正面を向いて話しかけるショットの連続が選ばれ、観客が画面のなかの両者と「同じ目線で対話する」感覚に置かれる演出が貫かれています。ハワード・ショアの抑制されたスコアと、本作のサウンド・デザインも、本作の異常な没入感を画面の外側から支える仕事として広く語られ続けています。

