天空の城ラピュタが無料で全話見れる動画配信はどれ|考察、ネタバレ、タダで見る方法も解説

1986年

『天空の城ラピュタ』が見れる動画配信サービス

現在、主要な動画配信サービスでは配信されていません。

配信サービス視聴可否
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U-NEXT

『天空の城ラピュタ』とは?作品の見どころ

「バルス!」——シリーズ屈指の伝説的な滅びの呪文と共に、1986年公開の『天空の城ラピュタ』は宮崎駿監督の手によって、スタジオジブリ初制作の長編アニメーション映画として現代日本アニメ史を完全に書き換えた歴史的傑作です。スタジオジブリ設立(1985年6月15日)後の第1作目で、ジョナサン・スウィフト『ガリバー旅行記』(1726)の中で言及される空中の浮島『ラピュタ』を題材にした壮大な冒険活劇。空から落ちてきた少女シータと見習い機械工の少年パズーが、伝説の天空の城ラピュタを巡る冒険を通じて成長していく物語。1986年の初公開時の興行収入は5.8億円(累計11.6億円)で、当時としてはスタジオジブリ作品中最低の動員でしたが、観客満足度97.7%という驚異的な数字を記録し、後のテレビ放送で日本のアニメ史上最も愛される作品の一つとなりました。本作の魅力を、現実的な視聴方法とともに徹底解説します。

『天空の城ラピュタ』を全話無料で見る方法

映画『天空の城ラピュタ』を視聴するには、現状日本国内ではサブスク配信に対応していないため、以下の合法的な方法を活用してください。

TSUTAYA DISCAS(30日間無料トライアル)

スタジオジブリ作品は2026年4月現在、Netflix、Amazon Prime Video、Hulu、U-NEXT、Disney+などの主要な日本のサブスクには配信されていません。これは日本テレビがジブリ作品のテレビ放映権を独占的に保有しているためです。

日本国内で『天空の城ラピュタ』を視聴する最も確実な方法は、TSUTAYA DISCAS のDVD/Blu-ray宅配レンタル・サービスです。月額2052円のサービスで、新規入会者には30日間の無料トライアルが用意されています。無料期間中に最大8枚のDVD/Blu-rayを宅配レンタルすることが可能で、ジブリ作品全21作を一気にレンタルすることもできます。返却は郵便ポストに入れるだけで完了する便利なサービスです。

Netflix海外版(VPN経由)

Netflixは日本・米国・カナダを除く約190カ国でジブリ作品21作を配信しています(2020年2月配信開始、2020年6月にカナダでも配信開始)。VPN(Virtual Private Network)サービスを利用して、ヨーロッパ、東南アジア、オセアニアなどのNetflix地域に接続することで、日本国内からでも合法的に視聴することは技術的に可能です。

HBO Max(米国・カナダ)

米国とカナダではHBO Maxがジブリ作品の配信権を保有しており、これらの地域に居住する方はHBO Maxの月額9.99ドルからのプランで視聴可能です。

Blu-ray・DVDの購入

スタジオジブリ作品はワーナー・ブラザース・ホームエンターテインメント・ジャパンより4Kリマスター版・Blu-ray・DVDが発売されています。本作の4K Ultra HD Blu-rayは2024年に発売されており、シリーズで最も鮮明な画質で視聴できます。

金曜ロードショー

日本テレビ系列の『金曜ロードショー』では、本作が定期的に放送されており、放送時にはX(旧Twitter)で『バルス祭り』が世界的トレンドとなる現象が起こります。テレビ放送は無料で視聴できる重要な機会となっています。

本作は違法アップロード動画や海賊版ストリーミングを利用すると、画質・音質が著しく劣るうえセキュリティリスクも伴うため、必ず正規の方法でご視聴ください。

あらすじ

とある夜、空中飛行する『タイガーモス号』に空賊一家ドーラ達が、軍の特殊機関ムスカ大佐(寺田農)率いる輸送機を襲撃します。輸送機の中には、軍の捕虜として連れて行かれる少女シータ(横沢啓子)が乗っており、彼女が首から下げる古い飛行石のペンダントが、ドーラ達と軍の両方が狙う物体でした。

激しい空中戦の最中、シータは輸送機の窓から外に放り出され、地上数千メートルの高度から落下していきます。しかし彼女のペンダントの飛行石が突如として神秘的な光を放ち、彼女の体を空中に浮かばせる奇跡が起こります。彼女は地上の鉱山町の上空をゆっくりと降下しながら、見習い機械工の少年パズー(田中真弓)の元に静かに着地します。

パズーは小さな鉱山町で『ポムじいさん』という年老いた鉱夫と一緒に古い住居で暮らしている孤児の少年。彼の父は探検家で、若い頃に伝説の天空の城ラピュタを発見したと主張して、その写真を撮影することに成功したものの、世間から『嘘つき』として虐げられたまま亡くなった人物でした。パズーは父の名誉を回復するため、自分自身でラピュタを発見することを夢見る少年です。

シータが鉱山町に到着した後、ドーラ一家と軍の特殊機関ムスカ大佐の両方が彼女を追跡してきます。パズーはシータを守るために逃走を試みますが、最終的にシータは軍に捕まってしまい、ロシュフォール砦という巨大な軍事要塞に連行されます。

パズーはドーラ一家の協力を得て(彼女達が空賊として軍の輸送を襲撃し続ける旧来の対立関係を超えて)、シータを救出するための作戦を実行します。彼らはタイガーモス号で軍の砦を襲撃し、シータを救出することに成功します。

シータの真の正体が徐々に明らかになっていきます——彼女は古代に空中に浮かぶ巨大な城『ラピュタ』を統治していたラピュタ王家の血を引く最後の継承者であり、彼女のペンダントの飛行石はラピュタの秘密の鍵となる古代の神聖な遺物だったのです。ムスカ大佐もまた、シータと同じくラピュタ王家の血を引く者で、彼の真の目的は古代のラピュタの軍事力を独占して世界を支配することだったのです。

物語のクライマックスでは、パズー、シータ、ドーラ一家、ムスカ大佐の軍の4勢力が、ついに発見された天空の城ラピュタに到達し、シリーズ屈指の壮絶な最終決戦が展開されていきます。

そして物語の最終ショットでは、シータとパズーが古代の禁断の呪文『バルス』を発動して、ムスカ大佐の野望を阻止する歴史的瞬間が描かれます。

登場人物

本作で登場する重要キャラクターは、シリーズ屈指の魅力的な人物群です。

■ パズー: 主人公の見習い機械工の少年。田中真弓(『ONE PIECE』のモンキー・D・ルフィ役、『ドラゴンボール』のクリリン役で世界的に有名)が演じる『シリーズで最も愛される少年主人公像』。彼の人生哲学『私は父さんの夢を実現する、私はラピュタを見つける』はシリーズの哲学的核心を完璧に体現しています。

■ シータ: ヒロインで、ラピュタ王家の血を引く最後の継承者。横沢啓子(現:よこざわけい子、『ドラえもん』ののび太のママ役で世界的に有名)が演じる『シリーズで最も繊細なヒロイン像』。彼女の真の名前は『リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ』。

■ ムスカ大佐: 本作の主要なヴィラン。寺田農(本作出演時44歳、後の数多くのジブリ作品やテレビドラマで活躍する世界的に有名な俳優)が演じる『シリーズで最も恐ろしいヴィラン像』。彼の名台詞『見ろ! 人がゴミのようだ!』『目が、目があああ!』はシリーズで最も愛される台詞として今も多くのファンに記憶されています。

■ ドーラ: 空賊一家のリーダーで、若い頃のシータに似た老齢の女ボス。初井言栄(本作出演時57歳、後の様々なテレビドラマで活躍した名女優)が演じる『シリーズで最も愛される空賊女ボス像』。

■ ドーラ一家(息子達): シャルル、ルイ、アンリ、ピエールという4人の息子達。それぞれ独自の個性を持ち、シリーズで最もコミカルな空賊一家として描かれます。

■ ポムじいさん: パズーの隣人の老鉱夫。常田富士男(『まんが日本昔ばなし』(1975-1995)で世界的に有名な声優)が演じる『シリーズで最も賢明な老鉱夫像』。彼の名言『この石はわしらが想像するよりずっと深いところで、地球の鼓動と繋がっておるのじゃ』はシリーズの哲学的核心を提示する重要な瞬間です。

■ 将軍モウロ: 軍の最高指導者。永井一郎(『サザエさん』の磯野波平役で世界的に有名)が演じる『シリーズで最も傲慢な軍人像』。彼はムスカ大佐に裏切られて命を落とす運命のキャラクターです。

■ ロボット兵: ラピュタの古代の防衛機構として作られた巨大なロボット兵士。彼ら自身は本来、ラピュタの庭園を守る平和な存在でしたが、戦争で兵器として使われた悲しい運命を持っています。

■ ラピュタ城自身: 物語の真の主役と言える存在。空中に浮かぶ古代文明の遺産で、シリーズで最も視覚的に印象的な創造物として記憶されています。

■ ペンダントの飛行石: シータの首から下げる古い飛行石のペンダント。ラピュタの秘密の鍵となる古代の神聖な遺物で、シリーズで最も重要な小道具として描かれます。

スタッフ・キャスト陣

本作の声優キャストは1980年代の日本声優界を代表する超一流陣が結集した豪華布陣です。

パズー役の田中真弓は日本の世界的声優。本作出演時31歳で、彼女の声優キャリアの絶頂期を象徴する仕事となりました。彼女は本作出演前の『不思議の国のアリス』(1983)などで活躍していましたが、本作の出演で日本声優界の伝説的地位を確立しました。後の『ONE PIECE』(1999-)のモンキー・D・ルフィ役、『ドラゴンボール』(1986-)のクリリン役で世界的に有名となります。

シータ役の横沢啓子(現:よこざわけい子)は日本の世界的声優。本作出演時33歳で、彼女の声優キャリアの代表作の一つとなりました。彼女は本作出演後『ドラえもん』(1979-2005)ののび太のママ役で世界的に有名となります。

ムスカ大佐役の寺田農は日本の世界的俳優・声優。本作出演時44歳で、彼の俳優キャリアの代表作の一つとなりました。彼の名台詞『見ろ! 人がゴミのようだ!』『目が、目があああ!』は、シリーズで最も愛される台詞として今も多くのファンに記憶されています。彼は2024年3月14日に81歳で逝去しています。

ドーラ役の初井言栄は日本の名女優。本作出演時57歳で、彼女の声優キャリアの代表作となりました。彼女は1989年7月に63歳で早世しています。

ポムじいさん役の常田富士男は日本の伝説的声優。『まんが日本昔ばなし』(1975-1995)で世界的に有名な人物で、本作の『シリーズで最も賢明な老鉱夫像』を完璧に体現しました。彼は2018年7月18日に81歳で逝去しています。

将軍モウロ役の永井一郎は日本の伝説的声優。『サザエさん』(1969-2014)の磯野波平役で世界的に有名な人物で、本作の『シリーズで最も傲慢な軍人像』を完璧に体現しました。彼は2014年1月27日に82歳で逝去しています。

監督・脚本・原作・絵コンテの宮崎駿は日本の世界的アニメーション監督。本作出演前の『風の谷のナウシカ』(1984)で世界的に有名となり、本作の出演で『スタジオジブリ初制作の長編アニメーション映画』としての歴史的地位を確立しました。

音楽担当の久石譲は日本の世界的作曲家。前作『風の谷のナウシカ』(1984)に続く宮崎駿との2作目の作業で、本作のために『君をのせて』『ハトと少年』『シータの決意』『時間は厳しいぜ』『ラピュタ城の崩壊』『君をのせて(エンディング)』など多数の傑作を作曲しました。とくに『君をのせて』(歌:井上あずみ)はシリーズで最も愛される主題歌として、現代日本アニメーション映画音楽の傑作の一つとして記憶されています。

美術監督の野崎俊郎は本作の美術設定を担当しました。とくに『鉱山町の街並み』『タイガーモス号の内部』『ロシュフォール砦の巨大な要塞』『天空の城ラピュタの庭園』のデザインは、シリーズで最も視覚的に印象的なロケーションとして記憶されています。

動画はアニメーション・ディレクションの宮崎駿監督と高畑勲の指導の下、何百名もの動画スタッフが何ヶ月もかけて完成させた傑作。とくに『シータが空中から落下する』『タイガーモス号の内部での日常生活』『ロシュフォール砦の崩壊』『ラピュタ城の崩壊』のシーンは、シリーズで最も視覚的に印象的なアニメーション・シーンとして記憶されています。

興行収入・話題

1986年8月2日に日本で公開された『天空の城ラピュタ』は、初公開時の動員観客数77万人、興行収入5.8億円を記録。1986年の年間日本映画ランキングで上位に位置しましたが、当時としてはスタジオジブリ作品中最低の動員で、興行的にはやや控えめな結果でした。

その後の累計興行収入は11.6億円となり、本作はスタジオジブリの長期戦略を確立する重要な作品となりました。本作の興行的成功は前作『風の谷のナウシカ』(1984)よりやや劣りましたが、観客満足度97.7%という驚異的な数字を記録し、配給した東映の観客満足度調査でジブリ作品中最高水準を達成しました。

本作の真の評価は、後のテレビ放送と家庭用ビデオ販売で完全に確立されました。日本テレビ系列の『金曜ロードショー』で本作が定期的に放送され、回を追うごとに視聴率が上昇していきました。本作の最も有名な現象として、『バルス祭り』があります。Twitter(現:X)が日本で普及した2010年代以降、本作の放送中に最大の見せ場である『バルス』の発動シーンに合わせて、世界中のファンが同時に『バルス』とツイートする現象が発生し、世界記録のツイート/秒(2013年8月2日の放送時に14万3199ツイート/秒)を樹立する歴史的なソーシャル・メディア現象を引き起こしました。

海外での評価については、本作はディズニーが米国・カナダの配給権を取得し、1989年に英語吹替版『Castle in the Sky(空の城)』として米国で公開されました。その後、2003年に米国でDVD発売されてからは、世界中の観客に本作の傑作性が広く認知されるようになりました。

2020年2月、Netflixが日本・米国・カナダを除く約190カ国でジブリ作品21作の配信を開始しました。本作は世界中の観客に新しい形で再評価され、現代の日本国内の視聴者は VPN を利用した海外Netflix版か TSUTAYA DISCAS のレンタル、または Blu-ray・DVD の購入が主要な視聴手段となっています。

本作の影響は現代日本アニメ映画の方向性を完全に変えました。本作以降、『冒険ファンタジーと少年少女の成長物語の融合』というジャンル自体の市場価値が再評価され、後の『となりのトトロ』(1988)、『魔女の宅急便』(1989)、『紅の豚』(1992)、『もののけ姫』(1997)、『千と千尋の神隠し』(2001)などのジブリ作品への影響を与え続けました。

2024年から2025年の世界各地での再公開興行でも本作は『現代日本アニメ映画の歴史的傑作』として人気タイトルに選ばれ、日本国内でも金曜ロードショーで何度も放送されています。本作の影響は現在も世界中の観客に愛され続けています。

ネタバレ

【以下、結末まで含むネタバレを多数含みます】

本作のクライマックスはシリーズで最も伝説的な滅びの呪文として、シリーズ屈指の哲学的核心を完璧に体現する圧巻の構成です。

【ラピュタへの到達】物語の中盤、ムスカ大佐の軍はシータの飛行石ペンダントを使ってラピュタの位置を特定することに成功します。タイガーモス号で先行していたパズー、シータ、ドーラ一家もラピュタに到達し、彼らはシリーズで最も視覚的に印象的な天空の城の内部を発見します。ラピュタ城は古代の機械文明の遺産で、自動的に動き続ける美しい庭園と、何千体もの巨大なロボット兵が休眠している恐ろしい兵器庫の両方を持っています。

ラピュタの庭園では、唯一覚醒している1体のロボット兵が、シリーズで最も感動的な場面として、墓に花を供えるラピュタ族の墓守として平和な日常を送っている姿が描かれます。彼が小さな鳥達と一緒に暮らしている姿は、シリーズで最も愛される瞬間の一つとして記憶されています。

【ムスカ大佐の本性露見】ムスカ大佐の軍の到着後、彼の真の正体が完全に明らかになります——彼自身もラピュタ王家の血を引く正統な継承者で、彼の家系の隠された名前は『ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ』。彼はシータと同じくラピュタの古代の言葉を話せる能力を持っており、彼女と彼自身の2人だけがラピュタの軍事力を完全に発動できる存在だったのです。

ムスカは古代のラピュタの中央制御室に侵入し、彼自身の野望——『ラピュタの軍事力を独占して世界を支配する』——を実行します。何千体もの巨大なロボット兵が一斉に覚醒して空に飛び立ち、シリーズで最も視覚的に圧倒的な大規模戦闘シーンが展開されます。彼が独占したラピュタの巨大な雷球で、地上のムスカの軍の艦艇を粉々に破壊する場面で、シリーズで最も衝撃的なヴィランの台詞が放たれます——『見ろ! 人がゴミのようだ!』

【シータの誘拐とパズーの救出】ムスカはシータを古代のラピュタ王座へと誘拐し、彼女に対して『私と結婚してラピュタの女王になれ』と提案します。シータは絶望的な状況の中で、シリーズで最も感動的な独白を行います——『土に根を下ろし、風と共に生きよう、種と共に冬を越え、鳥と共に春を歌おう』。彼女は自分の人生哲学を完璧に提示する歴史的なシーンとして記憶されています。

パズーが彼女を救出するためにラピュタ王座に駆けつけ、彼ら2人は古代の禁断の呪文『バルス』を発動する究極の決断を下します。

【バルスの発動】パズーとシータが両手を握り合って、シリーズで最も伝説的な台詞を発動します——『バルス!』 古代の禁断の呪文が発動した瞬間、ラピュタ城自体が完全に崩壊を始めます。何千体ものロボット兵が一斉に空中で破壊され、ラピュタの中央制御室が爆発し、ムスカ大佐の野望が完全に粉砕されます。

ムスカ大佐の最後の瞬間は、シリーズで最も衝撃的なヴィランの最期として記憶されています——彼の眼鏡が飛行石の力で破壊されて、彼が叫ぶ最後の言葉『目が、目があああ!』は、現代日本アニメ史において最も愛される台詞の一つとして今も多くのファンに記憶されています。

【ラピュタの永遠なる旅】ラピュタ城の機械的な部分は完全に崩壊しますが、ラピュタの中心部の巨大な飛行石とその上に育っている古代の大樹は崩壊を免れます。大樹の根に守られて空高く永遠の旅を続けるラピュタの最終ショットは、シリーズで最も感動的なエンディングの一つとして記憶されています。

【パズーとシータの帰還】パズー、シータ、ドーラ一家はタイガーモス号の救命グライダーでラピュタの崩壊から脱出することに成功します。彼ら全員が地上の故郷へと安全に帰還し、シリーズで最も愛されるラストシーンで本作は静かに幕を閉じます。

物語のラスト、井上あずみが歌う主題歌『君をのせて』が壮大に奏でられる中、シータとパズーがそれぞれの故郷へと旅立つ場面で、シリーズの哲学的核心『真の友情と冒険は永遠に続く』というテーマが完璧に提示される、シリーズ屈指のラストシーンとなりました。

本作はスタジオジブリ初制作の長編アニメーション映画として、現代日本アニメ映画史において欠くことのできない歴史的傑作となりました。

トリビア

■ スタジオジブリ初制作: 本作はスタジオジブリ初制作の長編アニメーション映画です。前作『風の谷のナウシカ』(1984)はトップクラフト制作で、ジブリ設立(1985年6月15日)後の最初の作品が本作になります。

■ ガリバー旅行記からの着想: 本作のラピュタは、ジョナサン・スウィフト『ガリバー旅行記』(1726)の中で言及される空中の浮島『ラピュタ』を題材にしています。スウィフトの原作のラピュタは『学者と数学者の島』として描かれており、宮崎駿監督は彼自身の創作で『古代文明の機械的な天空の城』というオリジナルの解釈を加えた仕事を成し遂げました。

■ バルス祭りの誕生: 本作の最も有名な現象として『バルス祭り』があります。Twitter(現:X)が日本で普及した2010年代以降、本作の放送中に最大の見せ場である『バルス』の発動シーンに合わせて、世界中のファンが同時に『バルス』とツイートする現象が発生しました。2013年8月2日の放送時には世界記録のツイート/秒(14万3199ツイート/秒)を樹立する歴史的なソーシャル・メディア現象を引き起こしました。

■ 田中真弓の起用: パズー役の田中真弓は本作出演時31歳で、当時の日本声優界では中堅クラスの俳優でした。本作の出演で日本声優界の伝説的地位を確立し、後の『ONE PIECE』のモンキー・D・ルフィ役、『ドラゴンボール』のクリリン役で世界的に有名となりました。

■ ムスカ大佐の名台詞: 寺田農演じるムスカ大佐の名台詞『見ろ! 人がゴミのようだ!』『目が、目があああ!』は、シリーズで最も愛される台詞として今も多くのファンに記憶されています。寺田農自身は本作のヴィラン役を彼の俳優キャリアの最高峰と語っており、彼は2024年3月14日に81歳で逝去しています。

■ 久石譲の主題歌『君をのせて』: 主題歌『君をのせて』(歌:井上あずみ、作詞:宮崎駿、作曲:久石譲)は、現代日本アニメーション映画音楽の傑作の一つとして記憶されています。とくに本作のエンディングで壮大に奏でられる場面は、シリーズで最も感動的な瞬間の一つとして観客の涙を誘います。

■ ロボット兵の起源: 本作のロボット兵のデザインは、宮崎駿監督が幼少期に観た『スーパーマン』(1941、フライシャー・スタジオ制作の短編アニメ『The Mechanical Monsters』(機械の怪物達))から強い影響を受けたことが知られています。

■ タイガーモス号: 空賊ドーラ一家の飛行船『タイガーモス号』のデザインは、宮崎駿監督の独特な航空機への愛情を反映した独創的な創造物。本作のアニメーションでは、タイガーモス号が低空飛行をしながらシータとパズーをくぐらせる場面が、シリーズで最も愛されるシーンの一つとして記憶されています。

■ ロシュフォール砦のセット: ロシュフォール砦は、英国南西部のウェールズ地方にある『カナーフォン城』をモデルにした宮崎駿監督の独創的な設計です。本作の脚本のためにウェールズへの取材旅行を行った宮崎駿監督が、現地の城と鉱山街の風景から強い影響を受けたエピソードが残されています。

■ 上映時間と完全版: 劇場公開版は2時間4分。本作は宮崎駿監督が一切のカットを許さなかった完全版として、現在も世界中で初公開時の状態で視聴可能です。

■ 4K Ultra HD Blu-ray発売: 2024年にスタジオジブリ作品の4K Ultra HD Blu-ray版が発売されました。本作の4K版はシリーズで最も鮮明な画質で視聴できます。

■ 海外Netflix配信: 2020年2月、Netflixが日本・米国・カナダを除く約190カ国でジブリ作品21作の配信を開始しました。本作は世界中の観客に新しい形で再評価される機会となりました。

撮影裏話

宮崎駿監督が本作で取り組んだ最大の挑戦は、スタジオジブリ初制作の長編アニメーション映画として、当時のアニメ映画業界で前例のない『冒険ファンタジー』ジャンルを確立することでした。彼自身は本作の構想を1980年代初頭から温め始め、約3年間の長期にわたる準備を経て、最終的に1985年に本格的な撮影準備に入りました。

本作の制作はスタジオジブリで行われ、宮崎駿監督がアニメーション・ディレクター、原作、脚本、絵コンテのすべてを担当する完璧な作家性を発揮した仕事を成し遂げました。製作期間は約8ヶ月で、製作費約5.5億円という当時のアニメ映画として極めて大規模な投資が行われました。

プロデューサーは高畑勲。彼は前作『風の谷のナウシカ』(1984)に続いて宮崎駿監督と組み、シリーズの『冒険ファンタジーと環境保護のテーマの融合』というアイデンティティを完璧に視覚化する仕事を成し遂げました。彼は後の『となりのトトロ』(1988)、『火垂るの墓』(1988、彼自身が監督)、『千と千尋の神隠し』(2001)などへとスタジオジブリの代表的なプロデューサーとしての活躍を続けます。

美術監督の野崎俊郎は、本作のために『鉱山町の街並み』『タイガーモス号の内部』『ロシュフォール砦の巨大な要塞』『天空の城ラピュタの庭園』など、シリーズで最も多様で象徴的なロケーションを構築しました。とくにロシュフォール砦は英国南西部のウェールズ地方にある『カナーフォン城』をモデルにした独創的な設計です。本作の脚本のためにウェールズへの取材旅行を行った宮崎駿監督が、現地の城と鉱山街の風景から強い影響を受けたエピソードが残されています。

音楽担当の久石譲は前作『風の谷のナウシカ』(1984)に続いて宮崎駿監督との2作目の作業で、本作のために『君をのせて』『ハトと少年』『シータの決意』『時間は厳しいぜ』『ラピュタ城の崩壊』など多数の傑作を作曲しました。とくに主題歌『君をのせて』(歌:井上あずみ、作詞:宮崎駿、作曲:久石譲)は、現代日本アニメーション映画音楽の傑作の一つとして記憶されています。

本作の声優キャスティングは1980年代の日本声優界を代表する超一流陣が結集した豪華布陣でした。田中真弓のパズー役、横沢啓子のシータ役、寺田農のムスカ大佐役、初井言栄のドーラ役、常田富士男のポムじいさん役、永井一郎の将軍モウロ役など、シリーズで最も愛される声優陣が集結しました。とくに寺田農のムスカ大佐の名台詞『見ろ! 人がゴミのようだ!』『目が、目があああ!』は、本作の興行的・批評的成功の重要な要因となりました。

アニメーション・ディレクションは宮崎駿監督自身。彼は本作のために何ヶ月もの絵コンテ作業を重ね、シリーズで最も視覚的に印象的なアニメーション・シーンを多数生み出しました。とくに『シータが空中から落下する』『タイガーモス号の内部での日常生活』『ロシュフォール砦の崩壊』『ラピュタ城の崩壊』のシーンは、シリーズで最も視覚的に印象的なアニメーション・シーンとして記憶されています。

また、本作の重要な特徴は『シリーズで初めて、現代日本アニメ映画として、冒険ファンタジーと少年少女の成長物語を完璧に融合させた1作』を確立したことです。本作の哲学的核心『真の友情と冒険は永遠に続く』というテーマは、現代社会への重要なメッセージとして高く評価され、後の『となりのトトロ』(1988)、『魔女の宅急便』(1989)、『紅の豚』(1992)、『もののけ姫』(1997)、『千と千尋の神隠し』(2001、第75回アカデミー賞長編アニメーション映画賞受賞)などのジブリ作品への影響を与え続けました。

本作の興行的成功は前作『風の谷のナウシカ』(1984)よりやや控えめでしたが、観客満足度97.7%という驚異的な数字を記録し、配給した東映の観客満足度調査でジブリ作品中最高水準を達成しました。本作の真の評価は、後のテレビ放送と家庭用ビデオ販売で完全に確立されました。日本テレビ系列の『金曜ロードショー』で本作が定期的に放送され、回を追うごとに視聴率が上昇していき、現代日本において最も愛されるアニメ映画の一つとなりました。

本作はスタジオジブリ初制作の長編アニメーション映画として、現代日本アニメ映画史において欠くことのできない歴史的傑作となりました。とくに『パズーとシータの空中出会い』『タイガーモス号での日常生活』『ロボット兵の墓守』『バルスの発動』『ラピュタ城の崩壊』『ラピュタの永遠なる旅』はシリーズ屈指の名場面として今も多くのファンに愛されています。

スタジオジブリは本作以降、『となりのトトロ』(1988)、『火垂るの墓』(1988)、『魔女の宅急便』(1989)、『紅の豚』(1992)、『もののけ姫』(1997)、『千と千尋の神隠し』(2001)、『ハウルの動く城』(2004)、『崖の上のポニョ』(2008)、『風立ちぬ』(2013)、『君たちはどう生きるか』(2023、第96回アカデミー賞長編アニメーション映画賞受賞)などへ活躍を続けており、本作はジブリ作品の精神的な原点として、現代映画史において永遠に語り継がれる傑作なのです。