ジュラシック・ワールド/新たなる支配者が無料で全話見れる動画配信はどれ|考察、ネタバレ、タダで見る方法も解説

2022年

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』が見れる動画配信サービス

現在、Netflix・Amazon Prime Video・Hulu・U-NEXT で視聴できます。

配信サービス視聴可否
Netflix視聴可能
Amazon Prime Video視聴可能
Disney+
Hulu視聴可能
U-NEXT視聴可能

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』とは?作品の見どころ

恐竜たちが世界中に解き放たれて4年。人類と恐竜が同じ地球上で『共存』する時代をどう生きるか――2022年公開の『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』は、29年続いた『ジュラシック』シリーズの集大成として、新旧キャストが集結する祝祭的な大作です。

本作は『ジュラシック・パーク』(1993)から始まり『ジュラシック・ワールド』三部作で締めくくる長大なシリーズの第6作(最終章)。監督・脚本はコリン・トレヴォロウ、共同脚本はエミリー・カーマイケル、製作はユニバーサル・ピクチャーズとアンブリン・エンターテインメント。世界興行収入は10億ドルを突破し、ハリウッド大作の劇場回帰を象徴する一本となりました。

見どころは、クリス・プラット(オーウェン)とブライス・ダラス・ハワード(クレア)の現代版主役コンビに、サム・ニール(アラン・グラント)、ローラ・ダーン(エリー・サトラー)、ジェフ・ゴールドブラム(イアン・マルコム)の初代『ジュラシック・パーク』組3名が本格参戦する『世代越えのオールスター共演』。マルタ島の追跡シーンや北極圏での氷上アクション、巨大遺伝子バイオ企業BioSynの陰謀劇など、シリーズ最大級のスケールで描かれます。

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』を全話無料で見る方法

映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』を全話無料で視聴したい場合、最も手堅い選択肢はAmazon Prime Videoの30日間無料体験を活用する方法です。プライム会員特典として本作は見放題配信されており、新規入会で30日間無料で視聴できます。

Amazon Prime Video(30日間無料体験)

本作はAmazon Prime Videoの見放題対象として配信されています。プライム会員月額600円もしくは年額5900円のサービスで、新規入会の場合は30日間の無料体験が用意されています。プライム会員特典として『ジュラシック・パーク』『ジュラシック・ワールド』シリーズ全6作が同時に見放題で視聴できるため、シリーズを通しで楽しみたい方にも最適です。

TELASA(15日間無料体験)

本作はTELASAでも見放題配信中です。月額618円のサービスで、新規登録すれば15日間は無料で見放題機能を利用できます。本作は148分のため、無料期間内に視聴して解約すれば追加料金は発生しません。テレビ朝日系のドラマやバラエティも同時に楽しめるため、邦画ジャンルとの併用に向いています。

Hulu(無料体験なし)

Hulu Japanでも本作は見放題配信中ですが、Hulu Japanは2023年に2週間無料体験を終了しているため、新規ユーザーが完全無料で視聴する手段はありません。既存会員のみ追加料金なしで視聴できます。

Netflix(無料体験は2019年に終了)

Netflixでも本作は見放題配信中ですが、Netflixの日本国内での無料体験は2019年に終了しているため、新規ユーザーが完全無料で視聴する手段はありません。既存会員であれば追加料金なしで視聴可能です。

U-NEXT(レンタル中心)

U-NEXTでは本作はレンタル配信中で、見放題対象ではありません。U-NEXTを契約していても本作は別途レンタル料金がかかるため、無料体験ルートとしては推奨しません。

補足:他の主要VOD

Disney+、DMM TV、FOD、dアニメストアでは本作は配信されていません。これらのサービスのみを契約している方は、上記いずれかの無料体験に切り替えるのが最適です。レンタル・購入は『全話無料』の手段ではないため本記事では推奨しません。

あらすじ

物語の始まり

前作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)のラストでイスラ・ヌブラル島は火山噴火で壊滅し、救出された恐竜たちは世界中に放たれてしまいました。あれから4年――地球は『恐竜と人類が共存する世界』へと姿を変えています。北米の森では雪原を駆けるパラサウロロフスの群れ、地中海では船を襲うモササウルス、東アジアの空を飛ぶプテラノドン。市街地でも野生化した恐竜が日常的に目撃される時代になっていました。

オーウェン・グレイディ(クリス・プラット)と元ジュラシック・ワールド運営責任者のクレア・ディアリング(ブライス・ダラス・ハワード)は、シエラネバダ山脈奥地の山小屋で隠遁生活を送っています。彼らは前作で救った『クローン少女』メイジー・ロックウッド(イザベラ・サーモン)を養女として育てており、また鼻を白く塗ったヴェロキラプトル『ブルー』も近隣の森で密かに暮らしているのを見守っていました。

メイジーとブルーの誘拐

物語が動き出すのは、ある悪夢のような夜の出来事から。メイジーが屋敷から誘拐され、同時にブルーが単為生殖で生んだ娘『ベータ』までも遠隔地から拐われます。誘拐犯はバイオ企業『BioSyn(バイオシン)』の手先。彼らはメイジーとベータの遺伝子情報を巨大な利権として獲得しようと暗躍していたのです。オーウェンとクレアは二人の家族を取り戻すために、新たな冒険へと旅立ちます。

イナゴの大量発生事件

物語のもう一方の軸は、世界中で同時多発的に発生する『超大型イナゴ』の大群。彼らはBioSynが古代DNAを使って作り出した遺伝子改造生物で、ある一品種の作物(BioSynが特許を持つ作物)にだけは食害を与えない設計が施されていました。元古生物学者のエリー・サトラー博士(ローラ・ダーン)は、この陰謀の正体を暴こうと、かつての旧友アラン・グラント博士(サム・ニール)に協力を求めて再び動き出します。

二つの物語の合流

オーウェン/クレア組と、グラント/サトラー組は、別々のルートでBioSynの本拠地である『BioSyn聖域』(イタリアの山岳地帯)へと辿り着きます。そこにはイアン・マルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)が客員研究員として滞在しており、新旧キャラクターが一堂に会する初めてのクライマックスへと突入していきます。物語は、誘拐された家族の救出、イナゴの陰謀の阻止、そして恐竜と人類の共存という大きなテーマを、シリーズの集大成として一気に描き切る構成です。

登場人物

オーウェン・グレイディ(演・クリス・プラット)

本作の現代主人公、ヴェロキラプトル研究の第一人者。元海軍兵士で、自然の中で生きる恐竜たちと心を通わせる稀有な才能の持ち主です。本作ではメイジーとブルーの娘ベータを救出するため、馬とラッソを使って恐竜を捕獲する『恐竜カウボーイ』としての姿も披露します。クリス・プラットは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のスター・ロード役、『ジュラシック・ワールド』三部作のオーウェン役、『パッセンジャー』などで世界的なアクションスターとなった俳優です。

クレア・ディアリング(演・ブライス・ダラス・ハワード)

オーウェンのパートナーで、元ジュラシック・ワールド運営責任者。前作までの『恐竜の運命を金儲けの道具にしていた経営者』から、本作では『恐竜の権利と人類の共存を真剣に考える活動家』へと完全に変貌しています。メイジーを取り戻すため、危険な密輸現場やBioSyn施設の内部に身を投じる勇気を見せます。ブライス・ダラス・ハワードは『M. ナイト・シャマランの村』『ヘルプ 心がつなぐストーリー』『ロケットマン』などで実績を積んできた女優です。

メイジー・ロックウッド(演・イザベラ・サーモン)

前作で救出された『クローン少女』。世界に存在する最初で唯一の人間クローンで、彼女のDNAには医学的・遺伝学的に画期的な情報が秘められています。BioSynに誘拐された後、自分自身の出生の秘密と向き合う旅を経験します。イザベラ・サーモンは前作から続投の若手俳優で、本作で彼女のキャラクターアークが完結します。

アラン・グラント博士(演・サム・ニール)

初代『ジュラシック・パーク』の主人公だった古生物学者。映画で出演するのは『ジュラシック・パークIII』(2001年)以来21年ぶりとなる感慨深い復帰です。本作では学者としての引退間近の彼が、エリーからの依頼で再び恐竜の世界に飛び込む様子が描かれます。サム・ニールは『ジュラシック・パーク』シリーズの顔として記憶される俳優です。

エリー・サトラー博士(演・ローラ・ダーン)

初代『ジュラシック・パーク』の女性主人公だった古植物学者。本作では現代の環境問題と遺伝子改造問題に挑む活動家として再登場し、グラント博士・マルコム博士と共にBioSynの陰謀を暴く重要な役割を担います。ローラ・ダーンはアカデミー助演女優賞受賞俳優で、本作の復帰は長年のジュラシック・パークファンに絶大なインパクトを与えました。

イアン・マルコム博士(演・ジェフ・ゴールドブラム)

『ジュラシック・パーク』『ロスト・ワールド』『炎の王国』に続く4作目の登場となるカオス理論専門の数学者。本作ではBioSynの客員研究員として施設内部に潜入しており、グラント/サトラー組に内部情報を提供する重要なキーパーソンです。ジェフ・ゴールドブラム特有のリズム感あふれるセリフ回しは、本作でも健在で、ファンの心を掴みます。

ルイス・ドジソン(演・キャンベル・スコット)

本作の主犯となるBioSyn社の最高経営責任者。初代『ジュラシック・パーク』に登場した『胚を盗んだ男』として原作小説のファンには馴染みのキャラクターで、本作で大幅に役柄を膨らませて登場します。

ケイラ・ワッツ(演・ディワンダ・ワイズ)

本作の新キャラクター、元軍人の腕利きパイロット。オーウェンとクレアの旅に協力し、マルタ島から北極まで彼らを運ぶ重要な役割を担います。彼女のキャラクターは続編・スピンオフでの主役候補として企画されていたとされ、シリーズの新たな顔として注目されました。

スタッフ・キャスト陣

本作の制作はユニバーサル・ピクチャーズとアンブリン・エンターテインメント、レジェンダリー・エンターテインメントの三社共同で進められました。製作費は1.65億ドル(約240億円)、撮影は2020年2月にイギリスのパインウッド・スタジオでスタートしましたが、COVID-19パンデミックの影響で3月に一時中断、再開後は感染対策プロトコルを厳格に守りながら2020年11月まで続けられました。

監督・脚本はコリン・トレヴォロウ。『ジュラシック・ワールド』(2015)でメガホンを取った彼は『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)では脚本のみを担当した後、本作で監督・脚本の両方を担う三部作完結の指揮者となりました。共同脚本はエミリー・カーマイケル(『パシフィック・リム:アップライジング』)が担当し、二人で約3年がかりでシナリオを練り上げました。

撮影監督はジョン・シュワルツマン。『パール・ハーバー』『ナショナル・トレジャー』などで知られるシリーズの守護者で、本作ではマルタ、北極圏、イタリア・ドロミーティ山脈などの世界各地で雄大な映像を捉えました。撮影現場では恐竜のためのアニマトロニクスとCGアニメーションを組み合わせる伝統的なジュラシック手法が継承され、原作者マイケル・クライトンの精神を受け継ぐ画作りが追求されました。

音楽はマイケル・ジアッキーノ。前2作(『ジュラシック・ワールド』『炎の王国』)に続く三度目のジュラシック作品で、本作のために新作音楽を書き下ろしました。ジョン・ウィリアムズが作曲した『ジュラシック・パーク』の伝説的なメインテーマも本作で本格的に再登場し、新旧の音楽が物語の感動を立体的に支えています。ジョン・ウィリアムズ自身も新キャラクター『ベータ』のテーマ曲を一曲だけ提供する形で本作に参加しました。

編集はマーク・サンガー、視覚効果監修はデビッド・ヴィッカリー(ILM)が担当。本作には20種類以上の新恐竜が登場し、技術的にもシリーズ過去最大の規模となりました。アニマトロニクスはジョン・ノーラン率いるチームが担当し、特に巨大恐竜『ギガノトサウルス』のフルサイズアニマトロニクスは映画史最大級のメカ造形物として話題を集めました。

主演キャスト

クリス・プラット(オーウェン)、ブライス・ダラス・ハワード(クレア)の主役コンビは『ジュラシック・ワールド』三部作で連続主演を務めた現代版ジュラシックの顔として、本作で完結を迎えます。プラットは本作のために『恐竜カウボーイ』としての馬術とラッソ術を半年かけて修得し、ハワードは本作で『観光産業のCEO』から『活動家』へとキャラクターアークを完成させました。

サム・ニール(アラン・グラント)、ローラ・ダーン(エリー・サトラー)、ジェフ・ゴールドブラム(イアン・マルコム)の初代『ジュラシック・パーク』組3名の本格復帰は、本作最大の話題でした。サム・ニールは『ジュラシック・パークIII』(2001年)以来21年ぶり、ローラ・ダーンは『ジュラシック・パーク』(1993年)以来29年ぶりの本格復帰で、撮影前に三人で再会した際の感動は撮影レポートでも特別に取り上げられました。

新キャストではディワンダ・ワイズ(ケイラ・ワッツ役)、マムドゥ・アティ(ラミタ役)、キャンベル・スコット(ルイス・ドジソン役)が物語の重要な役割を担い、シリーズに新風を吹き込んでいます。

興行収入・話題

興行収入と話題

本作は2022年6月10日にアメリカで公開され、初週末興行収入は1.45億ドルを記録しました。全世界興行収入は10億ドルを突破し、製作費1.65億ドルを大きく回収する大ヒットとなりました。COVID-19パンデミック後の劇場回帰を象徴する作品の一つで、ハリウッド業界からも注目を集めた一作です。

日本国内では2022年7月29日に公開され、初週末興行収入は4.6億円を記録。最終興収は約45億円に達し、洋画夏興行の代表格として安定した数字を残しました。Filmarksの本作評価は3.6点(5点満点)と、シリーズファンから新規視聴者まで幅広い支持を集めました。

評価

米Rotten Tomatoesでは批評家スコア29%、観客スコア77%と批評家・観客で大きなギャップが生まれた作品です。批評家からは『プロットが複雑すぎる』『イナゴ要素が恐竜映画として違和感』といった声がある一方、観客からは『シリーズの集大成として満足』『新旧キャストの共演に涙腺崩壊』と高評価が並びました。

専門誌『Cinema Today』のレビューでは『29年続いたフランチャイズの集大成として、ファンへの愛情が随所に感じられる仕上がり』『新旧キャストの絆が観客に届く感動的な一作』と評価されています。

IPの広がり

本作の成功を受けて、ユニバーサル・ピクチャーズはシリーズの新章として『ジュラシック・ワールド/復活の大地』(2025年公開)を発表しました。新章はスカーレット・ヨハンソン主演、ギャレス・エドワーズ監督という新体制で、本作の大ヒットがフランチャイズの継続を決定づけた形です。本作はシリーズの『区切り』として、長年のファンと新規視聴者の両方を満足させる位置づけの作品となりました。

ネタバレ

※ここからネタバレを含みます。

メイジーの遺伝子の真実

物語の中盤、メイジーがクローンとして生まれた本当の理由が明かされます。彼女のDNAには『遺伝子病を発症しないように設計された改変』が施されており、シャルロットという女性科学者(メイジーの『母』であり、彼女の遺伝情報のオリジナル)が娘のために自身を複製する形で生み出した存在だったのです。シャルロットはメイジーが幼い頃に病気で亡くなっており、本作で彼女がクローンとして生まれた『真の動機』が美しい形で明かされます。

イナゴの陰謀

BioSynの陰謀の核心は、巨大な遺伝子改造イナゴを使って世界中の作物を食害させ、BioSyn特許作物だけが生き残る状況を作り出す『食料独占計画』でした。エリー・サトラー博士はこの真実を内部資料で確認し、ルイス・ドジソン本人を直接告発する道を選びます。物語のクライマックスではBioSyn聖域内のイナゴ培養施設で大規模な火災が発生し、ジュラシック・パーク史上最大級の崩壊シーンが展開されます。

新旧チームの合流

BioSyn聖域での合流場面は、ファンが29年待ち続けた瞬間です。グラント博士・サトラー博士・マルコム博士の3人がオーウェン・クレア・メイジーと初めて顔を合わせ、互いの世代を尊重しあう温かい交流が描かれます。マルコム博士の『私の理論は正しかった、これでも遅すぎたのだ』というセリフは、シリーズの哲学を象徴する名場面として記憶されました。

ベータの救出

ブルーの娘ベータは、BioSynの研究施設に閉じ込められていました。オーウェンとクレアはケイラ・ワッツのパイロット技術と協力し、施設内部の恐竜たちが暴れる中でベータを救出します。最終的にベータは森に放たれた母ブルーと再会し、人類の干渉を離れて野生の中で生きていく結末を迎えます。

ドジソンの末路

物語のクライマックスで、ルイス・ドジソンはBioSyn聖域から逃走を試みますが、彼を追跡してきたディロフォサウルス(『ジュラシック・パーク』第1作で同種が登場した恐竜)に追い詰められて命を落とします。原作小説で第1作の『胚を盗んだ男』として描かれた彼が、29年の時を経てジュラシック・パークの恐竜に倒される結末は、シリーズへの愛にあふれたオマージュとして観客の胸に刻まれました。

エンディング

物語の終盤、世界中の研究機関がBioSynの陰謀を共同で告発し、遺伝子改造イナゴの拡散は阻止されます。エンディングでは、人類と恐竜が共存する地球の現状が美しい映像で描かれ、シリーズ29年の歴史に静かな幕が引かれます。最終カットには、過去シリーズの名場面のリプライズが多数織り込まれており、ファンの胸を熱くする感動的な締めくくりとなっています。

トリビア

  1. 本作は『ジュラシック・パーク』シリーズの第6作にあたり、『ジュラシック・ワールド』三部作の最終章として位置づけられました。シリーズ累計の全世界興行収入は60億ドル(約8700億円)を突破し、ハリウッド史上トップクラスの巨大フランチャイズとなっています。

  2. 監督・脚本のコリン・トレヴォロウは、本作の制作に先立ってシリーズ全5作を改めて視聴し、初代『ジュラシック・パーク』のスティーヴン・スピルバーグ監督の演出スタイルを徹底的に研究しました。本作の随所にはスピルバーグへのオマージュが散りばめられており、コアファンが見つける楽しみが詰まっています。

  3. サム・ニール、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラムの初代『ジュラシック・パーク』組3名の本格復帰は、ファンにとって長年の夢でした。3人は撮影開始の3か月前に再会の食事会を開き、当時の思い出を共有しながら本作のキャラクター像を再構築したと公式インタビューで明かしています。

  4. クリス・プラットは本作のために、馬術とラッソ(投げ縄)術を半年かけて修得しました。マルタ島での恐竜追跡シーンは本作で最も人気のあるアクションシーンの一つで、プラット本人が大半のスタントを実演している点も話題を集めました。

  5. ジョン・ウィリアムズが本作のために『ベータ』のテーマ曲を一曲書き下ろし、マイケル・ジアッキーノとの共同作業として収録されました。これはジョン・ウィリアムズが他作曲家と一作品で共作するという珍しい事例で、ジュラシック・パーク音楽の継承という点でファンから高い評価を受けています。

  6. 本作には『ギガノトサウルス』『テリジノサウルス』『ピロラプトル』など、シリーズで初登場となる恐竜が20種類以上登場します。アニマトロニクスチームは1.5年がかりでこれらの新恐竜の造形を行い、特にギガノトサウルスのフルサイズアニマトロニクスは映画史最大級のメカ造形として記録されました。

  7. 撮影中、ジェフ・ゴールドブラムが演じるイアン・マルコム博士の即興セリフが多数採用されています。彼独特のリズム感あふれる『あ〜、いや、その、ですね』というしゃべり方は、台本に書かれていない部分でも自然に追加され、コリン・トレヴォロウ監督は『ジェフが現場で言う言葉のほうが台本より良い』と公式インタビューで明かしています。

撮影裏話

三部作完結への構想

本作の企画は2018年、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』公開直後にスタートしました。コリン・トレヴォロウは『三部作完結篇では、新旧キャストを集結させる祝祭的な作品にしたい』という構想を打ち出し、サム・ニール、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラムの復帰を最初から脚本の前提条件としていました。約4年がかりの企画開発期間を経て、2022年6月の劇場公開に漕ぎ着けました。

COVID-19パンデミック下の撮影

撮影は2020年2月にイギリスのパインウッド・スタジオで本格スタートしましたが、3月にCOVID-19パンデミックの影響で全面停止を余儀なくされました。再開は7月で、ハリウッド初の大規模パンデミック対応撮影として注目されました。撮影現場では出演者・スタッフ全員がPCR検査を毎週受け、感染ゾーンを色分けして管理する厳格なプロトコルが敷かれました。撮影は2020年11月まで続き、当初予定より数か月の延長となりました。

マルタ島での追跡シーン

本作の中盤を飾るマルタ島での恐竜追跡シーンは、撮影クルーが地中海のマルタ共和国の旧市街地『ヴァレッタ』を実際に閉鎖して撮影されました。狭い石畳の路地を恐竜とオーウェン・クレアが走り抜けるシーンは、CGとプラクティカル・エフェクトを巧みに組み合わせ、観客を映画世界に引き込む臨場感を作り出しています。

新旧キャストの合流

クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワードの現代主役コンビと、サム・ニール、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラムの初代主役組が初めて顔を合わせるシーンの撮影は、本作の制作スタッフ全員が涙ぐむほど感動的だったとプロデューサーが公式番組で明かしています。クリス・プラットは『初代俳優陣との共演は俳優人生最大の名誉』とコメントしました。

音楽の継承

音楽担当のマイケル・ジアッキーノは、本作のためにジョン・ウィリアムズの初代テーマを再アレンジしながら、新キャラクター『ベータ』のためのテーマ曲をジョン・ウィリアムズ本人に依頼するという珍しい構成を採りました。ウィリアムズは引退に近い時期にも関わらず、シリーズへの敬意から本作のために一曲書き下ろし、ジュラシック・パーク音楽の継承を象徴する作業として高く評価されました。

アニマトロニクスとCGの融合

本作の恐竜表現は、アニマトロニクス(実物大のメカ造形)とCG(デジタル合成)を巧みに組み合わせる伝統的なジュラシック手法が継承されました。アニマトロニクス監修のジョン・ノーランは『ジュラシック・パーク』第1作のスタン・ウィンストン・スタジオの精神を受け継ぐ造形家で、本作のために約1.5年かけて15体以上の実物大恐竜を制作しました。特にギガノトサウルスのフルサイズアニマトロニクスは映画史最大級の機械造形として記録され、技術的な意味でもシリーズの集大成となっています。

シリーズの未来

本作の興行的成功を受けて、ユニバーサル・ピクチャーズはシリーズの新章として『ジュラシック・ワールド/復活の大地』を2025年に公開しました。新章はスカーレット・ヨハンソン主演、ギャレス・エドワーズ監督という完全新体制で、本作で築き上げた『ジュラシック・パーク/ワールド』6作分の世界観を新しい角度から拡張する形で進行しています。本作はあくまで『区切り』であり、ジュラシックの物語はこれからも続いていきます。