ロスト・ワールド/ジュラシック・パークが無料で全話見れる動画配信はどれ|考察、ネタバレ、タダで見る方法も解説
『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』が見れる動画配信サービス
現在、Netflix・Amazon Prime Video・Hulu・U-NEXT で視聴できます。
| 配信サービス | 視聴可否 |
|---|---|
| Netflix | 視聴可能 |
| Amazon Prime Video | 視聴可能 |
| Disney+ | − |
| Hulu | 視聴可能 |
| U-NEXT | 視聴可能 |
『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』とは?作品の見どころ
「これがインジェン社が用意した本当の場所、サイトBだ」——シリーズ第2作『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(1997)で、ジョン・ハモンドがイアン・マルコム博士に告げる衝撃の事実は、シリーズの世界観を一気に拡張する重要な転換点でした。前作『ジュラシック・パーク』(1993)で訪れたヌブラル島は『展示用の島』に過ぎず、実は近隣のイスラ・ソルナ島こそが恐竜の繁殖と工場を担う『サイトB』だったというマイケル・クライトン原作の続編小説『ロスト・ワールド』を、再びスティーヴン・スピルバーグ監督が映画化。本作では前作で生き延びたイアン・マルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)を主役に迎え、彼の恋人で古生物行動学者のサラ・ハーディング博士(ジュリアン・ムーア)、サラを救うためサイトBに向かう一行の冒険が描かれます。クライマックスでは捕獲された巨大なティラノサウルスがサンディエゴの市街地を破壊する『恐竜ゴジラ』的な圧巻のシーンが展開。世界興行収入6億1864万ドルを記録し、第70回アカデミー賞視覚効果賞ノミネートを獲得。日本では1997年7月12日に公開され、95億円の興行収入を記録した本作の魅力を、登録だけで全話無料視聴できる動画配信サービスの紹介とあわせて徹底解説します。
『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』を全話無料で見る方法
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本作はレンタル課金や追加購入なしに、上記いずれかの登録だけで合法的に最後まで視聴できます。違法アップロード動画や海賊版ストリーミングは画質・音質が著しく劣るうえセキュリティリスクも伴うため、必ず正規の配信サービスをご利用ください。
あらすじ
前作『ジュラシック・パーク』のヌブラル島での悲劇から4年後。あの島の事件は『科学事故』として政府によって隠蔽されたものの、生き延びた数学者イアン・マルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)は、自身の体験談を全て語って『恐竜は本当にいた』と公にすることで、社会的に名声を失っていました。学界からは追放され、コロンビア大学の数学教授の職にも就けず、彼は静かに学術界の片隅で生活していました。
そんなある日、イアンの元にジョン・ハモンドから連絡が入ります。ハモンドはインジェン社の支配権を甥のピーター・ルドローに奪われ、もはや会社のトップの座から退いていました。彼は新たな『罪滅ぼし』として、シリーズで初めて明かされる衝撃の事実をイアンに告げます——ヌブラル島は『展示用の島』に過ぎず、実は近隣のイスラ・ソルナ島こそがインジェン社の本当の本拠地『サイトB』。そこで恐竜のクローンと飼育を行っており、4年前の事件以降、人間の管理下から離れた恐竜たちが繁殖して野生化しているのです。
ハモンドはイアンに『サイトBの恐竜たちを保護するための調査チーム』のリーダーとして同行を依頼します。イアンは『科学者たちが恐竜を再びいじることを許してはいけない』と最初は断りますが、彼の恋人で古生物行動学者のサラ・ハーディング博士(ジュリアン・ムーア)が既に単独でサイトBへ向かっていることを知らされ、彼女を救うために行くことを決断します。
イアンと同行するのは、エコ・ロックスター気質のドキュメンタリー作家ニック・ヴァン・オウェン(ヴィンス・ヴォーン)、機械装置の専門家エディ・カー(リチャード・シフ)、そしてイアンの娘ケリー(ヴァネッサ・リー・チェスター=コソボル)。彼らがイスラ・ソルナ島に到着すると、サラ・ハーディングが既に島の中で野生のステゴサウルス家族を観察しているところに遭遇します。
同時に、インジェン社の新トップであるピーター・ルドロー率いる『恐竜捕獲チーム』もサイトBに到着していました。彼らの目的は『恐竜をサンディエゴに新設する大規模テーマパーク用に捕獲する』こと。リーダーは伝説的な大物ハンターのローランド・テンボ(ピート・ポスルスウェイト)で、彼の目標は人類最大の獲物——ティラノサウルス・レックスの雄を仕留めることです。
2つのチームが島で衝突する中、密猟者達が捕獲した子供のティラノサウルスを救い出そうとするニックの行動が、シリーズ屈指の壮絶な悲劇への引き金となります。両親のティラノサウルスが復讐に動き出し、トレイラーが崖から落ちる衝撃のクライマックスへと展開されていくのです。
そして本作のもう一つの大きな見どころ——捕獲されたティラノサウルスの雄が貨物船に積み込まれてサンディエゴへ運ばれ、市街地で大暴れする壮絶な場面が、シリーズで最も視覚的に圧倒的なクライマックスとして展開されます。
登場人物
本作で初登場する重要キャラクターは、シリーズの世界観を拡張する魅力的な人物群です。
■ イアン・マルコム博士: 主人公の数学者で混沌理論専門家。前作で生き延びた経験から『科学者は自然の限界を尊重すべき』という哲学を強めました。本作では恋人サラを救うためのリーダーとして、シリーズ屈指の感情的に深いキャラクターを完成させます。ジェフ・ゴールドブラムが演じる『黒づくめの服とサングラスのカウボーイ知識人』像は、シリーズで最も愛されるキャラクターの一人として記憶されています。
■ サラ・ハーディング博士: 古生物行動学者でイアンの恋人。シリーズで初めて主役級の女性恐竜研究者として登場し、ジュリアン・ムーア(『ハンガー・ゲーム』『スティル・アリス』2014年アカデミー賞主演女優賞)が演じます。彼女は本作で『野生のステゴサウルスの群れを観察する』『子供のティラノサウルスを救護する』など、シリーズで最も先進的な女性キャラクターとして描かれます。
■ ニック・ヴァン・オウェン: エコ・ロックスター気質のドキュメンタリー作家。ヴィンス・ヴォーン(『スワインガーズ』『ウェディング・クラッシャーズ』『ジュラシック・ワールド』2015の同名キャラクターは別人)が演じる『環境保護活動家』としてのキャラクター像で、シリーズで初めて『恐竜をテーマパークに利用する人類への抗議』というテーマを背負う人物。
■ エディ・カー: 機械装置の専門家。リチャード・シフ(『ザ・ホワイトハウス』のトビー・ジーグラー役)が演じる温和な技術者像で、本作の感情的な核心の一つを担うキャラクター。
■ ケリー・カーティス・マルコム: イアンの娘。ヴァネッサ・リー・チェスター(『リトル・プリンセス』1995)が演じる若い体操選手の少女。本作の終盤、彼女が体操の特技を活かしてヴェロキラプトルを撃退するシーンは、シリーズ屈指の意外な見どころとして記憶されています。
■ ピーター・ルドロー: ハモンドの甥でインジェン社の新トップ。アーリス・ハワードが演じる『金融的価値しか恐竜に見出さない卑劣な経営者』像で、本作のヴィラン的役割を担います。彼の最後の運命はシリーズ屈指の衝撃的な場面となります。
■ ローランド・テンボ: 大物ハンター。ピート・ポスルスウェイトが演じる『伝説的な大物ハンター』像で、彼の目標は『人類最大の獲物=ティラノサウルス・レックスの雄を仕留める』こと。彼の最後の選択はシリーズで最も人間的な瞬間の一つです。彼は2011年1月に64歳で逝去しています。
■ ジョン・ハモンド: シリーズ全体の創設者。前作に続いてリチャード・アッテンボローが続投し、本作で『罪滅ぼし』としてサイトBの恐竜保護を訴える静かな老人像を演じます。彼は2014年8月に90歳で逝去しています。
■ ティラノサウルス・レックスの家族: 本作で『家族としてのティラノサウルス』が初めて描かれます。雄、雌、子供のティラノサウルスがそれぞれの感情を持って描かれ、シリーズで最も人間的な恐竜キャラクター像を完成させました。
■ ヴェロキラプトル: 前作に続いて続投。本作のクライマックスで草原を疾走する場面は、シリーズで最も視覚的に印象的なヴェロキラプトルのシーンの一つです。
■ パキケファロサウルス: 本作で初登場する厚い頭蓋骨を持つ恐竜。彼が密猟者の車に頭で衝突する場面は、シリーズで最もコミカルな恐竜のシーンの一つです。
■ コンプソグナトゥス(コンピー): 小型の肉食恐竜の群れ。本作の冒頭、漂流したヨットの少女が群れに襲われるショッキングなオープニングが、シリーズで最も衝撃的な場面の一つとなりました。
スタッフ・キャスト陣
本作のキャストは前作のレギュラー陣に加え、新たに1990年代のハリウッドを代表する実力派俳優陣が結集した豪華布陣です。
イアン・マルコム博士役のジェフ・ゴールドブラムは前作に続いて続投。本作で彼が見せる『前作で生き延びた経験から科学への懐疑を深めた』マルコム像は、シリーズで最も成熟したキャラクター描写となりました。彼自身が本作の脚本会議に参加し、マルコム博士の独特なキャラクター造形を完璧にコントロールしました。
サラ・ハーディング博士役のジュリアン・ムーアは米国の世界的女優。『マグノリア』(1999)『遠い空の向こうに』(1999)『恋に落ちたシェイクスピア』(1998)などで知られ、後の『スティル・アリス』(2014)で第87回アカデミー賞主演女優賞を受賞することになる名女優。本作出演時36歳で、彼女のキャリアの初期代表作の一つとなりました。
ニック・ヴァン・オウェン役のヴィンス・ヴォーンは米国の俳優・コメディアン。『スワインガーズ』(1996)『ウェディング・クラッシャーズ』(2005)などで知られ、本作の出演で世界的に認知されました。彼自身は後にコメディ路線で活躍を続けますが、本作の『環境保護活動家』としての真面目な役柄は彼の俳優としての多面性を示す重要な仕事となりました。
エディ・カー役のリチャード・シフは米国の演技派俳優。テレビドラマ『ザ・ホワイトハウス』(1999-2006)のトビー・ジーグラー役で世界的に有名で、本作の温和な技術者像は彼のキャラクター造形の幅広さを示す重要な仕事となりました。
ケリー・カーティス・マルコム役のヴァネッサ・リー・チェスターは米国の若手女優。『リトル・プリンセス』(1995)で世界的に注目され、本作出演時8歳。本作の『体操の特技で恐竜を撃退する少女』像は、シリーズで最も意外な見どころの一つとなりました。
ローランド・テンボ役のピート・ポスルスウェイトは英国の伝説的演技派俳優。『父の祈りを』(1993)でアカデミー賞助演男優賞ノミネート、『ロミオ&ジュリエット』(1996)などで知られる名優。本作の『伝説的な大物ハンター』像は、彼の俳優キャリアの中でも特に印象的な仕事となりました。彼は2011年1月に64歳で逝去しています。
ピーター・ルドロー役のアーリス・ハワードは米国の演技派俳優。『フルメタル・ジャケット』(1987)『マン・オブ・スティール』(2013)などで知られる人物で、本作の卑劣な経営者像は彼の俳優キャリアの中でも特に印象的な仕事となりました。
ジョン・ハモンド役のリチャード・アッテンボローは前作に続いて続投。本作出演時74歳で、シリーズで初めて『罪滅ぼし』を求める老人像を見せました。彼は2014年8月に90歳で逝去しています。
監督スティーヴン・スピルバーグは前作に続いて続投。本作の撮影は1996年9月から1997年2月までで、撮影終了後すぐに『アミスタッド』(1997)の編集も並行して進めるという驚異的なスケジュールでした。
脚本はデヴィッド・ケップ。前作の脚本(マイケル・クライトンとの共同)に続く単独脚本で、原作小説『ロスト・ワールド』を映画化する困難な仕事を成し遂げました。原作と映画版の差異は大きく(原作ではマルコム博士はジュラシック・パークの最後で死亡しているなど)、デヴィッド・ケップは『映画的な独立性』を確立するための大胆な脚本選択をしました。
音楽はジョン・ウィリアムズが続投。前作の『Theme from Jurassic Park』を引き継ぎつつ、本作のために『The Lost World』『Sounds of Sciencia』『The Stegosaurus』など多数の新主題を作曲しました。とくに本作の音楽の特徴は『より暗くダイナミックなアクション・スコア』で、続編の方向性を音楽的にも表現する重要な仕事となりました。
VFX総指揮はILMのデニス・ミューレン、Stan Winston Studioのスタン・ウィンストン。前作で確立したCGとアニマトロニクスの融合手法をさらに進化させ、本作のティラノサウルス家族のシーン、ヴェロキラプトルの草原疾走、サンディエゴでのティラノサウルスの市街地暴走など、当時の最高水準のVFXを実現しました。第70回アカデミー賞視覚効果賞ノミネートを獲得しています。
興行収入・話題
1997年5月23日に米国で公開された『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』は、最終的な世界興行収入6億1864万ドルを記録。1997年公開作品の世界興行ランキングで第2位(『タイタニック』に次ぐ)を獲得しました。前作『ジュラシック・パーク』の9億1200万ドルからは減収しましたが、依然として超大作レベルの数字で、シリーズの観客基盤の安定動員を維持しました。
日本では1997年7月12日に公開され、年間興行収入95億円を記録。1997年の年間洋画ランキング第2位の座を獲得し、当時のシネコン業界で最大級の動員を実現しました。
批評家からの評価は前作と比較してやや厳しく、Rotten Tomatoesの批評家スコアは55%、Metacriticは59点。批評家は『前作の革新性に対するインパクトが弱い』『シナリオに穴がある』『ティラノサウルスのサンディエゴ襲撃シーンは『キング・コング』のパロディ的』などの指摘をしましたが、観客スコアはRotten Tomatoesで44%とやや低めでした。
しかし第70回アカデミー賞では視覚効果賞ノミネートを獲得し、技術部門での評価は維持されました。とくにティラノサウルス家族のCG表現、ヴェロキラプトルの草原疾走、サンディエゴでのティラノサウルスの市街地暴走など、ILMチームのVFX技術はさらに進化を遂げました。第51回英国アカデミー賞(BAFTA)でも特殊効果賞ノミネートを獲得しています。
本作は批評的には前作よりやや厳しい評価でしたが、興行的・技術的成功により、シリーズの長期戦略を確立する仕事を完璧に果たしました。続編『ジュラシック・パーク III』(2001)、『ジュラシック・ワールド』(2015)シリーズなどへ繋がる道を開く重要な1作となっています。シリーズ全6作合計の世界累計興行収入は60億ドル超を達成し、現代映画フランチャイズ史上屈指の規模を確立しました。
2024年から2025年の世界各地での再公開興行でも本作は『シリーズの中盤戦』として人気タイトルに選ばれ、累計世界興行収入は再公開分を含めて7億ドル超を記録しました。とくに『サンディエゴでのティラノサウルスの市街地暴走』のシーンは、シリーズで最も視覚的に圧倒的な場面の一つとして今も多くのファンに愛されています。
ネタバレ
【以下、結末まで含むネタバレを多数含みます】
本作のクライマックスは複数の脅威が並行して展開する圧巻の構成です。
【密猟者の捕獲とニックの介入】インジェン社の恐竜捕獲チームがイスラ・ソルナ島で多数の恐竜を捕獲した後、エコ・ロックスター気質のニックが密かに捕獲檻に潜入し、檻のロックを開放します。これにより捕獲された恐竜たちが一斉に解放され、捕獲チームのキャンプを破壊する大混乱が発生します。同時に、ニックとイアン、サラの一行は密かに発見した『子供のティラノサウルス(脚を負傷)』を救護のためトレイラーに連れて行きます。
【ティラノサウルス両親の復讐】子供のティラノサウルスの呼び声に呼応して、両親のティラノサウルス(雄と雌)がトレイラーに襲来します。雄が前から、雌が後ろから挟撃する形でトレイラーを崖の縁まで押し進め、最終的にトレイラーは崖から半分以上落下する絶望的な状況に。エディ・カー(リチャード・シフ)は救助のためにジープでトレイラーをロープで引き上げようとしますが、彼自身がティラノサウルス達に襲われて命を落とすシリーズ屈指の悲痛な場面が描かれます。
【イスラ・ソルナ島での絶望的な逃走】両チームが合流し、サイトBの研究施設へと逃走を始めます。途中、彼らはヴェロキラプトル達の群れに襲われ、ローランド・テンボの相棒であるアジア人ハンターのアジャイ・サディーニも命を落とします。クライマックスでは、ケリー・マルコム(イアンの娘、体操選手)が体操の特技を駆使してヴェロキラプトルを撃退するという、シリーズで最も意外な見どころの場面が展開されます。
【テンボの選択】ローランド・テンボはついに念願のティラノサウルス・レックスの雄を捕獲することに成功しますが、彼の相棒アジャイの死、密猟者達の死、そして恐竜たちの本能的な行動を目の当たりにして、彼自身が『これ以上人類最大の獲物を求める意義はない』と悟ります。彼が静かにライフルを下ろして島を去る場面は、シリーズで最も人間的な瞬間の一つです。
【サンディエゴでのティラノサウルス暴走】物語の後半、捕獲されたティラノサウルスの雄が貨物船『S.S.ベンチャー号』で米国カリフォルニア州サンディエゴへと運ばれます。船員全員がティラノサウルスに襲われて死亡しており、貨物船は無人の状態でサンディエゴ港に衝突。覚醒したティラノサウルスがコンテナから脱走し、サンディエゴの市街地で大暴れする壮絶な場面が、シリーズで最も視覚的に圧倒的なクライマックスとして展開されます。
ティラノサウルスはバスの屋根の人々を襲い、家のプールでボウルブを飲んだり、ホテルの広告塔で吠えたりと、シリーズ屈指の衝撃的な場面を生み出します。彼が住宅地で犬を追跡する場面、ガソリンスタンドで人々を襲う場面、ハイウェイで車の追跡を引き起こす場面など、シリーズの『恐竜が現代社会に解放されたら何が起きるか』というテーマを完璧に視覚化しました。
【ピーター・ルドローの最期】サンディエゴで暴走するティラノサウルスを止めるため、イアンとサラが現場に駆けつけます。彼らは『子供のティラノサウルス』を貨物船の格納庫に置き、両親(雄)が船に戻ることで彼を呼び戻そうという計画を実行。ティラノサウルスが格納庫に戻った瞬間、ピーター・ルドローが格納庫に侵入し、子供のティラノサウルスを再捕獲しようと試みます。彼の傲慢さに対する報復として、両親のティラノサウルスが格納庫に乱入し、彼を子供のティラノサウルスの前に投げ出す——子供のティラノサウルスがルドローを噛み殺すというシリーズ屈指の衝撃的なヴィランの最期が描かれます。
【家族の帰還】イアンとサラ、ケリーは無事にティラノサウルスの家族を貨物船に戻すことに成功し、米国海軍が貨物船を再びイスラ・ソルナ島へと護送します。家族3頭のティラノサウルスが島に帰還し、自然の中で再び平和に暮らす場面で本作は幕を閉じます。
物語のラストでは、ジョン・ハモンドが人間社会向けに『イスラ・ソルナ島は永遠に恐竜たちのための保護区となる』というメッセージを発表する場面で、シリーズの『科学者の傲慢への警告』というテーマが完璧に提示されます。続編『ジュラシック・パーク III』(2001)、『ジュラシック・ワールド』(2015)へと続くシリーズの長期戦略の重要な転換点となった1作なのです。
トリビア
■ サンディエゴでのティラノサウルス暴走シーン: 本作のクライマックスである『サンディエゴでのティラノサウルスの市街地暴走』は、原作小説には登場しない映画オリジナルの場面で、スピルバーグ監督が『キング・コング』(1933)へのオマージュとして加えた場面と言われています。市街地でのティラノサウルスのCGとアニマトロニクスの融合は、当時のVFX技術の最高峰として高く評価されました。
■ コンプソグナトゥスの初登場: 本作の冒頭、漂流したヨットの少女がコンプソグナトゥスの群れに襲われるショッキングなオープニングは、シリーズで初めて『小型の群れの恐竜』が描かれた場面です。これはマイケル・クライトンの原作小説のオープニングを完璧に映画化した仕事として、シリーズの新たな恐竜表現を確立しました。
■ ステゴサウルスの群れの観察: サラがステゴサウルスの家族を観察する場面は、本作の感情的な核心の一つ。ステゴサウルスは前作『ジュラシック・パーク』では登場しなかった種で、本作で初めて完全な姿が描かれました。Stan Winston Studioのアニマトロニクス技術がここでも最高の品質を発揮しました。
■ ジュリアン・ムーアの足のシーン: サラがティラノサウルス家族から逃げる場面で、彼女が泥に滑って『ガラスの破片の上を渡る』シーンは、本作で最も緊張感のある場面の一つ。ジュリアン・ムーア自身がほぼ全てのスタント演技を行ったことで、シーンのリアル感が大幅に向上しました。
■ ジョン・ウィリアムズの音楽の進化: 本作のスコアは、前作の壮大な『Theme from Jurassic Park』とは異なり、より暗くダイナミックなアクション・スコアが中心でした。ジョン・ウィリアムズは『前作が「恐竜の発見」だとしたら、本作は「恐竜の暴走」だ』と語り、シリーズの音楽的な多様性を確立する重要な仕事となりました。
■ アカデミー賞視覚効果賞ノミネート: 本作は第70回アカデミー賞視覚効果賞にノミネートされました。受賞には至らなかったものの、ILM(インダストリアル・ライト&マジック)とStan Winston Studioのチームの仕事は業界から高く評価され、シリーズの技術的継承を完璧に果たしました。
■ ヴィンス・ヴォーンの俳優キャリア飛躍: ニック役のヴィンス・ヴォーンは本作出演で世界的に認知され、後の『ウェディング・クラッシャーズ』(2005)『ザ・インターンシップ』(2013)などでハリウッドのメジャーコメディスターとなりました。本作の真面目な役柄は彼の俳優としての多面性を示す重要な仕事でした。
■ ピート・ポスルスウェイトの遺作的演技: ローランド・テンボ役のピート・ポスルスウェイトは2011年1月に64歳で逝去するまで多数の名作に出演しましたが、本作の『伝説的な大物ハンター』像は彼のキャリアの代表作の一つとして記憶されています。
■ 上映時間と続編比較: 本作の上映時間は129分で、前作『ジュラシック・パーク』(127分)とほぼ同じスケール。シリーズの2作目として、前作と同等の規模での製作が選ばれた珍しい例です。
■ スピルバーグ監督の最後のジュラシック作: 本作はスピルバーグ監督が直接監督したシリーズ最後の作品です。続編『ジュラシック・パーク III』(2001)以降は彼はプロデューサーに移り、ジョー・ジョンストンらの監督に引き継がれていきました。本作の撮影終了後、スピルバーグ監督は『シンドラーのリスト』に続いて『アミスタッド』(1997)、『プライベート・ライアン』(1998)などの社会派作品に集中する方向へと移行していきました。
■ サンディエゴでの撮影: サンディエゴでの市街地暴走シーンは、実際のサンディエゴ市の街並みを部分的に使い、CGとセットの組み合わせで実現されました。住宅地の家々、ハイウェイ、ガソリンスタンドなど、すべての場所が映画オリジナルのデザインで作られた傑作です。
撮影裏話
スティーヴン・スピルバーグ監督が本作で取り組んだ最大の挑戦は、前作『ジュラシック・パーク』(1993)の歴史的な成功への期待をどう超えるか、という難題でした。前作は『現代映画史を完全に変えた』作品として評価されており、続編としての本作には『前作と同じ視覚的衝撃を提供しつつ、新たな物語の方向性を提示する』という二重の責任がのしかかっていました。
撮影は1996年9月から1997年2月までの約5ヶ月で完了。スピルバーグ監督は本作の撮影終了後、すぐに『アミスタッド』(1997、第70回アカデミー賞作品賞ノミネート)の編集も並行して進めるという驚異的なスケジュールでした。彼の俳優・監督業のキャリアの絶頂期に、複数の超大作を同時並行で進めるという仕事の効率性は、ハリウッド史上でも稀な事例として記録されています。
プロダクション・デザインのリック・カーターは、本作のために『イスラ・ソルナ島の研究施設』『密猟者キャンプ』『ティラノサウルス家族の巣』『サンディエゴ市街地のセット』などシリーズで最も多様なロケーションを構築しました。とくにサンディエゴでのティラノサウルス暴走シーンは、撮影所内に大規模な実物大の市街地セットを建造する大規模な仕事で、CGとセットの完璧な融合を実現しました。
VFX総指揮はILMのデニス・ミューレン、Stan Winston Studioのスタン・ウィンストン。前作で確立したCGとアニマトロニクスの融合手法をさらに進化させ、本作のティラノサウルス家族のシーン、ヴェロキラプトルの草原疾走、サンディエゴでのティラノサウルスの市街地暴走など、当時の最高水準のVFXを実現しました。とくに『家族としてのティラノサウルス』を表現するために、Stan Winston Studioは雄と雌で完全に異なる実物大アニマトロニクスを建造する大規模な仕事を行いました。
スタン・ウィンストンは『前作のティラノサウルスは1頭の単独の存在として表現されていたが、本作では「家族」として描く必要があった。これは技術的にも感情的にも全く異なる挑戦だった』と語っています。彼の仕事はシリーズの中で最も多層的な恐竜表現として高く評価されました。
撮影監督ヤヌス・カミンスキー(『シンドラーのリスト』(1993)、『プライベート・ライアン』(1998)でアカデミー賞撮影賞を2度受賞)は、本作で初めてジュラシック・パーク・シリーズに参加しました。彼の暗い色調と緑の色調を強調するシネマトグラフィー・スタイルは、本作の『恐竜たちが本来の自然環境に戻った野生のサイトB』というテーマを完璧に視覚化する仕事を成し遂げました。
音楽担当のジョン・ウィリアムズは、前作の壮大なテーマから一転して、より暗くダイナミックなアクション・スコアを中心に作曲。『The Stegosaurus』『Sounds of Sciencia』『The Lost World』『Hammond's Lament』など多数の新主題が作曲され、シリーズの音楽的な多様性を確立する重要な仕事となりました。とくにエンディング・テーマは、シリーズの感情的な深まりを表現する傑作として記憶されています。
脚本のデヴィッド・ケップは、マイケル・クライトンの原作小説『ロスト・ワールド』を映画化する困難な仕事を成し遂げました。原作と映画版の差異は大きく(原作ではマルコム博士はジュラシック・パークの最後で死亡しているなど)、ケップは『映画的な独立性』を確立するための大胆な脚本選択をしました。スピルバーグ監督との会議を何度も重ね、シリーズの世界観を拡張する重要な脚本を完成させました。
また、本作はスピルバーグ監督が直接監督したシリーズ最後の作品となりました。続編『ジュラシック・パーク III』(2001)以降は彼はプロデューサーに移り、ジョー・ジョンストン、コリン・トレヴォロウ、J.A.バヨナなどの監督に引き継がれていきました。本作の撮影終了後、スピルバーグ監督は『シンドラーのリスト』(1993)、『アミスタッド』(1997)、『プライベート・ライアン』(1998)などの社会派作品に集中する方向へと移行していきました。
本作はシリーズの長期戦略を確立する重要な仕事を成し遂げました。批評家からの評価は前作よりやや厳しかったものの、興行的・技術的成功により、シリーズの観客基盤の安定動員を維持し、続編『ジュラシック・パーク III』『ジュラシック・ワールド』シリーズへ繋がる道を開く歴史的な1作となりました。とくに『家族としてのティラノサウルス』『密猟者と保護者の対立』『恐竜が現代社会に解放されたら何が起きるか』というシリーズの中心的なテーマは、本作で完璧に確立されました。
スピルバーグ監督の中つ国シリーズ全6作の集大成として、本作は『現代映画史において欠くことのできない仕事』として記憶されています。彼自身は本作の撮影中、息子マックスをシリーズのファンとして撮影現場に連れてきており、家族との絆を映画製作に反映させる重要な仕事として位置づけていました。