『mid90s ミッドナインティーズ』はどこで見れる?配信中サービスまとめ

2018年
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『mid90s ミッドナインティーズ』はどこで見れる?配信サービス一覧

『mid90s ミッドナインティーズ』は2026年7月現在、Netflix で配信中です(各社の公式配信情報にもとづく。下表に配信開始日と出典を掲載)。

配信サービス配信状況出典
Netflix配信中 2026年7月1日〜公式 出典
Amazon Prime Video
Disney+
Hulu
U-NEXT

『mid90s ミッドナインティーズ』とは?作品の見どころ

『mid90s ミッドナインティーズ』は、2018年公開のアメリカ青春映画で、俳優ジョナ・ヒルが脚本と監督を務めた長編映画デビュー作です。舞台は1990年代半ばのロサンゼルス。シングルマザーの家庭で育ち、力の強い兄にいつも押さえつけられている13歳の少年スティーヴィーが、街のスケートボードショップに集う年上の少年たちと出会い、その自由で格好いい姿に憧れながら、自分の居場所を探していく物語です。派手な事件が起きるわけではありません。それでも、初めての友情、初めての酒やタバコ、初めての痛み、そして家族との距離といった、誰もが思春期に通り過ぎた記憶の断片が、驚くほど生々しく積み重ねられていきます。ジョナ・ヒル自身が浴びるように吸収した90年代のスケートカルチャーと音楽が全編に流れ、当時を知る人には郷愁を、知らない人には未知の熱を届けてくれます。制作は独立系スタジオA24。全編16mmフィルムで撮影された粒子の粗い映像と、当時のテレビ画面を思わせる4対3の画角が、まるで古いホームビデオを覗き込むような親密さを生み出しています。この記事では『mid90s ミッドナインティーズ』のあらすじ、登場人物、キャスト、興行、そして結末までをたっぷりご紹介します。Netflixで配信中の本作を観る前後の道しるべにしてください。

『mid90s ミッドナインティーズ』を全話無料で見る方法

『mid90s ミッドナインティーズ』は、2026年7月1日よりNetflixで配信が始まりました。定額の見放題プランに加入していれば追加料金なしで、いつでも本編をフルで楽しめます。90分ほどのコンパクトな上映時間なので、平日の夜や休日のちょっとした空き時間にも観やすい一本です。本作は16mmフィルムならではの粒子感と、90年代のヒップホップやパンクが鳴り響くサウンドが大きな魅力なので、できればスマートフォンの小さな画面よりも、テレビの大画面とそれなりのスピーカーやヘッドフォンで味わうことをおすすめします。音楽と街のノイズが渾然一体となって、当時のロサンゼルスの空気そのものを浴びるような体験になります。Netflixは同じアカウントでスマートフォン、タブレット、パソコン、テレビと画面を切り替えられるので、外出先で予告的に眺めてから、自宅の大画面でじっくり観直すといった楽しみ方もできます。配信作品は権利元の都合で公開期間が変わることがあります。気になっている方は、見放題で観られるうちに早めに再生ボタンを押しておくのが安心です。正規の配信でクリアな映像と音で、ジョナ・ヒルが心を込めた青春の記録をぜひ体験してください。

あらすじ

『mid90s ミッドナインティーズ』の舞台は1990年代半ばのロサンゼルス。主人公は13歳の少年スティーヴィーです。シングルマザーの母と、暴力的で気難しい兄イアンと暮らす彼は、家の中で自分の居場所を見つけられずにいます。兄の部屋にこっそり忍び込んでは、そのCDや持ち物にそっと触れ、憧れと反発の入り混じった目で兄を見つめる。そんな鬱屈した日々を送っていました。ある日スティーヴィーは、近所のスケートボードショップにたむろする年上の少年たちの姿に目を奪われます。ボードを巧みに操り、大人の目を気にせず笑い合い、悪態をつきながらも固い絆で結ばれた彼ら。その自由な空気に強く惹かれたスティーヴィーは、なけなしのお金でスケートボードを手に入れ、彼らの輪に少しずつ近づいていきます。最初はぎこちなかった関係も、転んでは立ち上がりを繰り返すうちに認められ、やがて彼らはスティーヴィーに愛称をつけて仲間として迎え入れます。仲間との日々は、スティーヴィーにとって初めての解放でした。しかしその一方で、酒やタバコ、危険な行為、家庭内の衝突も彼を待ち受けています。背伸びをして大人の世界へ足を踏み入れた少年が、痛みと引き換えに何を得ていくのか。ひと夏の出来事を通じて描かれる、成長の物語です。

登場人物

『mid90s ミッドナインティーズ』の中心にいるのは、13歳の少年スティーヴィーです。小柄で気弱に見えますが、仲間に認められたい一心で無茶な挑戦も辞さない、まっすぐで危うい少年です。彼が憧れて飛び込むスケートボード仲間のグループには、それぞれ強烈な個性を持った少年たちがいます。グループのリーダー格であるレイは、仲間内で最も落ち着いていて思慮深く、スケートで本気でプロを目指している青年です。過去に弟を交通事故で亡くしているという重い背景を抱えており、スティーヴィーにとって兄のような存在にもなっていきます。陽気でノリがよく、口が悪くお調子者のもう一人の年長の少年は、グループのムードメーカー。楽しさの象徴であると同時に、危うさの引き金にもなる存在です。いつもビデオカメラを回している物静かな少年フォースグレードは、仲間たちの日常を記録し続け、後に大切な意味を持つ映像を残します。そしてスティーヴィーと歳が近く、最初に彼を仲間に引き入れたルーベンは、序盤こそ面倒見のよい先輩でしたが、スティーヴィーが皆に可愛がられるにつれて嫉妬を募らせていきます。家庭側では、若くして息子二人を育てる母ダブニーと、弟に暴力を振るう兄イアンが、スティーヴィーのもう一つの世界を形づくっています。

スタッフ・キャスト陣

『mid90s ミッドナインティーズ』で主人公スティーヴィーを演じたのは、当時まだ子役だったサニー・スリッチです。無垢さと危うさが同居した表情で、背伸びをする少年のいじらしさを見事に体現しました。兄イアン役には、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』で高い評価を受けたルーカス・ヘッジズ。寡黙ながら弟へ向ける複雑な感情を、抑えた芝居でにじませています。母ダブニー役は、『ファンタスティック・ビースト』シリーズなどで知られるキャサリン・ウォーターストンが務めました。そしてスケートボード仲間たちには、リアリティを重視したジョナ・ヒルの方針のもと、実際にスケートやカルチャーに根ざした若者が多く起用されています。リーダー格のレイを演じたのは、プロスケーターとしても活動するナケル・スミス。仲間の少年たちにはオーラン・プレナット、ジオ・ガリシア、ライダー・マクラフリンらが名を連ねます。演技経験の少ないキャストを起用したことで、まるでドキュメンタリーのような自然な空気が生まれ、作品全体の生々しいリアリティを支えています。俳優として数々の名作に出演してきたジョナ・ヒルが、監督の立場から若い才能を引き出した点も、本作の見どころの一つです。

興行収入・話題

『mid90s ミッドナインティーズ』は、独立系スタジオA24によって2018年に公開されました。北米では同年10月に、まず4スクリーンという限定公開でスタート。この初週末に約24万9500ドルを稼ぎ、1スクリーンあたり約6万2000ドルという高い数字をたたき出しました。これは独立系作品としては非常に力強い滑り出しで、ジョナ・ヒルの監督デビュー作への注目の高さと、口コミの勢いをうかがわせるものでした。その後、上映規模を段階的に広げるプラットフォーム公開の戦略が取られ、最終的にワールドワイドでの興行収入はおよそ930万ドルに達したと伝えられています。数百館規模で大ヒットを狙う大作とは異なり、限られたスクリーンで熱量の高い観客に丁寧に届けていく、A24らしい展開でした。派手な数字ではないものの、低予算のインディペンデント映画としては十分な成果を残したと言えます。批評面でも本作は好意的に迎えられ、映画批評サイトのロッテントマトでは批評家支持率77パーセントを記録しました。俳優としてすでに実績のあったジョナ・ヒルが、監督としても確かな評価を勝ち取った出発点となった作品です。

ネタバレ

ここからは『mid90s ミッドナインティーズ』の結末に触れます。未見の方はご注意ください。仲間との日々にのめり込んでいったスティーヴィーは、危険な行為や酒に手を出し、家庭では母や兄との衝突を深めていきます。それでもスケートボードは、彼にとってかけがえのない居場所であり続けました。物語の終盤、仲間たちはパーティーへと繰り出します。しかし、家に帰ると言い出したレイと、まだ遊び続けたい陽気な仲間との間で口論が起き、その直後、酔った状態で運転していた車が横転する大事故を起こしてしまいます。車内にいたスティーヴィーは出血し、手を骨折する重傷を負って病院へ運ばれました。目を覚ました彼のそばには、あれほど衝突していた兄イアンが付き添っていました。病室には、待合室で眠り込んでいた仲間たちの姿もありました。そして、いつもカメラを回していたフォースグレードが、自ら撮影し編集した短い映像作品「mid90s」を病室で再生します。仲間みんなで、自分たちのひと夏の記録を見つめるその静かな時間で、物語は幕を閉じます。大きな教訓を声高に語るのではなく、痛みも喜びもひっくるめて、少年たちが確かに一つの季節を生き抜いた事実だけを、そっと差し出すような結末です。

トリビア

『mid90s ミッドナインティーズ』には、作品への愛情がにじむ制作上のこだわりが数多く詰まっています。まず象徴的なのが、全編を16mmフィルムで撮影している点です。デジタルの鮮明さではなく、あえて粒子の粗いフィルムの質感を選ぶことで、90年代当時のホームビデオや記録映像のような、生々しくも懐かしい手触りを生み出しました。画面の縦横比も、当時のブラウン管テレビを思わせる4対3に近い比率が採用され、その時代の空気を視覚から包み込みます。監督のジョナ・ヒル自身が、90年代のロサンゼルスでスケートカルチャーに親しんで育った人物であり、本作には彼の少年時代の記憶や実感が色濃く反映されています。だからこそ、劇中の些細な会話や街の風景の一つ一つに説得力が宿っているのです。またヒルは、リアリティを最優先し、実際にスケートに打ち込む若者を多くキャストに起用しました。作り込まれた芝居ではなく、彼らの素の空気をそのまま画面に定着させることで、まるでその場に居合わせているかのような没入感を実現しています。マーティン・スコセッシやスパイク・ジョーンズといった監督から影響を受けたとも語られており、俳優ジョナ・ヒルが吸収してきたものが結実した一作です。

撮影裏話

『mid90s ミッドナインティーズ』は、コメディ俳優として広く知られていたジョナ・ヒルにとって、長らく温めてきた念願の企画でした。数々の名作に出演し、演技で高い評価を受けてきた彼が、今度はカメラの後ろに立ち、脚本と監督を一手に担ったのです。俳優としての成功が保証された立場にありながら、あえて自分の原点である90年代の少年時代とスケートカルチャーという、極めて個人的な題材を選んだところに、この作品にかけた彼の本気がうかがえます。製作を手がけたのは、『ムーンライト』や『レディ・バード』など、作家性の強い青春映画を数多く世に送り出してきた独立系スタジオA24。作り手の個性を尊重するこのスタジオは、俳優出身の新人監督が自分の色を貫くうえで、理想的なパートナーとなりました。演技経験の浅い若者たちを中心に据え、彼らの自然な空気を大切にした現場作りや、16mmフィルムでの撮影といった選択は、いずれもリアリティを追求するヒルの明確なビジョンから生まれたものです。デビュー作でありながら批評家から好意的に迎えられた本作は、ジョナ・ヒルが俳優にとどまらない表現者であることを証明しました。飾らない眼差しで少年たちの一夏を見つめたこの一本は、Netflixでの配信を機に、より多くの人の心に届いていくはずです。