君の名は。が無料で全話見れる動画配信はどれ|考察、ネタバレ、タダで見る方法も解説

2016年
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『君の名は。』が見れる動画配信サービス

現在、Netflix・Disney+・U-NEXT で視聴できます。

配信サービス視聴可否
Netflix視聴可能
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Disney+視聴可能
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U-NEXT視聴可能

『君の名は。』とは?作品の見どころ

東京の高層ビル群と、岐阜県の山間に佇む小さな町、糸守。普通に高校生活を送っていた都会の少年・立花瀧と、田舎の神社の家に生まれた巫女の家系の少女・宮水三葉。互いに会ったことのないふたりが、ある朝、自分の身体ではない誰かの身体で目を覚まし、戸惑いながらも少しずつ「もうひとりの自分」のことを知っていきます。1200年に一度地球をかすめるティアマト彗星が空に近づく夏、瀧と三葉の入れ替わりはやがて、観客がまったく予想しなかった真実へと向かっていきます。本作は、青春の甘酸っぱさと災害の重さを同時に語り切った、新海誠監督の代表作です。

2016年に公開された日本映画で、ジャンルは青春ロマンスにSF的設定とドラマを融合した長編アニメーションです。原作・監督・脚本は新海誠、アニメーション制作はコミックス・ウェーブ・フィルム。立花瀧の声を神木隆之介、宮水三葉の声を上白石萌音、奥寺先輩を長澤まさみが担当しています。音楽は野田洋次郎を擁するロックバンドRADWIMPSが全編に渡るスコアと主題歌群を一手に手がけました。

最大の見どころは、新海誠作品ならではの陽光に染まる風景の表現と、田舎の祭礼・組紐・口噛み酒といった日本の土着文化を、入れ替わりというありふれたモチーフから世界規模の物語へと拡張させていく構成設計にあります。「前前前世」「スパークル」「なんでもないや」「夢灯籠」というRADWIMPSの楽曲群と、新海作品らしい風景の輝きが、ふたりの距離を一直線に物語の中心へと運んでいきます。

『君の名は。』を全話無料で見る方法

『君の名は。』を全話無料で見る方法は、現時点での日本国内の主要動画配信サービスでは、Netflix、Disney+、U-NEXTの3つのサブスクリプションのいずれかに加入することです。いずれもサービスへの登録だけで、追加課金なしに最後まで視聴できます。

Netflix

Netflixに加入していれば、見放題対象として本作を視聴できます。Netflixは月額料金型で、加入後すぐに視聴ライブラリの全てが利用可能となります。スマートフォン、タブレット、テレビアプリ、ブラウザの各環境に対応しており、広告つきプランの「Netflix Standard with Ads」でも本作は視聴対象に含まれます。

Disney+

ディズニープラスのスタンダードプランかプレミアムプランに加入すれば、追加課金なしに本作を視聴できます。アカウントを作成しプランを選んでログインすれば、スマートフォン、タブレット、テレビアプリ、ブラウザのいずれでも再生可能です。広告は挿入されません。

U-NEXT

U-NEXTでは、月額プランに加入すれば見放題作品として本作を再生できます。新規登録時に無料体験が用意されているケースもあり、その期間内に視聴することも可能です。U-NEXTは大画面のテレビ用アプリやスマートフォン、ブラウザに対応しており、自宅のリビングでじっくり鑑賞するスタイルにも向きます。

そのほか、Apple TVやGoogle Play Movies、Amazon Videoといったデジタル販売プラットフォームでは、レンタルや購入の選択肢があります。これらは「無料の手段ではないが、視聴ルートとして補足」しておきます。Amazon Prime Video、Huluの日本版では、現時点で本作の見放題配信は行われていません。

あらすじ

物語の始まり

物語の舞台は、東京の都心と、岐阜県飛騨地方の山間にある小さな町、糸守町。糸守の神社「宮水神社」の家系に生まれた高校生、宮水三葉は、神事の巫女舞や口噛み酒の奉納といった古い習わしに違和感を覚えながらも、妹の四葉、祖母の一葉と暮らしています。「来世はイケメンの東京男子にしてください!」――ある日、町の坂道で叫んだ彼女の願いが、その夜から不思議な形で現実になっていきます。

主人公を待ち受けるもの

翌朝目覚めた三葉は、自分の身体が東京の高校生・立花瀧のものになっていることに気づきます。同じ朝、瀧もまた、見知らぬ女子高生の身体で糸守の家の布団から起き上がります。最初は夢だと思っていたふたりは、しかし数日に一度、ランダムな間隔で互いの身体を行き来することに気づき、スマートフォンや手のひらに残された日記で「お互いに迷惑をかけないルール」を作りながら、少しずつ「もうひとりの自分」のことを理解していきます。

瀧は三葉の身体で、糸守の高校生活、神社の手伝い、家族との関係に巻き込まれていきます。一方、三葉は瀧の身体で、東京のカフェのアルバイト、瀧が密かに気にしている年上の先輩・奥寺ミキとの関係、そして摩天楼のあいだを抜ける都会の風景に触れていきます。彼らはお互いの行動の結果を引き受け合いながら、面倒くさいながらも次第に楽しさと愛情めいた感情を交わしていきます。

物語が進むにつれて立ち上がってくるのは、空に近づく彗星「ティアマト彗星」の存在です。1200年に一度、地球をかすめるとされるこの彗星の通過の夜、糸守町では神社の祭事「宮水神社の例大祭」が予定されています。瀧は三葉の身体で見えていたあの祭りの夜の景色を思い出しながら、ある違和感を覚え始めます。「あの町に行けば三葉に会えるのではないか」――そんな素朴な思いつきが、本作の中盤、観客の心臓を握り潰すような真実へと繋がっていくことになります。

登場人物

立花 瀧(声:神木隆之介)

東京の都立高校に通う男子高校生で、本作の語り手のひとり。建築とインテリアに興味を持ち、イタリアン・カフェでアルバイトをしている、ごくふつうの17歳の青年です。三葉と入れ替わったあとは、彼女の家族や友人とぎこちなく付き合いながらも、糸守の暮らしのテンポにいつのまにか馴染んでいきます。神木隆之介の柔らかい声と、ふと見せる戸惑いの間が、瀧という人物を観客に近い位置へ運んできます。

宮水 三葉(声:上白石萌音)

糸守町に暮らす女子高生で、宮水神社の巫女の家系の長女。妹の四葉、祖母の一葉と3世代で生活しており、地方の閉塞感と、神事を担うことへの戸惑いの両方を抱えながら、毎日を生きています。瀧と入れ替わったときの彼女が、東京のカフェで先輩・奥寺ミキと向き合う場面は、本作の中盤の名シーンとして繰り返し参照されています。上白石萌音の透明な声と、苛立ちを混ぜ込んだ呼吸の演技が、三葉のリアリティを支えています。

宮水 四葉(声:谷花音)

三葉の妹で、まだ小学生の妹。神社の手伝いを姉と一緒にこなしながら、姉の様子の変化を真っ先に察する観察眼の鋭い少女です。彼女が口にする小さな突っ込みが、本作の家族描写に温かさを加えています。

宮水 一葉(声:市原悦子)

三葉と四葉の祖母で、宮水神社の現役の巫女として神事を取り仕切る人物。古くから続く「むすび」の概念を孫娘たちに語り、糸守の祭礼や口噛み酒の意味を伝える存在です。物語の終盤、彼女の言葉が瀧と三葉が走り抜ける時間軸の謎にひとつの形を与えます。

奥寺 ミキ(声:長澤まさみ)

瀧のアルバイト先のイタリアン・カフェで先輩を務める年上の女性。瀧が淡い恋心を寄せる相手として登場し、本作の中盤、瀧の身体に入った三葉と一緒にデートに出かける場面で、本作のもっとも忘れがたいやり取りのひとつが生まれます。長澤まさみの落ち着いた声色が、奥寺先輩の優しく毅然とした人物像を支えています。

藤井 司(声:成田凌)と高木 真太(声:島﨑信長)

瀧の親友ふたり。司は冷静で観察力のある男子で、本作の終盤、瀧の無謀な決断に同行する大事な役割を担います。高木は陽気な雰囲気の友人で、瀧と三葉のやり取りに横から茶々を入れる位置づけです。

サヤちん(声:悠木碧)とテッシー

糸守の三葉の幼なじみ。サヤちんはマイペースで現実的、テッシーは町の閉塞感を冗談に変える元気な少年として描かれます。彼らの存在は、田舎町の小さなコミュニティの空気を立ち上げる重要な役割を担っています。

スタッフ・キャスト陣

原作・監督・脚本は新海誠。『ほしのこえ』『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』など、繊細な風景描写と少年少女の感情を組み合わせる短中編作品で熱心なファンを獲得してきた監督が、本作で本格的な大ヒット作家へと飛躍しました。新海は本作の脚本と並行して、同名の小説版も自らの筆で執筆しており、映像と書籍の双方で物語の細部を詰めていったプロセスは、新海作品の特徴的な創作プロセスとして広く知られています。

アニメーション制作はコミックス・ウェーブ・フィルム。新海作品ならではの繊細な光、空、水面、雲の表現は、本作で「日常風景に潜む奇跡」を描く絵作りとして大きく花開きました。作画監督は安藤雅司、キャラクターデザインは田中将賀。田中は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』などで知られるデザイナーで、彼が手がけた瀧と三葉の表情のディテールは、本作の青春ものとしての記号性を強く支えています。

音楽はRADWIMPS。野田洋次郎を中心とするバンドが本作のためにスコアと主題歌群を一手に手がけ、「前前前世」「スパークル」「なんでもないや」「夢灯籠」の4曲が物語のクライマックスを次々と押し上げていきます。本作のサウンドトラックは劇場版とCDのいずれでも長くロングセラーとなり、邦楽史的にも重要な仕事として記憶されています。

主演キャスト

立花瀧役の神木隆之介は、子役時代からテレビドラマ・映画で主演級のキャリアを積んできた実力派俳優で、本作までにも『サマーウォーズ』『借りぐらしのアリエッティ』など複数のアニメ作品に声優として参加してきました。本作では、戸惑いと優しさの両方を持つ普通の男子高校生像を、自然体の声で組み立てていきます。

宮水三葉役の上白石萌音は、本作以前から女優として広く活動していたものの、長編アニメ作品の主演としての起用は本作が大きな話題となりました。透明感のある声色と、苛立ち・戸惑い・笑いを細やかに使い分ける芝居が、三葉という人物を本作の中心に据える役割を果たしました。

奥寺ミキ役の長澤まさみ、四葉役の谷花音、一葉役の市原悦子、司役の成田凌、テッシー役の島﨑信長、サヤちん役の悠木碧などのアンサンブルが、東京と糸守というふたつの空間に厚みを与えています。

興行収入・話題

興行収入・話題

日本国内では、公開からわずか3週末で50億円を突破し、最終的に250億円を超える興行収入を記録しました。アニメーション映画としては『千と千尋の神隠し』に次ぐ歴代屈指の数字で、新海誠監督を一気に国民的アニメ監督の地位へ押し上げる結果となりました。世界全体では3億5800万ドル超の興行収入を記録し、中国・韓国・東南アジア・北米など各市場で日本アニメの新たな到達点を示しました。

評価・受賞歴

第40回日本アカデミー賞では最優秀アニメーション作品賞ほか複数部門を受賞。第71回毎日映画コンクールではアニメーション映画賞を受賞しました。海外では第49回シッチェス・カタロニア国際映画祭でアニメーション部門最優秀賞などを獲得。批評家団体やファン投票による上位作品ランキングにも繰り返し登場し、IMDbやFilmarks等のユーザー投票でも長期にわたって上位を保持しています。日本アニメが世界的な批評の場で改めて注目を集める動きの起点として、本作はしばしば参照されます。

ネタバレ

※ここからネタバレを含みます。

クライマックス

本作の最大の転換点は、瀧が三葉に会いに糸守を訪ねる場面で訪れます。記憶を頼りに山深い場所まで足を延ばした瀧は、糸守町がティアマト彗星の破片によって壊滅し、500人以上の犠牲者を出す災害に巻き込まれて消滅したことを、図書館の資料の中に発見します。彼が入れ替わってきた相手の三葉は、瀧自身よりも3年前の世界に生きていた少女であり、彗星落下のあの夜に既にこの世にいない存在だったのです。

瀧は祖母・一葉が語っていた「むすび」の力にすがり、御神体の山頂で三葉が奉納した口噛み酒を口にすることで、ふたたび三葉と入れ替わる経験を引き起こします。「カタワレ時」と呼ばれる夕暮れ前の薄明の瞬間、ふたりは時間軸を超えてついに直接顔を合わせ、瀧は三葉に「町を救うこと」を託します。互いの手のひらに名前を書こうとした瞬間に薄明は終わり、三葉のもとに残されたのは、瀧の名前ではなく「すきだ」という三文字の言葉でした。

三葉は親友のテッシー、サヤちんと共に町長である父を説得し、彗星落下の予測地点から町民を緊急避難させる作戦を進めます。父との対話が成功するかどうかが、本作の終盤の最大のサスペンスです。瀧と三葉は、互いの記憶が薄れていくことを受け入れながら、それぞれの時代の最後の数時間を走り抜けていきます。

結末が示すもの

物語のラストは、瀧と三葉のそれぞれの「数年後」に飛びます。記憶を失った瀧は東京で就職活動を続け、街の階段や電車の窓越しに「誰かを探している」感覚にいつまでも引っ張られている若者として描かれます。三葉もまた、東京の街で誰かを探すように暮らしています。

ラストシーンでは、ある日、すれ違う電車の窓越しに、ふたりが互いの存在を確認したような瞬間を経たのち、新宿の街の階段の上下で、彼らは数年ぶりにすれ違います。一度は通り過ぎたあと、ほとんど衝動的に振り向いたふたりが、ようやく口にする言葉「君の、名前は……?」――そこで物語は静かに幕を引いていきます。記憶を失っても、互いを探し続けたふたりの旅が、ようやく出発点に立つ瞬間として、本作の感情の頂点が観客に手渡されます。

トリビア

  1. 本作の舞台モデルは、岐阜県飛騨市・高山市の周辺の風景がベースになっています。劇中の図書館や糸守湖を思わせる風景には、現実の風景の詳細なロケハン素材が反映されており、聖地巡礼として現地を訪れる観客が大幅に増えるきっかけにもなりました。

  2. 物語の中心アイテムである「組紐」は、三葉の家系が継いできた伝統工芸として描かれます。劇中で組紐は「むすび」のメタファーとして繰り返し登場し、人と人、時と時を結ぶ象徴として用いられています。

  3. RADWIMPSが手がけた4つの主題歌のうち、「前前前世」「スパークル」は本作の劇中の重要なシークエンスにそのまま使われ、サウンドトラックとシングルの両方で爆発的なヒットを記録しました。映画と楽曲の関係性が、これほど緊密に語られた邦画の例は限られると言われます。

  4. 神木隆之介と上白石萌音は、本作以前から俳優として広く活動していましたが、長編アニメ作品の主演として大きな注目を集めるきっかけは本作が中心となりました。本作以降、ふたりは新海作品の常連として何度か声優参加することになります。

  5. 新海誠は本作の制作と並行して、自身の筆で同名の小説版を刊行しました。映画版で省略された設定や登場人物の心情の細部が補完されており、原作小説と劇場版を行き来して読み解く楽しみ方が広く定着しました。

  6. 「カタワレ時(誰そ彼時)」とは、夕暮れの薄明の時間帯を指す古い日本語で、人と人の見分けがつかなくなる時間として古典文学にも登場します。本作はこの古語を物語の鍵に据えたことで、入れ替わりというSF的設定に古典の手触りを与えています。

  7. 公開直前まで、新海誠監督本人は「自分の作品の中ではポップ寄りの題材」と語っていたものの、ここまでの大ヒットは想定外だったと語っています。本作以降、新海作品はテレビ放送・配信での視聴機会も多くなり、新世代の日本アニメ監督の代表格としての位置づけを獲得していくことになります。

撮影裏話

制作の舞台裏

アニメーション制作はコミックス・ウェーブ・フィルムが中心となり、東京と飛騨をモデルにした風景の絵作りが大規模に進められました。新海誠作品の代名詞である「光と空気の絵作り」は、空の色のグラデーションや、雲の縁の輝き、水面の反射、夜の街灯の滲みといった細部に、本作でも徹底的に投入されています。糸守湖や宮水神社の御神体の山などの架空の風景は、現地の地形を素材として再構築されており、聖地巡礼を意識せずともリアリティを感じさせる作りとなりました。

キャストの準備

神木隆之介と上白石萌音は、瀧と三葉の入れ替わり場面の声色を演じ分けるため、互いの「キャラクターを乗っ取る」ニュアンスを細かく作り上げる稽古を続けたとされます。標準語と飛騨方言の使い分け、男子高校生としての話し方と女子高生としての話し方の差――そうしたディテールの調整に、新海監督と音響監督が長時間の打ち合わせを重ねたと伝えられます。

奥寺ミキ役の長澤まさみは、本作のために抑制された声色をあえて選び、現場では監督の細かい注文に応じてニュアンスを調整するアプローチを採ったとされます。市原悦子の最後期の声優仕事のひとつとなった一葉のシーンも、本作の特別な一本としてアニメ史に刻まれています。

技術的な挑戦

本作の最大の技術的挑戦のひとつは、ティアマト彗星の落下シーンの作画と、糸守の地形破壊の描写でした。新海作品としてはこれまでにないスケールの破壊表現を、繊細な光の絵作りと両立させる必要があり、エフェクト作画と背景作画のチームが密接に協働して仕上げています。RADWIMPSとの共同作業も技術的なハイライトのひとつで、楽曲の構成・歌詞・ボーカルが映像と歩調を合わせて編集されることで、楽曲が単なる挿入歌ではなく、物語の感情そのものを担う柱として機能する設計が実現しました。