ズートピアが無料で全話見れる動画配信はどれ|考察、ネタバレ、タダで見る方法も解説

2016年

『ズートピア』が見れる動画配信サービス

現在、Disney+ で視聴できます。

配信サービス視聴可否
Netflix
Amazon Prime Video
Disney+視聴可能
Hulu
U-NEXT

『ズートピア』とは?作品の見どころ

肉食動物と草食動物が共に暮らす近代都市「ズートピア」――『ズートピア』は、その都市で警官になることを長年夢見てきた、田舎出身の若いウサギ・ジュディ・ホップスが、警官学校をトップで卒業して都市に赴任し、最初の仕事として「行方不明事件」の謎を解くために、街角の詐欺師キツネ・ニック・ワイルドと組んで奔走する、ディズニー黄金期の中で最も社会派なテーマを扱った長編アニメーションです。

本作は2016年3月4日に米国で公開されたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作の長編アニメーション映画。配給はウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ。監督はバイロン・ハワードとリッチ・ムーアの共同(ジャレッド・ブッシュも共同監督として参加)。脚本はジャレッド・ブッシュとフィル・ジョンストンの共同。製作はクラーク・スペンサー、製作総指揮はジョン・ラセター、音楽はマイケル・ジアッキーノ、主題歌『Try Everything』はサヴァージュ・ガーデンのメンバーシークア・サワが歌唱。

見どころは、本作が「人種偏見」「社会的偏見」「ステレオタイプ」というディズニー作品としては前例のない大人向けの社会派テーマを、動物のキャラクターを通じて巧妙に表現したことです。本作は世界興行収入累計約10億2400万米ドルを記録し、長編アニメーション映画として世界興行収入10億ドル超を達成した史上11作品目の長編。第89回アカデミー賞長編アニメーション賞、第74回ゴールデングローブ賞アニメーション映画賞のW受賞。続編『ズートピア2』が2025年11月26日に米国公開、2026年4月15日にDisney+で見放題独占配信開始されました。

『ズートピア』を全話無料で見る方法

結論として、2026年4月時点で『ズートピア』を国内で見放題視聴できる動画配信サービスは、ディズニープラス(Disney+)のみです。Disney+の見放題プランに登録すれば、本編のフル視聴が可能で、字幕版・吹替版の両方が用意されています。

Disney+(ディズニープラス)

Disney+はWalt Disney Companyが運営する公式の動画配信サービスで、ディズニー作品はすべて本サービスのもとで一元的に提供されています。月額プランは2026年3月25日から「スタンダード」(1,140円/月)「プレミアム」(1,520円/月)に料金改定されています。年額プランは年額9,900円(スタンダード)からで、2ヶ月分無料の計算となるため経済的です。Hulu日本版とのセットプラン「Disney+ × Hulu」も提供されており、両サービスの利用を考えている人にはこちらが選択肢になります。

登録手順:

  1. 公式サイト disneyplus.com/ja-jp にアクセス
  2. 「サインアップ」からアカウントを作成
  3. プランを選択(スタンダード/プレミアム/Huluセット/年額プラン)
  4. 支払い方法を入力(クレジットカード/PayPal/キャリア決済/アプリ決済対応)
  5. 登録完了後、本編をスマートフォン・PC・スマートテレビ・ゲーム機で視聴開始

Disney+は本作(2016年版)のほか、続編『ズートピア2』(2025年公開、2026年4月15日からDisney+独占配信開始)、Disney+独占短編シリーズ『ズートピア+』(2022年)も同時に見放題で楽しめるため、シリーズ全作品をまとめて鑑賞するのに最適です。

Amazon Prime Video/Hulu/DMM TV(レンタル配信)

これらのサービスでは本作はレンタル配信されています(通常400円〜500円程度)。Disney+を契約しない方針の場合は、これらのサービスでの単発レンタルが選択肢となります。

TSUTAYA DISCAS(宅配DVD/Blu-rayレンタル)

本作は旧作扱いのため、TSUTAYA DISCASでは追加料金なしのフル視聴が可能です。新規登録時に30日間の無料お試し期間が用意されており、期間中は旧作・準新作の作品を月に最大8枚まで無料でレンタルできます。

Blu-ray・DVD・4K UHD購入

ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンからBlu-ray・DVD・4K UHDが発売されており、Amazonや家電量販店で安定して入手できます。本編にメイキング映像や監督・スタッフの解説、ズートピアの街並みのデザインプロセスなども収録した版が選択肢になります。

地上波放送

日本テレビ系『金曜ロードショー』ほか、地上波・BS各局で本作は不定期に放送されてきました。最新の放送スケジュールを各局の公式サイトで確認しておくと、無料で視聴できる機会を逃しません。

あらすじ

田舎のウサギ・ジュディ・ホップスの夢

物語の舞台は、肉食動物と草食動物が共に暮らす近代都市「ズートピア」と、その郊外の田舎町「バニーバロー」。本作の主人公ジュディ・ホップスは、何百匹のウサギ家族の一員として育った田舎のウサギの娘で、子どもの頃から「ズートピア警察の警官になる」という大きな夢を抱いています。

ジュディは「ウサギは小柄で弱いから警官には向かない」と周囲から否定され続けてきましたが、彼女は警官学校に入学し、肉体的な不利を機転と努力で克服してトップで卒業します。彼女はズートピア警察署の最初のウサギ警官として赴任することになります。

駐車違反パトロールから、行方不明事件へ

しかし警察署の頭領ボーガオ警部長(巨大な水牛)は、ジュディの存在を「ディズニー的なPR起用」としか見ておらず、彼女に駐車違反パトロールという、警官としては最も目立たない仕事を割り当てます。彼女は「100枚の駐車違反切符を午前中に書く」というパフォーマンスで自分自身の有能さを証明しようとしますが、現場で詐欺師のキツネ・ニック・ワイルドに巻き込まれ、彼を追跡することになります。

ニックは小柄なフェネックギツネのフィニックと組んで、街角でアイスバー詐欺(巨大な像のアイスを買って小さなアイスバーに切り直して、ナンバーが100倍になる手口)を実行する詐欺師。ジュディは彼を逮捕しようとしますが、彼の手口が法的に微妙なグレー範囲のため、結果として逮捕することができません。

その夜、ズートピアでは何頭もの肉食動物が突然行方不明になっている事件が問題化していました。被害者の一つの家族の妻オッターさんが、警察署に「夫を見つけてほしい」と訴えかけてくる場面で、ジュディは彼女の事件を「48時間以内に解決する」という大胆な約束を、警部長に対して立てます。

警部長は「48時間で解決できなければ、お前は警官を辞職すること」と最後通牒を下します。ジュディは行方不明事件の唯一の手がかりであるニックを協力者として強引に取り込み、彼の街での顔の広さを活かしながら、ズートピアの裏世界での捜査を展開していきます。

ズートピアの裏世界と、本作の社会派テーマ

二人の捜査は、ズートピア各地の象徴的な場所を巡る旅となります。ナチュラル・パラダイス(裸で過ごすヌーディスト・クラブ)、ツンドラ・タウン(雪と氷の世界、マフィア社会)、サハラ・スクエア(砂漠の街並み)、ダウンタウン(高層ビル群)など、ズートピアの様々な「区域」が、それぞれ独自の文化と特性を持って展開されます。

捜査の途中で、ジュディは衝撃的な事実を発見します――行方不明者は全員肉食動物で、彼らが「野生に戻る」という不思議な現象が起きており、それを誰かが意図的に起こしているのです。物語は、ジュディとニックが「ズートピアの裏で暗躍する真の犯人」の正体を解明し、社会全体に広がる「肉食動物への偏見」を解き明かす、本作のクライマックスへと進んでいきます。

登場人物

ジュディ・ホップス(声:ジニファー・グッドウィン/日本語版:上戸彩)

本作の主人公。バニーバロー出身のウサギの若い娘で、ズートピア警察署の最初のウサギ警官。明るく快活な性格と、強い正義感、機転を効かす知性を兼ね備えたキャラクター。彼女のキャラクターアークは、「自分自身の偏見と向き合う」過程で本作のテーマを完璧に体現します。声を担当するジニファー・グッドウィンは『ワンス・アポン・ア・タイム』のスノー・ホワイト役で広く知られる人物。

ニック・ワイルド(声:ジェイソン・ベイトマン/日本語版:森川智之)

本作のもう一人の主人公。街角の詐欺師として暮らすキツネで、12歳の頃に「キツネは信用ならない」という社会的な偏見でジュニア・ボーイスカウトから追放された経歴を持ちます。皮肉屋で機知に富んだ性格ですが、本作のクライマックスで彼の心の根本にある優しさが明かされる感動的なキャラクター。声を担当するジェイソン・ベイトマンは『アレステッド・デベロップメント』『オザーク』で広く知られる名優。

ボーガオ警部長(声:イドリス・エルバ/日本語版:三宅健太)

ズートピア警察署の頭領で、巨大な水牛。最初はジュディの存在を「PR起用」として軽視しますが、本作の物語を通じて彼女の本当の能力を認める、頼れる上司像。声を担当するイドリス・エルバは『The Wire』『ルーサー』『マーベル映画』で広く知られる名優。

ライオンハート市長(声:J・K・シモンズ/日本語版:木下浩之)

ズートピア市長を務めるライオン。表向きは「予測可能な公平な政治家」を装っていますが、本作の物語の真相に深く関わる重要な役どころ。声を担当するJ・K・シモンズは『セッション』でアカデミー助演男優賞を受賞した名優。

ベルウェザー副市長(声:ジェニー・スレイト/日本語版:竹内順子)

ズートピア副市長を務めるヒツジ。小柄で控えめな性格を表向きには見せていますが、本作のクライマックスで彼女の真の正体が明かされる、本作の最大の悪役として描かれます。

フィニック(声:トム・リスター・Jr./日本語版:)

ニックの相棒の小柄なフェネックギツネ。詐欺の手伝いをしているが、低音で粗暴な発声と幼児のような外見の対比が、本作のコメディ要素を担います。

ミスター・ビッグ(声:モーリス・ラマーシュ/日本語版:)

ツンドラ・タウンを支配するマフィアのドンで、極めて小柄な北極ハタネズミ。彼の風貌と話し方は、明らかに『ゴッドファーザー』のドン・コルレオーネのパロディ。本作のコメディ要素の中心軸を担います。

ガゼル(声:シャキーラ/日本語版:)

ズートピアで人気のポップスター・ガゼル。彼女の主題歌『Try Everything』は本作の最大の音楽的見どころ。声を担当するシャキーラは、コロンビア出身の伝説的なシンガーで、本作のために特別に書き下ろされた楽曲を歌唱しました。

フラッシュ(声:レイモンド・S・パーシー/日本語版:)

ズートピアのDMV(自動車登録局)で働く、極めてのろい話し方のナマケモノ。本作の最大のコメディシーンの一つを担います。

ベン・クロウハウザー(声:ネイト・トレンス/日本語版:)

ズートピア警察署の受付を務めるチーター。ジュディに親切なキャラクターで、ガゼルの大ファンとしても描かれます。

スタッフ・キャスト陣

監督はバイロン・ハワードとリッチ・ムーアの共同(ジャレッド・ブッシュも共同監督として参加)。ハワードは『塔の上のラプンツェル』、ムーアは『シュガー・ラッシュ』の監督として広く知られていた人物です。ジャレッド・ブッシュは脚本と共同監督として参加し、後にディズニーの長編アニメーション制作の中心軸を担う作家として地位を確立しました。

脚本はジャレッド・ブッシュとフィル・ジョンストンの共同。本作の脚本は、当初は「肉食動物が首輪を付けられた抑圧社会」というディストピア的な設定で書かれていましたが、制作の中盤で「現代社会の隠された偏見」をより繊細に表現するため、現在の楽観的な未来都市の設定へと大幅に再構成されました。

本作の制作のために、ディズニー・チームはアフリカへ実地取材旅行を行い、現実の野生動物の動きと生態を綿密に観察しました。本作の動物キャラクターのデザインと動作は、すべてこの実地取材の結果として綿密に再現されたものです。

音楽はマイケル・ジアッキーノ。ピクサー作品『Mr.インクレディブル』『カールじいさんの空飛ぶ家』『インサイド・ヘッド』『リメンバー・ミー』『ソウルフル・ワールド』を手がけてきた中心的な作曲家で、本作のために都会的なジャズと現代オーケストラを融合させたスコアを書き下ろしました。主題歌『Try Everything』はコロンビア出身のシンガー・シャキーラが歌唱した、本作のために特別に書き下ろされた楽曲です。

主演キャスト

ジュディ役のジニファー・グッドウィンは、米国のテレビドラマ『ワンス・アポン・ア・タイム』のスノー・ホワイト役で広く知られる女優。彼女の明るく快活な発声法が、ジュディの夢追い人としてのキャラクター性を完璧に支えました。

ニック役のジェイソン・ベイトマンは、米国のテレビドラマ『アレステッド・デベロップメント』『オザーク』で広く知られる名優。彼の皮肉屋で機知に富んだ発声法が、ニックの「街角の詐欺師」というキャラクターに完璧にフィットしました。

ボーガオ警部長役のイドリス・エルバは、英国の名優として広く知られる人物(『マーベル映画』のヘイムダル役、『ルーサー』など)。ライオンハート市長役のJ・K・シモンズは、第87回アカデミー賞助演男優賞(『セッション』)受賞の名優。本作の主題歌を歌うガゼル役のシャキーラは、コロンビア出身の伝説的なシンガーとして、本作の音楽的な多文化性を体現するキャストとして起用されました。

日本語吹替版では、ジュディ役を上戸彩、ニック役を森川智之、ボーガオ警部長役を三宅健太、ライオンハート市長役を木下浩之、ベルウェザー副市長役を竹内順子が担当。日本声優界・俳優界の人気陣が脇を固めました。

興行収入・話題

興行収入・話題

『ズートピア』は2016年3月4日に米国で公開されました。米国国内の最終興行収入は約3億4170万米ドル、世界興行収入は累計で約10億2400万米ドルに達しました。これは2016年の世界興行ランキング第4位(『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』『ファインディング・ドリー』『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に次ぐ)、長編アニメーション映画として世界興行収入10億ドル超を達成した史上11作品目の長編という記録的な成功となりました。日本では2016年4月23日公開で、配給収入は約42億円、興行収入は約76億円超を記録しています。

本作の最大の特筆事項は、ディズニー作品としては前例のない「人種偏見」「社会的偏見」「ステレオタイプ」という大人向けの社会派テーマを、動物のキャラクターを通じて巧妙に表現したことです。本作は単なる長編アニメーション映画を超えて、世界中の社会・教育の現場で「偏見について考える教材」として広く活用される文化的な事象となりました。

評価・受賞歴

第89回アカデミー賞長編アニメーション賞、第74回ゴールデングローブ賞アニメーション映画賞、第70回英国アカデミー賞アニメーション映画賞ノミネート、第44回アニー賞では11部門でノミネートされ6部門を受賞(長編アニメーション作品賞、声優賞ジェイソン・ベイトマンほか)など、世界中の主要映画賞でほぼ総なめにしました。

Rotten Tomatoesは98%の高評価、Metacriticは78/100の好評価スコアを記録。批評集約スコアでもディズニー作品史上の上位レベルの評価を維持し続けています。本作の社会派テーマは、現在も世界中で再評価が深まっており、長期的な文化的影響力を持つ稀有な作品として位置づけられています。

本作は2022年にDisney+独占短編シリーズ『ズートピア+』が制作され、2025年11月26日には続編『ズートピア2』が米国で公開、2026年4月15日にDisney+で見放題独占配信開始されました。これによりズートピアは、ディズニー・アニメーションの2010〜2020年代における代表的なフランチャイズとして地位を確立しています。

ネタバレ

※ここからネタバレを含みます。

クライマックス

物語の終盤、ジュディとニックは行方不明事件の真相を解き明かしていきます。彼らはズートピアの郊外の研究所で、行方不明になっていた肉食動物全員が「野生に戻った」状態で隔離されていることを発見します。捜査の途中で、彼らはライオンハート市長が「肉食動物を研究所に幽閉していた」事実を発見し、彼を逮捕します。

しかし本作の本当の真相はその後に明らかになります。ジュディとニックは、街角に咲く青い花「ナイトハウラー」が、肉食動物に投与されると野生化を引き起こす成分を持つことを発見します。ライオンハート市長は単に被害者を保護していただけで、実際に「ナイトハウラー」を肉食動物に投与していた真の犯人は、別の人物でした。

クライマックスでは、ジュディとニックがベルウェザー副市長のオフィスで真相を解き明かす場面が訪れます。実は、本作の最大の悪役は、表向きは控えめな性格に見えていたベルウェザー副市長その人だったのです。彼女は「ヒツジが長年虐げられてきた草食動物の代表者」として、肉食動物に対する社会的な偏見を煽り、ヒツジたちが政治的支配権を獲得することを企んでいました。

ベルウェザーはジュディとニックを彼女の秘密の研究所に閉じ込め、ニックに「ナイトハウラー」を投与してニックを野生化させ、彼が「野生のキツネがウサギを襲った」事件を起こさせる計画を実行に移そうとしますが、ジュディとニックの機転で、彼らは事前に「ナイトハウラー」のサンプルをすり替えており、ニックは野生化したフリをしてベルウェザーを騙し抜きます。

結末が示すもの

ベルウェザーは逮捕され、ライオンハート市長と共に司法に処されます。彼女が引き起こした「肉食動物への偏見」は社会全体で深く反省され、肉食動物と草食動物の関係性は徐々に修復されていきます。

ジュディはズートピア警察署の正規の警官として認められ、ニックも警察学校への入学を申請して、ジュディと共に正式な警官の相棒コンビとして生まれ変わります。彼らの「肉食動物と草食動物が組んで暮らす都市の警察パートナーシップ」は、本作のテーマ「外見ではない内面の本質」を完璧に体現する象徴となります。

ラストシーンでは、ジュディとニックがガゼルのコンサート(『Try Everything』のフィナーレ)を訪れ、肉食動物と草食動物が共に踊る平和な世界が描かれます。本作の結末は、「社会の偏見を克服するためには、各個人が自分自身の偏見と向き合うことが必要だ」「相手を信じるために、まず自分を信じることが大切だ」という、ディズニー作品史上最も成熟した社会派メッセージを完璧な形で結実させた、観客に深い感動を手渡す決着として記憶されています。

本作の社会派テーマは、米国の人種偏見問題を直接想起させる構造を持っており、現在も世界中で「偏見について考える教材」として広く活用される長寿作品となっています。

トリビア

  1. 本作の制作のために、ディズニー・チームはアフリカへ実地取材旅行を行いました。現実の野生動物の動きと生態を綿密に観察した結果、本作の動物キャラクターのデザインと動作が完璧に再現されました。

  2. 本作の脚本は、当初は「肉食動物が首輪を付けられた抑圧社会」というディストピア的な設定で書かれていましたが、制作の中盤で「現代社会の隠された偏見」をより繊細に表現するため、現在の楽観的な未来都市の設定へと大幅に再構成されました。

  3. 主題歌『Try Everything』はコロンビア出身のシンガー・シャキーラが歌唱した、本作のために特別に書き下ろされた楽曲。本作のテーマである「失敗しても何度でも挑戦する」というメッセージを完璧に体現する楽曲として、世界中で広く愛されています。

  4. 本作のミスター・ビッグ(ツンドラ・タウンを支配するマフィアのドン)は、明らかに『ゴッドファーザー』のドン・コルレオーネのパロディ。彼の極めて小柄な北極ハタネズミという外見と、彼の風貌・話し方の対比が、本作のコメディ要素の中心軸を担います。

  5. 第89回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞。本作の社会派テーマが「ディズニー作品としては前例のない大人向けのメッセージ」として高く評価された結果として、長期的に再評価が続く重要な作品となりました。

  6. 本作は2022年にDisney+独占短編シリーズ『ズートピア+』が制作され、2025年11月26日には続編『ズートピア2』が米国で公開、2026年4月15日にDisney+で見放題独占配信開始されました。これによりズートピアは、ディズニー・アニメーションの2010〜2020年代における代表的なフランチャイズとして地位を確立しています。

  7. 本作の社会派テーマは、米国の人種偏見問題を直接想起させる構造を持っており、現在も世界中で「偏見について考える教材」として広く活用される長寿作品となっています。本作の影響を受けて、後の長編アニメーション作品でも社会派テーマを扱うケースが増加しました。

撮影裏話

撮影の舞台裏

本作の制作は2010年初頭から2016年初春までの約6年間に及ぶ大規模プロジェクトでした。本作の制作はディズニー社内では「ディズニー・アニメーション・スタジオの新世代を担う長編」として位置づけられ、当時のディズニー・アニメーション・スタジオの首席クリエイティブオフィサーだったジョン・ラセターの直接の指揮下で進められました。

本作のために、ディズニー・チームはアフリカへ実地取材旅行を行い、現実の野生動物の動きと生態を綿密に観察しました。本作の動物キャラクターのデザインと動作は、すべてこの実地取材の結果として綿密に再現されたものです。本作のキャラクターの動きは、長編アニメーション映画として当時最も精緻な動物アニメーションとして広く認められています。

キャストの準備

ジュディ役のジニファー・グッドウィンは、収録のためにディズニー本社のスタジオに何度も通い、バイロン・ハワード/リッチ・ムーア監督陣と何時間も議論を重ねながら、ジュディの「夢追い人としての明るさと、社会の偏見と向き合う深さの両面」を声色で表現する難しい挑戦に取り組みました。

ニック役のジェイソン・ベイトマンは、彼の皮肉屋で機知に富んだ発声法を最大限に活かし、本作の最大のコメディ要素を担うキャラクターを完璧に演じきりました。彼は本作の収録のために、彼自身のスタイルを保ちながら監督陣と細かいテイクを重ねていきました。

ガゼル役のシャキーラは、コロンビア出身の伝説的なシンガー。本作の収録のために、本作の主題歌『Try Everything』を完璧に歌唱しました。彼女の歌声は、ディズニーのキャラクターのために初めて起用される「外部のスーパースター歌手」として、本作の音楽的な多文化性を体現するキャストとして広く認められています。

技術的な挑戦

本作の最大の技術的挑戦は、ズートピアの様々な「区域」(ナチュラル・パラダイス、ツンドラ・タウン、サハラ・スクエア、ダウンタウンなど)を、それぞれ完全に異なる物理シミュレーションで動かすことでした。ディズニーの開発チームは、本作のために専用の物理シミュレーションシステムを新規開発し、各区域の独自の物理特性(雪、砂漠、密林など)を完璧に再現する仕組みを実現しました。

また、本作の動物キャラクターの毛皮シミュレーションも、長編アニメーション映画として当時最も精緻な技術が投入された場面の一つです。約60万本の毛皮一本一本が物理的に動くキャラクターデザインは、後のディズニー長編アニメーションの基盤となりました。

公開当時の余話

公開時、本作はディズニー作品としては前例のない大人向けの社会派テーマを扱ったため、批評集約スコアと興行両面で歴史的な成功を収めました。本作の影響を受けて、後の長編アニメーション作品でも社会派テーマを扱うケースが増加し、本作は現代の長編アニメーション映画の社会的なメッセージ性の代表例として広く再評価されています。