モアナと伝説の海が無料で全話見れる動画配信はどれ|考察、ネタバレ、タダで見る方法も解説

2016年

『モアナと伝説の海』が見れる動画配信サービス

現在、Disney+ で視聴できます。

配信サービス視聴可否
Netflix
Amazon Prime Video
Disney+視聴可能
Hulu
U-NEXT

『モアナと伝説の海』とは?作品の見どころ

古代ポリネシアの小さな島「モトゥヌイ」。村の長の娘モアナは、子どもの頃から海に強い親しみを感じ、時折海から呼ばれているような不思議な感覚を覚えてきました――『モアナと伝説の海』は、島の食料が干ばつで尽きていくなか、モアナが伝説の半神マウイを探して海原に漕ぎ出す決意を固め、海の女神テ・フィティの「心」を取り戻す旅に挑む、ディズニー黄金期の中で最も多文化的なヒロイン像を完成させた長編アニメーションです。

本作は2016年11月23日に米国で公開されたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作の長編アニメーション映画。配給はウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ。監督はロン・クレメンツとジョン・マスカーの再共同(『リトル・マーメイド』『アラジン』『ヘラクレス』『プリンセスと魔法のキス』に続く長編監督作)。脚本はジャレッド・ブッシュ。製作はオシュナット・シューレヴィッツ、製作総指揮はジョン・ラセター、音楽はマーク・マンシナ、楽曲はリン=マニュエル・ミランダ、オペタイア・フォアイ、マーク・マンシナの三名が共同で作詞・作曲。

見どころは、本作がディズニー作品としては初めてポリネシアの伝統文化を深く尊重して描いた長編アニメーションであることです。本作の制作のために、ディズニーは「オセアニック・ストーリー・トラスト」という、太平洋諸島の専門家・文化人類学者・歴史家から成るコンサルタントチームを結成し、本作の文化的な真実性を担保するための徹底的なコンサルティングを実施しました。世界興行収入累計約6億4400万米ドルを記録、第89回アカデミー賞長編アニメーション賞ノミネート(受賞は『ズートピア』)。続編『モアナと伝説の海2』が2024年11月に公開され、世界興行収入10億ドル超を記録、シリーズの長期的なフランチャイズとしての地位を確立しています。

『モアナと伝説の海』を全話無料で見る方法

結論として、2026年4月時点で『モアナと伝説の海』を国内で見放題視聴できる動画配信サービスは、ディズニープラス(Disney+)のみです。Disney+の見放題プランに登録すれば、本編のフル視聴が可能で、字幕版・吹替版の両方が用意されています。

Disney+(ディズニープラス)

Disney+はWalt Disney Companyが運営する公式の動画配信サービスで、ディズニー作品はすべて本サービスのもとで一元的に提供されています。月額プランは2026年3月25日から「スタンダード」(1,140円/月)「プレミアム」(1,520円/月)に料金改定されています。年額プランは年額9,900円(スタンダード)からで、2ヶ月分無料の計算となるため経済的です。Hulu日本版とのセットプラン「Disney+ × Hulu」も提供されており、両サービスの利用を考えている人にはこちらが選択肢になります。

登録手順:

  1. 公式サイト disneyplus.com/ja-jp にアクセス
  2. 「サインアップ」からアカウントを作成
  3. プランを選択(スタンダード/プレミアム/Huluセット/年額プラン)
  4. 支払い方法を入力(クレジットカード/PayPal/キャリア決済/アプリ決済/プリペイドカード/口座振替対応)
  5. 登録完了後、本編をスマートフォン・PC・スマートテレビ・ゲーム機で視聴開始

Disney+は本作(2016年版)のほか、続編『モアナと伝説の海2』(2024年公開、Disney+独占配信中)、ライブアクション版『モアナと伝説の海』(2026年7月10日公開予定)も同時に見放題で楽しめるため、シリーズ全体をまとめて鑑賞するのに最適です。

DMM TV(実質無料で視聴可能)

DMM TVは新規登録時に550ポイントが付与されます。本作はレンタル配信されているため、初回ポイントを活用すれば実質無料で視聴することが可能です。Disney+を契約しない方針の方には選択肢の一つです。

Lemino/Amazon Prime Video/Apple TV/Google Playなど(レンタル配信)

これらのサービスでは本作はレンタル配信されています(通常400円〜500円程度)。Disney+を契約しない方針の場合は、これらのサービスでの単発レンタルが選択肢となります。

TSUTAYA DISCAS(宅配DVD/Blu-rayレンタル)

本作は旧作扱いのため、TSUTAYA DISCASでは追加料金なしのフル視聴が可能です。新規登録時に30日間の無料お試し期間が用意されており、期間中は旧作・準新作の作品を月に最大8枚まで無料でレンタルできます。

Blu-ray・DVD・4K UHD購入

ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンからBlu-ray・DVD・4K UHDが発売されており、Amazonや家電量販店で安定して入手できます。本編にメイキング映像や監督・スタッフの解説、ポリネシア文化のドキュメンタリーなども収録した版が選択肢になります。

地上波放送

日本テレビ系『金曜ロードショー』ほか、地上波・BS各局で本作は不定期に放送されてきました。最新の放送スケジュールを各局の公式サイトで確認しておくと、無料で視聴できる機会を逃しません。

あらすじ

モトゥヌイ島の村の長の娘

物語の舞台は、古代ポリネシアの小さな島「モトゥヌイ」。本作の主人公モアナは、村の長トゥイの一人娘で、子どもの頃から「海から呼ばれている」という不思議な感覚を覚えています。父トゥイは「島の外には危険な海があり、村の人々は決して島から出てはいけない」と娘に教え込み、彼女に「いつか自分が村の長を継ぐ覚悟を持て」と告げます。

しかしモアナは祖母タラから、本作の真の物語を聞かされます――千年前、半神マウイが海の女神「テ・フィティ」の心臓を盗んだことで、世界中に「闇」が広がり始めたこと。その闇を止めるためには、誰かがマウイを探し出し、テ・フィティの心臓を返さなければならないこと。タラはモアナに「海はお前を選んだ」と告げ、彼女に女神テ・フィティの緑の心臓を手渡します。

やがてモトゥヌイ島の食料が干ばつと不漁で尽き始めたある日、祖母タラが死の床から「海の声を聴け」と最後のメッセージを残してこの世を去ります。モアナは祖母の最後の願いを実現するため、夜中に島から漕ぎ出し、海原での冒険に挑む決意を固めます。

マウイとの出会いと、対立

モアナの旅路は、最初の数日間で嵐に巻き込まれて漂流するというトラブルから始まりますが、最終的に彼女は伝説の半神マウイの隠れ家である無人島にたどり着きます。マウイは巨大な体躯にタトゥーが満身に施された男性で、モアナを島に閉じ込めて自分一人で海原に出ようとしますが、彼の魔法の釣り針はモアナに回収されてしまいます。

モアナとマウイの旅路は、最初は対立的な関係性で始まりますが、二人で海賊カカモラの群れとの戦闘や、巨大な蟹タマトアの宝物部屋での冒険を経て、徐々に互いを認め合う関係性へと進みます。マウイはモアナに「海原での航海術」――現代では失われたポリネシアの伝統的な「ウェイファインディング」――を教え、彼女は次第に伝説の海原を航海する一人前の航海士として成長していきます。

テ・カに対峙する最終決戦

物語の中盤で、二人はマウイの魔法の釣り針を取り戻します。しかし、マウイは1000年前の事件以来、自分の魔法の力が大きく弱まっていることを知ります。彼は「もう自分は伝説の英雄ではない」と告げて、モアナを置き去りにして去ろうとします。

モアナは深い絶望に陥りますが、海と祖母タラの精神的な存在に支えられて、自分自身の本当の使命を見つめ直します。彼女は「自分自身が誰なのか」を再確認し、再び海原を進む決意を固めます。物語は、彼女が一人で「テ・カ」(テ・フィティの心臓を奪われた後の暴走した姿)に対峙する、本作のクライマックスへと進んでいきます。

登場人物

モアナ(声:アウリイ・クラヴァーリョ/日本語版:屋比久知奈)

本作の主人公。ポリネシアのモトゥヌイ島の村の長の娘で、海への憧れを抱える16歳の若い女性。彼女のキャラクターアークは、「父の言いつけを守って島の中で暮らす」状態から、「自分自身の本当の使命を選び取って海原に出る」勇気を獲得するまで。声を担当するアウリイ・クラヴァーリョは、ハワイ出身のティーンエイジャー(収録時14歳)で、本作の主役として抜擢されたことで一躍ハリウッドの代表的な若手女優として知られるようになりました。彼女自身がポリネシアの血統を持つ人物として、本作のヒロインに完璧にフィットする存在として起用されました。

マウイ(声:ドウェイン・ジョンソン/日本語版:尾上松也)

伝説の半神。ポリネシアの神話に登場する有名な半神で、太陽を捕まえて空に張り付けた、海岸を釣り上げて陸地を作ったなどの数々の功績を持つキャラクター。本作では、巨大な体躯にタトゥーが満身に施されたコメディとアクションの両面を担うキャラクターとして描かれます。彼の魔法の釣り針が、彼の半神としての力の源泉となります。声を担当するドウェイン・ジョンソンは、米国の伝説的なプロレスラーから映画俳優に転身した世界的なスター。本作の主題歌『You're Welcome』を彼自身が歌唱しました。

タラ(声:レイチェル・ハウス/日本語版:夏木マリ)

モアナの祖母で、本作の物語の最大の精神的指導者。彼女は伝統的な「神話の語り手」として、モアナに本作の物語の核心を伝える重要な役どころ。本編の冒頭から30分弱で死亡しますが、その後も精霊として何度もモアナの前に現れます。

トゥイ(声:テムエラ・モリソン/日本語版:尾上菊之助)

モトゥヌイ島の村の長で、モアナの父。「島の外は危険だから決して島から出てはいけない」と娘に教え込む、伝統的な保守的な父親像。本作の物語のクライマックスで、彼自身の心情の変化を見せる重要な役どころ。

シーナ(声:ニコール・シャージンガー/日本語版:)

モアナの母で、村の長トゥイの妻。父の伝統的な保守と、娘の心の自由の間で、家族として深い理解を示す役どころ。声を担当するニコール・シャージンガーは、ガールズグループ「プッシーキャット・ドールズ」のリードボーカルとして広く知られる人物。

ヘイヘイ(声:アラン・タディク/日本語版:)

モアナが知らないうちに彼女の船に乗り込んでしまった、極めて愚かなニワトリ。直接的な台詞はなく(鳴き声だけ)、本作の最大のコメディ要素を担います。

プア

モアナの相棒の小柄なブタ。直接的な台詞はなく、彼の表情と動きでモアナを支援する役どころ。本作のコメディ要素の一つを担う重要な存在。

タマトア(声:ジェマイン・クレメント/日本語版:篠原信一)

海底の宝物部屋を支配する巨大な蟹。本作の最大のコメディビランの一人で、彼の歌唱シーン『Shiny』は本作の最大の音楽的見どころの一つ。

テ・カ(声:)

本作の最大の敵。火と岩で構成された巨大な怪物的な存在で、テ・フィティの心臓を奪われた後の暴走した姿として描かれます。本作のクライマックスで彼女の真の正体が明かされる、本作のテーマと深く関わる重要な役どころ。

スタッフ・キャスト陣

監督はロン・クレメンツとジョン・マスカーの再共同。両者ともディズニーのアニメーション映画の監督として広く知られていた人物で、『リトル・マーメイド』『アラジン』『ヘラクレス』『プリンセスと魔法のキス』に続く彼らの長編監督作です。本作は彼らのディズニー長編としての最後の主要な作品となり、彼らはその後ディズニーを退社しました。

脚本はジャレッド・ブッシュ。彼は前作『ズートピア』の共同脚本も担当した人物で、後にディズニーの長編アニメーション制作の中心軸を担う作家として地位を確立しました。

本作の制作のために、ディズニーは「オセアニック・ストーリー・トラスト(Oceanic Story Trust)」という、太平洋諸島の専門家・文化人類学者・歴史家から成るコンサルタントチームを結成しました。彼らはハワイ、サモア、フィジー、タヒチなどの諸島の伝統文化を綿密に取材し、本作のキャラクターデザイン・物語・音楽の文化的な真実性を担保しました。これは長編アニメーション映画として、先住民文化を尊重した制作プロセスの代表例として広く認められています。

音楽はマーク・マンシナ、楽曲はリン=マニュエル・ミランダ、オペタイア・フォアイ、マーク・マンシナの三名が共同で作詞・作曲。リン=マニュエル・ミランダはブロードウェイミュージカル『ハミルトン』の伝説的な作詞作曲家として広く知られる人物で、本作のために書き下ろした楽曲群(『How Far I'll Go』『You're Welcome』『We Know the Way』『Shiny』『I Am Moana (Song of the Ancestors)』)は、ブロードウェイ級のクオリティで完成され、世界中の評価を集めました。

第89回アカデミー賞オリジナル主題歌賞(『How Far I'll Go』)にノミネート。本作はリン=マニュエル・ミランダが第60回グラミー賞「ベスト・ソング・ライトン・フォー・ヴィジュアル・メディア」賞を受賞した、最初の長編アニメーション作品となりました。

主演キャスト

モアナ役のアウリイ・クラヴァーリョは、ハワイ出身のティーンエイジャー(収録時14歳)で、本作の主役オーディションで発見された新人女優。彼女はポリネシアの血統を持つ人物として、本作のヒロインに完璧にフィットする存在として起用されました。彼女は本作の出演を機に、ハリウッドの代表的な若手女優として広く知られるようになりました。

マウイ役のドウェイン・ジョンソンは、米国のプロレスラーから映画俳優に転身した世界的なスター。彼自身がサモア系の血統を持つ人物として、本作のキャラクターに完璧にフィットしました。本作の主題歌『You're Welcome』を彼自身が歌唱した、本作の最大の音楽的なコメディシーンとして広く愛されています。

タラ役のレイチェル・ハウス、トゥイ役のテムエラ・モリソン(『スター・ウォーズ』のジャンゴ・フェット役で広く知られる)、シーナ役のニコール・シャージンガーといった俳優陣は、すべてポリネシア系の血統を持つ俳優として起用された、本作の文化的な真実性を担保する重要なキャストでした。

日本語吹替版では、モアナ役を屋比久知奈(沖縄県出身の女優)、マウイ役を尾上松也(歌舞伎俳優)、タラ役を夏木マリ、トゥイ役を尾上菊之助(歌舞伎俳優)が担当。日本のキャストも文化的に多様な選定が行われた、本作の日本語版を完璧に支える結果となりました。

興行収入・話題

興行収入・話題

『モアナと伝説の海』は2016年11月23日に米国で公開されました。米国国内の最終興行収入は約2億4880万米ドル、世界興行収入は累計で約6億4380万米ドルに達しました。これは2016年の世界興行ランキングで上位に入り、長編アニメーション映画として『ズートピア』『ファインディング・ドリー』『シング』に並ぶ年間トップクラスのヒットを達成しました。日本では2017年3月10日公開で、配給収入は約30億円、興行収入は約51億円超を記録しています。

本作のヒットは、ポリネシア文化を主役に据えた最初のディズニー長編アニメーションとして、文化的にも商業的にも歴史的な意義を持つ結果となりました。本作のために結成された「オセアニック・ストーリー・トラスト」は、長編アニメーション映画として先住民文化を尊重した制作プロセスの代表例として、業界全体に大きな影響を与えました。

評価・受賞歴

第89回アカデミー賞では2部門にノミネートされ、長編アニメーション賞(受賞は『ズートピア』)、オリジナル主題歌賞(『How Far I'll Go』)にノミネート。第74回ゴールデングローブ賞アニメーション映画賞ノミネート、第44回アニー賞では6部門でノミネートされ2部門で受賞、世界中の主要映画賞で多数のノミネート・受賞を果たしました。

リン=マニュエル・ミランダは本作の主題歌『How Far I'll Go』で、第60回グラミー賞「ベスト・ソング・ライトン・フォー・ヴィジュアル・メディア」賞を受賞しました。

Rotten Tomatoesは95%の高評価、Metacriticは81/100の好評価スコアを記録。批評集約スコアでもディズニー作品史上の上位レベルの評価を維持し続けています。本作は2024年11月27日に続編『モアナと伝説の海2』として公開され、世界興行収入10億ドル超を記録するメガヒットとなりました。さらに2026年7月10日にライブアクション版(リアル・キャスト版)の『モアナと伝説の海』が公開予定で、シリーズの長期的なフランチャイズとしての地位を完璧に確立しています。

ネタバレ

※ここからネタバレを含みます。

クライマックス

物語の終盤、モアナとマウイは伝説の女神「テ・フィティ」の島の入口で、火と岩で構成された巨大な怪物「テ・カ」と対峙します。マウイは過去の戦闘で魔法の釣り針を失い、現在は釣り針を取り戻したものの、自分の力が完全には戻っていないことを自覚しています。彼はテ・カとの戦闘で再び敗北し、釣り針を破壊されてしまいます。

マウイは「もう自分には半神としての力がない」と告げ、モアナに「テ・フィティの心臓を返すという使命は、私には果たせない」と告げて、絶望的な状況の中、モアナを置き去りにして去っていきます。

モアナは深い絶望に陥り、「自分自身が選ばれたのは間違いだった」と海に対してテ・フィティの心臓を返そうとします。しかし、彼女の祖母タラの精霊と、海そのものから新しい励ましが与えられます――そして本作の最大の楽曲『I Am Moana (Song of the Ancestors)』が流れ、モアナは「自分自身が誰なのか」を完璧に理解する精神的な成熟を獲得します。

モアナは再び海原に出て、テ・フィティの島に向かい、テ・カに正面から対峙します。彼女がテ・カに「私はあなたを知っている」と告げた瞬間、テ・カは静かにモアナの前にひざを着きます。テ・カの真の正体は、彼女の心臓を奪われた後の暴走した「テ・フィティ」自身だったのです。彼女は心臓を奪われたことで「怒りに支配された存在」として生きてきましたが、心臓が返された瞬間に、彼女の本当の姿――緑の植物に覆われた美しい海の女神テ・フィティ――に戻ります。

結末が示すもの

テ・フィティはモアナの勇気と知恵に深い敬意を示し、彼女にお礼として「マウイの魔法の釣り針を完全に修復する」「モアナのカヌーを新しく作り直す」というプレゼントを与えます。マウイも自分の魔法を完全に取り戻し、モアナとの絆を新たな相棒関係として認めます。

世界中に広がっていた「闇」が消え、テ・フィティの植物の魔力で、モトゥヌイ島の干ばつは終わり、村の食料は完全に復活します。村全体に活気が戻り、モアナは島の村の長として戴冠します。

ラストシーンでは、モアナが村人たちに「私たちは伝統的な航海の民だ」と告げ、長年禁止されていた海原への航海の伝統を復活させる場面が描かれます。村人たちが新しいカヌーを建造し、モアナが先頭に立って海原に漕ぎ出していくフィナーレで、本作はエンドロールへと向かいます。

本作の結末は、「自分自身が誰なのかを知ることこそが、最大の力だ」「先祖の伝統を受け継ぎながらも、自分自身の道を選ぶことができる」という、ディズニー作品史上最も成熟したフェミニズム的・多文化的なメッセージを完璧な形で結実させた、観客に深い感動を手渡す決着として記憶されています。

トリビア

  1. 本作の制作のために、ディズニーは「オセアニック・ストーリー・トラスト」という、太平洋諸島の専門家・文化人類学者・歴史家から成るコンサルタントチームを結成しました。これは長編アニメーション映画として、先住民文化を尊重した制作プロセスの代表例として広く認められています。

  2. モアナ役のアウリイ・クラヴァーリョは、ハワイ出身のティーンエイジャー(収録時14歳)で、本作の主役オーディションで発見された新人女優。彼女自身がポリネシアの血統を持つ人物として、本作のヒロインに完璧にフィットする存在として起用されました。

  3. 本作の楽曲を作詞作曲したリン=マニュエル・ミランダは、ブロードウェイミュージカル『ハミルトン』の伝説的な作詞作曲家として広く知られる人物。本作のために書き下ろした主題歌『How Far I'll Go』は、第60回グラミー賞「ベスト・ソング・ライトン・フォー・ヴィジュアル・メディア」賞を受賞しました。

  4. 主題歌『You're Welcome』はマウイ役のドウェイン・ジョンソンが自分自身で歌唱した、本作の最大の音楽的なコメディシーン。彼自身がサモア系の血統を持つ人物として、本作のキャラクターに完璧にフィットしました。

  5. 本作のディレクター、ロン・クレメンツとジョン・マスカーは、本作のために何度も太平洋諸島へ実地取材旅行を行いました。本作の島々のデザインと文化的な細部は、すべてこの実地取材の結果として綿密に再現されたものです。

  6. 本作は2024年11月27日に続編『モアナと伝説の海2』として公開され、世界興行収入10億ドル超を記録するメガヒットとなりました。さらに2026年7月10日にライブアクション版(リアル・キャスト版)の『モアナと伝説の海』(カトレオラ・ヴアレーラ主演)が公開予定です。

  7. 本作のキャラクター・ヘイヘイ(極めて愚かなニワトリ)は、当初の脚本では本作のもう一人のメインキャラクターとして設定されていましたが、制作の中盤で「彼の存在感が物語の感情線を妨げる」と判断され、現在のサイドキック的な役どころに格下げされました。それでもヘイヘイは本作の最大のコメディ要素として広く愛されています。

撮影裏話

撮影の舞台裏

本作の制作は2011年初頭から2016年初秋までの約6年間に及ぶ大規模プロジェクトでした。本作の制作はディズニー社内では「ポリネシア文化への敬意を持って描く長編」として位置づけられ、当時のディズニー・アニメーション・スタジオの首席クリエイティブオフィサーだったジョン・ラセターの直接の指揮下で進められました。

本作のために、ディズニー・チームは2011年から2014年にかけて何度も太平洋諸島へ実地取材旅行を行いました。ハワイ、サモア、フィジー、タヒチなどの諸島で、現地の文化人類学者、伝統的な航海士、歌手、ダンサー、首長たちと深い対話を重ねました。本作のキャラクターデザイン、衣装、舞踊、音楽、神話の細部は、すべてこの実地取材の結果として綿密に再現されました。

キャストの準備

モアナ役のアウリイ・クラヴァーリョは、本作のオーディションのために何百人もの少女から選ばれた新人女優。彼女は収録時14歳で、本作の主役を完璧に演じきりました。彼女自身がハワイ出身のポリネシアの血統を持つ人物として、本作のヒロインに完璧にフィットする存在として起用されました。

マウイ役のドウェイン・ジョンソンは、本作の収録のために何度もディズニー本社のスタジオに通い、ロン・クレメンツ/ジョン・マスカー監督陣と何時間も議論を重ねながら、マウイの「巨大な半神としての存在感とコメディの両面」を声色で表現する難しい挑戦に取り組みました。彼自身がサモア系の血統を持つ人物として、本作のキャラクターに完璧にフィットしました。

本作のオセアニック・ストーリー・トラストは、本作の脚本・キャラクター・音楽の細部に至るまで、文化的な真実性を担保するための徹底的なコンサルティングを実施しました。

技術的な挑戦

本作の最大の技術的挑戦は、本作の主要シーン――海原の物理シミュレーション、モアナのカヌーの動き、海の女神テ・フィティとテ・カの巨大な体躯――を、長編アニメーション映画として完璧に動かすことでした。ディズニーの開発チームは、本作のために専用の物理シミュレーションシステムを新規開発し、海の波・海面の反射・海流の動きを物理的に正確に再現する仕組みを実現しました。

また、本作のために「モアナの長い髪のシミュレーション」も、長編アニメーション映画として当時最も精緻な髪のアニメーションを実現しました。彼女の髪は、海風で揺れ、海水で湿る物理的な特性が完璧に再現されています。

公開当時の余話

公開時、本作はディズニー作品としては前例のないポリネシア文化への深い敬意を持って描かれた作品として、批評集約スコアと興行両面で歴史的な成功を収めました。本作のために結成された「オセアニック・ストーリー・トラスト」は、後のディズニー作品の制作プロセスの基盤となり、業界全体に大きな影響を与えました。