アラジンが無料で全話見れる動画配信はどれ|考察、ネタバレ、タダで見る方法も解説
『アラジン』が見れる動画配信サービス
現在、Disney+ で視聴できます。
| 配信サービス | 視聴可否 |
|---|---|
| Netflix | − |
| Amazon Prime Video | − |
| Disney+ | 視聴可能 |
| Hulu | − |
| U-NEXT | − |
『アラジン』とは?作品の見どころ
アラビアの古都「アグラバー」の市場で、その日の食事に困りながらも仲間の猿アブーと共に貴族たちをからかって遊ぶ青年・アラジン。彼が街中で出会った美しい娘がまさかの王国の王女ジャスミンだったところから、すべての運命が動き始めます――『アラジン』は、悪の宮廷魔導士ジャファーが企む「魔法のランプ」の支配計画に巻き込まれたアラジンが、ランプから現れた青色の魔人ジーニーとの友情を通じて、自分自身の真価を発見していく、ディズニー黄金期の代表作です。
本作は1992年11月11日に米国で公開されたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作の長編アニメーション映画。配給はブエナ・ビスタ・ピクチャーズ。監督はロン・クレメンツとジョン・マスカーの共同。脚本はロン・クレメンツ、ジョン・マスカー、テッド・エリオット、テリー・ロッシオの四名による共同。原作はアラビアン・ナイト『アラジンと魔法のランプ』。製作はロン・クレメンツとジョン・マスカー、製作総指揮はジェフリー・カッツェンバーグ、音楽はアラン・メンケン、作詞はハワード・アッシュマンとティム・ライス。本作はアッシュマンの遺作の二つ目(『美女と野獣』に続く)となり、彼が完成できなかった楽曲は『ライオン・キング』のティム・ライスが引き継ぐ形で完成されました。
見どころは、ロビン・ウィリアムズが演じた魔人ジーニーの伝説的なアドリブの嵐です。ロン・クレメンツとジョン・マスカー監督陣はジーニー役のためにロビン・ウィリアムズを念頭に脚本を書きましたが、収録の段階でも彼に「アドリブの自由」を最大限に与え、彼のスタンドアップ・コメディの才能をそのまま長編アニメーション映画に注ぎ込みました。本作の主題歌『A Whole New World』は、ディズニー作品史上初めてグラミー賞「最優秀楽曲賞(Song of the Year)」を獲得した楽曲として歴史に刻まれています。世界興行収入累計約5億400万米ドル、第65回アカデミー賞オリジナル作曲賞・主題歌賞のW受賞。
『アラジン』を全話無料で見る方法
結論として、2026年4月時点で『アラジン』(1992年版アニメーション)を国内で見放題視聴できる動画配信サービスは、ディズニープラス(Disney+)のみです。Disney+の見放題プランに登録すれば、本編のフル視聴が可能で、字幕版・吹替版の両方が用意されています。
Disney+(ディズニープラス)
Disney+はWalt Disney Companyが運営する公式の動画配信サービスで、ディズニー作品はすべて本サービスのもとで一元的に提供されています。月額プランは2026年3月25日から「スタンダード」(1,140円/月)「プレミアム」(1,520円/月)に料金改定されています。年額プランは年額9,900円(スタンダード)からで、2ヶ月分無料の計算となるため経済的です。Hulu日本版とのセットプラン「Disney+ × Hulu」も提供されており、両サービスの利用を考えている人にはこちらが選択肢になります。
登録手順:
- 公式サイト disneyplus.com/ja-jp にアクセス
- 「サインアップ」からアカウントを作成
- プランを選択(スタンダード/プレミアム/Huluセット/年額プラン)
- 支払い方法を入力(クレジットカード/PayPal/キャリア決済/アプリ決済対応)
- 登録完了後、本編をスマートフォン・PC・スマートテレビ・ゲーム機で視聴開始
Disney+は本作(1992年版アニメーション)のほか、続編アニメ『ジャファーの逆襲』『盗賊王の伝説』、テレビアニメシリーズ『アラジンの大冒険』、2019年公開の実写版『アラジン』も同時に見放題で楽しめるため、シリーズ全体をまとめて鑑賞するのに最適です。
TSUTAYA DISCAS(宅配DVD/Blu-rayレンタル)
本作は旧作扱いのため、TSUTAYA DISCASでは追加料金なしのフル視聴が可能です。新規登録時に30日間の無料お試し期間が用意されており、期間中は旧作・準新作の作品を月に最大8枚まで無料でレンタルできます。送料無料でレンタル可能で、返却も近くのポストに入れるだけで対応できます。
music.jpの初回ポイント
music.jpは新規登録時に30日間の無料体験と1,600円分のポイントが付与されます。本作のレンタル料金を実質ゼロで賄うことができるため、Disney+を契約しない方針の方には選択肢の一つです。
レンタル・購入(Amazon Prime Video/Apple TV/Google Playなど)
本作は見放題ではないものの、各種PPVサービスではデジタルレンタルおよびデジタル購入が可能です。Amazonプライム・ビデオでは407円程度のレンタル料金で本作のフル視聴ができます。Apple TV、Google Play Movies、Lemino、TELASA、FODプレミアムなどでも同様に利用できます。
Blu-ray・DVD・4K UHD購入
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンからBlu-ray・DVD・4K UHDが発売されており、Amazonや家電量販店で安定して入手できます。本編にメイキング映像や監督・スタッフの解説、ロビン・ウィリアムズのアドリブ未公開シーンなども収録した版が選択肢になります。
地上波放送
日本テレビ系『金曜ロードショー』ほか、地上波・BS各局で本作は不定期に放送されてきました。最新の放送スケジュールを各局の公式サイトで確認しておくと、無料で視聴できる機会を逃しません。
あらすじ
アグラバーの街と、青年アラジン
物語の舞台は、アラビアの古都「アグラバー王国」。本作の主人公アラジンは、街中で日々のパンを盗み出して暮らす孤児の青年で、相棒の猿アブーと共に屋根を渡り歩いて生活しています。彼は外見は貧しい泥棒のようですが、心の根本には優しさと正義感を持ち、街の子どもたちにも自分のパンを分け与える、知的で誠実な青年として描かれています。
ある日アラジンは、市場で不思議な美しい娘と出会います。彼女は王国の王女ジャスミンが宮殿を抜け出して街を見物していたのですが、外の世界に慣れていないジャスミンが市場でリンゴを取った時に、店主から「泥棒だ」と告発される事件に巻き込まれてしまいます。アラジンは咄嗟に彼女を助け、屋根伝いに脱出します。彼女が王国の王女だと知らないまま、二人は短い時間で互いに惹かれ合います。
邪悪な宮廷魔導士ジャファーと、伝説の洞窟
王国の宮廷では、悪の宮廷魔導士ジャファーが、伝説の「魔法のランプ」の入手を企んでいました。ランプは砂漠の奥にある「奇跡の洞窟」(黄金のトラの頭の形をした洞窟)の最深部に眠っており、その洞窟は「未だ磨かれていない原石(diamond in the rough)」と呼ばれる純粋な心の持ち主にしか入ることが許されません。ジャファーが魔法で予言を見ると、その「原石」とはまさにアラジンその人だったのです。
ジャファーは老人の姿に変装してアラジンを誘い、彼を洞窟に行かせて魔法のランプを盗もうとします。アラジンとアブーは洞窟の最深部でランプを発見しますが、欲深い猿アブーが「触れるのは禁止」と警告された宝石に触れたことで洞窟が崩壊を始めます。命からがらアラジンが脱出する際、ジャファーは彼を洞窟の中に閉じ込めて死なせようとしますが、咄嗟にアブーがランプを盗み返し、ジャファーは魔法のランプを失った状態で逃げ出します。
ジーニーとの出会い、そしてジャスミンへの想い
洞窟に閉じ込められたアラジンは、ふと手にしたランプを擦ってみると、青く巨大な「魔人ジーニー」が現れます。ジーニーは「使い手の願いを3つ叶える」という魔法の存在で、洞窟から脱出したアラジンは、ジャスミンに会うための「王子」としての姿に変わる願いを叶えてもらいます。
アラジンは「アリ・アバブワ王子」を名乗り、豪華な象の行列を引き連れて宮殿にジャスミンへの求婚を申し出ます。ジャスミンは「結婚相手を自分の意志で選ぶ自由」を求めて宮殿を抜け出してきた経歴があるため、最初は王子としてのアラジンに反発しますが、彼が「魔法のじゅうたん」に乗って彼女を世界中の景色を見せて回るうちに、心を開いていきます――この場面は本作の主題歌『A Whole New World』が流れる伝説のシーンとなりました。
物語は、ジャファーがアラジンの正体を看破し、彼自身が魔法のランプを乗っ取ろうとする本作のクライマックスへと進んでいきます。
登場人物
アラジン(声:スコット・ウィンガー、歌:ブラッド・ケイン/日本語版:羽賀研二、歌:石井一孝)
本作の主人公。アグラバーの街で日々のパンを盗み出して暮らす孤児の青年。相棒の猿アブーと共に屋根を渡り歩いて生活しています。外見は貧しいですが、心の根本には優しさと正義感を持ち、知的で誠実な青年として描かれています。本作のキャラクターアークは、彼が「自分自身を貧しい泥棒だと思い込む」状態から、「自分は誰よりも誠実な人間だ」と認める成熟した自我を獲得することにあります。
ジーニー(声:ロビン・ウィリアムズ/日本語版:山寺宏一)
伝説の魔法のランプから現れた青色の巨大な魔人。本作の最大のスター・キャラクターで、ロビン・ウィリアムズの伝説的なアドリブのおかげで、長編アニメーション映画史上最も愛されるキャラクターの一つに。彼は「1万年もの間ランプの中で過ごしてきた」設定で、永遠の自由を求めながらも、ランプの主人に従う運命に縛られています。アラジンとの友情を通じて、彼は「友達」という新しい関係性を発見していきます。
ジャスミン王女(声:リンダ・ラーキン、歌:レア・サロンガ/日本語版:田村英里子、歌:麻生かほ里)
アグラバー王国の王女。茶色の長い黒髪、緑色の瞳、薄水色のサルワール(パンツとトップス)が象徴的なヴィジュアル。彼女は「結婚相手を自分の意志で選ぶ自由」を求めて宮殿を抜け出す、独立心の強い女性として描かれます。彼女のテーマは「籠の中の鳥ではなく、自由を求める女性」――『美女と野獣』のベルに続く、新時代のディズニープリンセスとしての象徴的な存在です。
ジャファー(声:ジョナサン・フリーマン/日本語版:羽佐間道夫)
本作の悪役。アグラバー王国の宮廷魔導士で、王国の支配を企む腹黒い男。長い黒髭、赤と黒のローブ、蛇の頭の形をした杖が特徴的なヴィジュアルで、本作の最大の対立軸を担います。彼の杖の蛇の目には催眠の力があり、彼はそれを使って王(スルタン)を操り続けています。
スルタン(声:ダグラス・シール/日本語版:)
アグラバー王国の王で、ジャスミンの父。穏やかで愛らしい老人ですが、ジャファーの催眠の力によって、王国の政治の判断を完全にジャファーに委ねている状態です。
イアーゴ(声:ギルバート・ゴットフリート/日本語版:及川ヒロオ)
ジャファーの相棒の真っ赤なオウム。常に文句を言いながらも、ジャファーの計画を遂行する役どころ。ギルバート・ゴットフリートの強烈な発声法が、本作のコメディ要素の中心軸を担います。
アブー(声:フランク・ウェルカー/日本語版:)
アラジンの相棒の猿。直接的な台詞はなく、猿の鳴き声と仕草でアラジンを支える、本作のコメディ要素の重要な存在です。フランク・ウェルカーは『ガーフィールド』『スクービー・ドゥー』など多数のアニメで動物の声を担当してきた声優界の巨匠。
マジック・カーペット(魔法のじゅうたん)
本作の最大のヴィジュアル・コメディキャラクターの一つ。直接的な台詞はなく、四隅のフリンジを「腕と足」のように使って表情豊かにアラジンを支援します。本作のクライマックス(『A Whole New World』のシーン)では、アラジンとジャスミンを世界中の景色を見せて回る重要な役を担います。
ラジャー(声:フランク・ウェルカー)
ジャスミンの相棒の白いベンガル虎。ジャスミンの最も忠実な友であり、彼女の宮殿の中での退屈な生活を癒してくれる存在。
スタッフ・キャスト陣
監督はロン・クレメンツとジョン・マスカーの共同。両者ともディズニーのアニメーターとして長年活動してきた経歴を持ち、前作『リトル・マーメイド』(1989年)でも監督として参加していました。彼らは『リトル・マーメイド』の成功を踏まえ、本作のためにアラビアン・ナイトの世界観を完璧に再構築する大胆な挑戦に挑みました。
脚本はロン・クレメンツ、ジョン・マスカー、テッド・エリオット、テリー・ロッシオの四名による共同脚本。原作はアラビアン・ナイト『アラジンと魔法のランプ』。本作の脚本は原作の童話の枠組みを保ちながら、ジャスミンを「自由を求める王女」として大幅に拡張し、ジーニーをロビン・ウィリアムズの即興コメディスタイルに完璧にフィットする新しいキャラクターとして再設計しました。
音楽はアラン・メンケン、作詞はハワード・アッシュマンとティム・ライス。本作はアッシュマンの遺作の二つ目(『美女と野獣』に続く)となり、彼が完成できなかった楽曲は『ライオン・キング』のティム・ライスが引き継ぐ形で完成されました。本作の主要楽曲群は『Arabian Nights』『One Jump Ahead』『Friend Like Me』『Prince Ali』『A Whole New World』の5曲で、すべてアッシュマンとライスによって完成されました。
主題歌『A Whole New World』はピーボ・ブライソンとレジーナ・ベルが歌唱し、ディズニー作品史上初めてグラミー賞「最優秀楽曲賞(Song of the Year)」を獲得した楽曲として歴史に刻まれています。
主演キャスト
ジーニー役のロビン・ウィリアムズは、米国の伝説的なコメディアン・俳優。第69回アカデミー賞主演男優賞(『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』)受賞者でもあります。本作の収録のために、彼は監督陣から「アドリブの自由」を最大限に与えられ、彼のスタンドアップ・コメディの才能をそのまま長編アニメーションに注ぎ込みました。彼は本作の音声収録のために何時間ものアドリブを録音し、そのアドリブのうち「ジーニーが何百種類もの有名キャラクターのモノマネをする」シーケンスは、長編アニメーション映画史上の伝説的なシーンとなりました。
ジャスミン役のリンダ・ラーキンは、本作の収録時点で米国の若手女優として広く知られていない存在でしたが、彼女の繊細で芯のある発声法が本作のヒロイン像を完璧に支えました。歌唱はフィリピン系米国人歌手のレア・サロンガ(『ミス・サイゴン』『リトル・マーメイド』)が担当しました。
アラジン役の歌唱はブラッド・ケインが担当し、台詞はスコット・ウィンガーが担当しました。台詞と歌唱で2人の声優が起用される手法は、ディズニーのアニメーション映画では当時珍しいアプローチでしたが、本作の音楽性とドラマ性を完璧に担保する結果となりました。
ジャファー役のジョナサン・フリーマンは、ブロードウェイの大ベテラン俳優で、本作のために独特の蛇のような発声法を作り上げました。後に2014年からブロードウェイ版『アラジン』のジャファー役としても継続的に登場しています。
日本語吹替版では、アラジン役を羽賀研二(歌は石井一孝)、ジーニー役を山寺宏一、ジャスミン役を田村英里子(歌は麻生かほ里)、ジャファー役を羽佐間道夫が担当。山寺宏一はジーニー役の本作以降、ロビン・ウィリアムズの日本語吹替を継続的に担当する代表的な声優となりました。
興行収入・話題
興行収入・話題
『アラジン』は1992年11月11日に米国で公開されました。米国国内の最終興行収入は約2億1740万米ドル、世界興行収入は累計で約5億400万米ドルに達しました。これは1992年の世界興行ランキング第1位、長編アニメーションでは年間第1位という驚異的な記録となりました。日本では1993年8月公開で、配給収入は約32億円、興行収入は約65億円超を記録しています。
本作の成功は、前作『美女と野獣』に続く長編アニメーションの連続メガヒットを達成し、ディズニーが「アニメーション・ルネサンス」と呼ばれる黄金期の絶頂を完璧に確立する結果となりました。本作以降、ディズニーは『ライオン・キング』『ノートルダムの鐘』『ヘラクレス』『ムーラン』『ターザン』へと長編アニメーションの連続ヒットを送り出していきます。
評価・受賞歴
第65回アカデミー賞では5部門にノミネートされ、オリジナル作曲賞とオリジナル主題歌賞(『A Whole New World』)のW受賞を果たしました。
本作の主題歌『A Whole New World』は、ディズニー作品史上初めてグラミー賞「最優秀楽曲賞(Song of the Year)」を獲得した楽曲として歴史に刻まれています。これはディズニー作品の音楽性が、ポップミュージックの最高峰の評価を受けた最初の事例として広く語り継がれています。
第50回ゴールデングローブ賞では作品賞(ミュージカル/コメディ部門)にノミネート、第20回アニー賞長編アニメーション作品賞、世界中の主要映画賞でほぼ総なめにしました。
Rotten Tomatoesは94%の高評価、Metacriticは86/100の「universal acclaim」スコアを記録。批評集約スコアでもディズニー作品史上の上位レベルの評価を維持し続けています。本作は2019年に実写版(ウィル・スミス、メナ・マスード主演)が世界興行収入10億ドル超を記録するメガヒットとなり、シリーズの長期的な成功を確固たるものとしました。
ネタバレ
※ここからネタバレを含みます。
クライマックス
物語の終盤、ジャファーはアラジンが「アリ・アバブワ王子」として変装した正体を看破し、彼を捕らえて、魔法のランプを彼から奪い取ることに成功します。ジャファーが魔法のランプの主人になった瞬間、彼はジーニーに対して「自分を世界一強力な魔導師にせよ」と命じます。さらに彼は「自分を魔人にしろ」と命じ、巨大な赤い魔人へと姿を変えます。
アラジンは、ジャファーの魔人の姿が「ランプの中に閉じ込められる宿命」と切り離せないという、ジーニーの基本的なルールを思い出します――「魔人は、無敵の力を持つ代わりに、ランプの中での1万年の幽閉と引き換える存在」。アラジンはジャファーに「魔人になっても、お前は自分自身のランプに閉じ込められる」と告げ、ジャファーは慌てふためきますが、すでに魔人化の魔法が完成しており、彼はランプの中に吸い込まれていきます。
結末が示すもの
ジャファー(と彼の相棒のオウム・イアーゴ)は、ジャファーのランプの中に永遠に閉じ込められ、アラジンは王国を救うことに成功します。ジーニーは「ランプの主人としてのアラジン」から、最後に残った3つ目の願いとして「ジーニーの永遠の自由」を願います。これによってジーニーは1万年に及ぶランプの幽閉から解放され、アラジン、ジャスミン、ジーニーの三人は、自由な永遠の友達として絆を結びます。
アラジンは王女ジャスミンとの婚約のためには「王子の身分」を持つ必要がありましたが、王(スルタン)はジャファーが操り続けてきた支配から解放された後、王国の法律を改正します。「結婚相手は王女自身が選ぶ」という新しい法律のもと、ジャスミンは身分を問わずアラジンと結婚することを正式に選ぶことができます。
ラストシーンでは、アラジン、ジャスミン、ジーニー、アブー、ラジャー、マジック・カーペットの全員が、星空の下で「自由の魔法のじゅうたん」に乗って空を舞い、本作の主題歌『A Whole New World』のリプライズが流れる感動のフィナーレで本作は幕を閉じます。
本作の結末は、「身分や見た目ではなく、心と誠実さで人を判断する」「真の友情は永遠の自由へと繋がる」という、ディズニー作品史上最も普遍的なテーマを完璧な形で結実させた、観客に深い感動を手渡す決着として記憶されています。本作の成功を受けて、続編アニメ『ジャファーの逆襲』『盗賊王の伝説』、テレビアニメシリーズ『アラジンの大冒険』、2019年の実写版へと展開する大規模なフランチャイズが築かれていきました。
トリビア
ジーニー役のロビン・ウィリアムズは、本作の収録時に「アドリブの自由」を最大限に与えられました。彼は本作の音声収録のために何時間ものアドリブを録音し、そのアドリブのうち「ジーニーが何百種類もの有名キャラクターのモノマネをする」シーケンスは、長編アニメーション映画史上の伝説的なシーンとなりました。
主題歌『A Whole New World』はディズニー作品史上初めてグラミー賞「最優秀楽曲賞(Song of the Year)」を獲得した楽曲として歴史に刻まれています。これはディズニー作品の音楽性が、ポップミュージックの最高峰の評価を受けた最初の事例として広く語り継がれています。
作詞のハワード・アッシュマンは、前作『美女と野獣』の制作中に逝去していましたが、本作のためにすでに4曲(『Arabian Nights』『One Jump Ahead』『Friend Like Me』『Prince Ali』)を書き残していました。残りの曲『A Whole New World』は、『ライオン・キング』のティム・ライスが引き継ぐ形で完成されました。
日本語吹替版のジーニー役を担当した山寺宏一は、本作以降、ロビン・ウィリアムズの日本語吹替を継続的に担当する代表的な声優となりました。彼の本作の演技は、日本でも長編アニメ映画の声優として最高レベルの評価を受けています。
本作のジーニー役のオファーを受けたロビン・ウィリアムズは、当初は「自分の声で他の商品を売られるのは嫌だ」と慎重でしたが、ディズニーが「ジーニーの声を商品宣伝に使わない」と約束した上で出演に同意しました。しかし後にディズニーは本作のVHSビデオの宣伝でジーニーの声を使ったため、ウィリアムズはディズニーと一時的に絶縁関係になり、後に和解しています。
ジャスミン役のリンダ・ラーキン(台詞)とレア・サロンガ(歌唱)の起用は、ディズニーが本作のために別々の声優を起用するアプローチを選んだ最初の事例の一つです。
2019年に公開された実写版『アラジン』(ガイ・リッチー監督、ウィル・スミス=ジーニー、メナ・マスード=アラジン、ナオミ・スコット=ジャスミン)は世界興行収入10億ドル超を記録するメガヒットとなり、本作のフランチャイズが2010年代後半も健在であることを完璧に証明しました。
撮影裏話
撮影の舞台裏
本作の制作は1990年初頭から1992年初秋までの約2年半に及ぶ大規模プロジェクトでした。本作の制作はディズニー社内では「アニメーション・ルネサンス」の続編として位置づけられ、当時のディズニー・スタジオ会長ジェフリー・カッツェンバーグの直接の指揮下で進められました。
本作の制作の最中に、作詞のハワード・アッシュマンが前作『美女と野獣』の制作中の1991年に逝去していたため、本作の楽曲は彼の遺作となった4曲(『Arabian Nights』『One Jump Ahead』『Friend Like Me』『Prince Ali』)を含む形でアラン・メンケンが完成させました。残りの主題歌『A Whole New World』は、『ライオン・キング』のティム・ライスが引き継ぐ形で完成されました。
キャストの準備
ジーニー役のロビン・ウィリアムズは、収録のためにディズニー本社のスタジオに何度も通い、ロン・クレメンツ/ジョン・マスカー監督陣と何時間も議論を重ねながら、ジーニーのアドリブの中身を綿密に組み立てていきました。彼は本作の音声収録のために何時間ものアドリブを録音し、最終的に監督陣がそのアドリブを編集して本編に組み込む手法を採用しました。
ウィリアムズは本作のジーニー役のオファーを当初慎重に受け、出演条件として「自分の声を商品宣伝に使わない」「メイン・タイトルやメイン・キャストとして表記しない」など複数の条件を出しました。彼は出演料も低く設定し、自分自身の俳優キャリアではなく「アニメーション映画への愛」のために出演したと公表されています。
ジャスミン役のリンダ・ラーキンは、本作の収録時点で米国の若手女優として広く知られていない存在でしたが、彼女の繊細で芯のある発声法が本作のヒロイン像を完璧に支えました。歌唱はフィリピン系米国人歌手のレア・サロンガが担当し、彼女の透き通った歌声が主題歌『A Whole New World』を伝説的な楽曲として完成させました。
技術的な挑戦
本作の最大の技術的挑戦は、ジーニーの「巨大で柔軟な変身する青色のキャラクター」を、長編アニメーション映画として完璧に動かすことでした。ジーニーは本作の中で何百種類もの形に変身し、サイズも自由に変わるため、ディズニーのアニメーション・チームは本作のために専用のキャラクターアニメーション手法を開発しました。エリック・ゴールドバーグというアニメーターがジーニーの作画監督として全力を投入し、ロビン・ウィリアムズの即興コメディに完璧にフィットするキャラクター動作を実現しました。
また、本作のクライマックス(『A Whole New World』のシーン)の魔法のじゅうたんが空を飛ぶシーケンスは、長編アニメーション映画として当時の最先端のCGI技術と手描きアニメーションを完璧に融合させた画期的な場面として広く評価されています。
公開当時の余話
公開時、本作は前作『美女と野獣』の作品賞ノミネートからの流れを引き継ぎ、世界中の長編アニメーション映画ファンから熱狂的な支持を得ました。ロビン・ウィリアムズのジーニーは、本作以降のディズニー作品全体の「コメディ要素を担うサイドキック・キャラクター」のスタンダードを完璧に塗り替え、業界全体に大きな影響を与えました。