リック・アンド・モーティーが無料で全話見れる動画配信はどれ|考察、ネタバレ、タダで見る方法も解説

2013年
リック・アンド・モーティー のアイキャッチ画像

『リック・アンド・モーティー』が見れる動画配信サービス

現在、Netflix・U-NEXT で視聴できます。

配信サービス視聴可否
Netflix視聴可能
Amazon Prime Video
Disney+
Hulu
U-NEXT視聴可能

『リック・アンド・モーティー』とは?作品の見どころ

ある日突然、20年前に家を出ていったマッドサイエンティストの祖父リックが、孫娘ベスの家のガレージに住み込み始める。一家団欒の食卓に酔っ払って乱入した彼が、内気な孫モーティの腕を掴んで「危険だが面白い宇宙の冒険に連れて行ってやる」と告げる場面から、本作の20分間ジェットコースター・コメディは始まります。多元宇宙、超兵器、エイリアン酒場、ピクルス化、政府との対決――どんな突飛なシナリオでも、本作は確かな哲学的問いと家族ドラマを核に置き続ける、現代テレビアニメ史の屈指の異形作品です。

2013年12月にアダルトスイム(ターナー・ブロードキャスティング)で放送が始まったアメリカのテレビアニメシリーズ。製作・原案はジャスティン・ロイランドとダン・ハーモン。ロイランドはシリーズ序盤で主役のリック・サンチェス役とモーティ・スミス役の両方の声を一人で担当していましたが、2023年初頭の問題を受けて降板し、現在のシーズンからは別の声優陣が同じキャラクターを引き継いでいます。家族のキャストとしてジェリー役にクリス・パーネル、サマー役にスペンサー・グラマー、ベス役にサラ・チョーク。

最大の見どころは、ありえないSFのアイデアを20分のエピソードに詰め込みながら、最後の数分で家族の日常へ戻ってくるという独特の構成設計と、ダン・ハーモン仕込みのストーリー・サークル理論に基づく緻密な脚本にあります。「Pickle Rick」「Total Rickall」「The Vat of Acid Episode」など、エピソード単位でテレビアニメ史に残る名話を多数生み出し続けています。

『リック・アンド・モーティー』を全話無料で見る方法

『リック・アンド・モーティー』を全話無料で見る方法は、現時点での日本国内の主要動画配信サービスでは、NetflixとU-NEXTの2つのサブスクリプションのいずれかに加入することです。いずれもサービスへの登録だけで、追加課金なしに最後まで視聴できます。

Netflix

Netflixに加入していれば、見放題対象として本作を視聴できます。Netflixは月額料金型で、加入後すぐに視聴ライブラリの全てが利用可能となります。広告つきプランの「Netflix Standard with Ads」でも本作は視聴対象に含まれます。日本のNetflixで配信されているシーズン構成は、米国本国の放送状況にやや遅れて反映される傾向があるため、最新シーズンの追加状況は公式ページで確認してください。

U-NEXT

U-NEXTでは、HBO Maxの一部作品ラインナップとして本作が見放題対象に含まれています。U-NEXTのアカウントを開設し月額プランに加入すれば、専用アプリやブラウザから視聴できます。新規登録時に無料体験が用意されているケースもあり、その期間内に視聴することも可能です。

そのほか、Apple TVやGoogle Play Movies、Amazon Videoといったデジタル販売プラットフォームでは、エピソード単位またはシーズン単位での購入の選択肢があります。これらは「無料の手段ではないが、視聴ルートとして補足」しておきます。Amazon Prime Video、Disney+、Huluの日本版では、現時点で本作の見放題配信は行われていません。

あらすじ

物語の始まり

物語の幕開けは、ごく平均的なアメリカ郊外のスミス家のリビング。中年の父ジェリーと、馬医として働くしっかり者の母ベス、ティーンエイジャーの娘サマーと、内気な14歳の息子モーティが、当たり前の家族の食卓を囲んでいます。そこに突如、20年前に家を出ていたベスの父――白髪を逆立てた酔っ払いの天才科学者、リック・サンチェス――がガレージに住み込み始め、孫モーティを「次元を超える冒険」に連れ出していく光景が、シリーズの冒頭で描かれます。

主人公を待ち受けるもの

本作のシリーズ全体を貫くフォーマットは、半エピソード単位の独立完結型のSFコメディです。リックが発明した「ポータルガン」という装置で、彼とモーティはあらゆる平行宇宙、過去・未来、エイリアンの惑星、寄生生命体に飲み込まれた頭の中など、一見繋がりのない場所を瞬時に行き来します。シーズンの各話は、リックがあるアイデアを思いついた瞬間、あるいはモーティが彼に何かを頼みに来た瞬間から始まり、20分以内に最初の発想を限界まで膨らませて結末に着地するという、コメディアニメの典型的な構成を採っています。

けれども本作の独自性は、こうした突飛なSFのアイデアの裏側に、家族ドラマの軸を常に丁寧に積み重ねている点にあります。父ジェリーの就職難と内側の劣等感、母ベスがリックに見せる複雑な親子関係、姉サマーが学校生活と家族の混沌のあいだで揺れる思春期、モーティが祖父との冒険を通じて少しずつ抱え込んでいく重荷――いずれもエピソードを重ねるごとに少しずつ画面の上に立ち上げられていきます。

物語の風向きが大きく変わるのは、シーズン1終盤の「Rick Potion #9」と、続けて放送される「Close Rick-Counters of the Rick Kind」のあたり。リックの世界観の全容――無限に存在する平行世界のリックとモーティの存在、それを統括する「シタデル」、そして彼ら全員を管理しようとする組織「銀河連邦」――が、徐々に観客に手渡されていきます。シリーズが進むにつれて立ち上がってくるのは、コメディの皮の下に潜む「無意味な多元宇宙でどう意味を作るか」というニヒリスティックなテーマと、それでも家族と一緒にいることを選び続けるリックという人物の矛盾です。

登場人物

リック・サンチェス(声:ジャスティン・ロイランド/2024年以降は別声優)

本作の主人公(共同主演)。70代の天才マッドサイエンティスト。白髪を逆立てて、口から青いゲロを垂らしながら酔っ払って話す独特の喋り方が特徴です。多元宇宙のあらゆる科学的問題を即興で解いてしまう能力を持つ一方、内側には深いニヒリズムと、自身が長年抱え続けてきた家族への複雑な感情を抱えています。

モーティ・スミス(声:ジャスティン・ロイランド/2024年以降は別声優)

リックの孫。14歳の内気な少年で、学校では成績が振るわず、自身の冒険心と恐怖のあいだで揺れ続けています。リックに引きずられる形で多次元の冒険に駆り出される日々のなかで、彼自身も少しずつ大人へと変化していく姿が描かれます。

サマー・スミス(声:スペンサー・グラマー)

モーティの姉。17歳のティーンエイジャーで、当初は学校生活と家族のあいだで自分の居場所を探す典型的な郊外の少女として登場しますが、シリーズが進むにつれて、彼女自身もリックの冒険に同行することが増えていきます。彼女が「冒険の現場で意外と冷静に立ち回る」という変化のラインが、本作のもっとも好きなキャラクターのひとりとしてファンに支持されています。

ベス・スミス(声:サラ・チョーク)

リックの娘で、ジェリーの妻、モーティとサマーの母。馬専門の獣医(馬医)として働く中年女性で、長年家を空けていた父リックとの複雑な親子関係が、本作のもっとも繊細な感情のラインのひとつを担います。シーズン3以降、彼女自身に関するある重大な真相が明かされていきます。

ジェリー・スミス(声:クリス・パーネル)

ベスの夫で、モーティとサマーの父。広告業界の中年営業マンで、本作のなかではもっとも傷つきやすく、自尊心の維持に苦心するキャラクターとして描かれます。リックとの関係はシリーズを通して険悪ですが、本作のなかで彼が見せる弱さと優しさが、本作のサブテーマのひとつを担います。

バードパーソン(声:ダン・ハーモン)/スクワンチー(声:トム・ケニー)/ノヴ=ロックダ(コミックス・キャラクター)/その他の多元宇宙のキャラクター

リックが宇宙の各所に持つ友人や旧敵たち。バードパーソンはリックの古い親友、スクワンチーは陽気な猫型エイリアン、ノヴ=ロックダはリックを長年追い続ける敵対者など、本作のシリーズの世界観を支える脇役たちが多数登場します。

スタッフ・キャスト陣

製作・原案はジャスティン・ロイランドとダン・ハーモン。ロイランドは本作以前にも短編アニメ作品でリックとモーティの原型となるキャラクターを描いてきた人物で、ダン・ハーモンの脚本術(ストーリー・サークル理論)と組み合わさることで、本作の独特の構成設計が完成しました。ハーモンは本作以前にもテレビコメディ『コミ・カレッジ!!』(NBC)の製作・脚本で知られていました。

アニメーション制作は、当初Stoopid Buddy Stoodios、後にRick and Morty Studioが中心となり、シリーズの全期間にわたって複数のアニメーターが参加してきました。本作の作画スタイルは比較的シンプルなライン・アートを基調にしながらも、エピソードごとに大胆なヴィジュアル実験を重ねていく自由な姿勢を取り続けています。

音楽はライアン・エルダーが全シーズンを通じて担当しており、彼が手がける本作のテーマ曲、楽曲、効果音のすべてが、本作のサウンドの中核を支えています。

主演キャスト

ジャスティン・ロイランドは、本作の放送期間の長期にわたってリック・サンチェス役とモーティ・スミス役の両方の声を一人で担当してきました。彼の独特の話し方――酔っ払いのような濁音と、突然滑らかに切り替わる発音――は、本作のキャラクターと完全に一体化していました。2023年初頭の問題を受けて、彼は2024年以降のシーズンから降板し、現在は別の声優陣が同じキャラクターを引き継いでいます。

スペンサー・グラマー、サラ・チョーク、クリス・パーネルら、本作の家族キャストは、シリーズの全期間にわたって続投しています。本作にゲスト出演してきた著名人には、ジェマイン・クレメント、エリザベス・バンクス、クリスティーナ・リッチ、スーザン・サランドン、ダニー・トレホ、キース・デイヴィッド、トーマス・レノン、ファラーズ・ファルアラビ、その他多数の俳優・声優が含まれています。

興行収入・話題

興行収入・話題

本作はテレビアニメシリーズであり、伝統的な意味での劇場興行収入は持ちませんが、2013年の放送開始以来、米国アダルトスイムの放送と各国でのストリーミング配信を通じて、世界中で大規模な視聴者層を獲得し続けています。本作のSNS上での盛り上がり、コスプレ、ファンアート、そしてマクドナルドの「シェチュアン・ソース」復活騒動(本作のあるエピソードで言及されたソースが、放送後に米国マクドナルドで復刻販売された)など、本作のシリーズはポップカルチャー全体に対する影響を持ち続けています。

評価・受賞歴

第69回プライムタイム・エミー賞(2018年)、第73回プライムタイム・エミー賞(2020年)でアニメーション番組賞を受賞しました。クリティクス・チョイス・アワード、アニー賞、ベルリン映画祭の特別アニメーション部門など、複数の主要部門での受賞を獲得しています。批評家団体やファン投票によるオールタイムベスト・テレビアニメ選にも繰り返し登場し続け、IMDbのユーザー投票では現在に至るまで歴代テレビアニメ・シリーズの上位に位置し続けています。

ネタバレ

※ここからネタバレを含みます。

クライマックス

本作のシリーズには伝統的な意味での「全体の最終話」はまだ訪れていませんが、シーズンを跨いで本作のもっとも記憶に残る転換点が複数存在します。

シーズン1の最終話「Ricksy Business」直後、シーズン2の冒頭「A Rickle in Time」は、リックがある爆破事件の責任を取って自首するという衝撃の選択を見せます。シーズン3冒頭「The Rickshank Rickdemption」では、リックが銀河連邦の刑務所から奇想天外な脱出計画で逃げ出し、シリーズの最大の長期ライバルである銀河連邦そのものを瞬時に崩壊させてみせる、本作のもっとも野心的なエピソードのひとつが描かれます。

シーズン3「Pickle Rick」では、リックが家族療法のセッションを回避するために自身をピクルスに変身させた挙句、ピクルスの姿のままロシアン・スパイの隠れ家に侵入して全員を惨殺するという、本作の屈指のサバイバル・アクション・コメディが展開されます。シーズン4「The Vat of Acid Episode」では、リックがモーティに「酸の樽の中に飛び込んで死んだふりをすれば、その後何でもやり直せる」という装置を開発する話を聞かせ、その後モーティが装置を悪用していく一連の展開が、本作のもっとも哲学的にダークなエピソードとなっています。

シーズン5の終盤「Rickmurai Jack」では、本作のシリーズの長年の謎――リックが妻と娘を失った過去、そして「シタデル」の真相――が一気に明かされる重要な転換点が描かれます。リックは自身が「リック・プライム」と呼ばれる別人物に妻ダイアンと幼い娘ベスを殺された過去を持ち、その復讐のために多元宇宙を渡り歩いてきたことが、シリーズの中盤を超えて初めて観客に手渡されます。

結末が示すもの

本作は2013年からシーズンが続き、現在もアダルトスイムでの放送が継続中です。シーズン7(2023年放送)以降は、ジャスティン・ロイランドの降板を受けて、新しい声優陣がリック・サンチェスとモーティ・スミスの声を引き継ぐ形で制作されています。シーズンが進行する中で、リックがリック・プライムへの復讐を完遂するか、リックとモーティの長期的な関係性がどう変化するか、ベスとスペース・ベス(クローン)のラインがどう収束するか――それぞれの物語の継続的な進行が、現在進行形で観客に手渡され続けています。

本作の最大のメッセージは、シーズンを通じて繰り返される一行に集約されています。「無限の多元宇宙のなかで、あらゆる選択は無意味だ。だからこそ、自分にとって意味のあるものを自分自身で選ぶしかない」――この虚無と意志のバランスのテーマは、本作のすべてのSFコメディの根底を支える哲学的な軸として、現在も観客に問いかけ続けています。

トリビア

  1. ジャスティン・ロイランドは、本作以前にもアダルトスイムで放送された短編アニメ『The Real Animated Adventures of Doc and Mharti』で、リックとモーティの原型となるキャラクターを描いていました。本作のテレビシリーズは、その短編をベースにダン・ハーモンと共同で本格的なアニメシリーズへと発展させたものです。

  2. 本作の脚本は、ダン・ハーモンが提唱する「ストーリー・サークル理論」(古典的な物語論にもとづく8段階のテンプレート)に厳密に沿って組み立てられています。本作のあらゆるエピソードは、20分という短い尺の中で、この8段階を律儀に踏襲する形で構築されているとされます。

  3. シーズン3の最初のエピソード「The Rickshank Rickdemption」のなかでリックが言及した「マクドナルドのシェチュアン・ソース」(1998年の映画『ムーラン』の販促キャンペーン用ソース)が、本作の放送直後に世界中のファンの嘆願によってマクドナルドで一時的に復刻販売されるという、現実への影響を起こしました。

  4. 本作の「Total Rickall」(シーズン2第4話)は、家に侵入した架空の家族メンバーを、家族全員が記憶として共有してしまうという独特のSF設定を扱った名エピソードです。寄生生命体の設定とテンポの良いコメディ展開が高く評価され、シリーズの代表的なエピソードのひとつとして広く語られ続けています。

  5. 「Pickle Rick」(シーズン3第3話)は、第69回プライムタイム・エミー賞アニメーション番組賞を受賞しました。本作の屈指のサバイバル・アクション・コメディとして、放送直後から世界中のファンの間で大規模なミーム・コスプレ・ファンアートが生み出される現象を起こしました。

  6. ジャスティン・ロイランドは、2023年1月に米国で家庭内暴力の容疑で起訴される事件が発生し、これを受けて本作のスタジオ側との契約が解消されました。シーズン7以降は、彼の声を引き継ぐ新しい声優陣が、彼の独特の話し方を再現する形で制作が続けられています。

  7. 本作の北米配信はアダルトスイムが、海外配信はNetflixを始めとする複数のプラットフォームで世界各国に展開されています。シリーズの放送開始から10年以上が経つ現在も、新シーズンの放送と並行して、世代を超えた新規視聴者を獲得し続けています。

撮影裏話

制作の舞台裏

アニメーション制作は、本作の専用スタジオ「Rick and Morty Studio」(旧Stoopid Buddy Stoodios含む)が中心となり、シーズンの全期間にわたって複数のアニメーターが参加してきました。本作の作画スタイルは比較的シンプルなライン・アートを基調にしながらも、エピソードごとに大胆なヴィジュアル実験を重ねていく自由な姿勢を取り続けています。エイリアン惑星の風景、宇宙船の内装、寄生生命体の細部、ロボットや機械装置のディテールなど、本作のために膨大な美術設定が新たに作られています。

キャストの準備

ジャスティン・ロイランドは、本作のリック・サンチェスとモーティ・スミスの両方を一人で演じ続けるため、収録では場面ごとに声色を瞬時に切り替えるアプローチを採用していました。彼の即興的な台詞回し、酔っ払い風のげっぷ、突然の感情の爆発など、本作のキャラクターの独特の話し方の多くは、彼の現場での即興から生まれたものとされます。

スペンサー・グラマー、サラ・チョーク、クリス・パーネル、ダン・ハーモン、トム・ケニーら、本作の主要キャストは、それぞれの役どころに合わせて、シリーズの長期間にわたる役作りを支えてきました。本作にゲスト出演してきた著名人陣も、本作の独特の自由なトーンに合わせて、即興的な芝居を許される現場で本作の世界観に貢献してきました。

技術的な挑戦

本作の最大の技術的挑戦のひとつは、20分のエピソードという短い尺の中で、観客に対して複雑なSFのアイデアと家族ドラマの両方を提示し続ける構成設計でした。ダン・ハーモンの脚本術と、ジャスティン・ロイランドのSF的な発想力の組み合わせは、本作のすべてのエピソードに共通する独自のリズムを作り上げました。本作のサウンド・デザインも、ライアン・エルダーの楽曲と組み合わさることで、エピソードごとに大胆に変化する世界観を観客の身体に直接届ける仕事として、シリーズ全期間を通じて高い精度で組み立てられ続けています。